追放された無能令嬢、実は転生賢者でした――王国が滅びてももう知りません

タマ マコト

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第8話 名前を消したまま、誰かを守るための結界

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 ヴァルディオン帝国の会議室は、静かなのに空気が鋭かった。

 長い黒木の机の上には、アストレイア王国東西辺境の被害報告、帝国側観測網の地脈変動記録、そして結界異常に関する外交文案が並んでいる。窓の外では昼の光が石造りの中庭を白く照らしていたが、部屋の中の温度は紙の数字の方に引っ張られていた。

「名目は結界調査支援」 
 帝国外務官の一人が文案を読み上げる。 
「ただし、王国の内政干渉と受け取られぬよう、あくまで“周辺地脈安定に関わる共同確認”とする」 
「ずいぶん柔らかい言い方だな」 
 エドガーが鼻を鳴らす。 
「柔らかくしないと門前払いされます」 
「事実を言えばいい。お前の国、封印が崩れかけているぞ、とな」 
「首席、それを外交文書で出した瞬間、戦争の匂いがします」

 研究者と外交官の価値観が正面衝突している。いつものことなのだろう。横で聞いていたリリアは、少しだけ疲れたように目を伏せた。

 机の一番奥では、カイルが文案に目を通していた。何枚かめくり、必要な箇所に短い修正を入れている。その手つきに迷いはない。

「使節は三日以内に出す」 
 低い声が落ちる。 
「結界調査団、観測士、護衛隊。規模は抑える。大軍を動かせば相手が身構える」 
「王国側が受け入れる保証はありません」 
「拒否された場合は?」 
「国境周辺の帝国領保全を名目に独自観測を強化する」

 簡潔で、隙がない。

 リリアは指先で紙の端をなぞりながら、その話を聞いていた。使節が行く。それ自体は当然だ。奈落封環が揺らいでいる以上、帝国にとっても他人事ではない。

 けれど、一つだけ、どうしても今のうちに言っておきたいことがあった。

「皇子殿下」 
「何だ」

 視線が集まる。

 リリアは少しだけ息を吸ってから言った。

「使節に、私の名前を出さないでください」

 一拍、間が空いた。

 外交官たちが怪訝そうに顔を見合わせる。エドガーは最初からある程度予想していたらしく、特に驚かなかった。カイルだけが、リリアをまっすぐ見た。

「理由は」 
「今のアストレイア王国にとって、私は“助けを求める相手”じゃありません」 
「……」 
「都合よく回収したい資源です」

 言い切ると、喉の奥が少しだけ痛んだ。

 でも、言葉は驚くほど澄んでいた。

「私がまだ王国の維持に関わる存在だと向こうが知ったら、たぶん謝罪より先に利用方法を考えます。王家も、家も、きっとそうです」 
「断定するんだな」 
「されてきたので」

 静かな返答だった。

 部屋の中が少しだけ静まる。誰も軽々しく口を挟まなかった。創作された悲劇ではなく、実際にその立場を味わった人間の声だと伝わったのだろう。

「名を伏せれば、向こうの対応は鈍る可能性がある」 
 外務官が慎重に言う。 
「調査の緊急性を伝える材料としては——」 
「分かっています」

 リリアは頷いた。

「でも、今の段階で私の名前を切るのは危険です。王国がパニックになれば、セレナへの接続をさらに急ぐかもしれない。あるいは、私の身柄そのものを交渉材料にしたがる」 
「それもあり得るな」 
 エドガーが低く言う。

 カイルはしばらく沈黙していたが、やがて文案を閉じた。

「リリアの名は伏せる」 
「殿下」 
 外務官が反応する。 
「名がなければ説得力が」 
「説得は別の材料で積む。結界の実測値、地脈異常、辺境被害。十分だ」 
「ですが」 
「それでも足りないなら、向こうは最初から聞く気がない」

 その一言で、反論は止まった。

 リリアは小さく視線を落とす。安堵した、とは少し違う。むしろ胸の奥が重くなる感覚だった。自分の名が、国を動かす“情報”になってしまう。その事実を、今はまだうまく飲み込めない。

「ありがとう、ございます」 
「礼は要らない」 
 カイルが言う。 
「合理的判断だ」 
「そういうことにしておきます」 
「そうしろ」

 会議が終わったあと、研究棟へ戻る途中でエドガーが横に並んだ。

「気分は」 
「最悪ではないです」 
「比較対象が低すぎるな」 
「最近それが標準なので」

 老魔導師は喉の奥で小さく笑った。

「君の名を伏せる判断は正しい。王国が今の君を知れば、まず感謝ではなく再接続を考える」 
「嫌な言い方」 
「現実だ」 
「知ってます」

 言ってから、リリアは少しだけ眉を寄せた。

「でも、こうやって自分の名前を隠すの、変な感じですね」 
「変か?」 
「だって本来、名前ってその人自身でしょう」 
「そうだな」 
「それを伏せないと身を守れないって、ちょっと終わってません?」 
「終わっているのは王国側だろう」

 あまりに冷静に言われて、リリアはふっと息を吐いた。

「……たしかに」

 その日の午後、研究棟の演習区画では、新しい結界の試作が進められていた。

 大規模な奈落封環の修復は今すぐ不可能だ。けれど、辺境の魔物災害から人々を守るための小規模結界なら、実用段階まで落とし込めるかもしれない。リリアが古代式の発想を現代式に翻訳し、帝国の研究者たちが安全基準へ調整する。ここ数日で積み上がった作業の、ひとつの成果だった。

「基礎式はこれ」 
 リリアは術式板に線を引く。 
「外から受けるんじゃなくて、地脈の流れを横へ逃がす。魔物の突進も、正面で止めるんじゃなくて“逸らす”」 
「村規模の結界にしては構造が繊細すぎる」 
 若い研究員が言う。 
「維持要員の質に左右されます」 
「だから自動補助式を入れる」 
 リリアは別の板を示した。 
「ここ。一定以上の衝撃が来た時だけ、補助術式が勝手に働く」 
「それだと誤作動の危険が」 
「閾値(しきい値)を二段階にします。魔力圧と物理衝撃の両方が一定以上の時だけ反応」 
「……なるほど」

 エドガーが板の前に立つ。

「理論上は成立する。問題は実地だ」 
「やりますか」 
「やる」 
「軽いですね」 
「結界は机の上で完成しない」

 結局、その日の夕刻には帝国領東端の小さな辺境村で実証試験が行われることになった。

 村の名はラウム。森と畑に囲まれた小さな集落で、最近は結界の揺らぎの影響か、魔物の出没が増えているらしい。帝国側が先んじて保護強化を進めている地域でもあった。

 移動馬車の中で、リリアは窓の外を見ていた。

 夕方の空は薄い金色で、遠くの森が影を濃くしていく。景色は穏やかなのに、その裏でいつ何が飛び出してもおかしくない、そんな張りつめた気配があった。

「緊張しているな」 
 向かいの席からカイルが言う。

「してますよ」 
「顔には出ていない」 
「内心は出しっぱなしです」 
「そうは見えない」 
「王国で鍛えられました」 
「ろくな鍛えられ方じゃないな」 
「本当に」

 少しだけ、沈黙。

 馬車が揺れる。研究員たちは別の車両だ。ここにはリリアとカイル、それに最小限の護衛しかいない。

「失敗したら」 
 リリアはぽつりと呟いた。 
「村ひとつ、危ないかもしれません」 
「失敗前提で動くな」 
「そういう意味じゃなくて」 
「分かっている。だが今は、壊す想像より守る手順を追え」 
「……はい」

 カイルの言い方はいつも硬い。でもその硬さが、余計な感情を切ってくれることがある。怖がる暇があるなら手順を見ろ。自分を責めるより先に、今やるべきことを選べ。そう言われている気がした。

 ラウム村に着く頃には、日はだいぶ傾いていた。

 村は小さく、素朴だった。石積みの井戸、低い屋根の家々、干し草の匂い。子どもたちは最初、帝国騎士の馬を見て目を丸くしていたが、大人たちの顔は明らかに張っている。ここ最近の魔物被害が、平穏を削っているのだろう。

 村長らしい老人が駆け寄ってきた。

「皇子殿下、ご足労ありがとうございます」 
「挨拶はいい。状況を」 
「二日前に東の森から牙狼種が三体、昨夜は畑の縁に影鬼が……結界杭の光も弱くなってきておりまして」 
「被害は」 
「家畜が数頭。それと、森へ入った若者が一人怪我を」 
「わかった。今夜、仮設結界を張る」

 老人が深く頭を下げる。

 その様子を見ながら、リリアは胸の奥が少し痛くなった。

 こんなふうに、助けを必要としている人たちは、国のどこにでもいるのだろう。王都の夜会で交わされる優雅な嘲笑の下で、結界が弱れば真っ先に傷つくのは、こういう場所だ。

 演習区画で試した術式を、村の外周へ組み込んでいく。

 結界杭を四方に置き、既存の簡易防護陣と接続。リリアは中央に立ち、術式板を片手に呼吸を整えた。古代式が勝手に暴れないよう、頭の中で一度現代式へ訳し直す。

「接続開始」 
 エドガーが言う。

「補助流路、展開します」 
 リリアが応じる。

 杖は持たない。手をかざす。魔力を流す。

 胸の奥の光が、今度は暴風ではなく細い河になって指先へ集まる。術式杭が順番に淡く点り、その間を繋ぐ線が地面に走る。編み上がる網は薄い銀色で、夕闇の中では蜘蛛の糸みたいに繊細だった。

「出力安定」 
 研究員の声。 
「補助式、二層目へ」 
「維持圧良好」

 よし、とリリアは心の中で息をつく。

 最後の要、中央固定子へ手を置こうとした、その時。

 森の奥から、低い唸り声が響いた。

「来たか」 
 カイルが短く言う。

 騎士たちが一斉に身構える。村人たちの間に緊張が走り、子どもを抱き寄せる母親の腕が見えた。

 影が、木々の間を滑る。

 牙狼種。三体。いや、四体。

 普通なら騎士団が出れば対処できる数だ。だが結界の実証中である今は条件が違う。中途半端に戦闘を始めれば、結界の安定も乱れる。

「リリア」 
 カイルの声が飛ぶ。 
「できるか」 
「やります!」

 中央固定子に触れる。

 最後の線を繋ぐ。結界が閉じる。

 次の瞬間、牙狼種の一体が猛然と飛び込んできた。村の外周へ激突——する、その寸前、結界面が柔らかく光り、衝撃を真正面から止めず、斜め下へ流した。

 魔物の巨体が弾かれ、地面を転がる。

「いける……!」 
 研究員が叫ぶ。

 二体目、三体目も突っ込む。結界は割れない。薄いのに、しなるように衝撃を受け流し、必要な時だけ補助式が瞬く。正面でぶつからず、流し、いなし、押し返す。

 リリアは額に汗をにじませながら魔力の流量を調整した。

 維持、維持、焦るな。強くしすぎると補助式が過剰に反応する。弱くすると抜かれる。

 すると、四体目が結界を避けるように横へ走った。

「右側!」 
 誰かが叫ぶ。

 結界の継ぎ目を狙っている。

 リリアは反射で古代式の迎撃術を組みそうになり、すんでのところで止めた。だめだ。ここで大きい火力を使えば、結界そのものが乱れる。

「流しなさい……っ」

 自分に言い聞かせるように呟く。

 補助式を書き換える。右側の流路だけ密度を上げる。魔物が飛び込む瞬間、局所的に圧を増し、衝撃を横へ流す。

 牙狼種は悲鳴のような唸り声を上げ、横倒しに転がった。そこへ帝国騎士の槍が突き立つ。

「成功です!」 
 研究員が興奮で声を裏返す。

 残りの魔物は結界を抜けられないと悟ったのか、森へ引き返していった。

 静寂が戻るまで、数秒。

 そのあと、一番最初に声を上げたのは村の子どもだった。

「すごい……!」

 ぽかんと口を開けていた少年が、結界の薄い光を見上げる。その声をきっかけに、押し殺していた息が村全体から漏れた。

「守られた……」 
「抜かれなかった」 
「本当に、結界が……」

 村長が、震える足でリリアの前へ来る。

「お嬢さん、あんたがこれを?」 
「帝国の皆さんと一緒に作ったものです」 
「それでも……ありがとう」

 その“ありがとう”は、夜会で向けられたどんな賛辞よりも、まっすぐ胸に入ってきた。

 綺麗な言葉じゃない。 
 洗練されてもいない。 
 でも、誰かの命が今夜守られたのだと、はっきり分かる声だった。

 リリアは少しだけ息を飲み、そして小さく頷いた。

「……よかった」

 その様子を少し離れた場所から見ていたカイルは、静かに目を細めた。

 彼が見ていたのは、術式の完成度だけではなかった。もちろん、力は凄まじい。古代式の翻訳精度も、現代式への応用力も、危険なくらい高い。

 だが、それ以上に目を引いたのは、リリアが最後まで“壊す”より“守る”を選び続けたことだった。

 彼女には、もっと速く終わらせる手段がある。大きな火力で森ごと焼き払えば、牙狼種など問題にならないだろう。なのにそうしなかった。失敗すれば自分が責められる場面でさえ、彼女は人のいる場所を守るために、面倒で繊細な制御を選んだ。

 傷ついているのに。 
 捨てられたばかりなのに。 
 それでも、目の前の誰かが怯えているなら守ろうとする。

 その在り方に、カイルは自分でも驚くほど強く目を奪われていた。

 力があるからではない。
  力の使い方に、その人間の本性が出る。

 そして今、彼の視界には、決してきれいごとだけでは生きていないのに、それでも壊すより守る方へ手を伸ばす少女がいた。

 夜のうちに、ラウム村での話は周辺へ伝わった。

「銀髪の魔導師が、新しい結界を張ったらしい」 
「皇子殿下と一緒に来たそうだ」 
「魔物を防いだんだってよ」 
「銀髪で、青い目の、すごく綺麗な……」 
「賢者様みたいだったって」

 翌日には、その噂は帝都の外れの酒場にまで流れついていた。

 銀髪の賢者。

 誰が言い始めたのか分からないその呼び名は、あっという間に形を持ち始める。

 リリア自身はまだ知らない。  でも、自分の名を伏せたまま誰かを守った夜のことは、思った以上に多くの人の記憶に残った。

 一方その頃、アストレイア王国では辺境の被害がさらに広がっていた。

 アルベルト・アストレイアは、ついに報告書だけでは足りないと判断した。

「中枢塔を見に行く」 
 王城の一室で、彼はそう言い切った。

 側近の騎士が息を呑む。 
「殿下自ら、ですか」 
「書類の上で見ているだけでは遅い」 
「ですが危険です」 
「だから行く」

 そこへ、控えていたセレナが一歩前へ出た。

「わたしも参ります」 
 薄い笑みを浮かべながら言う。けれどその顔色はここ数日で明らかに悪くなっていた。目の下には薄く影が差し、肌の白さがやけに冷たく見える。

「セレナ」 
 アルベルトが眉を寄せる。 
「無理をする必要はない」 
「いいえ。私は次の接続役候補です。見ておくべきですわ」 
「だが」 
「殿下のお役に立ちたいのです」

 その声音は可憐だった。王子の隣に立つのに相応しい、健気な婚約者候補の声。

 でもその耳の奥では、またあの囁きがしていた。

 ——行きなさい。 
 ——見なさい。 
 ——姉の場所へ。

 セレナは袖の内側で指をきつく握りしめた。

 中枢結界塔は王都中央、王城のさらに地下へ降りた場所にある。

 巨大な円筒空間の壁一面に古い術式が走り、中心にある結晶柱が青白い光を放っていた。普段なら荘厳だと感じるだろう光景も、今はどこか脈の乱れた生き物みたいに不安定だ。

「出力値を」 
 アルベルトが命じる。 
「はい、殿下」 
 術師が慌てて計測板を差し出す。

 数字は、彼が思っていたより悪かった。

「これで“局所的”だと言っていたのか……」 
 低く漏れる。

 セレナは結晶柱を見上げ、ぞわりと鳥肌が立つのを感じた。綺麗なのに、近づきたくない。底のない水面を覗き込んでいるみたいに、吸われそうな気配がある。

 ——触れなさい。 
 ——そこにある。 
 ——姉のいた場所が。

「っ……」

 頭が痛い。

「大丈夫か?」 
 アルベルトが振り返る。 
「え、ええ……少し、立ちくらみが」 
「無理はするな」 
「平気ですわ」

 平気なはずがない。 
 でも、引きたくなかった。ここで弱いところを見せたら、また“姉の方がよかった”という視線に戻る気がしたから。

 アルベルトは術師たちに周辺術式の詳細確認を命じ、自らも結晶柱の基部へ近づいた。

 そこには通常の現代式記法とは違う、古い文字列が何層にも刻まれていた。普段なら宮廷術師たちが読み上げるのを待つところだ。だが今回は違和感の源を自分の目で確かめたかった。

「この記述は?」 
「古代式の基底部と思われます」 
「読める者は」 
「現代ではほとんど……」

 術師が言い淀む。

 アルベルトは眉を寄せ、結晶柱の側面へ手を置いた。微かな振動が伝わる。脈打つような不安定さ。その直下、長く隠されていたらしい補助術式の一部に、ひびのような空白が生じていた。

 そこに刻まれた文字を見た瞬間、彼の呼吸が止まる。

「……なんだ、これは」

 術師たちがざわめく。

 古代式の列の中に、比較的新しい筆致で補刻された記述がある。  それは人名だった。

 リリア・エルフェリア。

 はっきりと、そう読めた。

 しかも一度や二度ではない。  結界の根幹を補佐する術式の随所に、その名を含む接続記号が組み込まれている。

 アルベルトの背筋を冷たいものが走った。

「なぜ……リリアの名が、ここにある」

 術師たちは顔を見合わせ、誰も答えられない。

 セレナもその文字を見て、顔色を失った。

 耳の奥の囁きが、一瞬だけ途切れる。

 そして次の瞬間、もっと近くで、もっと湿った声がした。

 ——見つけたのね。 
 ——でも遅いわ。

 ぞっとして、セレナは一歩後ずさる。

 アルベルトは結晶柱に刻まれた名を見つめたまま、動けなかった。

 無能な婚約者。 
 切り捨てたはずの少女。 
 その名が、なぜ王国結界の根幹にあるのか。

 嫌な予感が、ようやく形になって彼の喉元まで這い上がってくる。

 だが、まだ彼は、それを完全な答えとして受け止めきれなかった。
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