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6章 ブラック家の未来
183話 求めるものは
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ブラック家での活動に、学校もどきの生徒達も連れて行こうと思う。もしかしたら、俺の頭では、うまく力を発揮させられないかもしれない。まあ、最悪の場合でも、学校もどきを任せることはできるはずだ。今は、不安に考えていても仕方ない。
それよりも、ちゃんと守れるように気をつけないとな。魔法を込めたアクセサリーは贈っているから、よほどのことがない限りは大丈夫だろうが。
少なくとも、大抵の三属性程度では傷をつけられないようになっているはずだ。だから、原作のネームドレベルが敵にならない限りは問題ない。
それに、なにか異常があれば、俺に伝わる。そこから転移で助けに行く時間も稼げないというのは、無いはずだ。
ということで、学校もどきの生徒達を自室に集めた。さて、どんな返事が返ってくるだろうか。断られても、それはそれで仕方ないと思う。幸せで居てくれるのなら、それが一番だからな。
ただ、期待してしまう部分はある。彼女達なら、俺の味方でいてくれるのではないかと。俺の弱い部分かもな。いや、信頼の証だろうか。まあ、急いで答えを出すべきことではない。
「ジュリア、シュテル、サラ。よく集まってくれた。お前達に、頼みたいことがある」
「もちろん僕は協力するよ! 今度こそ、お役に立つんだから!」
「はい。私も同じ気持ちです。レックス様が望むことを叶えたい。そう思うんです」
「当然。私は、撫でと抱っこがあれば満足」
みんな、まっすぐな目でこっちを見ている。そこから信頼を感じて、つい嬉しくなってしまうな。やはり、大切な人に大事に思われていることは、心を満たしてくれる。
だからこそ、俺もみんなに自分の感情を伝えていかないとな。みんなを信頼していて、大好きで、大切だということを。
「ありがとう。お前達と出会えたことは、俺の財産だよ」
「レックス様……! 私にとっても、レックス様との出会いは財産です。それこそ、金や銀なんて比べる気にもならないくらいに」
「同感。レックス様の撫でと抱っこは、世界一。ずっと、私のもの」
「僕もだよ。レックス様、ありがとう」
シュテルは感極まっている様子だが、そこまでか? なんて、良くない考えだよな。シュテルなりの考えがあって、感情があるんだから。それを軽んじるのは問題だろう。
俺の言葉で感激するほどに慕ってくれているのなら、それに応えるために努力を重ねれば良い。単純なことだ。
とはいえ、今から話すことは逆と言っても良いが。まあ、頼ることも信頼の形ではある。以前、俺が抱え込みすぎたことで、心配をかけたからな。
何事もバランスということなのだろう。自分ひとりで全部を解決しようとせず、だからといって頼りすぎず。難しいよな。でも、挑みがいのある課題だ。
「分かった。それで、ブラック家について来てほしいんだ。俺を支えてくれ。頼む」
「答えは、さっき言ったよね。それだけだよ」
「地獄の底にだって、お付き合いします!」
「レックス様に守ってもらう。私は他のことで手伝う。それだけ」
うん。何があったとしても、みんなのことは守ってみせる。それだけで十分だ。とはいえ、ブラック家をどうにかしたいという感情もあるが。
ただ、決まっていることはある。俺を支えたことを後悔しなくて済むように、頑張っていくんだ。
「本当に、ありがとう。俺は、お前達が大好きだ」
「それは嬉しい。でも、その態度はブラック家では止めて」
俺の本音を伝えていることだろう。真剣な目をしているから、何か心配があるのだろうな。想像がつくような気もするが、ちゃんと確認しておこう。
「どうしてだ、サラ?」
「レックス様が舐められる。少なくとも、相手を選ぶべき」
そうなるか。まあ、理解できないことではない。俺にとっては善意だとしても、相手にとっては同じではない。当たり前のことではある。
他にも、優しくしただけ、つけあがる人間も居るか。悲しいことだが、事実だ。
「それは分かりますね。レックス様のお優しさは理解しているつもりですが……」
「レックス様の行動にだって、みんなが感謝する訳じゃないからね。クロノみたいな人も、きっといる」
ふたりも同意しているのなら、サラの心配し過ぎではないのだろう。そうなると、演技を続ける必要があるか。俺を縛る鎖からは解放されたかと思っていたが、違うのだろうな。残念なことだ。
ただ、間違いなく得たものはある。少なくとも、今ここにいる人達に本心を話せるだけでも、意味はあるんだから。
「確かにな。なら、今のところは、学校もどきの関係者では、お前達だけにするよ」
「それで良い。撫で撫でも、抱っこも、私のもの」
「サラ、それは話が違うわよ……」
「シュテルも、抱っこされたいの? 僕は、ちょっと緊張しちゃうかな」
「そんな恐れ多い……! レックス様に触れていただくなんて、そんなに安くないわよ」
尊敬してくれるのは嬉しいが、もっと身近に感じてくれても良いのだが。貴族と平民という立ち位置の差があるとはいえ。
まあ、強制はできない。シュテルにだって、本人なりに大切にしていることがあるのだろう。とはいえ、俺の意思を伝えることも大事だよな。
「少なくとも、お前達ならいつでも良いぞ。それくらいは、当然のことだ」
「なら、今すぐ。まだ、活躍はしていないけど」
活躍しないとダメだと言う気はないのだが。まあ、特別な状況の方がご褒美感は出る。それを奪うのもな。少なくともサラは、俺が制限をかけるつもりはないことを理解しているだろうから。その上で、活躍したご褒美として求めているのだろうから。
「ああ、構わない。ほら、こっちに来い」
「サラ……! あ、あの。レックス様……」
ハッキリと言えないあたり、遠慮している部分もあるのだろう。いじらしいものだ。そんなシュテルを可愛がるのは、とても楽しいだろうと思える。もちろん、素直に求めてくるサラだって魅力的なのだが。
どちらに対しても、喜んでほしいという気持ちがある。やはり、大切な人の笑顔は素晴らしいものだからな。
「お前が望むのなら、こっちに来れば良い。それくらいなら、安いものだ」
「感謝します、レックス様。優しく、お願いします……」
ということで、シュテルの頭を撫でていく。本当にこれで良いのだろうかという感覚も、実はある。こっちがご褒美をもらっているだけじゃないか?
まあ、顔を見る限りでは嬉しそうだから、問題ないのだろう。相手が喜ぶことが正しいことなのだから。
「うーん、僕も頼もうかな? でも、汚れてないかな?」
「ジュリア、余計なことを言わないで……! 気になっちゃうでしょ!」
「お前は汚れてなどいないさ。それに、少しくらいなら問題ない。お前達ならな」
「なら、僕も混ざっちゃおう! 良いよね、レックス様」
「ああ、もちろんだ。お前達が望むのなら、いくらでもな」
今度はジュリアまで混ざりだした。慕われているのは嬉しいが、もっと高いというか、価値のあるものじゃなくて良いのだろうか。いや、本人の望みを無視できない。
これくらいのことなら、望まれた時には拒まないようにしないとな。それくらいでは、これまでに貰ったものを返せないのだから。
「レックス様、ありがとう。今回の分は、絶対に頑張って返すからね!」
俺達はどちらも恩を感じている。だからこそ、お互いがお互いのために頑張るのだろう。この先の未来でも続くようにと、祈るばかりだ。
それよりも、ちゃんと守れるように気をつけないとな。魔法を込めたアクセサリーは贈っているから、よほどのことがない限りは大丈夫だろうが。
少なくとも、大抵の三属性程度では傷をつけられないようになっているはずだ。だから、原作のネームドレベルが敵にならない限りは問題ない。
それに、なにか異常があれば、俺に伝わる。そこから転移で助けに行く時間も稼げないというのは、無いはずだ。
ということで、学校もどきの生徒達を自室に集めた。さて、どんな返事が返ってくるだろうか。断られても、それはそれで仕方ないと思う。幸せで居てくれるのなら、それが一番だからな。
ただ、期待してしまう部分はある。彼女達なら、俺の味方でいてくれるのではないかと。俺の弱い部分かもな。いや、信頼の証だろうか。まあ、急いで答えを出すべきことではない。
「ジュリア、シュテル、サラ。よく集まってくれた。お前達に、頼みたいことがある」
「もちろん僕は協力するよ! 今度こそ、お役に立つんだから!」
「はい。私も同じ気持ちです。レックス様が望むことを叶えたい。そう思うんです」
「当然。私は、撫でと抱っこがあれば満足」
みんな、まっすぐな目でこっちを見ている。そこから信頼を感じて、つい嬉しくなってしまうな。やはり、大切な人に大事に思われていることは、心を満たしてくれる。
だからこそ、俺もみんなに自分の感情を伝えていかないとな。みんなを信頼していて、大好きで、大切だということを。
「ありがとう。お前達と出会えたことは、俺の財産だよ」
「レックス様……! 私にとっても、レックス様との出会いは財産です。それこそ、金や銀なんて比べる気にもならないくらいに」
「同感。レックス様の撫でと抱っこは、世界一。ずっと、私のもの」
「僕もだよ。レックス様、ありがとう」
シュテルは感極まっている様子だが、そこまでか? なんて、良くない考えだよな。シュテルなりの考えがあって、感情があるんだから。それを軽んじるのは問題だろう。
俺の言葉で感激するほどに慕ってくれているのなら、それに応えるために努力を重ねれば良い。単純なことだ。
とはいえ、今から話すことは逆と言っても良いが。まあ、頼ることも信頼の形ではある。以前、俺が抱え込みすぎたことで、心配をかけたからな。
何事もバランスということなのだろう。自分ひとりで全部を解決しようとせず、だからといって頼りすぎず。難しいよな。でも、挑みがいのある課題だ。
「分かった。それで、ブラック家について来てほしいんだ。俺を支えてくれ。頼む」
「答えは、さっき言ったよね。それだけだよ」
「地獄の底にだって、お付き合いします!」
「レックス様に守ってもらう。私は他のことで手伝う。それだけ」
うん。何があったとしても、みんなのことは守ってみせる。それだけで十分だ。とはいえ、ブラック家をどうにかしたいという感情もあるが。
ただ、決まっていることはある。俺を支えたことを後悔しなくて済むように、頑張っていくんだ。
「本当に、ありがとう。俺は、お前達が大好きだ」
「それは嬉しい。でも、その態度はブラック家では止めて」
俺の本音を伝えていることだろう。真剣な目をしているから、何か心配があるのだろうな。想像がつくような気もするが、ちゃんと確認しておこう。
「どうしてだ、サラ?」
「レックス様が舐められる。少なくとも、相手を選ぶべき」
そうなるか。まあ、理解できないことではない。俺にとっては善意だとしても、相手にとっては同じではない。当たり前のことではある。
他にも、優しくしただけ、つけあがる人間も居るか。悲しいことだが、事実だ。
「それは分かりますね。レックス様のお優しさは理解しているつもりですが……」
「レックス様の行動にだって、みんなが感謝する訳じゃないからね。クロノみたいな人も、きっといる」
ふたりも同意しているのなら、サラの心配し過ぎではないのだろう。そうなると、演技を続ける必要があるか。俺を縛る鎖からは解放されたかと思っていたが、違うのだろうな。残念なことだ。
ただ、間違いなく得たものはある。少なくとも、今ここにいる人達に本心を話せるだけでも、意味はあるんだから。
「確かにな。なら、今のところは、学校もどきの関係者では、お前達だけにするよ」
「それで良い。撫で撫でも、抱っこも、私のもの」
「サラ、それは話が違うわよ……」
「シュテルも、抱っこされたいの? 僕は、ちょっと緊張しちゃうかな」
「そんな恐れ多い……! レックス様に触れていただくなんて、そんなに安くないわよ」
尊敬してくれるのは嬉しいが、もっと身近に感じてくれても良いのだが。貴族と平民という立ち位置の差があるとはいえ。
まあ、強制はできない。シュテルにだって、本人なりに大切にしていることがあるのだろう。とはいえ、俺の意思を伝えることも大事だよな。
「少なくとも、お前達ならいつでも良いぞ。それくらいは、当然のことだ」
「なら、今すぐ。まだ、活躍はしていないけど」
活躍しないとダメだと言う気はないのだが。まあ、特別な状況の方がご褒美感は出る。それを奪うのもな。少なくともサラは、俺が制限をかけるつもりはないことを理解しているだろうから。その上で、活躍したご褒美として求めているのだろうから。
「ああ、構わない。ほら、こっちに来い」
「サラ……! あ、あの。レックス様……」
ハッキリと言えないあたり、遠慮している部分もあるのだろう。いじらしいものだ。そんなシュテルを可愛がるのは、とても楽しいだろうと思える。もちろん、素直に求めてくるサラだって魅力的なのだが。
どちらに対しても、喜んでほしいという気持ちがある。やはり、大切な人の笑顔は素晴らしいものだからな。
「お前が望むのなら、こっちに来れば良い。それくらいなら、安いものだ」
「感謝します、レックス様。優しく、お願いします……」
ということで、シュテルの頭を撫でていく。本当にこれで良いのだろうかという感覚も、実はある。こっちがご褒美をもらっているだけじゃないか?
まあ、顔を見る限りでは嬉しそうだから、問題ないのだろう。相手が喜ぶことが正しいことなのだから。
「うーん、僕も頼もうかな? でも、汚れてないかな?」
「ジュリア、余計なことを言わないで……! 気になっちゃうでしょ!」
「お前は汚れてなどいないさ。それに、少しくらいなら問題ない。お前達ならな」
「なら、僕も混ざっちゃおう! 良いよね、レックス様」
「ああ、もちろんだ。お前達が望むのなら、いくらでもな」
今度はジュリアまで混ざりだした。慕われているのは嬉しいが、もっと高いというか、価値のあるものじゃなくて良いのだろうか。いや、本人の望みを無視できない。
これくらいのことなら、望まれた時には拒まないようにしないとな。それくらいでは、これまでに貰ったものを返せないのだから。
「レックス様、ありがとう。今回の分は、絶対に頑張って返すからね!」
俺達はどちらも恩を感じている。だからこそ、お互いがお互いのために頑張るのだろう。この先の未来でも続くようにと、祈るばかりだ。
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