悪役令嬢?ええ、喜んで地獄の底から幸せを掴みますけど何か?

タマ マコト

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第15話 灰に咲く道標

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 夜が燃えると、街は骨の形をあらわにする。
 宮殿の炎が屋根から屋根へ跳ね、鐘楼の影が長く伸び、石畳は赤い呼気を反射した。叫びが走り、金具が鳴り、窓という窓が喉になって、煙を吐く。破滅のアリアは広間から路地へ移り、群衆の足音と鼓動に編曲される。

 《ノワール》の影は、その上を「秩序」という薄い橋で渡す。
 東門、ヌールの声が低く響く。「鎖を外せ。押すな、引け。押すと人は詰まる。引くと、人は流れる」
 門番崩れの男が腕を回し、滑車が軋む。門は内へと畳まれ、夜風が喉へ新しい空気を押しつける。
 南の小門では、パスカールが聖句のかわりに段取りを唱える。「子どもと老人を先に。手をつなげ。右手は壁、左手は前の背。——神は道順に宿る」
 アルマンは広場の角で棒切れを二本、地面に刺す。「ここが抑制線。超えるなら“合言葉”——『朝』。それ以外は迂回。怒りは線で受ける。点で止めるな」
 古着屋の婆は濡れ手拭いの桶を叩き、「これを顔に当てな! 煙は上へ、あんたらは低く!」と怒鳴る。怒鳴り声は優しい。優しい言葉より届く。
 パン屋は焼き残しを千切り、塩を振り、震える手に押しつける。「噛め。噛むと、息が戻る」

 私はその流れを横目に、宮殿の外廊を背にして、石段に落とされた身体をもう一度持ち上げる。世界が一度、ぐらりと傾き、視界の端で火が咲いて萎む。肺が砂を飲み、喉は針の束を飲み込もうとして咳き込む。
 その背を、抱え上げた腕がある。静かで、確かで、血の温度が籠っている。

「立てるか」

 ダミアンの声。声の奥に、鉄と火と、微かな苦笑。
 私は頷くつもりで、呼気を一つ吐いた。頷きは煙に溶けたが、彼は理解する。理解の仕方が、長年の戦場みたいに速い。

「抱えて出す。反論は——後で聞く」

「今言う」

「却下」

 足が宙に浮く。彼の腕は鎧ではないのに、鎧みたいに堅い。肩越しに見える夜は、灰を雪に変える真最中だ。灰は静かに降り、炎の音だけが派手に跳ねる。灰は匂いを吸い、音の輪郭を柔らかくし、世界を古く見せる。

 宮殿の背後で——崩れる音。
 梁が割れ、床が飲み込み、石が石を潰す音。
 その和音が、三年前の断罪の鐘にぴったり重なった。

 胸が勝手に縮む。肺が自分の意思で動くのをやめ、横隔膜が空振りをする。私は初めて、息を詰まらせた。
 涙は来ない。来る前に、笑いが喉を見つける。
 焦げた砂糖のひび割れみたいな笑い。
 止められない。止めようとしたら、もっと可笑しくなる。

「——美しい終幕だわ」

 ダミアンの顎が、ほんの少しだけ上がる。驚きではない。呆れでもない。嬉しさに似た諦めの角度。

「趣味が悪い」

「悪役だから」

「知ってる」

 彼は私を抱えたまま、抑制線の内側へ入る。野次の矢は飛ばない。今夜、矢は紙でできている。紙は火で丸まり、丸まった紙は朝に広がる。
 《ノワール》の合図が走る。指が上がり、手首が回り、目がひらく。怒りの向きは東へ、退路は南へ、招集は北へ。どの方角にも、誰かが立っている。立つための脚の震えは、濡れ手拭いが隠す。

「水!」と誰かが叫ぶ。
「水は上から撒くな! 横へ流せ!」と別の誰かが返す。
 火は上を食う。横に水を通すと、逃げる道が生まれる。道は線。線には言葉を一つだけ刺しておけばいい。《朝》——それだけ。
 怒りは言葉が多いほど、燃えやすい。今は、少なくする。

「血」

 私の口から零れた言葉は短く、低い。ダミアンの肩から滴る黒が、指の節に乾いていく。
 彼は見ない。「借り物だ」
「返す?」
「明日」
「明日はある?」
「君が笑ってる限りはある」

 私は笑いを収め、銀糸のハンカチで彼の首すじを拭いた。銀は毒の境界を歌わない。ただ、血の温度を吸って、私の手に返す。境界は今、別のところにある。怒りと復讐の境、善良と卑劣の境、終幕と前奏の境。
 門の向こうで、ダミアンの部下が合図を送る。指で「三」。——三筋の流れ、三つの出口、三つの罠外し。私はそれを目で飲み込み、胸の内で紙の地図に重ねる。

「セラ」

 彼が私の名を呼ぶ。夜にふさわしい音量。
「ここから先は“壊さない”仕事だ。君の刃は、美しすぎる」

「鈍らせる気はない」

「なら、鞘に入れたまま人を導け」

「鞘で人は導けない」

「君の鞘は例外だ」

 言い合いに見せかけた呼吸合わせ。私たちは同じ場所を見た。――市門の揺れ。
 門柱の影に、懐かしい影が一つ、立っていた。
 長身、肩幅、重心の低い立ち方。
 口笛は吹かない。
 でも、口笛の代わりに、左手で鎖の重みを測る仕草をする癖。
 ギヨーム。近衛隊長。兄の影。職務の眼。

 彼は剣を抜かない。抜けば、今夜の秩序が血に変わると知っている。彼は職務を剣ではなく視線で果たす。視線は細い刃だ。
 私も剣を抜かない。今日は、紙の夜。紙は刃より長く残る。

 視線が交錯する。
 彼は、私の腕の血ではなく、私の片頬の灰を見る。
 私は、彼の肩の煤ではなく、彼の喉の筋を見る。
 昔、庭を走った子どもに教えてくれた呼吸の筋。
 「十で景色」と、彼も言っていた。
 今、ここで、私たちは十を数えた。
 そしてお互いに、少しだけ頷く。
 路地の奥で、誰かが泣き、誰かが笑い、誰かが歌う。
 歌は下手だ。
 でも、下手な歌は、革命の前奏に似合う。

 《ノワール》の抑制線は、二重。内側は女と子どもと老人のための細い道。外側は怒りのための広い道。広い道には、手押し車と桶と、名前のない旗。旗は白ではない。灰色だ。灰は人を平等にする。
 私は婆の桶から濡れ手拭いを取り、子の頬に当てる。
 その子は私の仮面を見て、「きみ、お面こわくないの?」と訊いた。
 私は仮面の紐をほどき、蔦の彫金を胸に落とした。
 「大丈夫。私は人間だから」
 「ぼくも」
 「じゃあ、走れる」

 子の手が母の袖に戻る。母はうなずき、抑制線の内側に沿って走る。走り方を知っている足。踵ではなく、母指球。
 母の走り方は、世界を一つ救う。世界は一つずつしか救えない。だから、線を引く。

 遠く、北の広場で叫びが響いた。「略奪だ!」
 アルマンの合図がすぐ返る。「パンを配れ!」
 略奪の芽は、空腹で膨らむ。パンは最短の消火だ。
 パンの列の端で、古本屋が冊子を胸に抱え、「朝にはこれが必要になる」と呟く。
 ——新聞。
 ——見出しは穏当、本文に二字。
 《予備費》。
 火は紙を燃やすが、紙は火を残す。活字という灰で。

 私は胸の内で母の遺書の一行を撫でる。
《布は包むために、ときどき、切る。》
 今夜、私は包み、切った。切って包んだ。包んで切った。
 それでも、この街の鼓動は止まらない。鼓動の上を、怒りと笑いが交互に跳ねる。
 そこへ、ダミアンの膝が落ちかけて、私は彼の腕を掴んだ。 

「座って」

「立っていたい」

「血が笑ってる」

「君の笑いよりは静かだ」

 私は彼を門柱の影に座らせ、銀糸の端で傷口を縛る。匂いは鉄、味は無言。手の震えは止まらないが、それは火の名残ではない。別の熱だ。
 ダミアンは呼吸を整え、目だけで周囲の線をもう一度読み直す。職務は彼の血に混ざっている。
 「門は持つ。橋は——半分。北は押し返せる。西は、教会が鍵を渡す。パスカールが動いたな」
 「彼は神より段取りを信じる」
 「君は段取りより美学を信じる」
 「段取りは美学の骨」

 ギヨームが一歩こちらへ出た。
 周囲の近衛がわずかにざわめき、彼が手を上げて静める。
 彼の声は低く、簡潔。「市門の管理権限を《ノワール》に暫時委譲する。——反論は?」
 誰も何も言わない。言えないのではない。言わない、と選んだ。
 ギヨームが続ける。「責任は、私が取る」
 私は目を見張った。彼は昔から、こういう男だ。美しい責任の取り方を知っている。
 「兄さん」と、喉まで出て、飲み込んだ。
 彼は口笛を吹かない。吹けば、私は泣く。
 泣かない。今、泣くのはパンを配る手だ。泣きながら配ると、パンが崩れる。

「セラ」

 ギヨームの視線が私にだけ向く。
 呼ぶのは私の偽名ではない。私の「今」の名を、彼は知らない。だから、目だけで呼ぶ。
 私は目で返す。
 彼の目は言う。“今は敵ではない”。
 私の目は言う。“いつか、また敵になる”。
 それでいい。今夜は、同じ川の岸に立つ。反対側を歩く日は、朝のあと。

 東の空が、ほんの一筋、色を変える。夜は燃えて、朝は濡れる。濡れた空に、灰が薄く漂い、街の輪郭が新しい鉛筆で描き直されたみたいに見える。
 私は深呼吸を試み、半分でやめる。吸いすぎると、今はまだ、胸が痛い。

「終幕は、美しい」と私はもう一度、言った。
 ダミアンが片目を細める。「まだ幕は上がってる」
 「じゃあ、前奏の終わり」
 「前口上の終わり」
 「細かい」
 「段取りの骨だろ」
 「そうだった」

 笑いがやっと、喉の正しい位置に戻る。
 私は紅のマントを外し、灰のついた裏地で顔を拭く。紅は舞台の色。街には、灰色が似合う。灰は新しい白になる。誰にとっても。
 《ノワール》の子が駆け寄り、耳打ちした。「新聞社、間に合います。見出し、『巡行の夜に些事』。本文、二段目に——」
 「二字」
 「はい。『予備費』」
 私は頷き、小僧の襟を正す。「君が英雄だよ」
 「ぼく、怖いです」
 「怖いままで走るのが、英雄」
 「じゃ、走ります」
 彼は走った。足音が軽い。軽い足音は、朝を連れてくる。

 広場の隅で、リリアーヌが人影の中にいた。白い衣は灰に染まり、扇は持っていない。彼女の視線ははじめて、舞台ではなく街を見ていた。
 私は近づかない。近づけば、彼女はもう一度、仮面を探す。仮面は今、どこにもないほうがいい。
 代わりに、彼女の視線の先に手を伸ばし、濡れ手拭いを渡す子の動きを目で追う。
 ——誰かを救おうとしている彼女が、少し、好きだ。
 それは私の弱さ。弱さは、ときどき刃を鈍らせる。だから、覚えておく。

 鐘楼が、低く二度鳴った。
 断罪の鐘ではない。告別の鐘だ。
 宮殿が、完全に崩れた。
 灰の噴き上がりに、群衆が一斉に息を止め、次の瞬間、ため息に似た歓声が滑り出る。
 歓声は、危険だ。
 ヌールが杖で地面を叩く。「家に帰んな!」
 「帰る家がない!」
 「なら、ここに並べ!」
 並んだ列は、祈りではない。生活だ。生活は革命の敵でも味方でもない。地面だ。

 私はダミアンの肩に手を置く。「行こう」
 「どこへ」
 「紙のところへ。朝に間に合わせる」
 「血が乾いてからでも」
 「乾くのを待つと、世界が固まる」
 「……分かった」
 彼は立ち上がり、顔をしかめ、すぐ表情を捨てる。「足はある」
 「走れる?」
 「走るのは君だ。僕は付いていく」
 「逆でしょ」
 「今夜は逆だ」

 私たちは抑制線を抜け、東の薄明のほうへ歩き出した。背に、灰の雪。前に、冷たい朝。
 母の遺書が胸の内で鳴る。
《善の言葉で詰め物をされた箱は軽い。軽い箱は、落ちる》
 落ちた。
 なら、次は運ぶ。
 重い箱を、朝の机へ。
 活字の刃で、ゆっくり切る。
 切り口が光るように。

 私は振り返らない。
 振り返れば、終幕が幕引きに変わる。
 今は、終幕の余韻を連れて歩く。余韻は人を動かす。
 足元で、石畳が新しい音をする。
 革命の足音は、意外に静かだ。
 静けさの中に、次の段取りが生まれる。

「セラ」

「なに」

「君の笑い、好きじゃない」

「それでも笑う」

「だから付いていく」

 私たちは笑い、朝へ歩く。
 美しい終幕は、次の幕の最初の一行を明るくする。
 灰に咲いた道標の字は、拙くても、濡れていても、読める。
 読めるなら、進める。
 進めるなら、まだ生きている。

 ——そして世界は、まだ、選べる。
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