役立たずの魔女、転生先で最強魔導士に育てられ、愛されて困ってます

タマ マコト

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第11話 重くなる視線と、曖昧な距離

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 鏡の中にいる自分が、自分じゃないみたいだった。

 フェルネウスの塔、最上階の一室。かつてベビーベッドが置かれていた部屋は、今はノワリエの私室になっている。

 大きな姿見の前で、ノワリエはそわそわと立っていた。

 黒髪はゆるくまとめられ、いつもより少し手の込んだ編み込みが入っている。灰紫の瞳には、薄く光を集める魔導ガラスのレンズ。顔周りには、エリアナが「これくらいはさせなさい」と言って乗せたほんのりした色。

 そして――なによりも落ち着かないのが、服だ。

「……これ、本当に私?」

 塔での普段着は、動きやすいローブとズボン。魔法の訓練に向いた実用性重視の格好。

 今日は違う。

 深い群青色の、膝下まであるドレス。

 裾は動きやすいように少しだけ広がっていて、胸元には魔導式の刺繍が光を拾う。肩はきちんと隠れているのに、ラインが妙に“女の子”っぽい。

 鏡の中の少女は、いつの間にか「子ども」ではなくなっていた。

 背はエリアナとほとんど変わらない。指は魔力とペンと杖を握り続けたせいかしなやかで、目元には昔より強い光が宿っている。

「……うわぁ」

 自分で自分に引き気味になる。

(誰だよ、こんなちゃんとした服着せようって言い出したの)

 心の中で全力でツッコむ。

 答えは分かっている。

「やっぱりドレスにして正解だねぇ」

 すぐ後ろから、楽しそうな声。

 ノワリエが振り返る前に、腰のあたりの裾をマルタがぐいっと引っ張って整えた。

「丈もぴったり。さすがエリアナ嬢ちゃん、サイズの見立てはいいね」

「でしょ?」

 部屋のソファに腰を下ろしていたエリアナが、得意げに胸を張る。

「王宮の式典に“肩出しのやつ”持ってこうとするから、必死で止めたんだよ。あんたにそれはまだ早い」

「え、あの白いやつ可愛かったのに」

「可愛いけど、フェルネウスの心臓が死ぬからダメ」

「いやフェルネウスの心臓の事情で服選ばれてるのちょっと納得いかないんだけど」

 ノワリエは思わず苦笑する。

 でも、エリアナの言っていることが、まるっきり冗談じゃないのも知っていた。

 この数年で、アークの視線は目に見えて変わった。

 昔は「教師」として、「保護者」として、自分を見ていた。

 今も基本はそうだ。甘やかすわけじゃなく、かといって突き放もしない、ちょうどいい距離。

 ――だったはずなのに。

(最近、なんか、視線が……重い)

 魔法の訓練中、ふと見上げると、金の瞳がまっすぐこちらを見ていることが増えた。

 問い詰められているわけでも、値踏みされているわけでもない。ただ、じっと見ている。

 くしゃっと笑ったとき。魔力の実験が綺麗に決まったとき。マルタと口げんかして勝ったとき。

 そんな他愛もない瞬間に、ふと視線が合って、数秒だけ時間が止まったみたいになる。

 その数秒が、やけに長く感じられるようになったのは、いつからだろう。

「ノワリエ」

 ちょうど思い出したように名前を呼ばれて、びくっと肩を揺らした。

「は、はいっ!?」

「返事の仕方が怪しいね」

 エリアナがじとっとした目で見てくる。

「言っとくけど、そのドレス、選んだのは私とマルタさんだけど、“一応見せておこう”って言ったのはフェルネウスだからね?」

「は?」

 ノワリエは思考が一瞬止まった。

「アークが?」

「うん。“式典用の服は必要だろう”って。『王都から正式に客員魔導士の肩書きをもらうんだ。見すぼらしい格好で連れて行くわけにはいかない』ってね」

「……うわ、言いそう」

 想像できる。眉間にしわ寄せて、理屈だけ並べるあの感じ。

「でもね、そのあとに小さい声で付け足したんだよ」

 エリアナが、妙に楽しそうに続けた。

「“……似合うと思うし”って」

「~~~っ!!」

 鏡越しに自分の耳まで真っ赤になっていくのが分かって、ノワリエは思わず両手で顔を覆った。

「いやいやいや、あの人そんなこと言う!? 言わないでしょ普通!」

「言ったのよ。あたしとマルタさん、耳疑ったもんねぇ」

「ねぇ」

 マルタがにこにこしながら頷く。

「アーク様、あんたが思ってる以上に分かりやすい顔してるよ?」

「やめてその情報……処理に時間かかる……」

 ますます心臓がうるさくなる。

 近ごろ、アークは本当に分かりやすかった。

 訓練中、魔力の流れを説明している途中で、ノワリエがふと笑うと、言葉がふっと途切れたり。

 魔導士団との合同訓練で、ノワリエが他の魔導士と冗談を言い合っていると、なぜか視線がやってきて、相手の魔導士が変な汗をかき始めたり。

 王都から送られてきた式典の案内状を読んで、「客員魔導士」の肩書きが正式に追記された文面を見たときも。

『――君は、それだけのことをしてきたということだ』

 そう言いながら、妙に視線を逸らしていた。

(いや、そんな顔で言われたらさぁ……)

 こっちの胸までざわざわする。

 恩人で、師匠で、自分を拾ってくれた人。

 彼への感情が、どんどん言葉を失っていく。

 大好き。

 尊敬。

 感謝。

 どれも正しいはずなのに、それだけじゃ足りなくなる。

 隣に立ちたいと思ったあの日から、胸の中の何かがぐるぐる動き続けている。

「さ、できたよ」

 マルタが最後のリボンを結び、ノワリエの肩を軽く叩いた。

「ちょっと胸張ってごらん。せっかく綺麗なんだから」

「胸張るの得意じゃないんだけど……」

「じゃあ背筋だけ伸ばしなさい」

「それなら頑張る」

 ノワリエは深呼吸を一つして、鏡を見た。

 そこにいるのは、十六歳の自分。

 前の世界の“役立たず”とは違う。

 フェルネウスの塔で育ち、王都で戦い、魔導士団からも一目置かれ、王宮から「客員魔導士」の肩書きを正式にもらった、“誰かの役に立てる”自分。

 その事実が、まだくすぐったくて、夢みたいで。

 でも、少しだけ誇らしかった。

   ◇ ◇ ◇

 フェルネウスの塔から王都までは、もう何度も往復した道だ。

 石畳の感触も、空気の匂いも、前よりずっと慣れている。

 でも今日は、いつもより人の視線を感じた。

「ね、ねぇアーク」

「何だ」

「今日、妙に見られてない?」

「君がドレスを着ているからだろう」

「それ私のせいなの!? “フェルネウスの弟子”だからじゃなくて!?」

「半々だな」

 アークは淡々と答える。

 ノワリエは顔をしかめた。

「見ないでよって言っといてよ」

「全員にか?」

「うん」

「無理だ」

「即答!」

 軽口を叩きながらも、ノワリエの視線は無意識にアークを追っていた。

 黒いコート。いつもの服装。

 だけど、何年たっても、その背中は変わらず大きい。

「……アーク」

「何だ」

「その、変じゃない?」

「何がだ」

「この格好」

 ドレスの裾をつまんで、ひらりと揺らしてみせる。

 アークは一瞬言葉を飲み込んだ。

 その数秒の沈黙が、やけに長い。

 金の瞳が、ゆっくりとノワリエを見下ろす。

 髪。肩。胸元。裾。表情。

 一つひとつ、確認するように視線が滑る。

 ノワリエは、その視線に耐えられなくて、反射的にそっぽを向きそうになった。

(ちょ、見すぎじゃない……?)

 頬が熱くなる。

 いつものローブなら、こんなふうに“見られている”という感覚を覚えなかったのに。

 今、アークの目は、いつもよりずっと静かで、ずっと――重い。

「……変ではない」

 やっと出てきた言葉は、それだけだった。

「もっとマシな感想はないの」

「似合っている」

「っ」

 短く、とても短く。

 でも、その声には、いつもの冷静さとは違う何かが混じっていた。

 ノワリエの心臓が、ドクン、と跳ねる。

「変なところはない」

 アークは視線を逸らした。

「堂々としていればいい」

「……うん」

 胸の奥がざわざわする。

 アークが近づくと、最近いつもこうだ。

 心臓がうるさくて、自分の魔力の音が聞こえなくなる。

(これ、なんなんだろうなぁ……)

 自分の変化に気づいてはいるのに、まだうまく名前をつけられない。

 恩人。

 師匠。

 家族のような人。

 その全部の枠の外側に、もう一つ何かが生まれかけている。

 それが何かは、まだ怖くて、はっきり見たくない。

   ◇ ◇ ◇

 王宮の大広間は、いつもより華やかだった。

 客員魔導士の任命式と、王都防衛に貢献した者たちへの表彰式を兼ねた式典。貴族や高官たちが集まり、美しいドレスや礼服が入り乱れている。

 ノワリエは、アークの少し後ろを歩きながら、壁際の魔導照明の眩しさに目を細めた。

、「すご……」

 前に来たときよりも、景色の解像度が高い気がする。

 あのときは緊張と怖さで余裕がなかった。今は、魔力の波も、人々の視線も、少しは冷静に観察できる。

 視線の先に、銀の光が見えた。

 白金に近い銀髪。

 淡い青の瞳。

 作り物みたいな完璧な笑み――だけど、その裏にある本音を、今のノワリエは前よりずっとちゃんと見抜ける。

「久しぶりだね、アーク」

 ルキアン・フロースが、王太子としての顔で微笑んだ。

 礼服は以前よりも重厚で、肩書きも増えている。少年から青年へ、彼もまた着実に“王”へ近づいていた。

「殿下」

 アークは軽く頭を下げる。

「お忙しいところ、呼び立ててすまない」

「忙しいのはお互い様だよ。こちらとしては、君に来てもらえるだけで安心する」

 そんなやりとりのあいだにも、ルキアンの視線はすっとノワリエに向かった。

「――そして、君が」

 淡い青が、柔らかく光る。

「客員魔導士ノワリエ、でいいのかな?」

「……はい」

 ノワリエは、少しだけ肩を張って答えた。

 これまでなら、「アークの弟子です」とだけ答えていたかもしれない。

 でも、今日は違う。

 「ノワリエ」という個人を、王宮が正式に認めた日だ。

「久しぶり、ノワリエ」

 ルキアンが、その名をゆっくり呼ぶ。

 その声色は、王太子としてのものと、昔の少年の面影が混じった音だった。

「前に会ったときから、結構時間が経ったのに……なんだか、あんまり久しぶりって感じがしないね」

「そう?」

「君の噂は、時々届いていたから」

 ルキアンは、少しだけ楽しげに続けた。

「“フェルネウスの弟子が、魔導士団本部の訓練でまたやらかした”とか、“治癒魔法の応用で新しい術式を考案した”とか」

「前半の情報どこから……」

「魔導士団の人たちは口が軽いからね」

 あっさり答えられて、ノワリエは耳まで赤くなる。

(やだ、失敗談まで王太子に届いてるの)

 ルキアンは、そんなノワリエの様子を面白そうに見ていた。

 そして――自然な仕草で、一歩近づいた。

「……それに」

 声が少しだけ落ちる。

 距離が近づいて、香水の微かな匂いがノワリエの鼻をかすめた。

「前より、綺麗になったね」

「っ」

 瞬間、頭の中が真っ白になる。

 王太子として、人を褒める言葉なんて山ほど叩き込まれているはずだ。それでも、今のひと言には、どこか“個人的な感想”が混ざっていた。

 ルキアンの青い瞳が、真正面からノワリエを見ている。

 群青のドレス。まとめられた黒髪。成熟し始めた輪郭。笑い皺の消えない目元。

「……客員魔導士としての礼装も似合ってる」

 さらっと、言葉を継ぐ。

 ノワリエは、わけが分からないまま、反射的に視線を逸らした。

「あ、え、その……ありがとう……ございます?」

「“ございます”はいらないよ。昔みたいにルキアンでいい」

「いや昔みたいにって、あのときもそんなにフランクじゃなかったけど」

「じゃあここからフランクになろう」

「何その宣言」

 言葉のキャッチボールは、前よりずっとスムーズになっている。

  十六歳のノワリエと、王位に近づいたルキアン。

 立場は違っても、距離感は前より確実に縮まっていた。

 ――その会話を、横からじっと見つめている視線がひとつ。

「……ルキアン殿下」

 低い声。

 ルキアンは振り向く前から、その声主が誰か分かっていた。

「何かな、フェルネウス様」

「客員魔導士としての評価は、そのうち正式に書面で届くだろう」

「ああ、もちろん」

「ただし」

 アークの金の瞳が、静かに細められる。

「他人の弟子に、あまり軽々しくそういう言葉を投げないでもらいたい」

「“綺麗になったね”が?」

「そうだ」

 間髪入れずに返されて、ルキアンの口元がぴくっと上がった。

 ノワリエは、その場で固まっていた。

(え、今の注意、もしかしなくても……)

 アークの機嫌が、目に見えて悪くなっている。

 眉間の皺。わずかに硬くなった口元。背筋の張り具合。

 全部、ノワリエには見慣れた“警戒するときの顔”だ。

(また始まった、この二人……)

 昔から、ルキアンとアークの間には、妙な火花が散ることが多い。

 王太子としての政治的な探り合いもある。友人としての遠慮のなさもある。

 そこに最近、「ノワリエ」という共通ワードが追加されている気がしてならない。

「褒めただけだよ?」

 ルキアンは、にっこりと笑った。

 完璧じゃない、ちょっとだけ意地悪さを含んだ笑顔。

「君の弟子が、努力して、ちゃんと“綺麗になった”って。――それを言っちゃいけない理由が、どこかにある?」

「……」

 アークは言葉を選んでいるのか、無言でルキアンを見つめていた。

 ノワリエは、見ているこっちの胃が痛くなってきた。

(お願いだから、ここで魔力ぶつけ合ったりしないで……)

 そんなノワリエの不安をよそに、ルキアンはふっと表情を和らげた。

「でも、まぁ」

 彼は、ノワリエに視線を戻す。

「綺麗になったって言って、“機嫌を悪くする”人がいるのも、悪くないかもね」

「は?」

「なんでもない」

 訳の分からない言葉を残して、ルキアンは一歩下がった。

「任命式のあと、少しだけ時間をもらってもいいかな?」

「時間?」

「君と、アークと、僕で」

 青い瞳が、意味ありげに光る。

「話したいことが、色々ある」

 政治の話。防衛の話。未来の話。

 そして――その合間に、きっと少しだけ、“個人的な”話も挟んでくるに違いない。

 ノワリエは、胸の奥がまたざわざわし始めるのを感じながら、小さく頷いた。

「……はい」

 アークの機嫌は、更に一段階悪くなった気がした。

 でもそのくせ、横に立つノワリエから半歩も離れようとしない。

 重くなる視線。

 曖昧な距離。

 守られているだけじゃなくて、隣に立ちたいと願った日から、少しずつ変わってきた関係。

 まだ名前のつかない感情たちが、三人の間で複雑に絡まり始めている。

 それがやがて、甘い痛みと、苦い幸福と、どうしようもない選択を連れてくることを――このときのノワリエは、まだ知らなかった。
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