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Prolog
Prolog-3月末
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4月を目前に控えた3月末のある日。私・_橘 麗桜@たちばな うらら_はある人物と会っていた。
「急にごめんね、悠」
「大丈夫よ。アタシ麗桜の為ならどこでも駆けつけるわ」
彼……彼女は……城木 悠。こんな私が唯一平気な男の子。何があったのかは知らないけれど、いわゆるおネエ系男子になった彼女のおかげでなんとか日常生活を送れている。
「それで、悩みって何かしら?」
「なんとなくなんだけどね。また委員長に推薦されるんじゃないかなって不安で…… 」
「麗桜、成績良いものね。そうね……もしそうなったらまたアタシが手伝ってあげる。副委員長になる事は出来ないけれど」
そう言って微笑む悠。そんな彼女を見てどこか安心している私がいる。
本当はこのままではいけないって分かっているんだけれど。今はまだ彼女を頼っていたい。
「ありがとう悠。おかげでなんとか頑張れてるよ」
「あら、別にいいのよお礼なんて。こうしてお茶しながら話せてるだけで十分よ」
言いながら優雅にカップに口をつける悠。その仕草は私よりも女性らしい。一体何処で学んだのだろうか。
「……春だね」
「そうね。出会いの季節でもあるわ。いい事あるといいわね」
「出会いかぁ……」
その言葉に再び不安が募る。
この春に新たな出会いがあるとも知らずに。
「急にごめんね、悠」
「大丈夫よ。アタシ麗桜の為ならどこでも駆けつけるわ」
彼……彼女は……城木 悠。こんな私が唯一平気な男の子。何があったのかは知らないけれど、いわゆるおネエ系男子になった彼女のおかげでなんとか日常生活を送れている。
「それで、悩みって何かしら?」
「なんとなくなんだけどね。また委員長に推薦されるんじゃないかなって不安で…… 」
「麗桜、成績良いものね。そうね……もしそうなったらまたアタシが手伝ってあげる。副委員長になる事は出来ないけれど」
そう言って微笑む悠。そんな彼女を見てどこか安心している私がいる。
本当はこのままではいけないって分かっているんだけれど。今はまだ彼女を頼っていたい。
「ありがとう悠。おかげでなんとか頑張れてるよ」
「あら、別にいいのよお礼なんて。こうしてお茶しながら話せてるだけで十分よ」
言いながら優雅にカップに口をつける悠。その仕草は私よりも女性らしい。一体何処で学んだのだろうか。
「……春だね」
「そうね。出会いの季節でもあるわ。いい事あるといいわね」
「出会いかぁ……」
その言葉に再び不安が募る。
この春に新たな出会いがあるとも知らずに。
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