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第5話 「黒狼の城と新しい寝床」
しおりを挟むザルヴェルの王城は、レイアの知っている「城」のイメージを、いい意味で裏切ってきた。
まず、黒い。
どこまでも黒い石で積み上げられた壁。
夜空と溶け合うような色なのに、月光を受けると細かな鉱石がきらりと光る。
要塞みたいにごつくて無骨なのに、その無骨さ自体が美しい、みたいな不思議な存在感だった。
「……重そう」
思わず本音が漏れる。
馬車の窓から見上げると、塔が何本も突き出ている。
尖塔の先端には獣の紋章――黒狼のシルエットが刻まれた旗がはためいていた。
アルストリアの城は、白と金と赤で「見て見て、栄光!」と主張してくるタイプだったけれど、この城は違う。
静かに、でも確実に「ここに牙がある」と告げてくる。
馬車が城門をくぐると、内側の様子が一気に視界に飛び込んできた。
広い中庭。
石畳の上を駆け回る子どもたち。
耳と尾の形が、全部違う。
狼、狐、猫、犬。
中には、熊みたいにがっしりした体つきの獣人もいる。
それが、笑ったり、洗濯物を干したり、荷物を運んだり――ただの「日常」を営んでいる。
「……すご」
思わず、ガラス窓に額がぶつかりそうになるほど顔を近づけていた。
人間と獣人が混ざっている、という噂は聞いたことがあった。
でも、その混ざり方は想像以上に自然だ。
人間の少年が、狼耳の少女に木の剣の振り方を教えている。
猫獣人の女性が、人間の赤ん坊を抱いてあやしている。
犬獣人の兵士が、笑いながら人間の兵士の肩をぐっと叩いている。
(「獣の国」なんて呼んでたの、誰だっけ)
王都の酒場で、アルストリアの兵士がそう馬鹿にしていた光景を思い出す。
自分も、その空気に何となく乗せられて、「そういうものなのかな」と思っていた。
――浅かったな、と今なら思う。
馬車が止まり、扉が開く。
「着いたぞ」
レオンが先に降り、手を差し伸べてくる。
レイアは躊躇いながらも、その手を借りて外に出た。
夜の冷気が肌を撫でる。
でも、アルストリアの夜より、ほんの少しだけ空気が柔らかい気がした。
「ようこそ、ザルヴェル王城へ」
リリスがすっと横に並び、微笑む。
「っていうか、“ただいま”って言っていいのよ? そのうち」
「まだ早いですよ」
「じゃあ練習ね。心の準備だけ」
軽い冗談を挟みながら、リリスは先導するように歩き出す。
その横を、ガレスが無言で歩いていく。
背中の大剣が、城の雰囲気にやけに馴染んでいた。
城の中へ足を踏み入れると、外観の黒とはまた違う印象を受けた。
床は深い灰色の石。
壁には毛皮やタペストリーが飾られ、廊下のあちこちに魔術灯が浮かんでいる。
灯りは柔らかく、黄色に近い暖かさ。
冷たい石造りなのに、どこか「家」の匂いがした。
すれ違う獣人たちは皆、レオンを見ると一瞬で姿勢を正す。
「陛下、お戻りでしたか」
「おかえりなさいませ、陛下」
狼耳、狐耳、猫耳、いろんな耳がぴん、と立つ。
レオンは、いつものぶっきらぼうな態度のまま、短く頷くだけ。
「ただいま。……休みのところ悪いな」
その一言に、彼らの表情がふっと緩む。
(ああ、この人、本当にここでは“王”なんだ)
当たり前のことなのに、妙に新鮮だった。
橋の下で出会ったときは、ただの「危ない獣人」だったのに。
廊下の途中で、レオンがふと立ち止まる。
「レイア」
「はい」
「今日から――ここがお前の家だ」
何でもないように言われた一言で、心臓が変な跳ね方をした。
「い、家……」
「気に食わなきゃ、そのうち文句言え。できる限りは対応する」
レオンは、廊下の突き当たりの扉を顎で示す。
「とりあえず、初日くらいはちゃんと寝ろ」
扉が開く。
レイアは思わず、息を呑んだ。
広い。
まず、それが第一印象だった。
王宮の騎士寮で使っていた小さな個室の、軽く三倍はある。
床には厚手の敷物が敷かれ、壁には暖色系の布が飾られている。
窓は大きく、外の月光を受けてレースのカーテンが柔らかく揺れていた。
そして――
「…………ふかふかそう」
視線の先に、ふっかふかのベッド。
厚いマットレスの上に、白いシーツと、ふわふわの毛布。
枕も二つある。
端には、獣人族用だろうか、腰尾を休めるためのクッションまで並んでいた。
部屋の隅には暖炉。
既に火が焚かれていて、ぱちぱちと音を立てながら炎が揺れている。
じんわりとした暖かさが、部屋全体を柔らかく包んでいた。
木製のテーブルと椅子、小さな本棚。
クローゼットを開けると、シンプルだけど上質そうな服が数着、きちんと掛けられている。
「……何これ」
言葉が出てこなくて、ようやくそれだけ絞り出す。
「何これ、って」
レオンが肩をすくめる。
「ただの客間だ」
「“ただの”の基準どうなってるんですか」
「普通だろ」
「普通じゃないです。
少なくとも、庶民出身の元聖騎士にはまったく普通じゃないです」
レイアはきょろきょろと部屋を見回した。
暖炉の火の匂い。
洗いたてのシーツの匂い。
木の家具が放つ、落ち着いた香り。
全部が「お前はここで休め」と告げている。
「だって、ベッドふかふかですよ?
私、石床で寝たことの方が多い人生なんですけど」
「それはそれでどうなんだ、人間の国」
レオンが、露骨に渋い顔をする。
「騎士、ってそういうものですから」
「その“そういうもの”を、当然のように言うな」
「でも実際そうだったんですってば。
王宮の夜番のときとか、廊下で丸まって仮眠して――」
言いかけて、言葉が止まる。
自分で口にした「王宮」という単語が、やたら重たく胸に落ちてきた。
「……あー」
レイアは自分で自分の頬をぺち、と叩いた。
「ちょっと思い出しましたけど、もう終わった話ですね。はい。
ええと、確認なんですけど」
逃げるように話題を変えようとして、レイアはレオンを振り返る。
「ここ、本当に私が使っていいんですか」
「さっき“今日からお前の家だ”って言ったろ」
「いや、でも。こんな良い部屋、身分的に釣り合ってないというか」
「身分」
レオンは、あからさまに眉をひそめた。
「まだそんなもん気にしてるのか」
「だって、私は今もう“ただの庶民”で……」
「庶民だろうが何だろうが関係ない」
短く、きっぱり。
「ここでは、“俺がどう扱うか”が基準だ。
俺が客として迎えたなら、誰が何と言おうとお前は客だ」
「……王様ルールが絶対すぎません?」
「王様だからな」
さらっと言ってのけるの、本当にズルい。
「こんな扱い、私には釣り合いません」
改めて、レイアはベッドと暖炉を見回しながら言う。
「私、国から追い出された元騎士ですよ。
こんな、ちゃんとした部屋……」
「釣り合わせるのは俺の仕事だ」
レオンの声が、すっと割り込んできた。
レイアは目を瞬かせる。
「……え?」
「お前が“釣り合わない”って思うなら、俺はその差を埋める。
この部屋に似合うように、飯食って、寝て、剣を振るって、生き残れ」
あまりにもシンプルな答え。
でも、胸にすとんと落ちた。
「……なんか、強引ですね」
「今に始まったことじゃない」
「自覚はあるんですね」
「ある」
会話のテンポが、少しずつ軽くなっていく。
レイアの胸の奥の重たさが、ほんの少しだけ薄まる。
「それに」
レオンは、部屋の中を一瞥し、満足げに頷く。
「最初くらいは、ちゃんと休ませないとガレスに怒られる」
「ガレスさんに?」
「あいつ、意外と健康管理にうるさいからな。
“新入りをいきなりぶっ壊すな”って」
「……優しいんだか怖いんだか」
「両方だ」
「ですよね」
思わず笑いがこぼれた。
その笑い声に、自分で少し驚く。
王宮を出てから、こんなふうに自然に笑ったことがあっただろうか。
レオンは、それで満足したのか、扉の方へ向き直る。
「今日はもう遅い。
湯と食事は準備させてある。好きなタイミングで使え」
「えっ、湯まで」
「橋の下で凍えてた奴を、そのまま放っとく趣味はない」
当たり前みたいな顔で言うから、余計に心に刺さる。
「明日から、いろいろ聞きたいこともある」
「いろいろ、って」
「お前の戦い方とか、アルストリアの状況とか。
あとは――」
一瞬だけ、レオンの視線が揺れる。
「お前が何を“守りたい”と思って、生きてきたか」
その言葉は、レイアの胸を、不意打ちのように強く叩いた。
(守りたい、もの)
昔は、迷いなく答えられた。
国。
民。
王家。
騎士団。
今、そのどれもが、少しずつ色褪せている。
代わりに、まだ名前のついていない何かが、胸の中で小さく膨らんでいた。
「……その話は」
レイアは、視線を落としながら言った。
「もう少し、ちゃんと寝てからでもいいですか」
「もちろん」
レオンはあっさり頷く。
「寝不足の奴と大事な話するのは、効率が悪い」
「やっぱりそこ基準なんですね」
「当然だ」
レオンは扉に手をかける。
「何かあったら、廊下をうろついてる狼か狐を捕まえろ。
だいたい、俺かガレスかリリスに繋がる」
「廊下に普通にいるんですか、狼」
「普通にいる」
「すごい国だ……」
呟きに、レオンは小さく笑った。
「ようこそ、そういう国へ」
それだけ言い残して、彼は部屋を出て行く。
扉が静かに閉まる音がして、レイアはふっと息を吐いた。
静寂。
暖炉の火が、ぱち、ぱち、と木をはぜさせる音だけが、部屋の中に響いている。
レイアはしばらくその場に立ち尽くし――やがて、恐る恐るベッドの縁に腰を下ろした。
体重が沈む。
柔らかい。
腰が、ふわっと包まれる。
「……夢みたい」
指先でシーツをぎゅっと掴む。
ひんやりとした布の感触。
それなのに、すぐ下には体温を受け止めてくれる柔らかさ。
アルストリアの王宮では、こんなベッドに自分が寝ることはなかった。
騎士寮の簡素なベッドか、任務の合間の椅子か、時には石床の上。
(あの冷たさも、もう……戻らないんだ)
そう思った瞬間、胸の奥がきゅうっと縮む。
戻れない。
選ばなかった、というより、選ばせてもらえなかった場所。
頭の中に、王宮の石床がちらりと浮かぶ。
夜番のとき、冷たい床に背中をつけて、仰向けに寝転んだ。
硬さと冷たさで目が覚めて、身体を丸めて耐えた。
それでも、あのときの自分は、それを「当たり前」と受け入れていた。
(あそこにいた頃の私、ほんと、バカだ)
好きで石床で寝ていたわけじゃない。
それしか選べなかっただけ。
でも今、こうして柔らかいベッドに座っていると――
あの頃の自分が、無理していたのがわかる。
「……贅沢、だよね」
ぽつりと呟く。
「こんな、ちゃんとした部屋与えられて。
何もしてないのに、“家だ”なんて言われて」
まだ何もしていない。
剣も振っていない。
この国のために何一つ、役に立っていない。
それなのに、与えられている。
その事実が、嬉しくて、怖くて、申し訳なくて――感情がぐしゃぐしゃに混ざる。
立ち上がって、部屋の中をぐるりと一周してみる。
暖炉の前にしゃがみ込んで、炎を見つめる。
オレンジ色の光が、指先と頬を照らす。
窓辺に立って、カーテンを少しだけ開けてみる。
外には、黒い城壁と、遠くの山の稜線。
ここが「自分の知っている世界の外側」だと、改めて実感する。
クローゼットを開けて、服の生地を指で確かめる。
柔らかくて、丈夫そうで、どれもサイズがぴったりだ。
(……いつ、採寸したんだろ)
そこに思い当たる時間はない。
つまり、リリスあたりが勝手に“見て”大体を把握したのだろう。
器用すぎる。
「……すごいな、みんな」
ぽつりと漏れた感想。
何もかもが、手際よく、当たり前のように整えられている。
自分がいた王宮とは、ベクトルの違う「整い方」だ。
その分、自分の存在だけが場違いに感じてしまう。
「……私、本当にここにいていいのかな」
誰もいない部屋で、自分に問いかける。
返事は、もちろん返ってこない。
代わりに、胸の内側からじわりと重さが広がる。
ベッドに倒れ込むように身を預けた。
ふかふかの感触が、身体の力を抜いていく。
天井を見上げる。
木の梁が見える。
暖炉の光が壁に影を落とし、その影がゆらゆらと揺れている。
(王宮の天井、もっと高かったな)
あり得ないくらい高い天井。
金と白の装飾。
それを見上げながら、「いつかあそこに届くくらい強くなりたい」と思っていた。
今、その天井はもう、自分の頭上にはない。
「……もう、戻れないんだよね」
声に出すと、その言葉が急に現実味を帯びてしまった。
王宮の冷たい石床。
仲間と笑い合った食堂。
ロイク団長の背中。
訓練場の砂埃と汗の匂い。
全部、自分から遠ざかっていく。
自分が望んだわけじゃない。
でも、選択肢を突きつけられたとき、レイアは――レオンの差し出した手を取った。
(後悔してないって言ったら、嘘になるかもしれないけど)
橋の下で沈んでいく未来よりは、今の方がいいと思った。
それでも、喪失感は簡単には消えない。
目の奥がじん、と熱くなる。
「……うわ、やだな」
手の甲で目元を雑にこすってみる。
余計に熱が広がった。
何度か瞬きを繰り返して――やがて、諦めたみたいに目を閉じる。
涙がこぼれた。
熱くて、しょっぱい、どうしようもない雫。
ふかふかの枕に、小さな染みを作っていく。
「……っ、ごめん」
誰に謝っているのか、自分でもわからない。
王宮に。
騎士団に。
ロイク団長に。
街の人たちに。
それとも、自分自身に。
守りたかったものを、守り切れなかった自分に。
「私、弱いな」
絞り出すように呟く。
聖騎士だったくせに。
人を守る立場だったくせに。
今こうして、自分一人の感情に押し潰されそうになっている。
でも――
(弱いって、認めちゃダメだって思ってたけど)
レオンの顔が浮かぶ。
橋の下で差し伸べられた手。
「死にたそうな目」と言い当てた金色の瞳。
「釣り合わせるのは俺の仕事だ」と、迷いなく言い切った声。
そのすべてが、レイアの中の「強さ」の定義を、少しずつ書き換えていく。
(ここでは、少しくらい弱くても、いいのかな)
そう思ってしまう自分がいる。
王宮では、弱さを見せた瞬間に足元をすくわれる気がして、ずっと気を張っていた。
ここは、まだわからない。
でも、少なくともレオンは、弱さを責めなかった。
枕に顔を埋める。
涙で少し湿った布の感触。
暖炉の熱が、背中を優しく温めていく。
眠れない。
そう思っていたのに、身体は正直だ。
疲れと暖かさと、泣き疲れが一気に押し寄せてきて、まぶたが重くなる。
意識が沈んでいく、その境目で――
(“今日からここがお前の家だ”って、簡単に言うんだから)
心の中で、半分文句みたいに呟いた。
でも、その言葉の端っこには、かすかな期待が絡みついていて。
もしかしたら本当に、ここが自分の「家」になってくれたらいいな、なんて。
まだ誰にも言えない願いを胸に隠したまま、レイアは静かに眠りへと落ちていった。
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