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第1話:雪の追放、血の祈り
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白すぎて、目が痛い。
王都大聖堂の回廊は、磨かれた大理石が月明かりを噛んで、冷たい光を吐き出していた。天井は高く、柱は太く、壁には金箔の聖画。微笑む天使、祝福を掲げる聖人、慈愛の手を差し伸べる神――どれもこれも、完璧に“救い”の顔をしている。
なのに、その完璧さが、今の私には嘲笑に見えた。
「歩け」
背中を押される。鎧の手甲が私の肩甲骨に当たって、骨まで冷える。私はつまずきそうになり、足元の裾を踏む。白い聖女衣は、今日に限って重い。布が湿っているせいだ。汗じゃない。冷や汗と、涙と、たぶん血。
喉の奥が熱い。咳をすると、鉄みたいな味がした。
……まただ。
息を吸うたび、冷気が肺の奥まで刃物みたいに滑り込んでくる。痛い。痛いのに、痛みは声にならない。声にしたら、全部壊れる気がした。
回廊の先で、重い扉が開いている。そこから流れ込む喧噪が、波みたいに押し寄せた。
「偽物!」 「役立たず!」 「祈れよ、聖女だろ!」
民衆の声。唾と怒りと期待が混じった声。階段の下に降り積もって、雪より重い。
私は視線を上げないようにした。上げたら、見えてしまうから。見えてしまったら――たぶん、心が死ぬ。
「セレフィア」
名前を呼ばれて、体がびくりと跳ねた。
その声は、怒鳴り声じゃない。落ち着いていて、よく通る。冷たい水みたいに、温度のない音。
私はゆっくり顔を上げる。
玉座の前、祭壇の横。そこに立つのは、王太子アルベルト・フォン・アイゼンリート。深い藍の外套、銀の刺繍、背筋の伸びた姿。美しいと言われる横顔は、今夜も整っている。整いすぎていて、怖い。
その隣で、白いローブの少女が小さく肩を震わせていた。
アデル・ルミエール。
「……セレフィア……」
彼女は泣いている。涙が頬を伝って、頬紅を滲ませている。人形みたいに綺麗で、弱々しくて、守ってあげたくなる――そんな顔。
なのに。
私の中の何かが、かすかにきしむ。
彼女は泣いているのに、私を見ていない。
泣いているのに、視線は私の肩の向こうに逃げている。
「儀式の結果は、既に報告を受けた」
アルベルトが言う。
「今夜の大祈祷。疫病の鎮静。奇跡は起きなかった」
一言一言が、石を積むみたいに重い。
それを聞いた民衆が、さらに騒ぐ。
「ほら見ろ!」 「偽物だったんだ!」 「アデルさまのほうが本物だ!」
アデルの名前が上がるたび、彼女の肩が小さく揺れた。泣きながら、こくん、と頷く。
……頷く?
私は気づいてしまう。
彼女は、否定しない。
「そんなことない」と言わない。
私を庇わない。
「セレフィア・ルミエール」
アルベルトの視線が、私の目を射抜く。
「君は聖女としての責務を果たせなかった」
責務。
その言葉が、私の胸の奥を冷たく撫でた。
責務って、何。
夜通し祈ったこと?
倒れても立ち上がったこと?
命を削って癒したこと?
熱で朦朧としても笑ったこと?
それ全部、責務?
私は口を開こうとして、咳き込んだ。
喉から、赤いものが落ちる感覚。
舌に鉄の味が広がって、目が一瞬霞む。
周囲がざわつく。
「血……」 「気味が悪い」 「それでも奇跡が起きないって、もう終わりだろ」
終わり。
その言葉が、心の中で鈴みたいに鳴った。
アルベルトは表情を変えない。
彼は私の血すら、資料の一部みたいに見ている。
「王国は、君に多くを与えた。衣食住、地位、名誉」
彼は淡々と続ける。
「だが対価を回収できないなら、維持はできない」
対価。
私は笑いそうになった。
喉が痛くて、声が出ないのに、笑いそうになった。
私は、人なのに。
「……私が悪いの?」
声は掠れて、風に溶けそうだった。
でも、言わずにいられなかった。
「私が、悪いの? 祈った。ずっと祈った。眠れなくても、痛くても……」
言葉が途切れる。
思い出が胸に押し寄せる。
夜の冷たい床。膝が擦り切れる痛み。祈りの言葉が舌に貼りついて、意味を失っていく感覚。
「……私、頑張ったよ」
自分で言って、惨めだった。
頑張った、なんて。子どもみたいで。
でも、私の中にはそれしか残っていなかった。
アルベルトは一瞬だけ瞬きをした。
それだけ。
同情の揺らぎはない。
「結果が全てだ」
その言葉で、何かが決定した。
横にいた司祭が一歩前に出る。
金の杖を床に打ちつけ、乾いた音が響く。
「聖女セレフィア・ルミエールを――追放とする」
空気が凍った。
民衆の歓声が、波みたいに跳ね上がる。
「追放だ!」 「やった!」 「アデルさま! 次の聖女さま!」
アデルはさらに泣いた。泣きながら、両手で口元を押さえている。
でも、目はやっぱり、私を見ない。
私は、足元がふらつく。
追放。
その二文字が、私の存在を切り離す刃になる。
「……アデル」
呼んでしまった。
助けて、とは言えない。
庇って、とも言えない。
ただ、名前だけ。
アデルは肩を震わせた。
そして、ほんの少しだけ――私のほうへ顔を向けた。
目が合う。
彼女の瞳は、涙で濡れている。
なのに、そこにあるのは、悲しみだけじゃない。
恐れ。
そして、安堵。
その混ざった色を見た瞬間、私の中で何かがはっきり割れた。
ああ。
この子は、私を助けない。
助けられないんじゃない。助けない。
「ごめんね……セレフィア……」
震える声。
言葉は優しいのに、視線が薄い。
私は何も言えなかった。
言ったら、叫んでしまいそうだったから。
騎士が私の腕を掴む。
骨が軋むほど強く。
私は痛みで息を吸い、また咳き込む。
「連れて行け」
アルベルトの命令は短い。
私の人生の幕引きとして、あまりに短い。
回廊へ引き戻される。
さっきの白い道が、今は処刑台の通路みたいに感じた。
壁の聖画が、変わらず微笑んでいる。
金箔の笑みが、私を見下ろす。
“救いは与えられるもの”
そんな顔をして。
私は、その救いが自分には向いていないことを知ってしまった。
「歩け、聖女」
騎士が吐き捨てる。
“聖女”という言葉が、皮肉みたいに刺さる。
大聖堂の扉が開いた瞬間、外の冷気が暴力みたいに殴りつけた。
雪。
雪が降っていた。
細かい粉雪が、空から無数の針みたいに舞い降りる。ランタンの光を横切って、世界を白く曇らせる。
階段の下。群衆。
叫び声。
石。
「消えろ!」
何かが頬を掠めた。
痛みより先に、鈍い衝撃。
次に、熱いものが頬を伝う。
血。
私の血は、今夜だけで何度目だろう。
こんなふうに地面に落ちるために、私は祈ってきたの?
「行け! 追放だ!」
誰かが叫ぶ。
誰かが笑う。
誰かが唾を吐く。
私は足を踏み外しそうになる。
そのとき、後ろから司祭の声が聞こえた。
「聖女の衣は返納しろ」
騎士が私の外套を乱暴に剥ぎ取る。
防寒用の白い毛皮が奪われ、肩に雪が直接刺さる。
「寒……」
思わず漏れた声が、情けなく震えた。
「王国の慈悲だ。生きられるだけありがたく思え」
慈悲。
またその言葉。
私は、唇を噛んだ。
噛みすぎて、また血の味が広がる。
馬車が待っていた。
黒い木箱みたいな粗末な馬車。
窓はなく、扉は鉄の鍵がついている。
「乗れ」
押し込まれる。
中は暗く、湿った藁の匂いがした。
閉じられる扉。
鉄の音。
ガタン、と馬車が揺れた。
外の声が、板一枚隔てただけで遠くなる。
それでも、罵声だけは耳に残る。
木を伝って、骨に響く。
私は膝を抱えた。
聖女衣の裾が泥と雪で汚れていく。
白が、灰色に、黒に染まる。
……私の人生みたい。
馬車が走り出す。
車輪が雪を踏み潰す音。
馬の鼻息。
そして、どこかで鳴る鐘。
大聖堂の鐘。
それは祈りの合図だったはずなのに、今は追放のファンファーレみたいに聞こえた。
私は額を木の壁に預ける。
冷たさが沁みて、意識が少し楽になる。
「ねえ……神さま」
呼びかけてみる。
声は小さい。
祈りの言葉は、もう上手に出てこない。
「私、間違ってたのかな」
答えはない。
あるのは、馬車の揺れだけ。
思い出す。
幼い頃、教会に連れてこられた日。
「光の子」「祝福された器」
そう言われて、手を握られて、笑わされて。
あのときから、私は“私”じゃなかった。
ずっと、誰かの期待の形をしたまま生きてきた。
なのに、期待に応えられないと――捨てられる。
「……私の祈りって」
ぽつり、と漏れた。
「誰のためだったの?」
自分のためじゃない。
民のため? 王国のため? 神のため?
それとも、アルベルトのため?
アデルのため?
教会のため?
考えれば考えるほど、胸の中が空洞になっていく。
馬車の隙間から、外の光がちらりと見えた。
遠ざかる王都の灯り。
そして、ひときわ高い場所――教会の塔。
塔の先端に灯る光が、雪の向こうで揺れている。
さっきまで私がいた場所。
私を聖女と呼んだ場所。
私を捨てた場所。
光は小さくなり、さらに小さくなり、やがて雪の白に溶けそうになる。
私の視界が滲む。
涙か、熱か、自分でも分からない。
「……さむい」
今度は、ちゃんと声になった。
でもそれは祈りじゃなくて、ただの生き物の呻きだった。
誰も聞かない。
聞こえても、助けない。
私は、手のひらを見た。
白く、細く、震えている。
この手で、どれだけの命を癒した?
どれだけの痛みを引き受けた?
どれだけの「ありがとう」を受け取って、どれだけの「当然」を押し付けられた?
その全部が、今夜で無かったことになる。
追放とは、そういう言葉だ。
私は笑ってしまいそうになる。
笑えないのに、笑いそうになる。
だって、あまりにも理不尽で、あまりにも完璧に“世界”だったから。
馬車が大きく揺れた。
外の風が隙間から吹き込み、頬の血を乾かしていく。
私の中で、祈りの言葉が最後の火花みたいに揺れた。
祈れば、奇跡は起きる。
そう信じてきた。
信じさせられてきた。
でも、今夜――私は祈れない。
祈りたくない。
祈ったら、また削られるだけだ。
なのに。
心の底で、幼い私が泣きながら手を合わせようとする。
癖みたいに、反射みたいに。
私はその手を、ぎゅっと握り潰した。
「もう……いい」
誰に言ったのか、自分でも分からない。
馬車は走る。
雪は降る。
王都は遠ざかる。
そして私は、暗い木箱の中で、
自分の祈りがどこにも届かなかったことだけを、
やけに鮮明に理解していく。
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