15 / 20
第15話 白い朝、燃える命令書
しおりを挟む朝はまだ白紙だった。夜明け前の王都は、音の少ない紙のようで、墨が落ちれば一気に色が広がる――そんな静けさだった。煙の匂いに気づいたのは、鐘の一打が鳴るより早い。鼻腔の奥で、昨日の焦げたクッキーよりもずっと鋭い、乾いた樹脂の匂いが跳ねた。
最初に走ったのは空気だった。廊下のレースが吸い込むように揺れ、次に、扉の隙間から赤が細く舌を出した。赤は子どもみたいに一回だけ手を振って、すぐに廊下の絨毯を舐め始める。毛が焼ける匂いが低く広がった。
「火だ――!」
叫びは重なって、屋敷の骨に響いた。私が寝台から飛び起きた時には、ミレイユがもう扉を開け放っていた。髪はほどけ、瞳は冷たい光を持っている。彼女は火を見る目をしていた。恐怖を説明に変える目。
「エレナ様、こちらへ!」
返事をするより先に、私の足は床を蹴っていた。裸足に石の冷たさ。温度差の残酷さが、現実の輪郭をくっきりさせる。廊下の向こう、別の扉が開いて、使用人たちの顔が雪崩のように覗く。泣き声、叫び、祈り。空気は一気に甘く――いや、苦くなる。燃える命令は、香りを変える。
階段の踊り場で、黒が風を割った。ルーカスだ。マントが夜の残りを背に貼りつけ、眼差しは既に“出口”を数えている。手には一通の紙が握られ、封蝋は狼。牙は六本。白い朝の中で、その黒がいやに鮮明だった。
「それ」
「王命だ。――屋敷の“危険物”を焼却処分。禁呪の書、関連文書、証拠物件、すべて」
彼は紙を一瞥し、次の瞬間、暖炉の前に立っていた。薪は昨夜から熾きが残り、赤い腹を見せていた。ルーカスは狼の封に指をかけ、紙をねじり、炉の口へ無造作に放り込む。羊皮紙は炎を受け取って、たやすく、嬉々として燃え上がる。狼は、牙一本一本が小さな音を立てて曲がり、黒になった。
「命令違反は……」
私の声は驚くほど落ち着いていた。震えは、肺ではなく指先に集めておく。
「死罪。分かってる」
彼は振り向かず、炎を見ていた。炎が彼の横顔の稜線を拾い、刃物のようにくっきりさせる。私はその稜線に、名前をそっと置く――“職務を捨てた人の顔”。美しいものは、時々、残酷だ。
天井の梁が一箇所、乾いた悲鳴を上げた。火はすでに屋敷の肺を占領し、息をするたびに火の粉を吐く。私は咳を一つ飲み込んで、ミレイユに身を向けた。
「リオン!」
「先に!」
ミレイユが先導し、煙の薄い側廊へ飛び込む。私の腕を誰かが掴んだ。ルーカスだ。掴むというより、持ち上げる。腰へ、背へ、力が回り、私は半ば抱えられる形で走り出す。自分の足音と、彼の足音が重なる。重ね方が上手い。息が合うのは、練習したからじゃない。必要だったからだ。
廊下の角を曲がるたび、空気の味が変わる。絨毯と木、油と蝋、紙と皮革。燃えるものの履歴が、匂いになって鼻の奥に刻まれる。私は頭の片隅で、その匂いを“記録”に変換していた。忘れないために。忘れたら、次の手順が遅れるから。
リオンの部屋の扉は半開きで、内側から咳が聞こえた。私たちは同時に飛び込み、窓を開け放ち、煙を追い出す。リオンは寝間着姿で、机の上の写本を抱えて立ち上がろうとしていた。目が赤い。けれど、折り畳まれた意志が背に入っている。
「姉さん!」
「来た。大丈夫」
言うより早く、ミレイユがリオンの肩に外套をかけ、口元に濡れ布を押し当てる。私は机へ向かい、写本の束を選別する。医術の手順、衛生の歌、孤児院の帳面。必要なものだけ。欲しいものは全部。でも、持てるのは一部。選ぶことは、理性の心臓マッサージ。
「これだけは残さないと」
ミレイユが言い、私も言う。声が重なって、天井の火の粉が一瞬だけ躊躇した気がした。ルーカスは部屋の出入り口に立ち、煙の流れを見ている。彼の眼は風を見る。風が火を運ぶ。火は命を選ばない。だから、人間が選ばないといけない。
「行くぞ」
ルーカスの合図で、私たちは動いた。彼が先頭、ミレイユが中、リオンが私の手――正確には袖――を握って後ろ。私たちは一本の影になった。個別の心臓が、ひとつの拍に同期する。拍が揃うと、恐怖は「あとで」にできる。あとで、の積み立ては今の命を持ち越す器になる。
階段へ向かう廊下の半ばで、天井のどこかが折れた。音が、骨の折れる音をしていた。黒い梁が崩れ、火の粉の滝が落ちる。私は無意識にリオンを庇い、次の瞬間、身体が軽く浮き、床の上を滑った。ルーカスが抱き上げたのだと、遅れて理解する。
「自分で走れる!」
「走ってる」
「走らされてる!」
「走らせてる」
くだらない応酬で、肺に入る恐怖の量を減らす。ミレイユが前方で掌を上げ、進路変更を指示する。左の廊下は炎で塞がれた。右の廊下は煙が薄い。回廊を大きく迂回し、裏口へ。裏口の先には、馬屋と庭と、朝の白。
途中で、女中の泣き声が聞こえた。扉の前に蹲って、肩が震えている。火は扉の上側から噛み始めていて、もう少しで嚙み切る。
「ミレイユ」
彼女は走りながら布を裂き、女中の口元に押し当て、腕を引いて立たせる。「行きますよ」。声が強い。恐怖の上からかぶせる声。女中は足をもつれさせながらも、走った。走るという行為は、命の言語。言語は、感染する。
曲がり角の膝壁に欠け。靴音が鈍る。ミレイユが先に跳び越え、リオンが続く。私が足を上げた瞬間、視界が一瞬白くはじけ、背中に熱が刺さった。煙が牙を立てる。ルーカスの腕の力が増す。抱え上げられる。悔しいのに、感謝が勝つ。
「まだ行ける」
「行ってる」
「うるさい」
「はい」
返事は素直に。命令は、今は甘い。甘い命令は、飲みやすい薬だ。
裏口の扉が見えた瞬間、風が強く吹き込んできた。低く唸る音と一緒に、屋敷の内圧が変わる。炎が吸気口を見つけ、走る。燃焼の呼吸。私は歯を食いしばり、走る速度を上げた。脚は震え、膝は怒っているのに、足は前に出る。出せる。隣でリオンの息が薄い笛になる。ミレイユが背に手を当て、歩幅を合わせて押す。
外に出る。白い朝が、こちらを見ていた。冷たい空気が肺に流れ込み、内側から火を撫でる。撫でられた火は一瞬だけおとなしくなる。庭の草は夜露を持っていて、私の足首に水を投げた。水は命の口移し。
「こちら!」
門番が叫ぶ。庭の片隅に集まる使用人たちの輪。泣き声、咳、祈り、怒声。人間の音が戻ってくる。戻ってこない音もある。私は数えるのをやめて、代わりにリオンの手をもう一度握った。骨ばった指が、まだ生きていることを確かめる握り。
次の瞬間、屋敷が――音を立てて――崩れた。屋根が落ち、梁が折れ、壁が粉になって白い朝に溶ける。崩れる音には色があった。赤茶の、灰の、泣き声の色。私は立っている地面の下から、何か巨大なものが息を吐いたように感じた。
誰かが泣き、誰かが叫び、誰かが黙った。ルーカスは私の肩に手を置いた。置くだけ。押さない。押さない優しさが、一番効くときがある。
「社畜時代の修羅場より、ずっとリアルだね」
私の口が勝手に言った。心が黙っていられなかった。ルーカスが、目だけで私を見た。目の底に火の影が揺れる。
「笑えるか」
「笑うのが、私の魔法だから」
言って、笑った。笑いは、肺の奥で小さく割れて、空気に溶けた。溶けた笑いは、泣き声の縁をほんの少しだけ丸くした。丸くなると、人は呼吸を思い出す。
「負傷者の確認を」
ミレイユがすでに動いている。使用人たちの間を小さく駆け、額、手首、喉元、呼吸。短い命令、柔らかい手。彼女の布はいつの間にか三枚になっていて、濡れ布、乾き布、縛り布。それぞれ用途が決まっている。手順の魔法。
「ここ。火傷。冷やす。――あなたは無事? 咳は?」
「大丈夫です……!」
「嘘はだめ。座って」
彼女の声に、怯えが従う。従う怯えは、もう脅威ではない。私はリオンと並んで膝をつき、写本から応急の頁を破って先生に渡した。「冷水が足りないときは“風”を使う。濡れ布に風」。リオンが息を整えながらも、子どもの肩に笑いを置いていく。「歌える?」
火は遠くでまだ食事をしていた。木と紙と時間を咀嚼する音。私は振り返り、崩れた屋敷を見た。そこにあった夜が、廊下が、紙が、匂いが、もうない。ない、という現実は、胸の空洞に風を入れる。風は冷たく、でも、肺はそれを欲しがる。
「ルーカス」
「いる」
「ありがとう」
彼は首を横に振った。否定ではなく、分配。感謝の分配。「ミレイユに」「リオンに」「使用人たちに」「馬屋の御者に」。命はひとりで守られない。守りは、いつも“チーム”だ。今ここにある影は、たしかにひとつの形だった。三つの拍が揃って、同じ未来を指す形。
「副官は?」
「……動いた。見張りの角をずらし、出入口の“鍵”を変えた。三分だけ、外を遅らせた」
「その三分が、私たちの今」
「ああ。――彼は“正しく”動いた」
「正しさの毒」
「刃と同じだ」
ルーカスの声に、砂粒みたいな哀しみが混ざった。私はそれを聞かないふりをして、でも、胸の内側では丁寧に拾った。拾って、柔らかい布で包んで、あとで開ける。今は、しない。
「ここから、どこへ」
「廃教会。西の外れ。雨漏りしているが、石は厚い」
「了解」
了解は、救命具。言葉の首にかける。私は立ち上がり、ミレイユと目を合わせる。頷く。彼女は手を止めない。「負傷者を馬屋へ。御者は“中立”。謝礼は私が。書き付けは後で」
リオンが私の袖を引いた。顔は煤で汚れ、目だけがきれいに光っている。
「姉さん、写本は、全部じゃないけど……」
「充分だよ」
「うん」
リオンの指は震えていない。震えは彼の中で別の動きに変換されている。歌の拍、呼吸の数、紙の枚数。変換は強さの最短距離。
「行く」
ルーカスが短く言い、私たちは庭を横切った。倒れた樹、割れた鉢、折れた窓。破壊のディテールは、日常のディテールより残酷に細かい。細かさは目を奪い、足を止める。私は視線を遠くへ押しやって、代わりに心の中のToDoを開いた。
㉖避難先:西の廃教会(雨漏/厚い石)
㉗証拠:写本(医療/衛生/歌)/“狼規格書”写し待ち
㉘人員:負傷者搬送/御者“中立”/食糧確保
㉙噂:火災→宰相の劇台詞に上書き予想→先手で“避難の手順”告知
㉚心:笑いの配布/泣きの回収
余白に、もう一行。
→命令書:炉。狼は燃える。牙は灰に。私たちは灰から。
門の外に出ると、朝がやっと色を持ち始めた。東の空が薄く金になり、屋根の並びが黒で輪郭を取られる。馬屋から御者が二人、手綱を持って走ってくる。ルーカスが短く頷き、合図を二つ。咳、二――沈黙――咳、一。昨日の牢の合図が、今朝の救命の合図になる。不思議ではない。手順は、場を超える。
「乗れ」
私はリオンを先に、ミレイユを次に、最後に自分が飛び乗る。ルーカスは最後尾で一瞬だけ振り返った。崩れた屋敷を、刃のない目で。目が、忘れないと誓った。私はその誓いを見て、胸の中の空洞に一枚、紙を立てかける。空洞は紙で埋める。紙は、次の手順になる。
車輪が動き、石畳がリズムをくれる。馬の息が白く、朝の白に混ざる。御者の背中は広く、無名の職能がそこに乗っている。名もない仕事が、名のある命を運ぶ。私は手綱の音を数え、呼吸の数を合わせる。
「エレナ」
「ん」
「このあと、俺は“命令違反”として追われる」
「うん」
「覚悟は――」
「私と共有」
言うと、彼は口を閉じ、喉で笑った。笑いは、少しだけ熱かった。ミレイユがひざ上で帳面を開き、リオンが写本の端を押さえる。三人の手の上に、同じ紙の重さが乗る。
「社畜時代の修羅場より、ずっとリアルだね」
もう一度、私はつぶやく。今度は笑いが喉をすべって出た。ルーカスが横目で見て、すぐ前を向く。
「笑えるか」
「笑うのが、私の魔法だから」
「魔法、頼りにする」
「請求書、あとで出す」
「経費で」
「落ちる?」
「落とす」
馬車が角を曲がる。屋敷はもう見えない。見えないものは、思い出に変わる。思い出は、燃えない。燃えないものを、これから増やす。私は胸の上に手を置き、呼吸を数えた。四で吸い、七で止め、八で吐く。吐いた息は白く、白い朝にすぐ混ざって消えた。
廃教会までは、まだ距離がある。距離の間に、いくつかの決断が挟まるだろう。刃を抜くか、図表を広げるか、歌を歌うか。どれでもいい。全部でもいい。私たちは、ひとつの影だ。影は伸びる。伸びて、まだ見ぬ場所に届く。
背後で、遠く、ほんの遠く、崩れた屋敷が最後の一息をついた。灰が舞い上がり、朝の光に混ざる。灰は、降る。降って、土に帰る。帰った灰の上に、また何かが生える。そういう順番だと、世界が言う。私もそうだと思う。
――狼は燃えた。牙は灰になった。私たちは、灰から、はじめる。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】憧れの異世界転移が現実になったのですが何か思ってたのと違います
Debby
ファンタジー
【全話投稿済み】
私、山下星良(せいら)はファンタジー系の小説を読むのが大好きなお姉さん。
好きが高じて真剣に考えて作ったのが『異世界でやってみたい50のこと』のリストなのだけど、やっぱり人生はじめからやり直す転生より、転移。転移先の条件として『★剣と魔法の世界に転移してみたい』は絶対に外せない。
そして今の身体じゃ体力的に異世界攻略は難しいのでちょっと若返りもお願いしたい。
更にもうひとつの条件が『★出来れば日本の乙女ゲームか物語の世界に転移してみたい(モブで)』だ。
これにはちゃんとした理由があって、必要なのは乙女ゲームの世界観のみで攻略対象とかヒロインは必要ないし、もちろんゲームに巻き込まれると面倒くさいので、ちゃんと「(モブで)」と注釈を入れることも忘れていない。
──そして本当に転移してしまった私は、頼もしい仲間と共に、自身の作ったやりたいことリストを消化していくことになる。
いい年の大人が本気で考え、万全を期したハズの『異世界でやりたいことリスト』。
なんで私が転移することになったのか。謎はいっぱいあるし、理想通りだったり、思っていたのと違ったりもするけれど、折角の異世界を楽しみたいと思います。
----------
覗いて下さり、ありがとうございます!
2025.4.26
女性向けHOTランキングに入りました!ありがとうございます(๑•̀ㅂ•́)و✧
7時、13時、19時更新。
全48話、予約投稿しています。
★このお話は旧『憧れの異世界転移が現実になったのでやりたいことリストを消化したいと思います~異世界でやってみたい50のこと』を大幅に加筆修正したものです(かなり内容も変わってます)。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【男装歴10年】異世界で冒険者パーティやってみた【好きな人がいます】
リコピン
ファンタジー
前世の兄と共に異世界転生したセリナ。子どもの頃に親を失い、兄のシオンと二人で生きていくため、セリナは男装し「セリ」と名乗るように。それから十年、セリとシオンは、仲間を集め冒険者パーティを組んでいた。
これは、異世界転生した女の子がお仕事頑張ったり、恋をして性別カミングアウトのタイミングにモダモダしたりしながら過ごす、ありふれた毎日のお話。
※日常ほのぼの?系のお話を目指しています。
※同性愛表現があります。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる