チートさんは平和主義者

月夜

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魔法学園編突入じゃぁぁあ!

19話 It’sお勉強タァーイムゥ!

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「これがいいんじゃない?」

そう言って、金髪ハーフエルフちゃんこと『セーシェル』ちゃん(さっき名付けた)にワンピースをあててみる。
そう、さっき引き取って洋服がボロボロで可哀想だったので、臨時にショッピングモールの中の洋服専門店で選んでいるところなのだ。

「え、ええと、ご主人様のお好きなもので大丈夫です!」

最初だから遠慮がちだね。
まぁ当たり前だけとセーシェルちゃんから意見欲しいなぁ。

「うーん、私的にはセーシェルちゃんの意見も欲しいなぁ~」
「ご、ごめんなさい!申し訳ありません!」
「いや、怒ってないよ。あと、友達なんだからごめんなさいとか申し訳ありませんとかは禁止!いい?」
「は、はい……」
「そういえば、ミリアちゃんはどれがいい?」

こちらも先程獣人のカラスの子に『ミリア』と、お名前を付けました!
するとミリアは、この服がいいと指でチョンチョンと示す。
あ、その行動可愛い!
ミリアちゃんが選んだのは、下が黒いミニパンツで上がセクシーなギャルが着そうなトップス。上着が、革ジャン風で太ももまである黒いブーツ。そして、グローブ……とか
ミリアちゃん……貴方は前世の私の黒歴史と同じだね……

「えっと、ミリアちゃんはこれが着たいのね」

私が言うとミリアはコクンと頷く。
お、おう。マジか……
ミリアちゃん……こーゆーのはもう少し大人になってからの方が……

「あー、うーんと……ね、こーゆーのはもう少し大人になってからの方が……」

私が言うとミリアは、ダメ?と言いたげに首を右に傾げる。
…なんか……さーせん

「まぁ仕方がないっか!いいよ。これがいいのね」

ミリアちゃん……将来ギャルになって悪い子にならないでおくれ。
それはそうと、セーシェルちゃんはどーしましょ……
ミリアちゃんはクール系でセーシェルちゃんは可愛い癒し系なんだよねぇ~
うーん……ふわふわのワンピース系かなぁ?

「んー……セーシェルちゃんに似合うのはーっと……どれかなー?んー………………………お!これだ!セーシェルちゃん!これはどう?」
「ええと、とても素敵です……」

あら、どうして落ち込むんだろ?
これ嫌だったのかな?
ならばー…………どーしよ……
むむむむむ……悩みますなー

「ルミルーナ姫方はお決まりになりましたか?」
「あぁ!シーア丁度いいところに!セーシェルちゃんの洋服決めるの手伝って!」
「分かりました」

シーアが来たからにはきっと心強いよ!
さーてさてさてと…………

「姉さんまだ?どんだけ待たせるの?」
「うん!ちょい待ってて」

あー、これ迷う……
後ろの少年達、イラついてらっしゃる。

「シーア!もう適当に服選んじゃって!」
「かしこまりました」

私はどうでもなーれと無我夢中に服を選んだ。



「セーシェル、ミリア、着替えられた?」
「は、はいぃ!」

セーシェルとミリアが試着室からピョコっと出てきた。
その動作可愛いなおい!
んーと、ミリアは先程のギャルコーデ。
めっちゃ似合っててカッコイイやん。尊敬しますわ。
セーシェルは花柄のふわふわワンピース。
薄い白のカーディガンに茶色いパンプス。

「おぉ!2人ともバッチリ似合ってる!」
「あ、ありがとうございます」

セーシェルちゃんからお礼を言われた。
ミリアちゃんからありがとうとお辞儀をされた。
グヘヘ、うれぴっぴ。
ありがとう、とてつもなく美味しかった!



-城にて-

いやぁー、一気にバッサリとくぎられましたね。
お昼は屋台で適当にすませたよん。
一気にくぎられるとなんか…………
まあいいか!
今は、セーシェルとミリアと赤髪の男の子『紅夜』獣人の狼の男の子『ウル』、そして獅子というか狼だった『ウルティア』とお勉強なう!
なぜ1人だけ紅夜かって?
そう!実はね!
紅夜って倭国出身なんだって!
それでね!
倭国の人って、漢字の名前なんだって!(参照  鑑定魔法)

「おい主、俺は文字が読めねぇんだ。教えろ」

ウルが大きい声で言ってきた。

「セーラン、ウルに文字を教えてあげて」
「かしこまりました」

セーランがウルの方に向かう。
するとセーランはウルの耳元で何かを言うと、ウルは顔を青ざめ始めた。
セーラン……脅しは辞めましょう………恐喝になるよ?

「主様、次は何を教えて欲しいのですか?」
「うーんとね~…………」

紅夜くん……3歳児の割には倭国の事詳しすぎ……
どうして私の周りには精神年齢が高い人だらけなのかしら………
泣いちゃうぞ。うわーんって

「主様?大丈夫ですか?」
「ふぁ?……あ、全是大丈夫!元気だよ!あ、次は職業かな……」
「分かりました。倭国の職業は、陰陽師・巫女・法師・武士・僧侶・夜盗・遊女・忍びなどに分かれます」
「ほほーなるほどー」

私は1人で納得しながらノートに書いていく。
私、武士になろっかな?
ふふ……グヘヘ……ぐふふふふ……

「はぁー   姉さん……またアホ面してる」
「へ?そう?」

私はなかったことにするためいつも通りの顔に瞬時に戻す。
キラッ

「いや、なかったことにしないでよ」
「あ、へい」

チョンチョン

ん?誰が私を突っついてるんだろ?

「はい何ですかー?」
「あ、あのご主人様!お茶をお持ちしまし…ヒャッ!」

……あっつー!
だがここは忍耐だ!セーシェルちゃんを悲しませるわけにはいかん!

「だ、大丈夫かいセーシェル?」
「も、申し訳ありません!」
「あ、全然大丈夫!許す!許しちゃう!」

セーシェルちゃんってドジっ子属性だ……
おおー、アイドルが増えてきたぞ!
というかね、侍女さん達何者?
あっという間にかたしちゃったよ……
神ですか?神ですよね?!ね?!

チョンチョン

「はい今度は何ですかー?」

おーミリアちゃんだ。どうしたんだろ?
ミリアはここ教えてとでも言うかのように分からないところらしき所を指で指す。

「シーア召喚!」
「お呼びですか?」
「シーア、ミリアちゃんに教えてあげて」
「承知しました」

……ん?ミリアちゃん?顔がパァってなっとる……
はっ!もしやシーアに憧れたとか?
てことは将来は騎士になるのかな?
おお!将来楽しみ!

「ルミルーナ姫、セーシェルの代わりに私がお茶をお持ちしました」
「お、ありがとう!」

アルス……きっと誰もアルスを頼ってくれる人がいないからお茶を持ってきたのかな?
だとしたら可哀想……
うむ!だとしたらここは、ガリ勉しているフロストの教師やらせよう!

「アルス、フロストの事見てあげて」
「かしこまりました」

ふふ私ってば天才!
さぁーて次は何を教えてもらおっかなー?
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