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第二章 ギルド要請冒険者
#26 合同魔法
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「じゃあ、燃やしますよ?」
魔力を練り始めたフェーリエの肩を、ユースが掴んで制止した。
「どうしたんですか?」
「あれは、キング……じゃないのか?」
下を伺う剣士の視線の先を見ると、蠢くスライムに中に、一際大きい個体がいた。
「あれは……キング、だねぇ。スライムのキングは初めて見るよ」
顎に手を当てて物珍しそうにキングを眺める師匠。ここで他にどんなキングを見たのか。と聞けば、きっと殴られるだろう。
(……王冠、被せたいなぁ)
前世でよく遊んだゲームを思い出す。あのゲームでは雑魚だったが、この世界でこの大量のスライムが相手では、普通のヒトには勝ち目が見えないだろう。
「師匠、合同魔法を打ちますか?」
合同魔法は、同じ魔法を複数の魔法使いが同時に発動させることで、威力を向上させるものだ。たいていの魔法使いは息が合わないため、無駄に魔力を消費する。
「それが一番早いだろうねぇ」
六歳の頃から一緒にいる二人には、造作も無いことだったが。
広範囲を燃やすイメージ。持続して、燃焼させる。魔力使用量は50。簡単に二人でそう言い合い、魔法の準備をする。
スライム達はまだこちらに気付いていない。
「いくぞ!」
「了解!」
二人の魔力が炎を生み出す。崖下は炎の海となった。
「うわぁ……圧巻」
「魔法は、凄いモノだな」
炎が爆ぜる音が大きい。あまりにも明るすぎて、思わず目を細めてしまう。
「スライムは油分を多く含んでるとは言っても、これは燃えすぎだな……」
若干やり過ぎた感が否めない。崖下を四つん這いになって眺めるフェーリエは、苦笑いを浮かべた。
(キングと言っても、倒し方は変わらないんだなぁ。進化したりとかしないのかな?)
フェーリエがそう思ったとき、三人のもとに崖下から勢いよく何かが迫ってきた。
「ぐぇっ!?」
四つん這いになっていたフェーリエはとっさに動けなかった。しかし、マントの上から襟首を師匠に掴まれて逃れることが出来た。……情けない声を出してしまったが。
襟首を掴まれ、尻餅をついたままのフェーリエは、傍に立っている二人とともに見てしまった。
「……なんで……燃えてないの!?」
崖下から伸びてきたそれは、スライムの一部。腕もしくは触手のようなモノだった。
「なんて破壊力だ……」
剣士が重々しく頷く。
先程までフェーリエ達がいた場所は、地面が深く抉られていた。
「あちらさんは、やる気満々のようだね」
さすがの師匠も、冷や汗を流している。それはそうだ。あれほど強く地面を抉ったあれが、まだ、フェーリエ達を狙ってきているのだから。
魔力を練り始めたフェーリエの肩を、ユースが掴んで制止した。
「どうしたんですか?」
「あれは、キング……じゃないのか?」
下を伺う剣士の視線の先を見ると、蠢くスライムに中に、一際大きい個体がいた。
「あれは……キング、だねぇ。スライムのキングは初めて見るよ」
顎に手を当てて物珍しそうにキングを眺める師匠。ここで他にどんなキングを見たのか。と聞けば、きっと殴られるだろう。
(……王冠、被せたいなぁ)
前世でよく遊んだゲームを思い出す。あのゲームでは雑魚だったが、この世界でこの大量のスライムが相手では、普通のヒトには勝ち目が見えないだろう。
「師匠、合同魔法を打ちますか?」
合同魔法は、同じ魔法を複数の魔法使いが同時に発動させることで、威力を向上させるものだ。たいていの魔法使いは息が合わないため、無駄に魔力を消費する。
「それが一番早いだろうねぇ」
六歳の頃から一緒にいる二人には、造作も無いことだったが。
広範囲を燃やすイメージ。持続して、燃焼させる。魔力使用量は50。簡単に二人でそう言い合い、魔法の準備をする。
スライム達はまだこちらに気付いていない。
「いくぞ!」
「了解!」
二人の魔力が炎を生み出す。崖下は炎の海となった。
「うわぁ……圧巻」
「魔法は、凄いモノだな」
炎が爆ぜる音が大きい。あまりにも明るすぎて、思わず目を細めてしまう。
「スライムは油分を多く含んでるとは言っても、これは燃えすぎだな……」
若干やり過ぎた感が否めない。崖下を四つん這いになって眺めるフェーリエは、苦笑いを浮かべた。
(キングと言っても、倒し方は変わらないんだなぁ。進化したりとかしないのかな?)
フェーリエがそう思ったとき、三人のもとに崖下から勢いよく何かが迫ってきた。
「ぐぇっ!?」
四つん這いになっていたフェーリエはとっさに動けなかった。しかし、マントの上から襟首を師匠に掴まれて逃れることが出来た。……情けない声を出してしまったが。
襟首を掴まれ、尻餅をついたままのフェーリエは、傍に立っている二人とともに見てしまった。
「……なんで……燃えてないの!?」
崖下から伸びてきたそれは、スライムの一部。腕もしくは触手のようなモノだった。
「なんて破壊力だ……」
剣士が重々しく頷く。
先程までフェーリエ達がいた場所は、地面が深く抉られていた。
「あちらさんは、やる気満々のようだね」
さすがの師匠も、冷や汗を流している。それはそうだ。あれほど強く地面を抉ったあれが、まだ、フェーリエ達を狙ってきているのだから。
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