柴イヌのコテツですが異世界ってなんですか?

灰色テッポ

文字の大きさ
43 / 53
第三章 柴イヌ、出世する

第四十三話 ゴマール大森林

しおりを挟む
 オレはお友だちでもない知らない人たちと一緒に、おネエさまを捕まえるための旅をしています。
 いや、吹雪で遭難した時の命がけの旅に比べたら、ちょっとお出かけするくらいの楽な旅なのですがね。

 でもどうしてこんなとになったのか、正直オレには分からないのです。
 リリアンさんとモニカさんを、オレが困らせているらしくて。でも取引というのをしておネエさまを捕まえたら、二人が困らなくなるという……。うーむ?

「えっ? マジで!? コテッちんはそんな事も分からないで一緒に来たのお?」

「はい、実をいえば何でリリアンさんとモニカさんが困っているかも謎なのです」

 パフさんはオレのことをコテッちんと呼んでいて、唯一オレにフレンドリーな匂いをさせてくれている女の人です。
 この優しい人がいなかったら、この旅はもっと寂しかったに違いありません。
 
「パフさんには分かるんですか?」

「そりゃあそれくらい、頭の良くないあたいにでも分かるよお……」

「すごいですっ! ぜひオレにも教えてください!」

 パフさんの話だとご主人様は悪い人だそうで、ご主人様を捕まえるためにみんなで捜しているらしいのです。
 オレとしてはご主人様が悪い人かなんて、どうでもいいし興味ありません。ご主人様はご主人様ですからね。

 けど驚いたことに、ご主人様が悪い人だからその飼いイヌのオレまで悪いイヌだというんです。まったく滅茶苦茶な話ですね!
 しかもリリアンさんとモニカさんが悪い飼いイヌであるオレのお友だちだから、これまた悪いお友だちに決まっていると思われているそうです。みんな頭おかしいでしょ!

 つまり悪いご主人様も、悪い飼いイヌも、悪いお友だちも、全部悪いから駄目ということですね。
 なのでオレもリリアンさんもモニカさんも困った立場にいるそうです。

 ところが何故かおネエさまを捕まえれば、オレは良い飼いイヌに変わるらしく……
 良い飼いイヌのお友だちも良いお友だちにも変わるそうで、リリアンさんとモニカさんは助かるのだとか。

 なんだかとっても複雑な話でした!

 ちなみにドッグランというのはイヌの遊び場のことではなく、悪い人の集まるグループの名前だそうです。
 しかもご主人様はそのグループで一番エラい人だというのですからサスガです!

「おーい、全員集まってくれえ」

「あっ、レーガンさんが呼んでるよ。コテッちん行こう」

「はいパフさん!」

 いまオレたちのいる場所はゴマール大森林というところの入口で、とっても広々とした素敵なところです。
 ここに来るまで無理やり馬車に乗せられて、さっきようやく解放してもらえました。そのせいで気持ち悪くなった身体を、オレは休めていたわけです。

「コテツ君、身体の具合はどうだね?」

「もう大丈夫です!」

「よし、では錬金術師ボルトミ捕縛作戦の最終確認をする」

 このパーティのリーダーはレーガンさんです。他にフレンドリーなパフさん。怒りん坊なバウワーさん、恐いミネルバさん、大きな身体のごっつぁんですさんがいます。
 この四人とオレとで、おネエさまを捕まえに来ているのでした。

「冒険者ギルドの諜報部によると、ゴマールの大森林中央付近にボルトミの研究所があるとの事だ。しかし詳しい位置までは特定できていない。あとは我々が自力で見つけるしかないので、野伏レンジャーのパフに尽力して貰う事になるだろう」

「任せてよレーガンさん!」

「ありがとうパフ。研究所発見後は速やかにボルトミを捕縛するわけだが、直接の戦闘対象となるであろうホムンクルスには知っての通り特性がある。ボルトミが直接命令した事しか行動出来ないという特性だが、そこに我々の勝機があると思うんだ」

 うむむ、相変わらずレーガンさんの話は長くてよく分からないですね。眠くなってきてしまいました。

「しかも命令は単純なものしか実行できない。ゆえに判断力を必要とする警備は人間か亜人がしているだろう。これらを密やかに排除しボルトミに急襲をかける。最善は気付かれる事なく捕縛する事だが、少なくとも少数のホムンクルスとの戦闘だけで作戦を完遂させたい」

 ウトウト……

「そこで拉致スキルのあるパフは戦闘には参加せず、ボルトミの捕縛にだけ専念する事。バウワーと俺とごっつぁんですで制圧しミネルバはその支援だ」

 グウグウ……

「あとコテツ君だが──」

「フガッ!? はいっ、なんなりとッ!」

「……ね、寝てたのかい?」

「いえっ! 寝ていませんッ!」

「そ、そうか……。じゃあコテツ君にはパフの護衛をして貰う事になる。なのでしばらく二人はパートナーとして共に行動してくれたまえ」

「かしこまりましたレーガンさん! パフさん、よろしくお願いします!」

「こちらこそよろしく。仲良くしようねん、コテッちん」

「まあパフ! 仲良くしようとはどういう意味ですの!?」

「ん? えっと、ただの挨拶だけど……。ミネルバなんで?」

「い、いえ……。ならいいのです。そちらのコテツ殿はかなりな女たらしだと聞き及んでおりますので、貴女の貞操を少々心配しただけですよ」

「バ、バカなこと言わないでよ! そういう事はあたいとは、む、無縁だからあっ!」

 女たらしとはどういう意味ですかね? 何かあまり良い意味ではない気がしますが。
 それにしても眠ってしまったのがバレたかとヒヤヒヤしました。危ない危ない。

「まあ! 無縁とは勿体ない事を。もし私が貴女くらい美しいハーフエルフの少女でしたら、今頃は私が……くそっ!」

「おいおい聖女様よ、悪い虫が疼いてきたのかい? カカカッ」

「お黙りバウワーっ!」

「やれやれ……それじゃみんないいかい? 森の中には魔獣も多く生息しているから、くれぐれも油断しないようにね」

「ごっつぁんです!」

「あ、そうだコテツ君。君にこれを返しておこう」

 そう言ってレーガンさんがオレにポンと投げて渡してきたのは、例のグロいイヌの牙でした。

「君の武装は許すけど、間違っても俺たちには使わないでくれよ?」

 またレーガンさんは謎なことを言っています。これは冗談というものでしょうか?

「えっ? なにこれ? マウスガードに牙が付いてるけど、どういう武器なん?」

「見た目の通り噛むんだよ。現にコテツ君はその武器で俺の剣を噛み砕いたしね。確か哀しき犬の技という格闘術だったかな」

 レーガンさんは笑いながら話していますが、目は笑っていませんね。
 どうやら剣を壊してしまったことで恨みを買ってしまったようです!

 てか、哀しきイヌの技というのは忘れて欲しかったですね。ついでに剣を壊したことも忘れてください!

「コテッちん、マジで?」

「パフさん、マジです。オレはイヌなので噛んで戦うんですよ」

「怖っ!」

「じゃあパフ、森の中へ入ろうか。とりあえず森の中央を目指して行こう」

「了解です、レーガンさん!」

 森というのはヒンヤリしていてとても気持ちのいい場所です。前に臭い草を採りに行った時も、とても楽しかったのを憶えています。
 まともな道がなくて、まるでアスレチックパークみたいで楽しいんですよね。しかも今回はパフさんと競争も出来て最高ですっ!

「パフさーん、こっち、こっちでーす! あははは」

「ちょっ! コテッちん、そっちじゃないよっ! 遊んでるんじゃないんだから、ちゃんと真面目について来てよお!」

「あれ? 遊んでいるんじゃないんですか? じゃあ何しているんです?」

「もう! 魔獣の索敵とボルトミの捜索だよっ! てかさ、何でコテッちんはあたいより上手く森の中を進めるのさ!? 野伏としての自信失くしちゃうじゃん!」

 怒られました。オレはてっきり遊んでいるのだと思っていたんですが、どうやらパフさんは違ったようです。

 でもそれなら変ですね……

「おネエさまのいる所ならこっちの方じゃないですよ? もっと向こうの方から匂いがしていますけど」

「えっ? コテッちんはボルトミの研究所の場所を知ってんの?」

「知りませんよ?」

「ふーん、そうやってあたいをからかうんだ……。コテッちんキライっ!」

「からかってないです。それにキライにならないでください、オレはパフさんのことがスキなので!」

「そ、そういう事、言わないのッ! もう、ホントに女たらしだなあコテッちんは!」

 はて? 何でスキだと言ってはいけないのでしょうかね。変な人です。

「けど、おネエさまの匂いは向こうからしていますよ? パフさんの行く方からは不思議な動物の匂いがしていますし」

「不思議な動物? 魔獣とか? けどそんな気配しないじゃん! もういいから真面目について来てよお、ハァ──」

 仕方ないのでオレは真面目にパフさんの後をついて行きました。

「ねえコテッちん、きいてもいい?」

「何でもどうぞ! 暇なのでっ」

「ひ、暇って……。まあいいや。コテッちんは昔さ、ドン・キモオタの下でどんな悪い事したの?」

 ご主人様と一緒に暮らしていたころの話でしょうかね。
 そのころオレがした悪いことといえば、やっぱりイタズラでしょうか。

「そうですね、ご主人様のお気に入りのクッションを破いてバラバラにしたり、靴を盗んで隠したり。あと捨ててあったパンとか拾い食いしましたね」

「もうっ、冗談じゃなくてだよお!」

 冗談じゃないのですが……

「あのね、実はあたいも昔は盗賊だったんだよね……。子供の頃から悪い事をするように育てられたの。だからもしかしたらコテッちんもそうだったんじゃないかと思ってさ」

 なんかパフさんからとても悲しい匂いがしてきました。
 同時にとてもいい匂いもしています。オレを心配してくれるお友だちの優しい匂いとそっくりですね。

「オレは仔イヌの時にご主人様に買ってもらったんです。それで立派な飼いイヌになるようにと育てられました」

「そっかあ、あたいと同じでコテッちんも奴隷だったんだね。子供の人身売買は、許せないよお……!」

「でもご主人様はエサもくれるし散歩も連れてってくれる、優しい人でしたよ?」

「そんな事言っちゃ駄目だよ……。悲しすぎるよコテッちん。くすん」

 なんで言っちゃ駄目なのかわかりませんが、パフさんがオレを思って親切で言ってくれているのはわかります。
 パフさんはとってもいい人ですね! あとでお友だちの儀式をお願いしましょう。

「コテッちんのご主人様は決して優しい人なんかじゃないんだ。子供の奴隷を欲しがるなんて、ろくな人間じゃないよっ!」

「でもパフさん、じゃあご主人様って一体どんな悪いことをしたんですか?」

「それなんだ。ドン・キモオタ自身がその悪事をした証拠が、何一つ見つかってないんだよ。それなのに多くの犯罪組織を吸収してドッグランの傘下に収めてしまったの。だから余計に恐ろしいのよねん」

 んん? 何だかますますわからなくなってきました。てっきりご主人様もイタズラがバレて怒られているのかと思っていましたが、バレてないなら何で怒られているのでしょうか?

 てか、それより例の不思議な匂いの動物がオレたちに近づいてきていますね。パフさんはまだ気づいていないのかな?

「あっヤバいっ! コテッちん……。ちょっと動かないで! 魔獣の、気配がする……」

 どうやらパフさんも気づいていたようですね。
 でも奴らもオレたちに気づいているようで、強い敵意の匂いを振りまきながら、オレたちに襲いかかろうとしています。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
 ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

​【マグナギア無双】チー牛の俺、牛丼食ってボドゲしてただけで、国王と女神に崇拝される~神速の指先で戦場を支配し、気づけば英雄でした~

月神世一
ファンタジー
「え、これ戦争? 新作VRゲーじゃなくて?」神速の指先で無自覚に英雄化! ​【あらすじ紹介文】 「三色チーズ牛丼、温玉乗せで」 それが、最強の英雄のエネルギー源だった――。 ​日本での辛い過去(ヤンキー客への恐怖)から逃げ出し、異世界「タロウ国」へ転移した元理髪師の千津牛太(22)。 コミュ障で陰キャな彼が、唯一輝ける場所……それは、大流行中の戦術ボードゲーム『マグナギア』の世界だった! ​元世界ランク1位のFPS技術(動体視力)× 天才理髪師の指先(精密操作)。 この二つが融合した時、ただの量産型人形は「神速の殺戮兵器」へと変貌する! ​「動きが単調ですね。Botですか?」 ​路地裏でヤンキーをボコボコにしていたら、その実力を国王に見初められ、軍事用巨大兵器『メガ・ギア』のテストパイロットに!? 本人は「ただのリアルな新作ゲーム」だと思い込んでいるが、彼がコントローラーを握るたび、敵国の騎士団は壊滅し、魔王軍は震え上がり、貧乏アイドルは救われる! ​見た目はチー牛、中身は魔王級。 勘違いから始まる、痛快ロボット無双ファンタジー、開幕!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

処理中です...