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第2話 「雨の中の独り、捨てられた剣」
しおりを挟む王宮を追い出されたその夜、空は迷いなく土砂降りだった。
冷たい雨粒が、遠慮なくレイアの頬を叩く。
石畳に落ちる水はすぐに溜まり、足元で小さな川になって流れ出していく。
王宮の白い壁はもうずっと遠くて、振り返っても見えない。
レイアの手には、小さな布袋ひとつ。
中身は最低限の着替えと、わずかな貨幣。それと――腰には、今も相棒の聖剣がぶら下がっている。
剣だけが、過去の自分と今の自分をつなぐ最後の証みたいだった。
(雨、やば……服、重い……)
自分でも驚くくらい、頭の中の感想が軽い。
さっきまで大広間で「聖騎士失格」を言い渡されていたはずなのに、現実感がなさすぎて、ふわふわしている。
城下町は、いつもと違う顔をしていた。
昼間は人で賑わう通りも、今は雨に追い立てられたように人影が少ない。
それでも、軒先から覗く目はある。
雨宿りしている商人、店先を片付ける店主、酒場からあふれてくる酔っ払い。
「……ねぇ、あれ」
「しっ、声が大きい」
耳が勝手に拾ってしまう。
「あの女、聖騎士の……」
「追放されたって噂の?」
「王太子妃候補を傷物にしたとかなんとか――」
「こわ……関わらない方がいい」
目が合った瞬間、すっと逸らされる。
さっきまで「聖騎士様」と笑って話しかけてきた顔と、同じ顔だ。
胸の奥がじりじりと焼ける。
守ってきた。
この街を、この国を、何度も何度も。
魔物から、盗賊から、災害から。
徹夜で防壁の補修に立ち会ったことだってある。
それでも今、レイアに向けられるのは――同情でも感謝でもなく、「関わると面倒事に巻き込まれそう」という距離感だった。
(まあ、そうだよね)
自分で自分にツッコミを入れるみたいに、心の中で呟く。
(あの王太子に逆らった“問題児”に見えるだろうし。
庶民のくせに調子に乗った、って思われて終わりだ)
雨のせいで視界がぼやける。
それが涙なのかどうか、自分でもわからない。
――とりあえず、宿を探そう。
考えたくないことから逃げるように、レイアは歩き出す。
冷えた指先が、剣の柄に触れるたび、わずかに安心する。
街の外れ、小さな宿屋の看板が雨の中で揺れていた。
木でできた看板には、かろうじて「月のしずく亭」と読める文字。
レイアは戸を押し開けた。
中は、外とは別世界みたいに暖かかった。
暖炉の火、煮込み料理の匂い、酔客の笑い声。
雨の音が一気に遠のく。
「すみません、一晩……」
そう言いかけたところで、カウンターの奥にいた店主と目が合う。
ふくよかな中年の男。
目を細めたその顔は、一瞬「誰だっけ?」と探るようにレイアを見つめ――次の瞬間、ぴくりと動いた。
「あんた……聖騎士の」
小さく漏れた声に、近くの客がちらっとこちらを見る。
レイアは慌てて頭を下げた。
「いえ、もう、元です。ただの通りすがりで――」
「あー……」
店主は露骨に視線を泳がせた。
そして、カウンターの下から帳簿を引っ張り出すふりをしながら、言いにくそうに口を開く。
「悪いね、お嬢ちゃん。今夜は満室なんだわ」
「……そう、ですか」
レイアは、無理やり笑みを作ろうとする。
が、頬の筋肉がぎこちない。
「突然で、すみませんでした」
頭を下げて出ようとしたそのとき、奥の席から酔った男の声が飛んできた。
「おい、さっきの噂の女じゃねえか? 王太子妃の護衛失敗したってやつ」
「マジかよ。そりゃ縁起でもねえ」
「そんなの泊めたら、この宿まで目ぇつけられるだろ」
店主の「満室」の理由は、あまりにもわかりやすかった。
胸のどこかが、またひとつ小さく砕ける。
レイアは何も言わず、店を出た。
暖かかった空気が一瞬で遠ざかり、冷たい雨が容赦なく身体に叩きつけられる。
別の宿、別の宿――そう思って何軒か回ったが、結果は同じだった。
「悪いねえ、うちは貴族のお得意様が多くてさ」
「問題のあるお方を泊めると、こっちも困るんだ」
「王太子殿下に逆らった人を受け入れるほど、うちも余裕はなくてね」
言い方こそ違えど、みんな言っていることは同じだ。
(ああ、そうか)
レイアは、笑うしかなかった。
(私はもう、“国にとって不都合な存在”なんだ)
雨は止む気配もなく、むしろ強くなっている。
肩まで濡れたマントが重い。
髪から水が滴り落ちる。
靴の中まで浸水して、歩くたびに「ぐしゃ」と嫌な音がした。
街の外れ、川にかかる石橋のたもとに、レイアはようやく足を止めた。
川は雨で増水し、いつもより激しく流れている。
濁った水が、夜の闇の中でうねりながら、どこか遠くへと急いでいく。
橋の下には、雨を避けられそうなスペースがあった。
レイアはそこに足を運び、壁に背中を預けて、ゆっくりとしゃがみ込む。
水の滴る音と、川の轟きと、自分の呼吸音だけが、耳の中で混ざり合う。
体温が、どんどん奪われていくのがわかる。
指先の感覚が鈍くなっていく。
レイアは、腰に吊るした聖剣に手を伸ばした。
濡れた手袋越しに触れる鞘は、相変わらずひんやりしている。
何度も手入れしてきた革の質感、傷の位置、重さ。
すべてが馴染みすぎていて、目をつぶってもわかる。
鞘に沿って、ゆっくりと指を滑らせる。
「……私、そんなにいらなかったんだ」
自分でも驚くほど、声は静かだった。
怒鳴り散らしたい気持ちもあった。
泣き叫びたくもあった。
「ふざけんな」と叫んで、あの大広間のガラスを全部砕いてやりたい、とか。
でも実際に出てきたのは、情けないほど弱々しい呟きだけだった。
「がんばったつもり、だったんだけどな……」
騎士学校で誰より早く起きて訓練した。
貴族たちに嫌味を言われても、黙って頭を下げた。
魔物の前に立ちはだかる時、庶民がどうとか、女がどうとか、そんなこと全部捨てて剣を握ってきた。
それでも、最後に返ってきたのは――「庶民が調子に乗るな」の一言。
「笑える」
かすれた声で、自分を茶化すように呟く。
「私、一体何に賭けてきたんだろ」
ふと視線を川へ向ける。
真っ暗な水面。
街の灯りがかすかに反射して、歪んだ光の線を描いている。
その中に、自分の顔がぼんやりと映っていた。
濡れた髪が頬に張り付き、泥で汚れたマント。
どこからどう見ても、落ちぶれた「元騎士」でしかない。
少しだけ、危ない考えがよぎる。
(ここから落ちたら、全部終わるのかな)
疲れも痛みも、情けなさも、何もかも。
濁流の中へ流れていけば、全部、なかったことに――
その想像に、自分で自分が怖くなった。
「……はぁ」
長く息を吐き出し、レイアは両手で顔を覆った。
「何考えてんの、私」
死ぬのは簡単だろう。
でも、それで誰が喜ぶか。
王太子だ。
アリシアだ。
あの大広間にいた貴族たちだ。
「居なくなってくれてよかった」と笑う顔が、簡単に想像できてしまう。
それが、悔しかった。
「そこまで優しくしてあげる義理、ないし」
雨の音に紛れるように、強がりを吐き出す。
顔から手を離して、もう一度剣に触れた。
鞘の内側で、金属が静かに眠っている。
「置いてけ、って誰か言うかなぁ……」
頭の中に、ロイク団長の顔が一瞬浮かんだ。
でも同時に、彼の口から「剣だけ置いていけ」と言われる光景が全然浮かばなくて、苦笑する。
「……ないな、それは」
せめて、これくらいは。
自分が自分でいられた証だけは、手放したくない。
レイアは剣を両腕で抱きしめるみたいにして、膝を抱え込んだ。
ふと、視界の端が揺れる。
(……誰か、いる?)
気配に敏感なのは、騎士として染み付いた習慣だ。
雨音の中、足音が混ざる。
水を踏む、規則的で落ち着いた歩調。
慌てた様子はない。
追い立てられているわけでも、逃げているわけでもない。
ただ、迷いなくこの橋の下へ向かってくる足音だった。
レイアは反射的に腰の剣へ手を伸ばしかけ――濡れていることを思い出して、やめた。
今、本気で抜いたら、滑って自分が怪我をする。
(最悪)
そんなことを考えている間に、足音の主は橋の縁から覗き込むように姿を現した。
黒。
最初にそう思った。
夜に溶け込むような黒い外套。
肩を流れる濡れた黒髪。
そして――フードの陰から覗く、獣じみた耳の形。
雨の滴る中で、彼の瞳だけが異質な輝きを放っていた。
金色。
暗がりでもはっきりとわかる、獣の黄金。
長身で、がっしりとした体つき。
ただ立っているだけなのに、周囲の空気が彼を中心にぐっと密度を増すような存在感。
男は、レイアを一瞥し、ゆっくりと橋の下へ降りてきた。
濡れた石の上に、長いブーツのかかとが響く。
距離が縮まるほどに、獣の匂いが混ざった雨の匂いが鼻をかすめた。
野生の土と、鋭い風の匂い。
それなのに、不思議と嫌悪感はなかった。
男は、レイアの少し手前で立ち止まる。
金の瞳が、じっと彼女を射抜いた。
「……死に場所でも探してるのか?」
低く、よく通る声だった。
水の音にも負けず、まっすぐ耳に届く。
レイアは一瞬、呼吸を忘れる。
今の自分の状態を、あまりにも正確に言い当てられた気がして、胸がざわっと揺れた。
「ち、違います」
慌てて首を振る。
声が少し裏返って、自分で情けない。
「ただ、雨宿りしてるだけで……」
「雨宿りね」
男は、どこか呆れたように目を細めた。
「橋の下で、ずぶ濡れのまま、剣抱えて座り込んでる女を見て、普通そうは思わねえだろ」
「っ……」
言い返せなかった。
彼の視線は、まるで刃物みたいに鋭い。
でも、そこに軽い好奇心と、ほんの少しの心配の色が混ざっているのがわかってしまうから、余計に落ち着かない。
(なんで初対面の人に、ここまで見抜かれてるの……?)
レイアは視線を逸らし、片膝を抱え込むようにして身体を小さくした。
「別に……。
死ぬ気なんて、ないです」
「ふうん」
男は短く息を吐く。
「じゃあ聞き方を変えようか」
ゆっくりと一歩、近づいてくる。
レイアの目の前でしゃがみ込み、その視線を同じ高さまで落とした。
近い。
金の瞳が、想像以上に鮮烈だった。
瞳孔がわずかに細く、光を捕まえた獣みたいに揺れている。
「――生きる場所、探してるか?」
静かな問いだった。
責めるわけでも、憐れむわけでもない。
ただ事実を確認するような、そんな声音。
レイアの喉が、きゅっと鳴った。
生きる場所。
その単語に、心が大きく揺れる。
自分が今、何を一番欲しがっているか。
口に出さなくても、その言葉は痛いほど図星を刺していた。
「……知り合いの方、なんですか?」
視線を合わせていられなくて、レイアは冗談みたいに返す。
「そういうこと聞いてくるってことは、誰かに頼まれて――」
「いや?」
男は、あっさりと首を振った。
「ただの通りすがりだよ」
「……ただの、通りすがり」
「そう。たまたま城から出てきた“荷物一つの元聖騎士”を見てな。
面白いもんを拾うチャンスかと思った」
ぞくり、と背筋が冷える。
「なんで、私が聖騎士だったって……」
「肩に染みついてる癖と、歩き方と、剣の位置。
それと、城下の噂。
――この国に女の聖騎士は一人しかいないって聞いてたからな」
さらりと言われて、レイアは言葉を失う。
(……観察力、えぐ)
変なところで感心してしまう自分が嫌になる。
男はほんの少しだけ口元を緩めた。
「で、どうする? ここで一人で震えてるか。
それとも、知らない男について行ってみるか」
「いやいやいやいや」
即座に首を振った。
「その誘い方、危険すぎません!?
普通に今のだけ聞いたら、怪しい以外の感想ないんですけど!」
「自覚はある」
男はあっさり頷く。
「だが、他に選択肢があまりなさそうって顔してるのも事実だろ」
「ぐ……」
痛いところを突かれて、レイアは言葉に詰まる。
確かに、このまま朝までここにいるわけにもいかない。
この雨の中、野宿なんてしたら、明日には本当に風邪を引いて倒れているかもしれない。
けれど、だからって――
「放っておいてください」
ようやく絞り出した言葉は、想像以上に震えていた。
「知らない人に迷惑、かけたくないので」
男は、じっとレイアを見つめる。
濡れた睫毛の先、震える唇、剣を握る手。
すべてを見透かすみたいに、静かに視線を滑らせていく。
「迷惑ね」
小さく笑ったような息が漏れた。
「勘違いするなよ。
俺は“拾いたい”と思って声をかけてる。
捨てられたもんを拾って、磨いて、自分のものにするのは嫌いじゃない」
「……っ」
言葉の選び方があまりにもストレートで、レイアの心臓がドクンと跳ねた。
(この人、なんでそんなこと、平気で言えるの)
顔が熱くなる。
雨で冷えているはずなのに、頬だけがじわじわと熱を帯びていく。
男は、それ以上追い詰めるようなことは言わなかった。
代わりに、外套のフードを少しだけ脱いだ。
黒い髪と一緒に――そこから、はっきりとした耳の形が現れる。
人間のものとは違う、尖った三角。
濡れた黒い毛並みが、雨粒を弾いていた。
そして、外套の隙間から、ゆっくりと尾が揺れるのが見えた。
狼の尾。
濡れた黒い毛が、静かに左右に揺れている。
レイアは息を呑む。
「……獣人族」
「そう」
男はあっさり肯定する。
「俺は人間じゃない。
ザルヴェル――隣国の、黒狼族の頭だ」
さらりと告げられたその肩書きに、レイアの思考が一瞬固まる。
(頭……? ってことは、え、もしかして)
名前を知らないわけじゃない。
ザルヴェル。
アルストリアの隣にある、獣人族が治める国。
人間からは「獣の国」と蔑まれ、危険視されることも多い。
そして、その王――。
「あなた、まさか……」
「レオン」
彼は自分の名を告げる。
「ザルヴェルの王。
人間どもには“黒狼王”って呼ばれてる」
笑いもしないで、当たり前のことのように。
レイアは言葉を失った。
鼓動が、耳の奥できゅうきゅうと鳴る。
(やば……本当にやばい人だった)
さっき「知らない男について行くか」って言われたとき、軽くホラーだと思ったけれど――
実際は、隣国の王様でした、って。
それはそれで別の意味でホラーだ。
「ね?」
レオンは、少しだけ意地悪そうに口角を上げた。
「普通なら、俺みたいな“危険人物”には絶対ついていっちゃダメなんだが」
「自分で言うんですか……」
「自己紹介は大事だからな」
レオンはすっと立ち上がると、自分の外套の片側を持ち上げ、レイアの方へ広げた。
雨に濡れた黒い布が、夜の中でふわりと揺れる。
「さあ、どうする。
ここでその剣ごと朽ちていくか。
それとも――捨てられた剣を、もう一度使い道を考えてくれるって奴について行くか」
その問いは、冗談めいているのに、どこか本気だった。
レイアは握っている剣を見下ろす。
雨に濡れた鞘が、夜の光を受けてかすかに光っている。
自分をここまで連れてきてくれた相棒。
でも今、持ち主ごと「いらない」とされた存在。
川の音が大きく聞こえた。
橋の上を走る馬車の音、人々の足音、遠くの鐘の音。
世界は何事もなく動き続けていて、自分だけが取り残されているみたいな感覚。
その中で、ひとつだけ――目の前の男の声だけが、妙にはっきりと心に残る。
『生きる場所、探してるか?』
探している。
ずっと昔から、本当は。
憧れた騎士団も、大好きだった仲間も、「庶民」という一言で簡単に崩れた。
それでもまだ、どこかで信じていた。
自分の居場所は、この世界のどこかにあるって。
指先に力が入る。
剣を握り直し、立ち上がる。
足元がふらつき、石に滑りそうになったところを、レオンの手が支えた。
大きくて、温かい手だった。
レイアは、その手を振り払うことはしなかった。
「……知らない人について行くなって、教わってきました」
「ああ。賢い教育だ」
「でも、今の私は多分、その教えを守ってる余裕、ないので」
顔を上げ、レオンの金の瞳を真っ直ぐに見る。
「責任、とってくださいね」
自分でも驚くくらい、強がり混じりの言葉が出てきた。
レオンは一瞬目を丸くし――すぐに、喉の奥で笑う。
「言うじゃねえか」
外套の片側を、レイアの肩にかける。
濡れた身体が、わずかに温かさに包まれる。
「安心しろ。
俺は、拾ったものを雑に扱う趣味はない」
その一言に、胸のどこかが少しだけ軽くなった気がした。
捨てられた剣と、拾おうとする黒狼王。
その出会いは、土砂降りの夜の橋の下で、ひっそりと、けれど確かに始まった。
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