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第15話 私は“責められる”より、“奪われる”のが怖かった
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硬貨の音が戻らないまま、三日が過ぎた。
ギルドの朝はいつも騒がしい。けれど今の騒がしさは、喧騒じゃない。
生活が欠けた音だ。
人の腹が空いた音だ。
怒鳴り声の奥に、焦りと恥と恐怖が混ざって、空気が重く、湿っている。
未払いの欄は黒板の右端で膨らみ続け、文字の密度が息苦しい。
「保留」
「確認中」
「再提出」
そんな言葉が増えるたび、私の胃は小さく縮んだ。
精算担当の男は、毎日同じ顔をしている。
青白い。目の下が落ち込んで、舌打ちすら出ない。
怒りは、疲労に溶けていく。現場の怒りは燃え尽きると灰になる。
センパイも、笑わなくなった。
笑わないセンパイは、怖いくらい静かだ。
その静かさが、現場を余計に緊張させる。
私は、叫ばない。
叫ぶ代わりに、書く。
議事録。指示書。受領印。承認印の履歴。
日付。署名。時間。
紙に残るものだけが、私の味方になる。
でも——味方が紙だけになったら、人は折れる。
そういう夜に、イレーが抱えてきた写しが、私の背中を支えた。
“消される前に、コピー取っといた”
その優しさが火種になって、私の中に小さな炎を灯した。
だから、今日も私は黒板を更新していた。
——その時だった。
扉の外の音が変わった。
いつもの泥だらけの靴音じゃない。
鎧の金具の鳴りでもない。
規則正しい、乾いた靴音。
迷いがなく、急がず、遅れず、一直線に近づく音。
空気が一段、冷える。
冒険者の怒鳴り声が止まった。
職員の手が止まった。
精算担当の男が、息を飲む。
センパイが肩を強張らせる。
扉が開く。
罫堂ルーラが、ギルドに直接来た。
皺一つない制服。
黒髪はきっちり結われ、光を反射するほど整っている。
その眼差しは定規の角みたいに鋭く、でも怒りの熱はない。
冷たいというより、揺れない。
彼の背後には護衛と書記。
書記が羽ペンと板を抱え、すでに“記録する手”として存在している。
ルーラは入った瞬間に、現場を一度で把握した。
黒板の未払い欄。
精算窓口に溜まった冒険者。
職員の顔色。
机の上の紙の山。
空気の濁り。
その視線が、私の皮膚をなぞるように滑っていく。
そして——
ルーラの眉が、ほんの少しだけ動いた。
ほんの少し。
でも私は、その小さな動きを見逃さなかった。
胃が、きゅっと締まる。
来た。
来た。来た。来た。
現代の記憶が、一気に押し寄せる。
評価面談の机。
「君は優秀だけど、空気がね」
追放通知のメール。
喉の奥が紙やすりみたいに荒れて、息がうまく入らなかったあの夜。
責められる。
追放される。
また、捨てられる。
私は無意識に、胸元の名札を握った。
木札が、指の汗を吸う。
薄い木の感触が、頼りないのに、今はそれしか掴めない。
センパイが私の横で、囁く。
「……新人、落ち着いて。大丈夫」
大丈夫。
その言葉が、今は遠い。
遠いのに、ありがたい。
ルーラはカウンターの前まで歩き、冒険者たちの怒りの熱を、目だけで切り分けた。
そして、低く静かに言った。
「状況の説明を」
淡々とした、命令。
でもそこに“断罪”はない。
ただ、確認したいという意志だけ。
私は、息を吸った。
声が震えそうになる。
でも、震えてもいい。
資料は嘘をつかない。
私は資料に触れれば、立てる。
「はい」
私は机の引き出しから、束ねた紙を取り出した。
ログ。
受領印付きの指示書の写し。
保留対象の一覧。
未払いの推移。
黒板の差分の控え。
そして、会議の議事録——黒崎の署名が入ったもの。
言葉は少なく、数字は多く。
私は、紙をルーラの前に並べた。
机の上が一瞬で“戦場の地図”になる。
何がどこで燃えているか、線で見せる。
「こちらが未払い件数の推移です。三日前から急増しています。原因は精算の“支払い保留指示”が出たためです」
ルーラの視線が、表の数字を滑る。
目の動きが速い。
でも丁寧だ。取りこぼさない。
私は次の紙を差し出す。
「これが支払い保留指示書。受領日、署名、印。対象一覧が添付されていません。現場に判断が投げられています」
ルーラの指が、紙の上を軽く押さえる。
押さえるだけで、紙が“動かない事実”になる。
「理由は?」
「“確認中”とだけ記載です。詳細なし。こちらに写しがあります」
イレーが作った写し。
控えがあることが、心を支える。
ルーラの目が、ほんのわずかに細くなる。
眉は動かない。
でも、空気が変わる。温度が一度だけ下がる。
私はさらに続けた。
「こちらは保留が出る前後の処理件数。完了件数は維持されていますが、支払いが詰まったことでクレームが増えています。受付の対応時間も、クレーム対応で圧迫されました」
紙をめくる。
数字を指す。
“現場が悪い”ではなく、“現場が詰まった構造”を見せる。
センパイが横で息を吐くのがわかった。
精算担当の男が、拳の震えを止める。
依頼審査の女性が、少しだけ顔を上げる。
装備管理の年配男が腕を組み直す。
説明しているうちに、私の心臓の跳ね方が変わった。
怖い。
怖いのは変わらない。
でも——
私は、気づいた。
私は“責められる”のが怖いんじゃない。
“奪われる”のが怖い。
努力を奪われる。
成果を奪われる。
言葉を奪われる。
正しさを奪われて、別の誰かの手柄にされる。
そして最後に、自分の居場所を奪われる。
現代で、私はそれを全部奪われた。
だから、怖い。
責められるのは、痛い。でも、責められた後には反論できる可能性がある。
奪われるのは、黙っている間に起きる。気づいた時には、もう“そういうことになっている”。
その無力さが、怖い。
私は資料に手を置いた。
紙がざらりと指に触れる。
奪わせない。
奪わせないために、私は書いてきた。
叫ばずに、記録してきた。
「以上です」
言い終えた瞬間、喉が熱くなる。
泣きそう、ではなく、吐き気でもない。
張っていた糸が少し緩む熱。
ルーラは黙って紙を読んでいる。
時間が伸びる。
ギルドの空気が、彼の静けさに引っ張られて整列していく。
怒鳴り声が戻らない。
冒険者たちすら、固唾を飲んで見ている。
ルーラは、最後の紙——議事録——に目を落とした。
署名欄。
黒崎マーカーの名前。
ルーラの視線が一瞬だけ止まる。
止まった場所が、私にははっきり見えた。
その瞬間、私はまた胃が痛くなる。
黒崎の名前が、王城の統括官の前に“事実”として置かれた。
これで何かが変わるのか。
変わるなら、どんな形で?
現場にとって良い方向か、悪い方向か。
ルーラは顔を上げ、私を見た。
定規の角みたいな目。
私は目を逸らさない。
逸らしたら、また奪われる。
ルーラは、短く言った。
「理解した」
短い。
でも、軽くない。
「追加の資料は?」
「あります。未払い案件の一覧、依頼番号と日付、担当、保留指示との紐づけ。受領印付きです」
私はもう一束を出した。
紙が机に置かれる音が、妙に頼もしい。
ルーラはそれを受け取り、書記に一度だけ目配せした。
書記が頷き、羽ペンが走り始める。
あの音。記録の音。
その音が、私の胸の中の火種を守る。
私の中で、恐怖の形がはっきりした。
怖いのは、責められることじゃない。
怖いのは、奪われること。
だから私は、奪われないように書く。
奪われないように線を引く。
奪われないように、事実を机の上に並べる。
ルーラの眉がほんの少し動いた、あの瞬間。
それは断罪の前触れじゃなかった。
“異常”を見た反応だ。
その理解にたどり着いた瞬間、私の呼吸が少しだけ楽になった。
胃は痛いまま。でも、足は震えていない。
私は、資料の角を揃えながら、心の中でそっと言った。
——奪わせない。
ギルドの朝はいつも騒がしい。けれど今の騒がしさは、喧騒じゃない。
生活が欠けた音だ。
人の腹が空いた音だ。
怒鳴り声の奥に、焦りと恥と恐怖が混ざって、空気が重く、湿っている。
未払いの欄は黒板の右端で膨らみ続け、文字の密度が息苦しい。
「保留」
「確認中」
「再提出」
そんな言葉が増えるたび、私の胃は小さく縮んだ。
精算担当の男は、毎日同じ顔をしている。
青白い。目の下が落ち込んで、舌打ちすら出ない。
怒りは、疲労に溶けていく。現場の怒りは燃え尽きると灰になる。
センパイも、笑わなくなった。
笑わないセンパイは、怖いくらい静かだ。
その静かさが、現場を余計に緊張させる。
私は、叫ばない。
叫ぶ代わりに、書く。
議事録。指示書。受領印。承認印の履歴。
日付。署名。時間。
紙に残るものだけが、私の味方になる。
でも——味方が紙だけになったら、人は折れる。
そういう夜に、イレーが抱えてきた写しが、私の背中を支えた。
“消される前に、コピー取っといた”
その優しさが火種になって、私の中に小さな炎を灯した。
だから、今日も私は黒板を更新していた。
——その時だった。
扉の外の音が変わった。
いつもの泥だらけの靴音じゃない。
鎧の金具の鳴りでもない。
規則正しい、乾いた靴音。
迷いがなく、急がず、遅れず、一直線に近づく音。
空気が一段、冷える。
冒険者の怒鳴り声が止まった。
職員の手が止まった。
精算担当の男が、息を飲む。
センパイが肩を強張らせる。
扉が開く。
罫堂ルーラが、ギルドに直接来た。
皺一つない制服。
黒髪はきっちり結われ、光を反射するほど整っている。
その眼差しは定規の角みたいに鋭く、でも怒りの熱はない。
冷たいというより、揺れない。
彼の背後には護衛と書記。
書記が羽ペンと板を抱え、すでに“記録する手”として存在している。
ルーラは入った瞬間に、現場を一度で把握した。
黒板の未払い欄。
精算窓口に溜まった冒険者。
職員の顔色。
机の上の紙の山。
空気の濁り。
その視線が、私の皮膚をなぞるように滑っていく。
そして——
ルーラの眉が、ほんの少しだけ動いた。
ほんの少し。
でも私は、その小さな動きを見逃さなかった。
胃が、きゅっと締まる。
来た。
来た。来た。来た。
現代の記憶が、一気に押し寄せる。
評価面談の机。
「君は優秀だけど、空気がね」
追放通知のメール。
喉の奥が紙やすりみたいに荒れて、息がうまく入らなかったあの夜。
責められる。
追放される。
また、捨てられる。
私は無意識に、胸元の名札を握った。
木札が、指の汗を吸う。
薄い木の感触が、頼りないのに、今はそれしか掴めない。
センパイが私の横で、囁く。
「……新人、落ち着いて。大丈夫」
大丈夫。
その言葉が、今は遠い。
遠いのに、ありがたい。
ルーラはカウンターの前まで歩き、冒険者たちの怒りの熱を、目だけで切り分けた。
そして、低く静かに言った。
「状況の説明を」
淡々とした、命令。
でもそこに“断罪”はない。
ただ、確認したいという意志だけ。
私は、息を吸った。
声が震えそうになる。
でも、震えてもいい。
資料は嘘をつかない。
私は資料に触れれば、立てる。
「はい」
私は机の引き出しから、束ねた紙を取り出した。
ログ。
受領印付きの指示書の写し。
保留対象の一覧。
未払いの推移。
黒板の差分の控え。
そして、会議の議事録——黒崎の署名が入ったもの。
言葉は少なく、数字は多く。
私は、紙をルーラの前に並べた。
机の上が一瞬で“戦場の地図”になる。
何がどこで燃えているか、線で見せる。
「こちらが未払い件数の推移です。三日前から急増しています。原因は精算の“支払い保留指示”が出たためです」
ルーラの視線が、表の数字を滑る。
目の動きが速い。
でも丁寧だ。取りこぼさない。
私は次の紙を差し出す。
「これが支払い保留指示書。受領日、署名、印。対象一覧が添付されていません。現場に判断が投げられています」
ルーラの指が、紙の上を軽く押さえる。
押さえるだけで、紙が“動かない事実”になる。
「理由は?」
「“確認中”とだけ記載です。詳細なし。こちらに写しがあります」
イレーが作った写し。
控えがあることが、心を支える。
ルーラの目が、ほんのわずかに細くなる。
眉は動かない。
でも、空気が変わる。温度が一度だけ下がる。
私はさらに続けた。
「こちらは保留が出る前後の処理件数。完了件数は維持されていますが、支払いが詰まったことでクレームが増えています。受付の対応時間も、クレーム対応で圧迫されました」
紙をめくる。
数字を指す。
“現場が悪い”ではなく、“現場が詰まった構造”を見せる。
センパイが横で息を吐くのがわかった。
精算担当の男が、拳の震えを止める。
依頼審査の女性が、少しだけ顔を上げる。
装備管理の年配男が腕を組み直す。
説明しているうちに、私の心臓の跳ね方が変わった。
怖い。
怖いのは変わらない。
でも——
私は、気づいた。
私は“責められる”のが怖いんじゃない。
“奪われる”のが怖い。
努力を奪われる。
成果を奪われる。
言葉を奪われる。
正しさを奪われて、別の誰かの手柄にされる。
そして最後に、自分の居場所を奪われる。
現代で、私はそれを全部奪われた。
だから、怖い。
責められるのは、痛い。でも、責められた後には反論できる可能性がある。
奪われるのは、黙っている間に起きる。気づいた時には、もう“そういうことになっている”。
その無力さが、怖い。
私は資料に手を置いた。
紙がざらりと指に触れる。
奪わせない。
奪わせないために、私は書いてきた。
叫ばずに、記録してきた。
「以上です」
言い終えた瞬間、喉が熱くなる。
泣きそう、ではなく、吐き気でもない。
張っていた糸が少し緩む熱。
ルーラは黙って紙を読んでいる。
時間が伸びる。
ギルドの空気が、彼の静けさに引っ張られて整列していく。
怒鳴り声が戻らない。
冒険者たちすら、固唾を飲んで見ている。
ルーラは、最後の紙——議事録——に目を落とした。
署名欄。
黒崎マーカーの名前。
ルーラの視線が一瞬だけ止まる。
止まった場所が、私にははっきり見えた。
その瞬間、私はまた胃が痛くなる。
黒崎の名前が、王城の統括官の前に“事実”として置かれた。
これで何かが変わるのか。
変わるなら、どんな形で?
現場にとって良い方向か、悪い方向か。
ルーラは顔を上げ、私を見た。
定規の角みたいな目。
私は目を逸らさない。
逸らしたら、また奪われる。
ルーラは、短く言った。
「理解した」
短い。
でも、軽くない。
「追加の資料は?」
「あります。未払い案件の一覧、依頼番号と日付、担当、保留指示との紐づけ。受領印付きです」
私はもう一束を出した。
紙が机に置かれる音が、妙に頼もしい。
ルーラはそれを受け取り、書記に一度だけ目配せした。
書記が頷き、羽ペンが走り始める。
あの音。記録の音。
その音が、私の胸の中の火種を守る。
私の中で、恐怖の形がはっきりした。
怖いのは、責められることじゃない。
怖いのは、奪われること。
だから私は、奪われないように書く。
奪われないように線を引く。
奪われないように、事実を机の上に並べる。
ルーラの眉がほんの少し動いた、あの瞬間。
それは断罪の前触れじゃなかった。
“異常”を見た反応だ。
その理解にたどり着いた瞬間、私の呼吸が少しだけ楽になった。
胃は痛いまま。でも、足は震えていない。
私は、資料の角を揃えながら、心の中でそっと言った。
——奪わせない。
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