227 / 622
7章 戦いの道
226話 信じていても
しおりを挟む
フェリシアから、再びカミラやメアリとともに呼び出された。つまり、状況になにか進展があったのだろう。あるいは、戦うことが決まったのかもしれない。
ハッキリ言って気が重いが、行くしかない。ということで、重りが付いた気分の足を、なんとか動かして向かう。前回と同じ部屋では、すでに3人が待っていた。
フェリシアは、気品のある笑みを浮かべている。それなのに、俺は蛇ににらまれた蛙の気持ちが分かった。なんというか、取って食われそうだという雰囲気がある。
まあ、仮に暴力の気配をまとっていたとして、俺に矛先が向くことはないだろう。だから、ちょっと息を吸えば落ち着いた。そうだよな。フェリシアが、俺の敵になるはずがないんだ。なら、むしろ頼りになるくらいだよな。
獰猛な気配を隠そうとせず、フェリシアは語り始める。
「さて、敵のひとつ、ネイビー家の当主から、手紙が届きましたわよ。内容は、ヴァイオレット家を明け渡せとのこと。そうしなければ、力で奪い取るのだそうですわ」
すでに開けられただろう封筒を、ひらひらと振っている。なんというか、おもちゃくらいに思っていそうだな。やはり、敵に回したくない相手だ。おそらくは、めちゃくちゃにされるだろうから。
まあ、いま気になるのはカミラとメアリの様子もだ。カミラは鬼気迫るといった風情で、メアリは楽しいことが始まったかのような顔をしている。
怖がっていないのは、良いことなのか悪いことなのか。初陣ではないから、実戦が怖くて暴走する可能性は少ないだろう。ただ、危険を察知できないのは、あり得る。よほどのことがない限り、メアリやカミラが危険になるほどの敵は現れないだろうが。
「なら、あたし達の力を示してやるだけね。敵は、どんなやつよ?」
「ゼノン・クレド・ネイビー。三属性ですわ。言ってしまえば、半端者ですわね。力こそ全てと言う割に、より強い相手を見ない。その程度の存在ですわ」
本当に、鼻で笑うかのような雰囲気だ。あるいは、ゼノンを人とすら思っていないようにも見える。まあ、敵を人間と思っていたら苦しいだけだ。殺し合う相手なら、なおさら。
俺は父との戦いで、足元が崩れ落ちるかのような感覚を味わった。そんな気持ちを、フェリシアが持たずに済むのなら、それが一番だよな。
やはり、親しい人には幸せで居てほしい。そのためなら、敵が犠牲になったとしても構わない。無辜の人が死ぬのとは、何もかもが違うのだから。
いくらなんでも、ただ生きているだけの人を殺してまで幸福になりたいとは思わない。それでも、敵を殺してでも、みんなを守ると決めたのだから。迷えば、その分だけみんなの危険が増える。当たり前のことだ。
「……ああ、フェリシアを舐め腐っているのね。一属性だから」
カミラは、見るからに不機嫌そうだ。それはそうだよな。一属性を軽んじるのなら、カミラを軽んじるのと同じことだ。不愉快に決まっている。
「メアリ、今は五属性なの。その人、どう思うのかな?」
首を傾げながら言うメアリは、本当に癒やしだ。今この場所は、殺伐とした空気が漂っているからな。必要なことだとはいえ、息が詰まる。
「おそらくは、なりふり構わず命乞いでもするんじゃありませんの? 見る価値は、なさそうですけれど」
フェリシアは、つまらなそうな顔をしている。つまり、命乞いが通じるかは怪しいな。まあ、大将首だけは取った方が良いかもしれない。状況次第ではあるが、指揮官を殺すのは有効だろう。
とにかく、どういう方針でいくのかくらいは、決めておいた方が良いだろうな。まずは、確認するか。
「それで、どうするんだ? まさか、無策で挑む訳じゃないだろう?」
「相手の家に、密偵を潜り込ませていますもの。動き始めた段階で、レックスさんの転移で逆侵攻をかけましょう」
なるほど。奇襲をかけられると思うと、悪くないな。いや、それだけじゃない。最悪の場合は、転移で逃げることもできる。かなり良いんじゃないか?
それなら、もう一度奇襲を狙うこともできる。分の良い賭けだろう。隙が生まれるまで、機会を狙い続けるのも良い。あるいは、襲撃に警戒させ続けても良い。
問題は、魔力を侵食させる手段ではある。とはいえ、その気になれば1日2日で帰ることもできるだろうな。今の俺は、相当早く走れるから。
「分かった。なら、準備をしておかないとな。先に現地に向かわないと。それに、フェリシアにも魔力を侵食させないと、使えないからな」
「もちろんですわ。わたくし達は一蓮托生。お互い、楽に移動できた方がいいでしょう?」
こちらの手を握りながら言う。おそらくは、パートナーだと強く意識しているのだろう。お互いに支え合う関係として。そうだよな、フェリシア。
「そうだな。なら、後はどう戦うかだけか」
「わたくしとしては、ゼノンとの戦いに邪魔が入らないようにしていただきたいのです」
真剣な目で見てくる。つまりは、一対一か。フェリシアの流儀には、合っているよな。力を示すことで、周囲を支配するというものに。
実際、舐められたままというのは良くない。妙なことをすると痛い目をみると思い知らせるのは、大事なことだろう。被害者は、かわいそうではあるが。
「じゃ、あたし達はザコを片付ける役目ってことね。効率よくいきましょう」
「メアリも、頑張るよ! フェリシアちゃんも、頑張ってね!」
ふたりとも、落ち着いた様子だ。この調子なら、力を発揮できそうだな。ありがたいことだ。
「ええ、もちろんですわ。わたくしの力を示す、良い機会でしょう」
柔らかく笑うフェリシアの顔からは、確かな自信を感じる。ただ、確認するべきことはある。万が一の時に、フェリシアの安全が守られるかどうか。俺の防御魔法で、助けられるかどうか。
フェリシアの胸元を見ると、贈ったネックレスが輝いている。なら、大丈夫なはずだ。
「ネックレスは、着けているみたいだな。なら、俺からは異論はない」
「何事もなく勝つとは、思っていただけませんの? わたくしを、信頼できないと?」
上目遣いで見られると、困ってしまう。ただ、心配なんだよな。もしものことがあったらと思うと。もちろん、フェリシアも分かっているとは思うが。それでも、言葉にして伝えるのは大事だよな。
「大抵の相手には勝てるだろうさ。だが、保険は必要だろう?」
「仕方ありませんわね。納得して差し上げますわ。わたくしの活躍を、しっかり見ていてくださいな」
穏やかに微笑む姿を見て、少し落ち着いた。きっと勝ってくれるはずだ。最悪の場合でも、俺が居る。なら、なんとかなるよな。
「たかが三属性程度に、負けるんじゃないわよ。そんな相手に複数人で協力してちゃ、あたしの品位も下がるのよ」
「もちろんですわ。わたくしがレックスさんのパートナーとしてふさわしいと、示して差し上げましょう」
「それはダメなの! お兄様のパートナーは、メアリなんだから!」
「自分でも納得していないことを言うのなら、底が知れるわね」
メアリもカミラも、かなり不満そうだ。このままだと、またケンカになりかねない。止めないと。不和を抱えたまま戦いに向かうなど、まずいどころの話じゃない。
「おいおい、やめてくれよ。せめて、戦いが終わってからにしてくれ」
「戦果を競う機会を奪われたんだから、仕方ないでしょ?」
「あーっ! 確かに! フェリシアちゃん、ずるい!」
「ふふっ、まだ機会はあるのです。そこで、アピールしてはいかがでしょう?」
フェリシアの言葉で、カミラもメアリも落ち着いてくれたようだ。よし、まずはネイビー家に勝とう。そう考えて、気合を入れ直した。
ハッキリ言って気が重いが、行くしかない。ということで、重りが付いた気分の足を、なんとか動かして向かう。前回と同じ部屋では、すでに3人が待っていた。
フェリシアは、気品のある笑みを浮かべている。それなのに、俺は蛇ににらまれた蛙の気持ちが分かった。なんというか、取って食われそうだという雰囲気がある。
まあ、仮に暴力の気配をまとっていたとして、俺に矛先が向くことはないだろう。だから、ちょっと息を吸えば落ち着いた。そうだよな。フェリシアが、俺の敵になるはずがないんだ。なら、むしろ頼りになるくらいだよな。
獰猛な気配を隠そうとせず、フェリシアは語り始める。
「さて、敵のひとつ、ネイビー家の当主から、手紙が届きましたわよ。内容は、ヴァイオレット家を明け渡せとのこと。そうしなければ、力で奪い取るのだそうですわ」
すでに開けられただろう封筒を、ひらひらと振っている。なんというか、おもちゃくらいに思っていそうだな。やはり、敵に回したくない相手だ。おそらくは、めちゃくちゃにされるだろうから。
まあ、いま気になるのはカミラとメアリの様子もだ。カミラは鬼気迫るといった風情で、メアリは楽しいことが始まったかのような顔をしている。
怖がっていないのは、良いことなのか悪いことなのか。初陣ではないから、実戦が怖くて暴走する可能性は少ないだろう。ただ、危険を察知できないのは、あり得る。よほどのことがない限り、メアリやカミラが危険になるほどの敵は現れないだろうが。
「なら、あたし達の力を示してやるだけね。敵は、どんなやつよ?」
「ゼノン・クレド・ネイビー。三属性ですわ。言ってしまえば、半端者ですわね。力こそ全てと言う割に、より強い相手を見ない。その程度の存在ですわ」
本当に、鼻で笑うかのような雰囲気だ。あるいは、ゼノンを人とすら思っていないようにも見える。まあ、敵を人間と思っていたら苦しいだけだ。殺し合う相手なら、なおさら。
俺は父との戦いで、足元が崩れ落ちるかのような感覚を味わった。そんな気持ちを、フェリシアが持たずに済むのなら、それが一番だよな。
やはり、親しい人には幸せで居てほしい。そのためなら、敵が犠牲になったとしても構わない。無辜の人が死ぬのとは、何もかもが違うのだから。
いくらなんでも、ただ生きているだけの人を殺してまで幸福になりたいとは思わない。それでも、敵を殺してでも、みんなを守ると決めたのだから。迷えば、その分だけみんなの危険が増える。当たり前のことだ。
「……ああ、フェリシアを舐め腐っているのね。一属性だから」
カミラは、見るからに不機嫌そうだ。それはそうだよな。一属性を軽んじるのなら、カミラを軽んじるのと同じことだ。不愉快に決まっている。
「メアリ、今は五属性なの。その人、どう思うのかな?」
首を傾げながら言うメアリは、本当に癒やしだ。今この場所は、殺伐とした空気が漂っているからな。必要なことだとはいえ、息が詰まる。
「おそらくは、なりふり構わず命乞いでもするんじゃありませんの? 見る価値は、なさそうですけれど」
フェリシアは、つまらなそうな顔をしている。つまり、命乞いが通じるかは怪しいな。まあ、大将首だけは取った方が良いかもしれない。状況次第ではあるが、指揮官を殺すのは有効だろう。
とにかく、どういう方針でいくのかくらいは、決めておいた方が良いだろうな。まずは、確認するか。
「それで、どうするんだ? まさか、無策で挑む訳じゃないだろう?」
「相手の家に、密偵を潜り込ませていますもの。動き始めた段階で、レックスさんの転移で逆侵攻をかけましょう」
なるほど。奇襲をかけられると思うと、悪くないな。いや、それだけじゃない。最悪の場合は、転移で逃げることもできる。かなり良いんじゃないか?
それなら、もう一度奇襲を狙うこともできる。分の良い賭けだろう。隙が生まれるまで、機会を狙い続けるのも良い。あるいは、襲撃に警戒させ続けても良い。
問題は、魔力を侵食させる手段ではある。とはいえ、その気になれば1日2日で帰ることもできるだろうな。今の俺は、相当早く走れるから。
「分かった。なら、準備をしておかないとな。先に現地に向かわないと。それに、フェリシアにも魔力を侵食させないと、使えないからな」
「もちろんですわ。わたくし達は一蓮托生。お互い、楽に移動できた方がいいでしょう?」
こちらの手を握りながら言う。おそらくは、パートナーだと強く意識しているのだろう。お互いに支え合う関係として。そうだよな、フェリシア。
「そうだな。なら、後はどう戦うかだけか」
「わたくしとしては、ゼノンとの戦いに邪魔が入らないようにしていただきたいのです」
真剣な目で見てくる。つまりは、一対一か。フェリシアの流儀には、合っているよな。力を示すことで、周囲を支配するというものに。
実際、舐められたままというのは良くない。妙なことをすると痛い目をみると思い知らせるのは、大事なことだろう。被害者は、かわいそうではあるが。
「じゃ、あたし達はザコを片付ける役目ってことね。効率よくいきましょう」
「メアリも、頑張るよ! フェリシアちゃんも、頑張ってね!」
ふたりとも、落ち着いた様子だ。この調子なら、力を発揮できそうだな。ありがたいことだ。
「ええ、もちろんですわ。わたくしの力を示す、良い機会でしょう」
柔らかく笑うフェリシアの顔からは、確かな自信を感じる。ただ、確認するべきことはある。万が一の時に、フェリシアの安全が守られるかどうか。俺の防御魔法で、助けられるかどうか。
フェリシアの胸元を見ると、贈ったネックレスが輝いている。なら、大丈夫なはずだ。
「ネックレスは、着けているみたいだな。なら、俺からは異論はない」
「何事もなく勝つとは、思っていただけませんの? わたくしを、信頼できないと?」
上目遣いで見られると、困ってしまう。ただ、心配なんだよな。もしものことがあったらと思うと。もちろん、フェリシアも分かっているとは思うが。それでも、言葉にして伝えるのは大事だよな。
「大抵の相手には勝てるだろうさ。だが、保険は必要だろう?」
「仕方ありませんわね。納得して差し上げますわ。わたくしの活躍を、しっかり見ていてくださいな」
穏やかに微笑む姿を見て、少し落ち着いた。きっと勝ってくれるはずだ。最悪の場合でも、俺が居る。なら、なんとかなるよな。
「たかが三属性程度に、負けるんじゃないわよ。そんな相手に複数人で協力してちゃ、あたしの品位も下がるのよ」
「もちろんですわ。わたくしがレックスさんのパートナーとしてふさわしいと、示して差し上げましょう」
「それはダメなの! お兄様のパートナーは、メアリなんだから!」
「自分でも納得していないことを言うのなら、底が知れるわね」
メアリもカミラも、かなり不満そうだ。このままだと、またケンカになりかねない。止めないと。不和を抱えたまま戦いに向かうなど、まずいどころの話じゃない。
「おいおい、やめてくれよ。せめて、戦いが終わってからにしてくれ」
「戦果を競う機会を奪われたんだから、仕方ないでしょ?」
「あーっ! 確かに! フェリシアちゃん、ずるい!」
「ふふっ、まだ機会はあるのです。そこで、アピールしてはいかがでしょう?」
フェリシアの言葉で、カミラもメアリも落ち着いてくれたようだ。よし、まずはネイビー家に勝とう。そう考えて、気合を入れ直した。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる