追放された無能令嬢、実は転生賢者でした――王国が滅びてももう知りません

タマ マコト

文字の大きさ
1 / 20

第1話 祝福の夜に捨てられた婚約者

しおりを挟む


 アストレイア王国の王城は、その夜、宝石箱をひっくり返したみたいに眩しかった。

 高い天井から吊るされたシャンデリアは、無数の光の粒をこぼしながら大広間を照らしている。磨き上げられた白い大理石の床には、踊る貴族たちの影がゆらゆらと溶け、壁一面に飾られた金の装飾が、まるでこの国そのものの虚栄心を映しているみたいだった。

 甘い花の香り。
 磨かれた銀器の冷たい輝き。
 絹のドレスが擦れ合うささやかな音。
 笑い声。
 囁き声。
 値踏みする視線。

 そのすべての中心に立ちながら、リリア・エルフェリアは、自分だけがこの空間から薄く切り離されているような感覚を覚えていた。

 侯爵令嬢らしく整えられた銀の髪は、背中に流れる月光みたいに淡い。夜明け前の空を閉じ込めたような青い瞳は、静かに正面を見据えている。薄青のドレスは、華美ではないが気品があり、彼女の儚さをいっそう際立たせていた。

 綺麗だ、と誰かが小さく言った。

 けれど、その直後に別の声が重なる。

「見た目だけは、本当に王妃候補らしいのにね」 
「でも魔力ゼロでしょう?」 
「エルフェリア侯爵家の長女で、それはさすがに笑えますわ」 
「第一王子殿下も大変よね。あんな無能を婚約者にされて」

 ひそひそ声は、羽虫みたいに耳にまとわりつく。追い払っても追い払っても消えない。

 リリアは睫毛ひとつ揺らさなかった。

 もう慣れている。

 十歳のあの日から、ずっと。

 魔力測定の水晶が、どこまでも冷たい透明のままだった日のことを、彼女は今でもはっきり覚えている。広間にいた大人たちが息を呑み、次の瞬間には困惑と失望を混ぜた顔で彼女を見たことも。

 魔法名門エルフェリア家の娘でありながら、魔力ゼロ。

 それは、この国では欠陥の烙印に等しかった。

 最初のうちは「測定ミスかもしれない」「成長すれば開花する可能性もある」と言われた。
 けれど一年、二年、三年と経っても結果は変わらなかった。期待はしぼみ、視線は冷え、言葉は鋭くなっていった。

 いつしか彼女の名前の前には、当たり前みたいに“無能令嬢”がつくようになった。

「リリア」

 低く抑えた声がして、彼女はそちらを向いた。

 父、ロイド・エルフェリア侯爵が立っていた。黒に近い濃紺の礼装に身を包み、感情を石で塗り固めたみたいな顔をしている。血のつながった父親なのに、その眼差しは昔から不思議なくらい遠かった。

「殿下をお待たせするな。姿勢を崩すなよ」 
「……はい、お父様」

 それだけ言って、ロイドは去っていく。

 労いも、緊張していないかという一言もない。

 昔は、たった一度でいいから褒めてほしかった。

 よくできた、と。綺麗だ、と。お前は私の娘だと、誇っていると。

 けれどその願いは、喉の奥で飲み込むうちに形をなくして、今では胸の奥に小さな痛みとして沈んでいるだけだった。

「お姉様、すごくお似合いですわ、そのドレス」

 鈴を転がしたような声がして、リリアは振り返る。

 そこにいたのは、セレナ・エルフェリア。二歳下の異母妹だ。

 蜂蜜みたいに柔らかな金髪を巻き、薔薇色の頬に愛らしい笑みを乗せている。薄桃色のドレスは可憐という言葉そのもので、広間の視線を集めるのが似合う少女だった。

 その隣には継母ミレイナがいる。扇の陰で優雅に微笑みながら、娘の装いを満足げに眺めていた。

「ありがとう、セレナ」 
「本当に綺麗。……まあ、今夜が最後かもしれませんけれど」

 小さく添えられた言葉は、花びらに塗った毒みたいだった。

 リリアは表情を変えない。

「そう」 
「お姉様は落ち着いていらっしゃるのね」 
「騒いだところで、何か変わるわけではありませんから」 
「ふふ。そういうところ、昔から可愛げがありませんよね」

 セレナは笑っている。けれどその瞳の奥には、子どもの頃から見慣れた粘ついた色があった。

 羨望。優越感。怯え。勝ち誇り。

 複雑に濁った感情が、宝石みたいな綺麗な顔の奥で渦巻いている。

「セレナ」

 たしなめるように継母が呼ぶ。だが本気で止める気はない声だった。

「ごめんなさい、お母様。でも私、お姉様が心配で……。今夜はきっと、お辛いですもの」 
「優しい子ね、あなたは」

 そのやり取りが白々しすぎて、リリアは逆に少しだけ笑いそうになった。

 心配。

 その言葉ほど、この家族で空っぽなものもない。

 ミレイナは扇の陰からリリアを見る。

「リリアさん、今夜は余計なことをなさらないでね。エルフェリア家の名に泥を塗るような真似は、さすがに困りますから」 
「承知しております」 
「聞き分けがよくて助かるわ」

 助かる。

 便利な道具に向けるみたいな声音だった。

 その時、大広間のざわめきがすっと細くなった。空気が一本の糸みたいに張り詰め、次の瞬間、楽団の音が静かに止む。

 扉の方へ一斉に視線が向く。

 第一王子、アルベルト・アストレイアが入場したのだ。

 金色の髪。澄んだ碧眼。整った顔立ちに、王族として鍛え上げられた堂々とした立ち姿。白銀の礼装には王家の紋章が輝き、その姿は絵画から抜け出してきたみたいに華やかだった。

 会場に感嘆の息が広がる。

 リリアは彼を見つめた。

 昔は、その姿を見るだけで胸が少しだけ高鳴ったこともあった。

 幼い頃、庭園で本を読んでいた彼が「難しそうな本を読むんだな」と声をかけてきたこと。彼女が星の話をしたら、意外そうに「君はそういう話をする時だけ楽しそうだ」と笑ったこと。婚約者として過ごした時間の中に、たしかに優しい瞬間はあった。

 けれど十歳の魔力測定を境に、それらは砂の城みたいに崩れていった。

 彼は徐々に距離を取り、必要以上の言葉を交わさなくなり、やがて人前ではあからさまに冷たい目を向けるようになった。

 それでも、心のどこかで、もしかしたらと期待していたのかもしれない。

 今夜までは。

 アルベルトが広間の中央へ進み、王族用の壇へ立つ。王と王妃もそこに並び、会場は厳粛な沈黙に包まれた。

「今宵は、第一王子アルベルト・アストレイアの成人披露夜会に参列したこと、感謝する」

 王の声が響く。

 形式的な挨拶のあと、アルベルトが一歩前へ出た。その視線が真っ直ぐ、リリアを射抜く。

 青い瞳は、冬の湖面みたいに冷たかった。

「リリア・エルフェリア」

 名を呼ばれた瞬間、大広間の空気がざわりと揺れた。

 来る。

 そんな予感が、氷の針みたいに背筋をなぞる。

 リリアは静かに前へ進み、ドレスの裾を整えて立った。

「お呼びでしょうか、殿下」

 アルベルトはわずかに顎を上げた。高い場所から見下ろす癖のある仕草だった。

「皆の前で、はっきりさせておきたいことがある」

 周囲の貴族たちが息を潜める。期待と好奇心で、空気そのものがぬるく粘つく。

 アルベルトはよく通る声で告げた。

「私は今この場をもって、お前との婚約を破棄する」

 一瞬、音が消えた。

 それから遅れて、ざわめきが爆発する。

「まあ……!」 
「ついに」 
「やっぱりそうなるのね」 
「公の場で?」

 無数の囁きが飛び交う。

 リリアはただ、アルベルトを見ていた。

 胸の奥で何かが砕ける音がした。乾いた、取り返しのつかない音だった。けれど不思議と涙は出ない。痛みが鋭すぎると、人は逆に静かになるのかもしれなかった。

「理由を伺っても?」 
「理由など明白だ」

 アルベルトの声には一片のためらいもない。

「十歳の魔力測定以来、お前の魔力は一度として確認されていない。王妃とは、王家を支え、時に国そのものを支える存在だ。魔力ゼロの無能な女に、その資格はない」

 無能。

 その言葉が、公の場で改めて突きつけられる。

 会場にいた貴族たちの中には、露骨に満足げな顔をする者もいた。長年胸の内で楽しんでいた悪意に、公式の印を押された気分なのだろう。

 リリアは問い返した。

「それは、王家の正式なご意思と受け取ってよろしいのでしょうか」 
「そうだ」 
「では、六年間婚約を維持していたのは、なぜですか」

 場の空気がぴたりと止まる。

 リリアの声は静かだった。責めるようでも、縋るようでもない。ただ、確認するような平坦な響き。

 アルベルトの眉がわずかに動いた。

「成長による変化の可能性を見ていた」 
「……そうですか」 
「だが、期待は裏切られた。これ以上、王家の未来を不確かなものにするわけにはいかない」

 その言葉で、最後の何かも切れた。

 期待。

 裏切られた。

 まるでこちらが罪人みたいな言い方だ、とリリアは思った。望んで魔力ゼロに生まれたわけではないのに。必死に学び、礼儀を身につけ、婚約者として恥じないように振る舞ってきた年月は、たった一言で切り捨てられる程度のものだったのだ。

「そして」

 アルベルトはさらに言葉を重ねる。

「新たな婚約者として、私はセレナ・エルフェリアを選ぶ」

 その名が落とされた瞬間、会場の興奮は一気に色を変えた。

 ああ、そういうことか、と誰もが腑に落ちた顔をする。

 セレナが一歩前へ出る。頬を淡く染め、慎ましげに瞳を伏せながらも、その口元には抑えきれない歓喜が滲んでいた。

「もったいないお言葉です、殿下」

 震えるような声は演技としてよくできていた。知らなければ、可憐で健気な少女にしか見えないだろう。

 アルベルトが彼女の手を取る。

 その光景は、リリアの胸に鈍い刃を差し込んだ。

 妹に奪われた、という表現は、どこか安っぽい気がした。そんな単純な話じゃない。もっと前から、少しずつ、じわじわと、自分の居場所は削られていたのだ。これは奪われたというより、最初から譲るよう仕向けられていた席を、今ようやく明け渡させられただけなのだろう。

「お姉様」

 セレナがこちらを見る。その瞳は濡れているように見えるのに、奥で光っているのは勝者の熱だった。

「ごめんなさい。でも私……殿下のお力になりたくて」 
「そう」 
「怒って、いらっしゃいますか?」 
「別に」

 本当にその時のリリアには、怒りよりも先に虚しさが来ていた。

 セレナは一瞬、拍子抜けしたように目を瞬かせる。もっと取り乱してほしかったのだろう。泣き叫ぶとか、言い返すとか、みっともなく縋るとか。そうすれば勝利はもっと甘かったはずだ。

 けれどリリアの感情は、あまりに深く刺されすぎて、表面に血が滲む前に凍ってしまっていた。

 王が重々しく口を開く。

「リリア・エルフェリア。そなたは王家との婚約を結びながら、その責を果たせぬ身であった」 「……」 
「魔力を持たぬまま婚約を維持していたことは、結果として王家に対する欺瞞といえる」

 会場の一角で、誰かが息を呑んだ。

 欺瞞。

 その言葉の重さに、さすがに何人かは顔色を変える。

 だが王は続けた。

「よって、エルフェリア家の名誉と王家の体面を鑑み、リリア・エルフェリアを国外追放とする」

 その宣告は、鐘の音みたいに広間の隅々まで響いた。

 国外追放。

 婚約破棄だけでは終わらない。

 王都から、国から、存在ごと切り離す処分。

 その瞬間、どこかで拍手が起こった。遠慮がちなものではなく、場の空気に乗せられた軽薄な拍手。次々と広がっていき、やがて大広間は祝福と嘲笑が混ざった奇妙な音に包まれる。

 リリアはゆっくりと、父を見た。

 ロイドは少しも驚いていなかった。

 継母もだ。扇の陰で静かに目を伏せ、いかにも心を痛めているふりをしている。セレナはアルベルトの隣に立ち、罪悪感を演じながら、その実、眩しい舞台の中央に立てた幸福で頬を染めている。

「お父様」

 口からこぼれた声は、自分でも驚くほど穏やかだった。

「これは、エルフェリア家の了承の上でのことですか」

 ロイドは数秒、黙った。

 その沈黙が答えだった。

 それでも彼は言葉を選ぶように口を開く。

「……家の名誉のためだ」 
「そうですか」 
「理解しろ、リリア。貴族は感情で動けない」 
「はい」

 たったそれだけだった。

 父の口から、自分を惜しむ言葉は最後まで出なかった。

 胸の奥で、幼い日の自分が小さく泣いた気がした。

 お父様、と呼べば振り向いてくれると思っていた頃の自分。勉強を頑張れば、礼儀を身につければ、婚約者として完璧に振る舞えば、いつか認めてもらえると信じていた自分。

 その全部が、割れたガラスみたいに散らばっていく。

 拾い集めるには、もう遅かった。

「リリア・エルフェリア」

 アルベルトが最後通告のように言う。

「何か申し開きはあるか」

 広間中の視線が集まる。

 みんな待っているのだろう。無様な言い訳を。みっともない懇願を。捨てられた女の惨めな声を。

 けれどリリアは、ひどく静かな気持ちで立っていた。

 この人たちは誰も、自分の話なんて最初から聞く気がない。

 何を言っても、最初から決まっていた筋書きをなぞるだけだ。

 だから彼女は、ただ一言だけを選んだ。

「ございません」

 場がしんとする。

 あまりに淡白で、あまりに静かな返答だったからだ。

 アルベルトがわずかに眉を寄せた。怒るでも泣くでもない彼女の態度が、かえって気に障ったのかもしれない。

「……それだけか」 
「はい」 
「お前はこの決定に異議を唱えないのか」 
「唱えたところで、覆りますか」 
「それは」 
「覆らないのでしょう」

 リリアは少しだけ首を傾げた。

「でしたら、意味のないことをするほど愚かではありません」

 その言葉に、貴族たちの間でまたざわめきが起きる。無能と呼ばれた令嬢が、最後まで気品を崩さないのが気に入らない者もいるのだろう。

 セレナが慌てたように口を挟む。

「お姉様、そんな言い方……!」 「セレナ」

 リリアは妹を見た。

 その視線は怒りも憎しみも見せていない。ただ、透明な氷の向こうから眺めるみたいに遠かった。

「お幸せに」 
「っ……」 
「あなたが望んだものが手に入ったのなら、それでいいのでしょう」

 セレナの顔が一瞬だけ引きつる。

 勝ったはずなのに、なぜか負けたみたいな顔だった。

 たぶん彼女は、姉を踏みつけて泣かせることでしか、自分の勝利を実感できなかったのだ。なのにリリアは泣かない。取り乱さない。ただ静かに、もう手の届かない場所へ行ってしまうみたいに、感情を閉ざしている。

 それがセレナには、ひどく恐ろしく見えたのかもしれない。

 リリアはゆっくりと一礼した。

「これまで、お世話になりました」

 それは婚約者に向けた言葉なのか、王家に向けたものなのか、自分でも分からなかった。

 ただ、もう終わりなのだということだけは、はっきりしていた。

 彼女は踵を返す。

 背中に視線が降り注ぐ。好奇心、侮蔑、憐れみ、優越感。いろんな感情が針の雨みたいに刺さる。それでも足は止めなかった。

 大広間の扉へ向かう、その短い距離が、ひどく長い。

 ドレスの裾を踏まないように歩くたび、心の中の何かが一枚ずつ剥がれ落ちていく。王子の婚約者として求められた自分。侯爵令嬢として恥じぬよう磨いてきた自分。家族に愛されたいと願った自分。

 全部、ここに置いていく。

「リリア」

 背後からアルベルトの声がした。

 けれど彼女は振り返らなかった。

 今さら何を言われても、もう遅い。遅すぎる。

 扉の前に立った衛兵が、無言でそれを開く。

 夜の冷たい空気が流れ込んできた。

 広間の熱気に満ちた空気とはまるで違う、澄んでいて、少しだけ残酷な冷たさ。

 でもその冷たさの方が、今の彼女にはずっと優しかった。

 リリアは王城の回廊へ出る。

 背後で再び楽団の音が鳴り始めた。まるで何事もなかったみたいに、華やかな舞踏会の続きが始まる音だった。

 祝福の夜。

 誰かにとっては幸福の始まりで、誰かにとっては人生の終わり。

 けれどリリアは、石畳の上を一歩一歩進みながら思う。

 終わったのではない。

 ただ、捨てられただけだ。

 王家に。家族に。居場所に。

 胸の奥は静かだった。

 静かすぎて、かえって苦しい。

 泣けば少しは楽になれたかもしれないのに、涙は出てこなかった。悲しみは水じゃなく、砕けた硝子みたいだった。触れれば痛いのに、流れてはくれない。

 城門の向こうには、夜の王都が広がっている。灯りの海は綺麗だった。人々の暮らしがあり、笑い声があり、温かい食卓があるのだろう。

 でもそのどこにも、もう自分の席はない。

 リリアは小さく息を吸う。

 花の香りも音楽も届かない場所で、初めて肩の力が少しだけ抜けた。

「……認めてほしかったな」

 誰に届くでもない独り言は、夜風にさらわれて消えた。

 父に。

 婚約者に。

 この国に。

 ほんの少しでよかった。頑張ったと、一度でいいから言ってほしかった。それだけのために、ずっと息を潜めて生きてきた気がする。

 でももう、その願いは壊れた。

 ガラス細工みたいに繊細に守ってきたものが、今夜、床に落ちて砕けた。きらきらと散らばった破片は綺麗なのに、拾おうとすると指を切る。そんな救いのない壊れ方だった。

 リリアは顔を上げる。

 夜空には星が出ていた。

 王城の眩しい光より、ずっと遠くて、ずっと静かな光。

 彼女はその光を見つめたまま、何も言わず歩き出す。

 王都を去るために。

 捨てられた婚約者としてではなく、もう誰にも求められない一人の少女として。

 それでも背筋だけは、最後までまっすぐだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。

かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。 謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇! ※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」と言われたので別れたのですが、呪われた上に子供まで出来てて一大事です!?

綾織季蝶
恋愛
「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」そう告げられたのは孤児から魔法省の自然管理科の大臣にまで上り詰めたカナリア・スタインベック。 相手はとある貴族のご令嬢。 確かに公爵の彼とは釣り合うだろう、そう諦めきった心で承諾してしまう。 別れる際に大臣も辞め、実家の誰も寄り付かない禁断の森に身を潜めたが…。 何故か呪われた上に子供まで出来てしまった事が発覚して…!?

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました

あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。 そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。 平民出身のヒロインの「善意」、 王太子の「優しさ」、 そしてそれらが生み出す無数の歪み。 感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。 やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。 それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。 なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。 これは、 「断罪される側」が最後まで正しかった物語。 そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~

香木陽灯
恋愛
 「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」  実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。  「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」  「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」  二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。 ※ふんわり設定です。 ※他サイトにも掲載中です。

【完結】転生したら断罪イベントの真っ最中。聖女の嘘を暴いたら、王太子が真っ青になりました

丸顔ちゃん。
恋愛
王太子は私――エリシアに婚約破棄を宣言し、 隣では甘ったるい声の“聖女”が「こわかったんですぅ♡」と泣き真似をしている。 だが私は知っている。 原作では、この聖女こそが禁術で王太子の魔力を吸い取り、 私に冤罪を着せて処刑へ追い込んだ張本人だ。 優しい家族を守るためにも、同じ結末は絶対に許さない。 私は転生者としての知識を武器に、 聖女の嘘と禁術の証拠を次々に暴き、 王太子の依存と愚かさを白日の下に晒す。 「婚約は……こちらから願い下げです」 土下座する王太子も、泣き叫ぶ聖女も、もう関係ない。 私は新しい未来を選ぶ。

処理中です...