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始まりは消極的に

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「とりあえず、こんな感じでいいかな」
 まず私が取り掛かったのは、ダンジョンの構造を造ることだった。
 といっても、その構造は実にお粗末だ。
 一本道の、少し長めの洞窟。
 それが私の作ったダンジョンだった。
 その最奥は行き止まりになっていて、道中に罠もなければ宝物もない。
 私の生活スペースである最初の部屋も完全に切り離されていて人の出入りはできないし、そう言う意味ではセキュリティも完璧だ。
 ついでにいくつか小部屋も先に作って、その部屋に繋がる道は後から作るつもりだ。
 それもこれも、私自身はダンジョン内をある程度自由にワープできるおかげだろう。
「準備がちゃんとできていない間に誰か来たら厄介だし、たとえ来ちゃったとしても、これなら何の疑いもなく帰ってくれるでしょう」
 正直言って戦うのとかはまだ怖いし、最初はおとなしく隠れてやり過ごす作戦だ。
「そもそも、生き残れって言われただけで積極的に戦えなんて言われてないし。これで怒られたら、その時に考えよう」
 どうせいつかは、嫌でも他のプレイヤーたちと戦わなくちゃいけないはず。
 だから私は、その時までにしっかりと準備を整えておかなくてはならない。
 そのためにも、まずはダンジョンを隠蔽しなくてはいけないのだ。
「なんて色々言い訳したけど、要するに戦いたくないだけなんだけどね」
 だって、面倒くさいし。
 と言うわけで私は、約3万ポイントを使って初めてのダンジョン(仮)を作ったのだ。
 あわよくば敵同士が潰し合いをしてくれることを願いながら、私はダンジョンの奥へとワープする。
 そこは生活スペースとはまた別の小部屋。
 少し広めの何もない空洞の真ん中に立った私は、おもむろにウィンドウを展開させた。
「さて、それじゃあ始めましょうか」
 これから巻き起こることを想像して緩む頬を必死に抑えながら、私はウィンドウをゆっくりと操作するのだった。

 ────
「やめてっ! こっちに来ないでっ!」
 じりじりと後ずさりしながら逃げる私の背中に、無情にも洞窟の壁がぶつかった。
「うそっ!? そんな……」
 これ以上後ろに下がることのできない私は、顔を真っ青に染めながら目の前に居る奴らに視線を向ける。
 そこに居たのは、緑色の肌をした三匹の怪物。
 ゲームやアニメなんかでよく見るゴブリンたちによって、私は壁際にまで追い詰められていた。
「いや……。来ないで……」
 恐怖で足に力が入らず、私はその場でずるずるとへたり込んでしまう。
 そんな私の姿を見てニヤリと笑ったゴブリンはゆっくりと近づいてきて、その小柄な体格では考えられないほどの力で私を持ち上げる。
 その力はとても普通の女の子に抵抗できるものではなく、私はなすすべもなくそのまま地面に押し倒される。
「グギャギャッ!」
 それでもジタバタと無駄な抵抗を続ける私をあざ笑うかのように、ゴブリンは私の服を強引に破り捨てた。
「っ!? きゃぁあっ!」
 いきなり外気に触れさせられた胸を隠そうとしても、抑えられた腕ではそれも叶わない。
 私にできるのは、ただ悲鳴を上げることだけだった。
 奏している間にも別のゴブリンが私のスカートに手を掛け、そして下着ごと力任せに脱がされてしまう。
 そうやって一瞬のうちに全裸にされてしまった私は、羞恥と恐怖でもはや声を上げることもできなくなる。
 急に大人しくなった私にゴブリンたちの動きが一瞬だけ止まるが、しかしすぐに彼らは気を取り直したように私の身体に触れる。
 ゴツゴツとした固い手で全身をまさぐられると、そのあまりの不快さに思わず鳥肌が立ってしまう。
 そんな私の反応などお構いなしに好き勝手に身体を触るゴブリンの手は、やがて私の胸の膨らみにそっと触れた。
「んっ……」
 敏感な場所への刺激に思わず声を上げてしまうと、ゴブリンたちはまるで宝物を見つけた子供みたいに目を輝かせながら私への愛撫を一層激しくする。
「やっ、あぁっ…。そこ、だめっ……!」
 胸を揉まれ敏感な乳首を弄られて、私の口からは微かな嬌声が漏れる。
 いつの間にか乳首は固く尖り、そうなるとゴブリンはさらに私の乳首への愛撫の手を強めてくる。
「いやっ、ぁんっ……! さわら、ないでぇっ…!」
 言葉とは裏腹に身体は与えられる刺激に反応して、私の頭にいくつもの快感の電流が流れる。
 意思とは無関係に身体が震え、無意識のうちに太ももを擦り合わせて快感に耐える。
 そうやって必死に抵抗していても、ゴブリン相手には全くの無駄だった。
 喘ぎ声を聞いて調子に乗ったゴブリンの一匹が私の膝を掴むと、乱暴にその足を外側へと開かせる。
「いやっ! そこだけは、だめぇっ!」
 必死に抵抗しても快感に緩んだ身体にはろくに力が入らず、力任せのゴブリンの腕に敵うはずがない。
 両足はゆっくりと広げられ、そして何も隠すもののない私の無毛の股間がゴブリンたちの視線にさらされてしまった。
 いくつもの視線が突き刺さるようにおまんこに向けられて、私の顔は羞恥で真っ赤に染まる。
「やめて……。見ないでぇ……」
 顔を隠そうにも両手は拘束され、両足も力強く捕まれで閉じる事すら叶わない。
 しかし、そんな恥ずかしさを感じている余裕があったのもここまでだった。
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