フリーター、城を買う。 〜格安物件をローンで買ったら異世界のお城でした。ちくしょう!〜

きら幸運

文字の大きさ
54 / 90
<フリーター籠城編> ~神紙の使い手 エル姫登場~

第五十二話:ジーナさん、号泣する

しおりを挟む
 ローグ山の上空。

 暗闇を飛ぶ守護龍ドラゴンヴァスケルの腕から身を乗り出す。
 進行方向、東の空が白み始めたのが分かる。
 しばらくすると、眼下にワーグナー城が見えてきた。

 古びた山城はたくみに偽装を凝らしたように、黒い山肌と半ば一体化している。
 ともすれば岩のかたまりに見えないこともない。
 いや、じっくり観察すると、城のほとんどは自然の岩を削り出して造られたのだと分かる。

 なるほど……俺が手に入れたのは、城と言う名前の彫刻だったのか。
 それはそれですごいんだけどね。

 守護龍ドラゴンヴァスケルは高度を下げ、着陸態勢に入る。
 ようやく帰って来られたと、俺は感慨に浸る。
 安心感を覚えた俺は、旅のとものエル姫に声をかける。

「エル。ワーグナー城が見えて来たぞ!」

 沈黙。

「ん? 寝てるのか? おい、起きろ! これからの住まいだ。よく見ておけよ」

 沈黙が続く。
 
「エル? また失神しちまったのか?」

 すぐ横にいるエル姫の顔をしっかり見る。
 エル姫の目はあいている。
 ただし、白目をむいていた。

「エル? エルさん? エルメンルート・ホラント姫さん?」

 無言、無音、そして微動。
 エル姫はピクピクと痙攣けいれんをおこしている。

「ヴァスケル! 急げ! エルの様子がおかしい!!」
「あん!? 姫さんがおかしいのは最初からじゃないか」
「違う! おつむじゃなくて、本気で生命いのちが危うい! 急いで城に向かってくれ!」
「仕方ない、飛ばすよ!!」

 途端にGを感じる。
 重力のG、本気のGだ。
「大きくなったらロケットに乗って宇宙に行くんだ!」なんていう少年の夢をぶっ壊しそうなくらい強烈なGが、俺に襲いかかってくる。

「ふおおっ、あうお……」

 自分が何をしゃべっているのか分からない。
 自分の身体からだがどうなっているかも分からない。

 鉛のように重くなった腕を懸命に伸ばし、エル姫をつかむ。
 Gの力で守護龍ドラゴンヴァスケルの胸に押し付けられていたエル姫の身体からだを引きはがし、両腕に抱える。
 意識のないエル姫の顔から涙や鼻水やよだれが飛び散るが、気にしている場合ではない。

 瞬時に、身体からだが軽くなる。
 反動で、俺はエル姫の頭突きを喰らう。
 星が飛ぶ。
 頭がぐらんぐらんする。

 俺たちはワーグナー城に到着はした。
 確かに急ぐよう頼んだが、もう少し加減して欲しかったと強く思った。

◇◇◇

「頭が痛いのじゃ。変な場所にぶつけたのじゃ」
「エル。変な場所とは失礼な! お前が頭をぶつけたのは、俺のおでこだ! 俺が抱きかかえてやらなかったら、タンコブどころじゃ済まなかったぞ」

 ワーグナー城の中庭。
 エル姫が、思いのほか元気な様子で文句を言う。
 俺は、おでこをさすりながら言い返す。
 ぷっくりと膨らんだタンコブはふたりでお揃いだ。

「リューキよ。わらわが気を失っておる間にナニをしようとしたのじゃ? 第一夫人のジーナに申し訳ないゆえ、いましばらくこらえるのじゃ」

 エル姫にたしなめられる。
 のっぺり化粧メイクの顔で言われると、なぜかむなしくなる。
 せめて素顔スッピンの美人顔で叱ってほしかった。
 いや、別に変な性癖があるわけではないが。

「なんだい!? リューキは、あたいの腕のなかで姫さんにちょっかいを出そうとしてたのかい! まったく、油断も隙もない男だねえ」

 擬人ヒト化したヴァスケルにもたしなめられる。
 あねさんヴァスケルは落ち着いたよそおいではない。
 むちむちの身体からだを覆う布地が少ない格好。
 スバラしいふたつの山がこぼれ落ちそうな堕天使モードだ。
 朝もよから良き眺め。
 いやいや、俺は身の潔白を晴らさなきゃならないのだ。
 鼻の下を伸ばしている場合ではない。

「ちょっ、待てよ! ワザとからかってるのか? あんな状況で変なことできるわけないだろ?」
「リューキさまっ! 変なことってなんですかー?」

 声のした方を向く。
 元領主ロードのジーナ・ワーグナーが立っている。
 俺がワーグナー城を留守にしていたのは半月余り。
 なので、懐かしさを覚えるほどではないが、なぜか妙に久しい気持ちになる。
 この異世界――「魔界」での生活の密度が濃いってことかもしれない。

「ジーナは朝が早いな。ていうか、準備万端だな」

 ジーナ・ワーグナーは紺色のスーツに着替えている。
 正直な話、海外モデルのようなド派手な金髪美人のジーナに、安っぽい地味なスーツは似合わない。
 あくまで俺のいた世界――「人間界」を訪問するための変装だ。

「リューキさまっ! ローンの支払期限が迫ってます。早く行きましょうー! ほわっ!? そのがエルちゃんですね! はじめまして! わたし、ジーナ・ワーグナーですっ! ウチのリューキさまがお世話になってまーす!」
「歓迎してくれて嬉しいのじゃ! リューキよ、我が従妹いとこ殿は元気があって、かわいい女子おなごじゃのう。安心して第一夫人を任せられるのじゃ」
「ふへっ? 従妹いとこ? 第一夫人? リューキさま、なんのことですかー?」
「う……話せば長くなるから、それは人間界で話すよ」

 人間界訪問、ひいてはスイーツ爆買いを目前に、ジーナさんはハイテンション。
 そんなジーナの追及を俺は懸命にかわす。
 話せば長ーくなるからね。
 ちゃっちゃとうまく話せる自信もない。

「わっかりましたー! では、行きましょー!」
「慌てるな! 俺は何の準備もしてない。収納袋のなかはエルの荷物でいっぱいだ。ローン支払い用の金貨も持ってない」

 俺は胸を張って堂々と言う。
 別に威張ってるわけではない。
 強気に行かないとジーナのペースに巻き込まれてしまいそうだからだ。
 まあ、既に人生そのものが巻き込まれてるんだけどね。

「金貨といえば、帝国財務局の役人が来てましたよー。追い返しましたけど」
「財務局? 何しに来たんだ?」
「金貨が消失したっていうんです。おかしな話ですよねー。ワーグナーには金貨コイン・保護プロテクションを解除できる者はいないし、そんな勿体無いことする理由もないのにねー」
金貨コイン・保護プロテクション? ますますわからん? 金貨には魔法がかけられてるのか?」
「なんじゃ。リューキはそんなことも知らぬのか。きんなどというありふれた金属を貨幣に使こうておるのじゃ。贋金ニセガネ対策をせぬわけなかろう。金貨には一枚一枚特殊な魔法がかけられておるのじゃ」

 とても不安な気持ちになる。
 俺は人間界のおかね欲しさに、魔界の金貨をタナカ商会に売ってしまった。
 正確には価値を鑑定中だが、前金は受け取ってしまっている。

「教えてくれ! もし、うっかり金貨を破損したり融かしたりしたら、どうなる?」
「死罪に決まっておろう。のう、ジーナよ」
「エルちゃん、異国のお姫さまなのにすごーい! リューキさまより、ぜんぜん詳しいですわ!」
「はっはっはっ、なんのなんの。リューキが常識にうといだけぞよ」

 軽くディスられるが、それどころじゃない。

 なんだと!? 俺、死んじゃうの? 
 小遣い稼ぎをしょうとしただけなのに? 

 えろうすんません。次から気をつけます。じゃ、そーゆーことで。
 なんて、都合よくいかないだろうな。

 畜生ちくしょう

 くっ、こうなったらタナカ商会に預けた金貨を取り戻すまでだ。
 転売されていたら、力づくでも取り戻すまでだ! 
 問題は人間界にいられる時間が一日しかないことだが……

「ジーナ。お前、ケンカできるか? 空飛べるか? 二十四時間戦えるか?」
「リューキさま、無理でーす!」
「だよねー」

 回答の分かりきった質問をしてしまう。
 とはいえ、一応は聞かなきゃならんだろうから意味がないわけではない。

「ヴァスケル。お前は? ケンカは……強いな。空は……飛べるな。俺のために二十四時間戦ってくれるか?」
「リューキ! あたいを何だと思ってるんだい! 戦うに決まってるだろう!」

 期待通りの回答が得られて嬉しい。
 うむ、俺の腹は定まった。
 あとは、どうやって話を持っていくかだな。

「ジーナ!」
「はいっ! なんでしょう!」

 俺は正座をし、上半身を折りたたむ。
 手はきちんと揃えて膝の前に置く。
 そう。日本古来の伝統にのっとった謝罪の方法、「土下座」だ。

「人間界にはヴァスケルを連れて行く。お前が異世界訪問を楽しみにしてるのは分かってるんだが……」
「イヤです、イヤです、イヤです、イヤです、イヤです、イヤです……」
「そこをなんとか。このとおり謝ってるじゃないか。今回は我慢してくれ!」
「ムリです、ムリです、ムリです、ムリです、ムリです、ムリです……」
「買ってきてほしいスイーツがあれば、なんでも買ってくるから! 他にはなんだっけ? スウェットが欲しいって言ってたよな。服でも靴でもお前が欲しいものがあれば買ってくるから。なあ、それで許してくれないか?」

 俺は懸命にジーナをなだめようとする。
 が、ジーナはお菓子を取り上げられた小さな子どものように激しく泣き出す。

「う……うう……うえーーーん。リューキさま、ひどすぎますー!! 連れて行ってくれるなら戦いますうー、空も飛びますうー」
「え? ジーナは実は飛べるの?」
「そんなわけないじゃないか! ジーナは、ちょいとばかり錯乱してるだけさ。ていうか、あたいも人間界に興味がないわけじゃないけど、ジーナがこんなに行きたがってるんだから、連れてってあげればいいじゃないか!」

 号泣するジーナの頭を、ヴァスケルがよしよしとなでる。
 当然のように、ジーナを同行させてやれと俺に勧めてくる。

「むむむ……仕方ない、正直に白状しよう。実は金貨を一枚、人間界で売り払ってしまったんだ。いや、こんなに大事おおごとになるとは思わなくて……」
 
 俺は告白する。
 そりゃーもう、浮気がバレた旦那さんのようにオドオドと。

「まったく! リューキはなんてことするんだい!」
「いや、もう、スマンとしか言いようがない。俺が金貨を手放してからひと月たつ。誰の手に渡ったのか見当もつかない。金貨を探そうにも、向こうに滞在できるのは一日だけ。だから、ヴァスケルの力を借りたいんだ!」
「リューキは仕方のない男じゃのう。ジーナをなだめてやるゆえ、わらわにも土産を頼むぞよ」

 エル姫が騒ぎに割って入って来る。
 わらにもすがる思いで、俺はフォローをお願いする。

 エル姫がジーナに寄りそう。
 なにやらヒソヒソと耳打ちをする。
 あうあうと泣き続けていたジーナの動きが止まる。
 ジーナとエル姫は「え! マジ?」「うん、マジ!」みたいな視線を交わす。

 いやいや……エルメンルート・ホラント姫さんよ。
 お前さん、何かとんでもない約束をしてないかい?
 そういえば水の精霊ウンディーネの殿下とやらともなんか約束してたよな?
 そもそも、ワーグナーに十万ゴールドの請求書をまわしてきたのはお前じゃないか!
 「亡国ぼうこく微女びじょ」の異名は伊達じゃないってことか。

 くっ、こうなったら……

「待ってくれ! いまの話はなかったこと……」
「リューキさまっ! ヴァスケルさま! 頑張ってください! わたし、応援します!」
「お!? おう……任せろ」
「なんだい、ジーナの目がキラキラ輝いてるじゃないか。姫さんはジーナになにを言ったんだい?」
「ふっふっふっ……じゃ。わらわの理論が正しければ、ジーナだけでなく、みんなが幸せになれるのじゃ」

 エル姫が懐から紙とペンを取り出す。
 なにやら猛烈な勢いで書き物をはじめる。
 人間界で買ってきて欲しい土産物リストだというが、とんでもない数だ。
 
 今回の人間界への帰省は、とてつもなく忙しくなりそうだ。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

処理中です...