社畜OLが異世界転生したら、冷酷騎士団長の最愛になっていた

タマ マコト

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第16話 廃教会の誓い、名前で呼ぶ夜

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 辿り着いたのは、雨に忘れられた古い教会だった。森の縁に半ば沈み、尖塔は折れて鐘はなく、屋根の石板はところどころ欠けて縫い目から冷たい水が落ちる。ぽつ、と、ぽつ、と、薄暗い身廊の床を叩く音が、心拍の代わりをしていた。

 扉は軋み、空気は濡れている。湿った藁と古い蝋と苔の匂い。外から風が入るたび、祭壇の残骸に置かれた色硝子の破片がほそく光って、雨粒がそこに当たって小さな音を立てる。世界が低く息をしている。

「火を起こします」

 ミレイユはもう動いていた。濡れた外套を脱いで、袖をまくり、崩れた長椅子の板から乾いた芯だけを選ぶ。火打石が金属の声を上げ、藁が一瞬ためらってから、控えめな橙を生む。彼女は小さな炎に自分の呼吸を合わせ、焦らず、育てる。火は人を信じる。信じられた火は、ちゃんと応える。

「地図、広げる」

 リオンがカーディガンを胸元で留め直し、濡れた靴を脱いで祭壇前にしゃがみ込んだ。地図は羊皮紙のざらつきが手に心地よく、端を石で押さえると、教会の床のひび割れと川の線が重なって見えた。線と線が共鳴する。

「西の森に“真の禁書”の所在があるかも。――古い修道院の写本庫。ヴォルフが“禁呪の書”をねつ造するときに、参照した原典がそこに」

 声は熱ではなく光を持っていた。病弱の影は薄く、瞳の奥の灯りが強い。私は彼の隣に膝を折り、地図に指を落とす。指先が触れた羊皮紙は、緊張でほんの少しだけ温かい。

「そこに行けば、ヴォルフの“ねつ造”を覆せる。――狼の牙は五本、という“規格”を、古い本の中から引っ張り出す。制度の祖先から、今を殴る」

「殴るのは“事実”で」

 ミレイユが火に鍋をかけながら言う。雨漏りの下に器を置き、一定のリズムで雫を集め、湯に変える。彼女の所作は、乱れている空間にグリッドを敷く。火勢が上がり、教会の内側に温度の島ができた。

「森の入り口には見張りがいる可能性が高い」

 ルーカスの声は、濡れた石に吸い込まれて低く響いた。彼は扉の近く、風と炎の境目に立ち、外の音を采配するみたいに耳を傾けている。雨の強弱、森のざわめき、鳥の声の有無、遠い馬の蹄――どれも彼の“地図”の一部だ。

「日中は避ける。夜明け前の霧で動く。小隊の周回が切れる三刻の間。道は二つ。街道の外側を並走する“鹿道”か、古井戸跡を抜ける“地下の縫い目”」

「鹿道は速いけど、目に触れる。縫い目は遅いけど、足音が吸われる」

 私は地図の端に簡単な矢印を引いた。矢印は祈りに似ている。方向を与える祈り。祈りは、合理的だ。

「姉さん、体力は」

「ある。……いや、ある“ふり”はできる」

「ふりは、もう嘘じゃない」

 リオンが真顔で言う。嘘じゃない、の言い方に、胸のどこかがきしむ。火が顔を撫でる。濡れ髪が乾く。乾いた髪が、今度は雨の匂いと煙の匂いを吸う。匂いは記憶の梯子だ。梯子を外さないで、今に置く。

「まずは食べて。体温を上げましょう」

 ミレイユが鍋から湯気をすくい、乾いたパンに温かいスープを染み込ませる。玉ねぎの甘さと胡椒の香り。焦げ目が舌に触れて、安心が腹に落ちる。ルーカスは最初、受け取りを躊躇った。護衛の癖。だが私が睨むと、素直に頷いて口に運ぶ。噛む回数は相変わらず多い。

「……うまい」

「当然」

「当然」

 声が重なって、火が笑った気がした。教会の雨音は相変わらずだが、鼓膜はもうそれを“脅し”として受け取らない。リズムとして受け取る。雨はメトロノーム。メトロノームがあれば、歌える。

「検討事項、整理」

 私は祭壇の欠片を背もたれにして座り直し、膝の上に板と紙を置いてペンを走らせる。墨は湿気で少し重い。重い線は、覚悟の重さに似ている。

 ①移動経路:鹿道(速・露出)/地下縫い目(遅・隠密)
 ②時刻:夜明け前三刻(霧・交代)
 ③装備:火打石/濡れ布/香料サンプル(アルバ調合)
 ④証拠:狼印規格書写し(王城文庫→受領待ち)/修道院目録
 ⑤噂:火災→宰相“劇”上書き→先手の“安全告知”

「あと、歌」

 リオンが言った。声はまだ細く、しかし確かな厚みを持っている。「手洗い歌の“森版”を作る。“音を消す歌”。靴音のリズムを合わせれば、隊の足が揃う」

「作ろう。四で吸って、七で止めて、八で吐く、を間に挟む」

「それ、好き」

 彼が笑い、ミレイユが湯飲みを差し出し、私が受け取りかけたとき――指に、別の温度が触れた。ルーカスの指が私の手をそっと取った。火の色が一段柔らかくなった気がした。

「名を、呼んでくれ」

 呼吸が一拍、止まった。鐘のない教会に、鐘の影が鳴った。彼の声は刃ではなく布で、布の端が胸の中の棘にそっと巻かれる。私は唇を湿らせ、雨音の切れ目を選ぶ。

「……ルーカス」

 世界の空気が変わった。濡れた石壁の冷たさが、ほんの少し、内側から温まる。雨の一粒一粒が、私たちの名前を避けて落ちるみたいに感じる。名前は盾だ。呼べば、立ち上がる。

 彼の指がわずかに強くなり、すぐに緩む。私を見る目は、雨雲の奥に灯りを隠した空の色をしている。彼は息を一つ置き、返す。

「ミサキ」

 ミレイユが息を呑み、リオンが微笑んだ。「その呼び方、似合ってるよ」。似合う、という語の柔らかさが、胸の裏側でほどける。私は何かを取り戻した気がした。自分がどこから来たのか、薄い線でつながる感覚。

「君の、その名は、この国の言葉ではない。……だが、俺の口で発しても、壊れない」

「壊れないよ。むしろ、直る」

「直る?」

「うん。会社で擦り切れた場所が、ちょっとずつ縫われる」

 会社、という異国の単語に、リオンが興味の光を宿し、ミレイユは“また後で伺います”の表情を作った。後で、はいつも来ないかもしれない。けれど今夜は、来る気がした。

 火が落ち着き、雨音は弱まっていった。私は外套を肩に引き寄せ、火のそばに身を寄せる。ルーカスは相変わらず扉のほうを背で守りながら、内側へ半歩だけ寄ってきた。壁と道の間。その“間”に、私の名前が置かれる。心臓が、そこに椅子を出す。

「森へは、私が先行して“角”を見る。角を曲がる前に、角を潰す」

「角、好き」

「嫌いの間違いだ」

「仕事では、好き」

「……同意する」

 短い冗談の応酬に、ミレイユがふっと笑い、火がまた一段明るくなった。笑いは酸素。酸素は火を生かす。生きた火は、人を守る。

「ミレイユ」

「はい」

「あなたの手がなかったら、今朝の私たちはたぶん“点”で散ってた。――ありがとう」

「点を線にするのは、エレナ様の魔法です」

「線は、あなたの正確さでまっすぐになる」

 彼女はわずかに目を伏せ、火の縁に匙を置いた。「……皆で、魔法を分担したい」

「そう、分担する。リオン」

「うん」

「歩ける?」

「歩ける。止まるときは止まる。止まり方の歌も作る」

「それ、重要」

 私は笑って、彼の額に手を置いた。熱はない。瞳がちゃんと濡れている。湿度のある目は、燃え過ぎない。燃え過ぎると、折れる。

 風が一度、強く教会を撫でた。扉がきしみ、雨の匂いが新しく入ってくる。外の世界はまだ濡れている。濡れているから、足跡は残る。足跡が残るなら、誤魔化しが効かない。誤魔化しは、こっちの仕事じゃない。

「ミサキ」

「ん」

「君の“図表”を、俺の“姿勢”の前に置いてくれ」

「うん。――刃が私に当たらないように」

「そうだ。俺の刃で君を傷つけないために、図表が要る」

「じゃあ、置く。あなたの刃の振り下ろし地点、角度、時間。――その全部の“周辺”に、手順を置く」

「命令か」

「依頼」

「承認する」

 承認。その二音が、祈りの代わりに教会の梁に吸い込まれていく。梁は古く、でも太い。太いものは、そう簡単には折れない。

「一つ、告白」

 ルーカスが火を見ずに言う。告白、という語を彼の口から聞くのは、たぶん初めてだ。私は姿勢を正し、ミレイユとリオンも自然に背筋を伸ばす。火が少し低くなったみたいに見えた。音は止まらない。

「副官――ユリウスのことだ。俺の“正しさ”を、彼はずっと見てきた。……そして、俺の“揺れ”も」

「揺れ?」

「君を見ている時の俺の目を、彼は見た」

 胸を針で刺されたみたいに、鋭く、でも一瞬だけの痛みが走る。恥ではない。恐れでもない。名前をつけるなら、“脆さの自覚”。私は手のひらを膝の上で合わせ、少しだけ強く押す。

「見られたっていい。――揺れるのは、生きてる証拠だから」

「俺が“生きる”と、誰かが死ぬ。そういう場所で仕事をしてきた」

「場所を、移せばいい」

 静かな、でも断定の声。声の主はミレイユだった。彼女は火の上の鍋を外し、灰を均して、私たちに向き直る。

「剣を持つ人が、剣を置いても“守れる”場所。――その図を、私たちで描けばいい」

 ルーカスは言葉を飲み、そして、頷いた。頷きは短いのに、重かった。火の色が、少しだけ金に近づいた。

「なら、誓う」

 彼が言って、私の方に半歩寄る。扉から離れすぎない。火に近づきすぎない。均衡の美学。私は立ち上がる。足がわずかに震える。震えを呼吸で包む。

「この教会で、“名前”で誓う。――ミサキ。俺は君を、刃ではなく、姿勢で守る」

「ルーカス。私はあなたを、図表ではなく、名前で支える」

 ミレイユが微笑み、リオンが「証人、二人」と茶化す。笑いが火の上で跳ねた。四人の影が壁に揺れ、ひとつの灯籠みたいに重なる。灯籠は、風が吹いてもすぐには消えない。

「誓いの“書き付け”は?」

「もちろん」

 私は板を膝に戻し、余白に小さく書く。

 →“ルーカス=姿勢で守る/ミサキ=名前で支える”。証人:ミレイユ、リオン。場所:森縁の廃教会。雨音あり。火、良好。

 そして、ToDoを更新する。

 ㉛森行:縫い目ルート優先/鹿道は状況次第
 ㉜夜明け前出発/休息は今
 ㉝手順歌“音を消す歌”試作→拍=呼吸法
 ㉞狼規格書写し受領→携行
 ㉟“誓い”の運用:刃<姿勢/図表<名前

 書き終えると、肩の力がすこし抜ける。紙は心を地上に戻す。浮き上がりそうな心を、地面に留めてくれる。

「寝よう」

 私は言い、ミレイユが毛布を配り、リオンが火の番を申し出る。「交代制。僕、最初」。ルーカスは首を横に振って「俺が最後」と言い、私の方を見る。「君は真ん中で寝ろ」。真ん中。安全の仕様。私は従う。従うと、体が素直に眠り方を思い出す。

 横になって、雨音を数える。四で吸い、七で止め、八で吐く。数えるたびに、まぶたが重くなる。重くなる直前、耳元で名前が呼ばれた気がした。――ミサキ。私は目を開けない。開けないで、微笑む。呼ばれた名前は、胸の灯りを増やす。灯りが増えれば、夜は薄くなる。

 火の匂い、雨の匂い、紙の匂い。全部が混ざって、朝の匂いの素になる。明日はまだ遠い。けれど、道はもう引かれている。鹿道と、縫い目と、私たちの足裏の道。名前で結んだ糸が、夜の中で静かに強くなる。

 ――世界よ、見ていて。私たちは、今、四人で一つの灯籠になった。風が来ても、消えない灯りを選んだ。名前で呼び、姿勢で守り、図表で導く。森の奥で眠っている“正しさ”を、朝に連れてくるために。
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