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第6話 『王国中の震撼』
しおりを挟む夜が明ける前から、王都はうるさかった。
いつもなら、まだパン職人と牛乳配達くらいしか動いていない時間。
そんな薄暗い朝の空気を切り裂くように、少年の甲高い声が飛び交っていた。
「号外だーっ! 号外だーっ!!」
新聞売りの少年たちが、まだ冷たい石畳の上を駆け抜ける。
腕を目一杯伸ばして掲げている紙には、でかでかと太字でこう書かれていた。
──【王宮半壊。白竜、降臨す】
その下には、乱暴に刷られた挿絵。
白銀の竜が王宮の上にまたがり、その掌に、人間らしき小さな影を抱いている。
「ちょっと、それ一枚ちょうだい!」
パン屋の女主人が慌てて財布を取り出して叫んだ。
焼きたてのパンの香りが漂う屋台の横で、彼女は新聞を引ったくるようにして開く。
「“昨夜の建国祝賀会の最中、王宮中庭に突如として白銀の竜が降臨。王太子殿下とご婚約中であったカルヴェルト伯爵家令嬢エリーナ様を、その掌に抱き守る形で暴走。竜の吐き出した白炎により、大広間を中心に王宮は半壊……”」
文字を追う彼女の顔が、どんどん青くなっていく。
「ちょ、ちょっとなにこれ……半壊って……」
「おーい、本当かよ? 王宮がぶっ壊れたって?」
向かいの八百屋の親父が身を乗り出してくる。
新聞をひったくるように奪い、今度は彼が食い入るように記事を読む。
「“なお、現場にいた複数の証言によれば、竜は『我が主』と呼びカルヴェルト令嬢を庇って翼を広げ、落下する瓦礫からも庇っていたとのこと──”って……」
「竜が、令嬢を守ったってこと……?」
パン屋の女主人がぽかんと口を開けた。
「ねえ、それ、王家の守護竜ってやつじゃないの? 昔から言われてる“白竜の加護”って……」
「いや、記事に描かれてるの、どう見ても王宮の上に乗っかってるけどよ」
八百屋の親父は、挿絵の竜が王宮を踏みつけている構図を指でつついた。
「“守護”っていうより、“半壊”させてるだけに見えるんだが?」
「そ、それは……そうだけど……」
隣で、井戸端会議中の奥様たちもわいわいと騒ぎ始める。
「カルヴェルト令嬢って、あの“無魔力”って噂の?」 「でも、竜に守られたってことは、本物の“選ばれし者”なんじゃないの?」 「やだ、じゃあ王子様じゃなくて、竜様に選ばれたってこと? ロマンチック……!」
「いやいや、ロマンチックで済む話じゃねえだろ」
八百屋の親父が突っ込む。
「王宮壊れてんだぞ? 税金どこに消えると思ってんだ」
「それはそれ、これはこれよ」
奥様が悪びれもせず言い返す。
「だってさ、見てよ。この挿絵。竜の掌にちょこんと乗ってる令嬢。かわいくない?」
「おい、絵だぞ、それ」
「乙女心は紙面の向こうにも飛ぶの!」
「……はあ」
いつもの他愛もない言い合い。
でも、その根っこには、誰もが抑えきれない“興奮”があった。
伝説が、現実になったのだ。
竜。
白竜。
王家の守護と歌われ、しかし何百年も姿を見せてこなかった存在が、ついに目撃された。
しかも、王ではなく──ひとりの伯爵令嬢のために。
「“竜が守ったのは、王家ではなく、ひとりの少女だった。”」
新聞の一文を、パン屋の女主人がそっとなぞる。
「ねえ、なんか……胸がすっとしない?」
「お前、わりと言うことえぐいな」
「だってさぁ。王家の人たちって、なんだか遠い存在だったじゃない? “竜の加護を受ける特別な人たち”って感じで」
「まあ、それはそうだがよ」
「なのに蓋を開けたら、本当に竜に守られてるのは、無魔力ってバカにされてた伯爵令嬢だったってわけでしょ?」
女主人は、口の端をちょっとだけ上げた。
「……わかりやすい“ざまぁ”だわ」
◆
王都の広場でも、同じような会話が飛び交っていた。
「カルヴェルト伯爵んとこって、ほら、前に街道整備とかで出費してた家だろ?」 「ああ、覚えてる覚えてる。王宮からの支出が遅れて、伯爵が自腹切ってたって話な」 「その娘さんが今度は竜に守られたって? 神様って、たまにはバランス取るんだな」
酒場では、朝っぱらから誰かがビールを煽りながらそう言った。
「おい、まだ朝だぞ」
「うるせえ。こういう日は飲んで騒ぐためにあるんだよ」
「戦争始まるときの台詞みたいなこと言うな」
そんな軽口を叩きながらも、誰もが心のどこかで“嫌な予感”も感じている。
王宮半壊。
竜降臨。
王太子の婚約破棄。
これらが一夜のうちに起こったのだ。
国が無傷でいられるはずがない。
◆
一方、その“竜”の話題で一番ざわついていた場所といえば──
王都中心部にそびえる大神殿だった。
「静粛に!」
白い祭服をまとった高位神官が杖で床を叩く。
大理石の柱に囲まれた会議室の中で、十人以上の神官・司祭たちが口々に話していたのが、ようやく静まり返った。
「昨夜の出来事は、すでに神殿の耳にも入っているはずだ。白竜の降臨。王宮の半壊。そして──」
高位神官は、手元の 羊皮紙 をめくる。
「“竜が守ったのはカルヴェルト伯爵令嬢エリーナであった”という市井の噂」
ざわ……、と空気が揺れた。
「にわかには信じがたい話ですな」 「竜は王家の守護たる存在。その竜が伯爵家令嬢に従うなど──」
年配の司祭が眉間に皺を寄せる。
その横で、まだ若い神官が冷や汗を浮かべて口を挟んだ。
「し、しかし、複数の証言が一致しております。“我が主”と竜が呼んだ相手が、確かにエリーナ嬢だったと……」
「証言、証言と騒ぐな」
高位神官が苛立たしげに口を挟んだ。
「民衆の噂は尾ひれがつく。重要なのは、“神殿としてどう解釈するか”だ」
「……聖女セレス様の立場は、どうなさいますか?」
誰かが、恐る恐るその名を出した。
会議室の空気が、一瞬ぴんと張り詰める。
聖女候補セレス。
神殿が長年待ち望んだ“奇跡”として前面に押し出してきた存在。
その彼女が、昨夜、王太子と並んで祝賀会に出席していた。
「神殿としては、“竜の出現は、聖女出現に呼応した前兆である”と解釈することも可能です」
控えめに、若い神官が提案する。
「たとえ竜が伯爵令嬢を庇ったとしても、その根底には“聖女の祈り”があった、と」
「……苦しいな」
年配の司祭が小さく息を吐いた。
「苦しいが、全否定はできぬ。
問題は、“カルヴェルト令嬢の立場を、どこまで認めるか”だ」
「認めなければ、民衆は神殿の権威を疑うでしょうな」
別の司祭が、静かに言った。
「伝説の竜が現れた。王宮を半壊させるほどの力を持ちながら、ひとりの少女には一切の傷を付けなかった。
それだけでも、“神に選ばれた存在”のように映るでしょう」
「聖女がふたり、というのはどうだ」
誰かがぽつりと呟いた。
「セレス様は“祈りの聖女”。カルヴェルト嬢は“竜の聖女”。
そう位置づければ、神殿としても両方取り込める」
会議室の中に、しばし沈黙が落ちる。
やがて、高位神官が目を伏せた。
「……王家の動きを見る必要がある。
王太子殿下がどう出るか。それによって、神殿の態度も変えざるを得まい」
その一言で、話し合いはひとまずの区切りを迎えた。
誰も、“竜を敵に回す”という選択肢を、本気で口にする者はいなかった。
◆
そして、その王家の中枢──王城の一室もまた、嵐のように騒がしかった。
「殿下、こちらが最新の報告です」
側近が次々と書類を運び込んでくる。
アレクシオンは、そのすべてに目を通しながら、眉間に深い皺を刻んでいた。
書類の内容は、ほぼ同じだ。
王宮大広間の損壊状況。
負傷者の数。
死者ゼロという、信じがたい報告。
「白竜が瓦礫を翼で受け止めた」などという、にわかには信じがたい目撃証言。
そして──
「エリーナ・カルヴェルト嬢の安否についての問い合わせ。
王都各地から、“竜に守られた令嬢の安否を教えてほしい”との声が殺到しています」
側近が読み上げる。
「……王宮が半壊したというのに、民の関心はそこか」
アレクシオンは、疲れたようにため息をついた。
王子としての立場から見れば、王宮の損壊は一大事だ。
王族の安全、国家の威信、財政へのダメージ。
だが、民の目線はもっとシンプルだった。
「竜」
「竜の主」
「守られた令嬢」
そういう言葉のほうがずっと胸を躍らせるのだ。
机の上には、早刷りの新聞も積まれている。
その一面に踊る見出し──
【竜が守った少女】
【白竜の主は伯爵令嬢】
誰が書いたのか、妙にドラマチックなフレーズが並んでいる。
それを見たとき、アレクシオンの胸の奥で、ちくりとしたものが走った。
(……希望、か)
たしかに、民からすればそう映るのだろう。
理不尽に切り捨てられた弱き者が、絶対的な力に守られた──
そんな物語は、民衆の大好物だ。
竜の掌の中で、ドレスをくしゃくしゃにしながら涙を浮かべていたエリーナの姿が、脳裏に浮かぶ。
(あれは……)
守ってやりたい、と思った瞬間がなかったと言えば嘘になる。
まだ幼かったころ。
魔力測定の儀式に失敗して泣いていたエリーナに、思わず「大丈夫だ」と頭を撫でた日。
あのときの彼女の顔は、今でも覚えている。
嬉しそうで、安心したようで、それでもどこか怯えているような表情。
なのに、自分は──
(切り捨てた)
王太子として、国のために合理的な選択をした、と言い訳している。
そうでもしなければ、やっていられないからだ。
でも、竜は。
そんな言い訳など一蹴して、目の前の“ひとり”のために怒った。
「殿下」
側近の声が、思考を引き戻す。
「なにか」
「……カルヴェルト伯爵家から使者が。エリーナ様の容体については“問題なくご健在”とのことです。また、伯爵ご本人は、殿下との面会を望んでいる様子ですが──」
「断れ」
アレクシオンは、即座に切り捨てた。
「今は会わんほうがいい」
側近が一瞬、言葉に詰まる。
「しかし、殿下のご決断により婚約破棄が宣言された以上、伯爵家へのフォローは──」
「今行けば、俺は父上にも重臣にも、竜にも、そしてエリーナにも、同時に顔向けできなくなる」
吐き捨てるような言い方だった。
自分の行いが、どれだけの矛盾を孕んでいるのか。
アレクシオン自身が、一番よく理解している。
(竜が守ったのは、俺ではない)
それが、何よりも彼の内側をざらつかせていた。
竜は、王家の守護ではなかった。
あの瞬間、王宮の上に降り立った白銀の巨体は、“王”でも“王太子”でもなく、ただひとりの無魔力の伯爵令嬢を選んだ。
その事実は、王家にとって致命的だった。
「……父上はなんと?」
「陛下は、“竜の主”であるカルヴェルト嬢との関係の再構築を視野に、慎重に事を進めるべきだと仰せです。
すなわち、殿下による婚約破棄の件については──」
側近が言い淀む。
アレクシオンは、続きが聞きたくなかった。
「分かっている」
歯噛みしながら、椅子の背にもたれかかる。
「“失策だ”と言いたいのだろう。竜を味方につけ損ねた、と」
「そこまでは……」
「言っているも同然だ」
アレクシオンは、拳をぎゅっと握った。
思っていた展開と、違いすぎる。
本来なら、“聖女セレス”を隣に置くことで民の不安を和らげ、王家の威信を高めるはずだった。
そこに“竜”が絡めば、本来なら王家はますます聖なる存在として崇められたかもしれない。
だが現実は──
白竜は王宮を半壊させ。
その掌にはカルヴェルト伯爵令嬢を抱き。
「我が主」と呼んで頭を垂れた。
それは、「王家は竜に選ばれなかった」という宣告と同義だ。
(……エリーナ)
名前を心の中で呼ぶ。
今の彼女は、王太子に切り捨てられた弱い令嬢ではない。
竜に守られた“特別な存在”だ。
民は、伝説の象徴を欲しがる。
不安な時代ほど、“分かりやすい希望”に飛びつきたがる。
昨日まで「無魔力のくせに」と蔑んでいた連中が、明日には「竜の主様」と手のひらを返して膝を折るだろう。
アレクシオンは、その構図がはっきりと見えていた。
だからこそ、焦りが募る。
王家の権威は揺らいだ。
その代わりに、竜と、その“主”が台頭しようとしている。
「……俺は、間違えたのか」
思わず、そんな言葉が唇から零れた。
側近が目を見開く。
「殿下」
「いや……」
アレクシオンは自分で首を振る。
「まだ決まったわけではない。
竜の気まぐれかもしれん。
あの場だけの感情の暴走かもしれん」
言いながら、自分でも苦しい言い訳だと分かっていた。
(あの竜の目は──気まぐれなんかじゃなかった)
エリーナを見つめるとき。
「主」と呼ぶとき。
あの金色の瞳には、長い年月を経て熟成したような感情が宿っていた。
一夜の偶然で生まれたような、軽い絆ではない。
アレクシオンは、こめかみを押さえた。
「……とにかく、今は情勢を見極める。
不用意に動けば、王家はますます“竜に見放された家系”だと囁かれるだけだ」
「はっ」
側近はそれ以上何も言わず、静かに頭を下げた。
部屋にひとり残されたアレクシオンは、ふう、と息を吐く。
窓の外では、午前の光が王都の屋根を照らし始めていた。
そのどこかで、白銀の竜と、その主が息をしている。
(エリーナ。お前は──)
国民の希望になるのか。
それとも、王家を揺るがす脅威になるのか。
まだ分からない。
ただひとつだけ確かなのは、昨夜のあの瞬間から──
アストライア王国の“中心”が、少しだけ動いてしまったということだった。
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