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第四章 魔導王国
#92 乗り物
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「白い屋敷ばっかりで、そのどれもに防御結界が張ってあったわ。まぁ破れるんだけど、面倒くさいから後回し。とりあえず戻ってきたところ。ユースさん気分はどうですか?」
最後はユースに向けて、それ以外はアウラに向けて、フェーリエは探索内容を要約した。
「動けるようにはなった」
「それは良かったです。では探索に出かけますか?」
『少しぐらいゆっくりしても良いのでは?』
アウラはユースを気遣うように見つめてくる。それはごもっとかもしれない。
(でも……ユースさんがもし貴族の子息なら、いや、貴族じゃなくても、今頃家が心配してるはず。早く帰してあげたい)
最も、家族に心配されているのはフェーリエに変わらない。
(ああ見えてお父様も心配性だからなぁ。お兄様は言わずもがな)
メアリも、セバスチャンも、きっと皆心配している。知的好奇心だけではなく、帰るための探索といっても良い。
「……俺のことは気にするな」
ユースの顔を見る。これでも貴族令嬢の端くれ、嘘をついていればわかる。
「わかりました。それじゃあ探索と行きましょう」
彼の言葉から、家のことは気にするなと読み取れた。こちらの懸念をわかっていて、あえて言葉にはしない。それに壁を感じたが、もとよりそういう約束だ。
フェーリエは、しっかりと歩くユースと並んで、再び街に降りた。
「本当にどれも白いな。……目が痛い」
「白を見て目が痛いって、かなり重症ですけど大丈夫ですか?」
でも同意します、とルナは笑う。
始めにルナが言っていた通り、白い屋敷しか並んでいない。
「さて、どこから探索する?」
「どうしましょう。とりあえず端っこまで見てみます?」
「先は見えないが……」
「端はあるはずですけどね」
結界を破るのが面倒なのだろう。ただ歩くだけの楽な選択を要求してくる。
「わかった……それでいい」
ルナがこうなれば梃子でも動かないのは短い付き合いでもわかっている。
仕方ないと呟いた声は無視され、ルナは笑顔で前に歩き出した。しかし……顔が見えていることを教えてやるべきか。だが黙っているべきなのかもしれない。本人が隠したい事を聞いてはいけない。それが約束だから。
「どうしました?」
「……何でもない。終わらないな」
「そうですね。終わりが見えませんね」
ルナは諦め半分呆れ半分の顔で歩いて行く。
「ここの人たち、どうやって行き来してたんでしょう」
「魔法じゃないのか?君も使っていただろう」
「ああ、あれですか。何というか、こういう如何にも上流階級っぽい人たちって、体裁を気にしそうなので」
「その発言では君はあの魔法は格好がつかないと言ってるようなものだが」
最も、言いたいことはわかる。ただ飛ぶだけの移動手段は使わなさそうだ。
「何か乗り物でも有ったんでしょうかねぇ。……ん?」
屋敷の敷地を覗き込んだルナは、何かを発見したような声を上げる。
「どうした?」
「……バイク?」
「バイク?なんだそれは」
ルナの目線の先を見る。そこには不可思議な形状をしたものが置いてあった。
「乗り物、なんですけどね。……なんであるの?」
信じられないものを見る目で、ルナはバイクとやらを見る。そして、そのルナを意味がわからない目でユースは見つめた。
最後はユースに向けて、それ以外はアウラに向けて、フェーリエは探索内容を要約した。
「動けるようにはなった」
「それは良かったです。では探索に出かけますか?」
『少しぐらいゆっくりしても良いのでは?』
アウラはユースを気遣うように見つめてくる。それはごもっとかもしれない。
(でも……ユースさんがもし貴族の子息なら、いや、貴族じゃなくても、今頃家が心配してるはず。早く帰してあげたい)
最も、家族に心配されているのはフェーリエに変わらない。
(ああ見えてお父様も心配性だからなぁ。お兄様は言わずもがな)
メアリも、セバスチャンも、きっと皆心配している。知的好奇心だけではなく、帰るための探索といっても良い。
「……俺のことは気にするな」
ユースの顔を見る。これでも貴族令嬢の端くれ、嘘をついていればわかる。
「わかりました。それじゃあ探索と行きましょう」
彼の言葉から、家のことは気にするなと読み取れた。こちらの懸念をわかっていて、あえて言葉にはしない。それに壁を感じたが、もとよりそういう約束だ。
フェーリエは、しっかりと歩くユースと並んで、再び街に降りた。
「本当にどれも白いな。……目が痛い」
「白を見て目が痛いって、かなり重症ですけど大丈夫ですか?」
でも同意します、とルナは笑う。
始めにルナが言っていた通り、白い屋敷しか並んでいない。
「さて、どこから探索する?」
「どうしましょう。とりあえず端っこまで見てみます?」
「先は見えないが……」
「端はあるはずですけどね」
結界を破るのが面倒なのだろう。ただ歩くだけの楽な選択を要求してくる。
「わかった……それでいい」
ルナがこうなれば梃子でも動かないのは短い付き合いでもわかっている。
仕方ないと呟いた声は無視され、ルナは笑顔で前に歩き出した。しかし……顔が見えていることを教えてやるべきか。だが黙っているべきなのかもしれない。本人が隠したい事を聞いてはいけない。それが約束だから。
「どうしました?」
「……何でもない。終わらないな」
「そうですね。終わりが見えませんね」
ルナは諦め半分呆れ半分の顔で歩いて行く。
「ここの人たち、どうやって行き来してたんでしょう」
「魔法じゃないのか?君も使っていただろう」
「ああ、あれですか。何というか、こういう如何にも上流階級っぽい人たちって、体裁を気にしそうなので」
「その発言では君はあの魔法は格好がつかないと言ってるようなものだが」
最も、言いたいことはわかる。ただ飛ぶだけの移動手段は使わなさそうだ。
「何か乗り物でも有ったんでしょうかねぇ。……ん?」
屋敷の敷地を覗き込んだルナは、何かを発見したような声を上げる。
「どうした?」
「……バイク?」
「バイク?なんだそれは」
ルナの目線の先を見る。そこには不可思議な形状をしたものが置いてあった。
「乗り物、なんですけどね。……なんであるの?」
信じられないものを見る目で、ルナはバイクとやらを見る。そして、そのルナを意味がわからない目でユースは見つめた。
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