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1章
春-4月-1
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とうとうやって来た新学期。悠と一緒に掲示板を見に行く。結構な人だかりが出来ていて、背が低い私は悠に代わりに見てもらう事にした。
「あら。私達同じクラスよ」
「本当!?良かった……」
私はその一言にとても安堵した。今年もなんとか平和に過ごせそう。その瞬間。後ろから声が聞こえてきた。
「あ!委員長同じクラス!」
「え?あ、篠崎さん?」
「うん!和果だよー?」
彼女は篠崎 和果。昨年も同じクラスだった為か、私の事を委員長と呼ぶ。悪い気はしないけれど。
「今年はイケメン揃いだよー!委員長大丈夫?」
「うん。大丈夫よきっと」
篠崎さんは私が男性が苦手なのを察しているのか、よく心配してくれる。それもさり気なく手助けしてくれるから密かに助かっている。
「和果ちゃん。今年もよろしくね」
「お!悠ちゃんも一緒か。よろしくー!」
彼女は誰とでも仲良くなれる性格で、正直憧れる。私もああなれたらなぁ……。
「委員長、名前麗桜だっけ?麗桜って呼んでもいい?」
「もちろん。和果ちゃんって呼んでいいかしら?」
私のその一言で和果ちゃんは大喜びしている。そんなに嬉しいのかな。私も嬉しくなってくる。そんな最中、後ろから男の子が近づいているとも知らず。私は和果ちゃんを見つめていた。
「へぇー。委員長今年も一緒なんだ」
「……嶋野くん」
彼は嶋野 響也。やはり昨年同じクラスだったからか委員長と私を呼ぶ。
嶋野くんは女子生徒からモテる為、安易に近づかないようにしている。
「委員長、今年もよろしく」
「……ええ。そうね」
私は素っ気なく答えてしまう。それもダメな所ではあるんだけど、男の子が苦手な事が原因なのかどうしても素っ気なくなってしまう。毎回後で後悔してばかりだ。
「嶋野もあんまり女子にちょっかい出さない方がいいよー?」
「和果ちゃん……大丈夫だよ」
私と和果ちゃんの後ろで悠が心配そうにこちらを伺っていた。なので和果ちゃんに大丈夫と伝え、なんとかさりげなくこの場を脱する方法を考える。
「行こ!麗桜」
「和果ちゃん?」
「ちょっと待ちなさいよ2人共!」
私の手を引く和果ちゃんと、私達を追いかけてくる悠。傍から見ると私達が悠から逃げているようにも見える。でも、不思議と嫌な感じはしない。
むしろ少し楽しい、なんて。
「麗桜……ねぇ」
「あ!麗桜ちゃん発見!」
その後ろから私を呼ぶ2つの声。2つ目のこの声は崎本 慧くんだ。可愛い見た目だけどちゃんと男の子。彼の面倒を見ている内にいつの間にか懐かれてしまった。
「待って麗桜ちゃん……って誰?」
「去年同じクラスだったのに分からないの!?篠崎 和果よ!」
追いついてきた崎本くんが和果ちゃんに問いかける。確かに、去年も同じクラスだったのに何故覚えていないのか不思議である。
しかし、その疑問も更なる疑問にかき消されてしまった。
「だって僕麗桜ちゃんしか興味無いし!」
その言葉に、その場にいた全員が固まった。
どういう意味?
「あら。私達同じクラスよ」
「本当!?良かった……」
私はその一言にとても安堵した。今年もなんとか平和に過ごせそう。その瞬間。後ろから声が聞こえてきた。
「あ!委員長同じクラス!」
「え?あ、篠崎さん?」
「うん!和果だよー?」
彼女は篠崎 和果。昨年も同じクラスだった為か、私の事を委員長と呼ぶ。悪い気はしないけれど。
「今年はイケメン揃いだよー!委員長大丈夫?」
「うん。大丈夫よきっと」
篠崎さんは私が男性が苦手なのを察しているのか、よく心配してくれる。それもさり気なく手助けしてくれるから密かに助かっている。
「和果ちゃん。今年もよろしくね」
「お!悠ちゃんも一緒か。よろしくー!」
彼女は誰とでも仲良くなれる性格で、正直憧れる。私もああなれたらなぁ……。
「委員長、名前麗桜だっけ?麗桜って呼んでもいい?」
「もちろん。和果ちゃんって呼んでいいかしら?」
私のその一言で和果ちゃんは大喜びしている。そんなに嬉しいのかな。私も嬉しくなってくる。そんな最中、後ろから男の子が近づいているとも知らず。私は和果ちゃんを見つめていた。
「へぇー。委員長今年も一緒なんだ」
「……嶋野くん」
彼は嶋野 響也。やはり昨年同じクラスだったからか委員長と私を呼ぶ。
嶋野くんは女子生徒からモテる為、安易に近づかないようにしている。
「委員長、今年もよろしく」
「……ええ。そうね」
私は素っ気なく答えてしまう。それもダメな所ではあるんだけど、男の子が苦手な事が原因なのかどうしても素っ気なくなってしまう。毎回後で後悔してばかりだ。
「嶋野もあんまり女子にちょっかい出さない方がいいよー?」
「和果ちゃん……大丈夫だよ」
私と和果ちゃんの後ろで悠が心配そうにこちらを伺っていた。なので和果ちゃんに大丈夫と伝え、なんとかさりげなくこの場を脱する方法を考える。
「行こ!麗桜」
「和果ちゃん?」
「ちょっと待ちなさいよ2人共!」
私の手を引く和果ちゃんと、私達を追いかけてくる悠。傍から見ると私達が悠から逃げているようにも見える。でも、不思議と嫌な感じはしない。
むしろ少し楽しい、なんて。
「麗桜……ねぇ」
「あ!麗桜ちゃん発見!」
その後ろから私を呼ぶ2つの声。2つ目のこの声は崎本 慧くんだ。可愛い見た目だけどちゃんと男の子。彼の面倒を見ている内にいつの間にか懐かれてしまった。
「待って麗桜ちゃん……って誰?」
「去年同じクラスだったのに分からないの!?篠崎 和果よ!」
追いついてきた崎本くんが和果ちゃんに問いかける。確かに、去年も同じクラスだったのに何故覚えていないのか不思議である。
しかし、その疑問も更なる疑問にかき消されてしまった。
「だって僕麗桜ちゃんしか興味無いし!」
その言葉に、その場にいた全員が固まった。
どういう意味?
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