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2 近江花音は小学生
6.花音の色(3)
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――ユニットデビュー。
海さんの言葉に、これからの未来にトキメク。
わくわくとした気持ちを抑えられない。
初めて手にした、自分たちの曲。
自分たちのダンス。
まだ、世界中で私たちしか知らない歌をつくりあげていく。
レッスンが終わってすぐ、パパとママに報告した。
「パパ、ママ、聞いて! デビューが決まったの! ユニットを組むの!」
今日の私は、今までの人生の中で1番お喋りかもしれない。
たくさん、たくさん、言葉があふれてくる。
心が躍っているみたい。
「まだ誰かに言っちゃダメよ? 7月までナイショだから」
誰にも言えないヒミツ。
それは少しだけ苦しくて、だけどわくわくする。
誰かに届ける、サプライズのプレゼントみたい。
もっともっと頑張ろうって思える。
私たちの唄とダンスで、キラキラした気持ちを届けたい。
私が出会えた、私自身が頑張りたいこと。
「花音」
パパが言った。
「花音は今、キラキラできている?」
「一緒にキラキラできることを探す」パパとの約束。
見つけたよ、パパ。
「うん!」
*****
月曜日はピアノ。
火曜日はお習字。
水曜日はバレエ。
木曜日は声楽。
金曜日は英会話。
土曜日はお茶とお花。
日曜日はバレエ。
月曜日から日曜日まで、毎日がならいごとであふれていた私の世界。
灰色くくすんでいた私の世界は、彼女のおかげて変わり始めた。
たくさんの人が行き交う中で、彼女が私を見つけて声をかけてくれたから。
パパが背中を押してくれたから。
ママが応援してくれたから。
私の世界は彩りを持って、少しずつ世界が変わり始めた。
近江花音、12歳。
小学6年生。
今日からたくさん、キラキラのアイドル目指します!
*****
海さんの言葉に、これからの未来にトキメク。
わくわくとした気持ちを抑えられない。
初めて手にした、自分たちの曲。
自分たちのダンス。
まだ、世界中で私たちしか知らない歌をつくりあげていく。
レッスンが終わってすぐ、パパとママに報告した。
「パパ、ママ、聞いて! デビューが決まったの! ユニットを組むの!」
今日の私は、今までの人生の中で1番お喋りかもしれない。
たくさん、たくさん、言葉があふれてくる。
心が躍っているみたい。
「まだ誰かに言っちゃダメよ? 7月までナイショだから」
誰にも言えないヒミツ。
それは少しだけ苦しくて、だけどわくわくする。
誰かに届ける、サプライズのプレゼントみたい。
もっともっと頑張ろうって思える。
私たちの唄とダンスで、キラキラした気持ちを届けたい。
私が出会えた、私自身が頑張りたいこと。
「花音」
パパが言った。
「花音は今、キラキラできている?」
「一緒にキラキラできることを探す」パパとの約束。
見つけたよ、パパ。
「うん!」
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月曜日はピアノ。
火曜日はお習字。
水曜日はバレエ。
木曜日は声楽。
金曜日は英会話。
土曜日はお茶とお花。
日曜日はバレエ。
月曜日から日曜日まで、毎日がならいごとであふれていた私の世界。
灰色くくすんでいた私の世界は、彼女のおかげて変わり始めた。
たくさんの人が行き交う中で、彼女が私を見つけて声をかけてくれたから。
パパが背中を押してくれたから。
ママが応援してくれたから。
私の世界は彩りを持って、少しずつ世界が変わり始めた。
近江花音、12歳。
小学6年生。
今日からたくさん、キラキラのアイドル目指します!
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