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第六章 舞踏会?いいえ今度こそ武闘会です
#148 控え室と新ルール
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「嬢ちゃん結構好戦的なんだな」
控え室に戻ると、グレッグが苦笑いで言った。好戦的だっただろうか。
「そうですか?あまりにも相手が雑魚だったので拍子抜けしたんですけど……」
「Cランクの魔法使いならあんなもんだろ。それに、あいつはソロで色々と有名な奴でね」
「有名?」
「戦闘系のクエストは一切受けないせこい奴なんだよ」
薬草採取や魔道具の点検など、街から出ないクエストでちまちまランクを上げたのだとか。
「多分、魔法の研究の為の小遣い稼ぎなんだと思いますよ。ああ言うのは、自分の魔法に絶対の自信があるタイプですから」
魔法使いは何かと重宝される。中の下でも多少は仕事を任せられる事だろう。
「あれ?じゃあなんでこの武闘会に参加してるんですか?」
噂を聞く限り、参加しなさそうなものだが。
「まぁ、報酬が良いからな。今回は嬢ちゃんにこてんぱんにやられたけどな」
「どうやら常連の様ですよ。恐らくクエスト以外の仕事を探すためのアピールでしょう」
レイモンドの言葉に、フェーリエは成る程、と頷いた。仕事をここで探すとは。良い度胸をしている。
「なら、今回は仕事なさそうですね」
「おっ言うねぇ。来ても足下見られそうだな」
グレッグが豪快に笑う。控え室が別で良かった。これを本人に聞かれていたら喧嘩沙汰になっただろう。
「さて、そろそろ俺の出番だな」
外の声を聞いて、グレッグは獲物を持って立ち上がる。
「応援してますよ!」
「負けたら承知しませんからね」
「頑張ってくれ」
三者三様の応援の言葉に、グレッグは嬉しそうに笑った。
翌日、危なげなく二開戦目を突破したフェーリエ達に、思いも寄らなかった新ルールが伝えられた。
「えっ!ペア戦!?」
掲示板に貼られた張り紙を見て、フェーリエは驚愕の声を上げた。
二開戦目は、相手が剣士だったが早々に武器を奪って何も出来ないようにして勝利した。ユースはAランクの槍使い相手に少し苦戦したが勝利した。
明日も同じようにソロで戦うのだとばかり思っていたが……。
「トーナメント表で相手が分かるようだな」
フェーリエと同じように掲示板を見たユースが冷静に呟く。
(えっ……見知らぬ人と一緒に戦いたくない……やだ)
フェーリエは軽く絶望し、救いを求めてユースを見上げた。
フェーリエに見られていることに気付いたユースは、困ったように眉を寄せた。
「仕方が無い。俺たちの目標は勝ち抜いてチームに残ることだろう?それに、討伐隊に参加するなら他人との連携も経験しておいた方が良い」
最後の方は小声でそう呟いたユースの言葉に、フェーリエは渋々頷いた。
目的を見失ってはいけない。討伐を任せられるような実力があると見せつける為に戦っているのだ。
「せめて前衛職のヒトが良いです」
「魔法使いとしては当然の意見だな」
「剣士さんはどうですか?」
「……遠距離だな」
「剣士として当然の意見ですね」
今更ながら、このパーティーのバランスが良いことがよく分かる。
最もフェーリエは、不意さえ突かれなければ前衛はいてもいなくても良いと思っていた。だが今では、信頼できるヒトに守られながら魔法を使うのも、悪くないと思っている。
そう思わせた彼に、良い相手が巡り会うように密かに祈った。
控え室に戻ると、グレッグが苦笑いで言った。好戦的だっただろうか。
「そうですか?あまりにも相手が雑魚だったので拍子抜けしたんですけど……」
「Cランクの魔法使いならあんなもんだろ。それに、あいつはソロで色々と有名な奴でね」
「有名?」
「戦闘系のクエストは一切受けないせこい奴なんだよ」
薬草採取や魔道具の点検など、街から出ないクエストでちまちまランクを上げたのだとか。
「多分、魔法の研究の為の小遣い稼ぎなんだと思いますよ。ああ言うのは、自分の魔法に絶対の自信があるタイプですから」
魔法使いは何かと重宝される。中の下でも多少は仕事を任せられる事だろう。
「あれ?じゃあなんでこの武闘会に参加してるんですか?」
噂を聞く限り、参加しなさそうなものだが。
「まぁ、報酬が良いからな。今回は嬢ちゃんにこてんぱんにやられたけどな」
「どうやら常連の様ですよ。恐らくクエスト以外の仕事を探すためのアピールでしょう」
レイモンドの言葉に、フェーリエは成る程、と頷いた。仕事をここで探すとは。良い度胸をしている。
「なら、今回は仕事なさそうですね」
「おっ言うねぇ。来ても足下見られそうだな」
グレッグが豪快に笑う。控え室が別で良かった。これを本人に聞かれていたら喧嘩沙汰になっただろう。
「さて、そろそろ俺の出番だな」
外の声を聞いて、グレッグは獲物を持って立ち上がる。
「応援してますよ!」
「負けたら承知しませんからね」
「頑張ってくれ」
三者三様の応援の言葉に、グレッグは嬉しそうに笑った。
翌日、危なげなく二開戦目を突破したフェーリエ達に、思いも寄らなかった新ルールが伝えられた。
「えっ!ペア戦!?」
掲示板に貼られた張り紙を見て、フェーリエは驚愕の声を上げた。
二開戦目は、相手が剣士だったが早々に武器を奪って何も出来ないようにして勝利した。ユースはAランクの槍使い相手に少し苦戦したが勝利した。
明日も同じようにソロで戦うのだとばかり思っていたが……。
「トーナメント表で相手が分かるようだな」
フェーリエと同じように掲示板を見たユースが冷静に呟く。
(えっ……見知らぬ人と一緒に戦いたくない……やだ)
フェーリエは軽く絶望し、救いを求めてユースを見上げた。
フェーリエに見られていることに気付いたユースは、困ったように眉を寄せた。
「仕方が無い。俺たちの目標は勝ち抜いてチームに残ることだろう?それに、討伐隊に参加するなら他人との連携も経験しておいた方が良い」
最後の方は小声でそう呟いたユースの言葉に、フェーリエは渋々頷いた。
目的を見失ってはいけない。討伐を任せられるような実力があると見せつける為に戦っているのだ。
「せめて前衛職のヒトが良いです」
「魔法使いとしては当然の意見だな」
「剣士さんはどうですか?」
「……遠距離だな」
「剣士として当然の意見ですね」
今更ながら、このパーティーのバランスが良いことがよく分かる。
最もフェーリエは、不意さえ突かれなければ前衛はいてもいなくても良いと思っていた。だが今では、信頼できるヒトに守られながら魔法を使うのも、悪くないと思っている。
そう思わせた彼に、良い相手が巡り会うように密かに祈った。
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