愛されない令嬢が時間を巻き戻して復讐したら、今度は全員が彼女に跪く世界に

タマ マコト

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第15話 王太子の崩壊

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 弓の二巡目が終わった瞬間、広間の温度が一度ぶん下がった。映像陣は消え、壁には何も映っていない。それでも人々の視線は、さっきまで黒面があった場所に張り付いたまま離れない。数字の音、空白の無音、毛羽立ちの“サッ”。耳の奥に残ったまま、誰もが次の音を待っている。

 王太子アレンが、一歩前へ。喉の奥で言葉が形になり、唇が開く。――だが声が出ない。喉仏が上下するだけで、音が空気に乗らない。彼は自分でそれに驚いたように眉を寄せ、一度、深く息を吸い直す。

「……」

 沈黙が波紋になって広がる。三年前、彼の第一声は刃の代わりだった。今夜、その刃は鞘の中で固まっている。私は“器”に指を置き、弁が緩んでいないことだけ確かめる。私のせいじゃない。私は何も封じていない。封じられたのは、彼の中の“重さのない正義”だ。

 輪の外から小さな笑いがこぼれる。すぐに消える。笑った本人が、誰より早く空気の色を読んだからだ。王妃の扇は動かない。カイルは壁を守りながら、第三の扉へ人の流れを細く繋ぎっぱなしにしている。逃げ道の管理。群衆は、帰れるとわかっていると、立ち止まって見物する。

 レオン・ヴァイスが列の陰でわずかに頷いた。彼の携行器具は衛兵に押さえられ、彼は“技術”から手を離された。今の彼は手ぶらの学者だ。学者の目は、敗北の場でよく研ぎ澄まされる。私の視界に、彼の琥珀色が点のように残る。

「殿下」

 私は声を小さく投げた。刃じゃなく、糸の張力で。アレンの視線が私へ来る。揺れる。揺れて、止まる場所を探している目。私は“場所”を指す。

「床です。――立つところを、見て」

 彼は足元へ短く目を落とし、指先を握った。言葉はまだ出ない。けれど、沈黙がさっきより“持てる”沈黙に変わった。持てる沈黙は、崩壊の前に必ず来る。痛みの予備動作。

 群衆の後方で、扇の骨が連鎖的に鳴る。うわさの早い夫人たち、数字に強い商人たち、王城に出入りする書記たち――立場の異なる者たちの合奏。音は小さい。けれど、方向はひとつだ。

「……殿下」

 中心にいたミリア・カーレンが声を上げる。いつもの甘い響きが、今夜はわずかにひび割れている。「誤解ですわ。わたくしどもは、正しい形でただ――」

 彼女の隣の男が扇を落とし、拾おうとして膝を折った。偶然か、演技か。どちらでもよかった。最初の膝は、いつも“合図”だ。周囲の空気がそこで“膝を折ってもいい”と学ぶ。二人目、三人目――波がひざ丈になって、前列に押し寄せる。

 私は見ないようにしていた顔を見る。三年前、私を笑った令嬢。見習いの文官。宴席で私のドレスの色を笑い、“似合わない”と言った商会の若主。彼らが視線を逸らし、口を引き結び、小さく頭を垂れる。膝が床に触れる音は、いつも驚くほど軽い。軽いのに、重い。

「セレナ・アルディナ様……」

 名前が、私のほうへ呼ばれた。敬称が付いている。三年前、石を投げてきた口から出る“様”。胸の鈴がいちどだけ、鳴りそうになって、鳴らない。鳴らすのは合図のときだけ。今は違う。

 アレンが、ぐっと顎を上げた。彼の目に、痛みと羞恥が混ざる。混ざって、色が決まらない。私は知っている。この瞬間、言葉を与えるのは刃になる。だから私は沈黙を返す。彼自身の重心が、自分で見つかるまで。

「……俺は」

 擦れた声。初めての声音。王太子の“台詞”ではなく、青年の“言葉”。

「俺は――俺は、君を……」

 語尾が消える。彼は自分の喉に驚いたように、笑いそうになって、笑えない。三年前、私が同じ場所で笑おうとして笑えなかったのと同じ理由。言葉は、遅れてくる。

「殿下」

 今度はカイルが呼ぶ。直線の声。支えるのではなく、床を指す声。

「立ってください」

 立っている。けれど立てていない。直線の男の指示は、嘘をつかない。アレンは目を閉じ、片手を胸へ、片手を横へ。呼吸を整えようとして、失敗する。その仕草が、人間を広間に戻す。王妃の扇がわずかに動き、空気のきしみが解ける。

「殿下、私が言葉を用意しますか」

 王妃の声。アレンは首を横に振った。首の振り方は、ゆっくりで、正しかった。

「いい。……俺の言葉で、言う」

 彼は一歩、床に重さをかける。膝が、きしむ。床板の下の骨組みが、音を立てるほどの重さ。崩れる前の“重さ確認”。私は冷える。崩壊の音は、たいてい静かだ。

「俺は――“正しさ”の形を、信じすぎた」

 広間の空気が揺れた。揺れて、止まる。再び揺れる。誰も歓声を上げない。誰も罵声を浴びせない。沈黙が彼の言葉の輪郭を太くする。

「形だけで、君を測り、君を切った。……そして、父の影を、見ないふりをした。魔導師団の『忠誠』を、疑いもしなかった。俺が守るべきは『形』ではなく、『人』だったのに」

 彼は拳を握り、緩め、また握る。拳が空を掴もうとする。掴めない。彼は自分の拳を見て、少し笑った。今度は笑えた。痛い笑い。私は“器”に触れ、怒りの糸をさらに細くした。彼の言葉に、自分の色を混ぜないため。

「セレナ・アルディナ。……君に、謝る」

 謝罪は、刃にも盾にもなる。言い方次第だ。アレンの“謝る”は、盾じゃなかった。刃でもなかった。素手だった。素手は血が出やすい。彼の声に、ちいさな震えが混ざる。

「だが――謝罪で、君の時間は戻らない。……なら、俺は『切る』。今日、ここで」

 王妃の扇が静かに裏返る。宣言の場に変わる合図。アレンは床に目を落とし、今度こそ言葉を押し出した。

「財務局の静庫。私財の支払いに連なった窓口、オーフィリウス。職を解く。――魔導師団の“技術”。禁環の儀器は撤去。『声の重さ』の術は、王城から追放。……これは“父のため”ではない。“王家のため”でもない。民のためだ。俺自身のためでもある」

 彼は最後の一語を言い切った瞬間、わずかによろけた。膝が落ちる。床が近い。私は半歩出ようとして、止まる。鈴が鳴っていない。鳴らせば、私が彼の“重さ”になる。今は違う。彼自身の重さで、膝を付く時間だ。

 膝が床に触れた音は、驚くほど静かだった。崩壊――という語が似合いすぎる。けれど、潰れる音じゃない。折れる音でもない。置く音。自分の重さを床に置き直す音。

 前列の男が、額を床へ付けた。二列目の女が、裾を引いて跪いた。三列目の青年が、剣を逆にして地へ置いた。膝が、次々に床に降りる。三年前の夜、投げられた視線が、今夜は投げられない。代わりに、“頭”が投げ出される。誰も、目を合わせない。合わせられない。

「……セレナ様」

 最前列から、震えた声。エレノアに代わって中心に入ってきた新しい令嬢――名を呼ばない。彼女は扇を閉じた手で胸を押さえ、首を深く垂れた。「非礼の数々、赦しを」

「赦しません」

 私の言葉が、静かに落ちる。扇の骨が一斉に止まり、空気が凍る。凍りすぎる前に、私は続ける。

「赦しは、私の役目じゃない。――あなたがこれから“流す汗”が決める。働いて。床を張り替える仕事は、見物席に座っている人の数だけある」

 令嬢が震え、やがて小さく頷いた。床に手をつき、指をしっかりと張り、頭をさらに下げる。形ではない力。私は視線を引き上げ、広間の全体を見る。頭が低い面は、静かに美しい。危うい美しさ。陶酔に変わる前に、切らなければいけない。

「頭を上げて」

 私が言うと、何人かがはっとした顔で顔を上げ、何人かは涙で遅れた。私はそれでいいと思う。正しい遅れ方は、価値がある。

 アレンは膝をついたまま、まっすぐこちらを見た。彼の目が、三年前の“私の目”と同じ場所に立っている。私は近づきすぎない距離で止まり、声を置く。

「殿下。――私の名を、今は呼ばないで」

 彼は瞬きをひとつ。理解の色が浮かんで、消えない。

「あとで、呼びます。床が乾いてから」

「……わかった」

 その“わかった”は、今夜いちばん小さく、いちばん重かった。

 私の背中で、判子が押される音がした。書記が“臨時審理録”に短い文を焼き付ける音だ。王妃の側仕えが扇を畳み、楽師が三曲目の合図をとり、空気が日常へ戻る準備を始める。王都の夜会は、どれほど政治が混ざっても宴会の顔を忘れない。この都市は、そういうふうに生き延びてきたのだ。

 私は踵を返し、柱の陰に直線を見つけに行く。そこに、やはり彼がいた。カイル・ハーランド。彼は言葉を少しだけ溜めてから、短く言った。

「無事か」

「うん。……“近い無事”」

「お前の“近い”は、俺には十分だ」

 彼は視線をアレンに戻し、それから私へ。問いをひとつ投げる。

「今、鈴を鳴らしたら、戻るか」

「鳴らさない。これは、彼の夜だから」

「そうだな」

 カイルは壁から背を離し、さりげなく第三の扉へ歩を移す。群衆の出口は整理され、最初の膝の波はもう“礼”へ変わっている。ひとり、またひとりと会場を出ていく足音が軽い。軽いのは、床の水平が取り戻されている合図。私は“器”の蓋を撫でた。怒りの糸は細い。悲しみの霧は薄い。恐れの点は、まだ掌にある。

 レオン・ヴァイスが私の横を通る。立ち止まらず、小さな声で言った。

「三日で消します。――“毛羽立ち”を」

「期限は動かない。動かしたら、今度は光で」

「承知しています」

 彼は初めて“敵ではない目”をした。学者の目。負けた夜の目。私は頷き、彼を見送った。彼がいなくなったあと、風がひとつ通る。王妃の扇は動かないのに、風が通る。広間の絹が、遅れてさざめく。

 ミリア・カーレンは、中心から半歩退いていた。扇を握る手に痕が残るほど力が入っている。彼女は私を見ていない。見れば崩れるからだ。崩れるのは、今ではない。私は横を向いて、そのまま通り過ぎる。彼女の物語は、別の頁に置く。

 夜会は形式上、まだ続いている。人の輪は細くなり、音楽は軽くなり、酒の匂いは薄い。私は王妃の下へ行き、短く礼をした。

「床、張り始めていいわね」と王妃。

「はい。『名』は最後に」

「鳴かないのね」

「鳴き方を忘れたので」

 王妃は目だけで笑い、扇で空気を一度撫でた。「それも、いつか思い出すわ。――今夜は、よくやった」

 私は返事を短くし、視線をカイルへ送る。彼は扉の前で片手を上げ、開いた手のまま一回、二回。引き返す合図。私は鈴に触れず、心の中でだけ三回鳴らす。“戻れ”。――戻るのは、私自身。三年前の夜から。

 廊下に出ると、夜風が冷たい。月はあの夜と同じ位置で、今夜だけ少しだけ近く見える。私は数歩歩き、ようやく壁に背を預けた。膝は折れなかった。折れなかった代わりに、掌が微かに震えた。器の蓋に指を添え、震えを吸わせる。

「セレナ」

 直線の声。カイルが距離を保ったまま立ち止まる。近づきすぎない。助けすぎない。けれど、離れない。

「よく、切った」

「切っただけ。まだ張ってない」

「張る。手を貸す」

「頼む」

 言葉に、熱が混ざる。混ざりすぎないよう、私は弁を軽く締める。過去の私が、今の私を見ている気がした。断頭台の朝、私が神に渡した“愛”の場所に、何かが戻りつつある気配。勘違いでもいい。勘違いは、ときどき人を救う。

「行こう」とカイル。「殿下に、短い言葉を置いてくる」

「直線の声で」

「直線の声で」

 私たちはふたたび広間へ戻る。アレンはまだ膝をついた姿勢のまま、立礼を受けていた。私は遠くから、それを見ていた。彼が立ち上がるのは、今夜じゃない。明日でもない。床が張られたあとだ。その時、誰の声が彼を起こすのか。私であってほしくない。私であっても、いい。矛盾は、生き物の形をしている。

 今夜、王太子は崩れた。けれど、潰れてはいない。膝をつくことと、終わることは違う。群衆の前で、自分の重さを置き直しただけだ。跪いた人々もまた、同じだ。彼らの額が床に触れた音が、明日の朝、どれだけ残っているか。私の仕事は、そこからだ。冷たく、静かに、釘を数える。張る。切る。張る。

 月は、あの夜と同じ顔で、私の頬を冷やした。私は目を閉じ、鈴を鳴らさずに、ただ重さだけ確かめた。軽い。落ちない。落とせない。――次の章で、私はようやく泣くのだろうか。泣けたら、笑う。笑えたら、終わりへ進む。カイルの足音が、私の隣に止まった。私は息を吸い、吐いた。

「続けよう」

「続けよう」

 ふたりの“続けよう”が、夜会の音に混ざってごく小さく溶けた。今夜の崩壊は、始まりの音だ。終わりのほうへ、静かに歩くための。

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