駄菓子屋継いだらロリハーレム

樋川カイト

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第一話

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 なにかきっかけがあった訳でもなく、気が付いたらロリコンだった。

 別にロリコンと言っても、それほど酷い訳じゃない。

 誘拐事件を見れば人並みに憤るし、その動機を聞けばうんざりもする。

 年上は無理だが、同年代くらいならなんとか恋愛対象として見る事もできるし、実際に高校生の時にはクラスメイトの彼女が居た。

 だけど、どうしても小さい女の子に惹かれてしまう。

 ただそれだけだ。



 そんな気持ちで付き合いを続けていればその内だんだんと彼女とも上手くいかなくなって、それ以来俺は恋愛をやめた。

 この世の中では、俺に恋をする権利はないんだと悟ったのだ。

 それからは開き直って、道行く幼女をチラ見しながらお茶を濁す生活を続けていた。

 時々、女の子の親や周囲の人間から不審な目で見られることはあったが、幸いにも警察沙汰になることはなかった。

 いつか触れ合ってみたいと思う反面、そのリスクも十分に理解している。

 さすがに、たった一度幼女と触れ合う為に一生を棒に振るほど俺の精神は腐ってはいなかった。

 そんな矛盾を孕んでいたから、俺はこうやって祖父さんの駄菓子屋を継ぐことになったんだろう。



 合法的に、より近くで幼女を眺めることができるこの場所に。

 だが、今は少し後悔もしている。

 さてそろそろ、なぜ俺がこんなにつまらないことを考えているのかを明かそう。

 要するに、暇なのだ。

 平日の昼間だから当然と言えば当然なんだが、人っ子ひとり来やしない。

 かといって営業中に惰眠をむさぼる訳にもいかず、こうやって軒先で適当に考え事をするしかないのだ。

「やあ、頑張ってるかい?」

「あ、町内会長」

 声を掛けられて顔をあげると、そこには顔見知りの男性の姿があった。

 この町の町内会で会長をやっている、田中さんだ。



「頑張ってるかって言われても、お客が居ませんからね」

「なに、これからだよ。夕方になれば、子どもたちがたくさん来てくれる」

「そうだと良いんですけど」

 会長は隣に腰かけると、俺の肩をばしばし叩きながら笑う。

 ちょっと痛いが、励まされているのは分かった。

「それにしても、まさか信吾くんがこのお店を継いでくれるなんてね。ここは子どもたちに人気だったからなんとか続けて欲しかったんだが、これは嬉しい誤算かな」

 もともと祖父さんと仲が良かった会長は、その関係で俺の事もよく知っている。

 と言うか、ほとんど家族ぐるみで付き合っていたから、昨日も挨拶に行くと夕飯をご馳走になったくらいだ。

「信吾くんも大人になって、なんだか息子の門出を祝ってるようだよ。どうだい? この際、美海みみと結婚して本当にうちの息子になってみないか?」

「やめて下さいよ。美海ちゃん、まだ五年生じゃないですか」



 美海ちゃんとは田中さんの娘で、今年で小学五年生の女の子だ。

 昔から可愛かったが、この間久しぶりに会ったら二次性徴真っ只中でさらに可愛く成長していた。

 そのくせ、無邪気に俺にすり寄って「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って懐いてくるんだからたまらない。

 膨らんだズボンを隠すのにかなり苦労した。

 その後、世間話だったり地域の決まりごとだったりの話し合いをして、会長は店を去っていった。

 最後に「美海をよろしく」と冗談交じりに言われてしまったが。

 そんなに言うなら、本当にヤってやろうか。



 脳内で、俺に抱かれて淫らな声を上げる美海ちゃんを想像してズボンが膨らみかけるが、頭を振って妄想を振り払う。

 会長の言う通り、これから忙しくなるはずだ。

 そんな時に変態みたいにズボンを膨らませていたら、すぐに町中の噂になってしまうだろう。

 開店早々、村八分なんてゴメンだ。

 とりあえず気分転換に店の掃除を始めると、終わった頃にはもう夕方になっていた。



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