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恋慕編
春の夜
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昼餐会を終え、私室へ戻る頃には、陽はわずかに傾き始めていた。
まだ明るいけれど、祝宴の席から離れた廊下はひどく静かで、先ほどまでの笑い声が夢のように遠い。
手首に揺れる腕輪が、歩みに合わせて小さく光を返す。
その温かい色合いは今日という日が、そのまま形になったようだった。
「お疲れになりましたか?」
隣を歩くノアが静かに言う。
「いいえ。
……とても、素敵な時間でした」
自然にそう言えたことに、自分でも少し驚く。
本当に、温かさに満ちていた。
皇帝の祝辞も、皇后の柔らかな立ち居振る舞いも、サラの悪戯めいた微笑みも、フローレンス公爵の不器用な気遣いも。
そして――
視線を上げると、ノアと目が合う。
たったそれだけのことで胸の奥が熱を帯びるのを感じながらも、私は平静を装って微笑んだ。
「ノアがいてくれたので、安心して過ごせました」
「それなら、同席させてもらえて良かったです」
彼もいつもの柔らかい笑みで返してくれる。
そのまま歩みを進めると、すぐに部屋の前に着いてしまった。
部屋の前の衛兵が扉を開けるために下がった時、ノアの視線が、ふと床に落ちる。
「……殿下」
その低く、わずかに硬い声にノアの視線の先を追うと、扉の下に差し込まれていた封筒が、薄い影を作っていた。
胸が、ひとつ大きく鳴る。
私は侍女達に下がるよう目配せをすると、ノアが屈んで手紙を手に取る。
彼が封を切る前に、視線だけで差出人を確かめるが、署名はなかった。
けれど、宛名を見れば分かる。
半年ほど前に受け取った、あの手紙と同じ筆跡だ。
そのときのことは、迷いながらもノアに打ち明けていた。
差出人は不明。
ただ一文。
『姉様の誕生日に皇太子宮の仲直り広場で』
と、記されていた。
分かる者にしか分からない言葉。
だけど、それが何を意味するのか。
二人には、心当たりがあった。
皇太子宮の奥庭。
楓の木の下。
幼い頃、三人で過ごした場所。
ノアが封を開くと、中にある紙切れには、また短い一文だけがあった。
『今夜、月が真上に昇る頃に』
私はそれを見つめ、ゆっくりと息を吸った。
「……とうとう来たのね」
その囁きのような声にノアは頷く。
「真夜中に、ということですね」
ノアの声が、今度ははっきりとした警戒を帯びる。
「前にも申し上げましたが、罠の可能性もございます」
「ええ。わかっています」
昨夜から、ノアは庭の警備配置を調整し、信頼できる者だけを選別した。
表向きは何も起きていない。
けれど、今日のための備えはすでに整っている。
「予定どおり、楓の木の周辺は私が押さえます。
キースも配置済みです」
「……ありがとう」
「殿下がお一人で向かわれる必要はありません」
それは強い言葉ではない。
だが、揺るがない。
今夜は偶然ではない。
待ち伏せでもない。
――準備された再会。
それは、希望かもしれない。
そして、罠かもしれない。
それでも今の私は一人ではない。
窓の外では、若葉が夕陽に透けている。
今日という一日は、まだ終わっていない。
寧ろここからが本番だろう。
その後、私とノアは今後の政務の話をしながらその時間をゆっくりと待った。
――――――――――
春の夜は、静かで澄んでいた。
若葉をつけた楓は、月光を受けて銀の縁取りを帯びている。
昼間の賑わいは遠く、ここには春の匂いと、葉を揺らす風の音だけがある。
私は足を止めて、楓の幹に触れる。
幼い頃、二人で背を預けた場所。
皇太子宮の中でも奥にあるこの庭は、皇太子一家とごく僅かな者にしか立ち入りを許されて居なかった。
世間から遠ざけられて育った私たちが、唯一のびのびと過ごすことができた場所だ。
仲直り広場という名前の通り、喧嘩をした日には、ここで仲直りをした。
その他にも本を読んだり、ピクニックをしたりした。
近くにはノアが立っていて、私たちを優しく見守っていてくれた。
「……来たよ」
その声は、夜に溶ける。
少し離れた場所にはノアの気配がある。
一定の距離を保ちながらも、静かに見守っている。
その時だった。
「お姉様」
懐かしいような、でも少し低くなった声が、風の向こうから届いた。
心臓が、ドクンと強く打つ。
五年半前、あの森で泣きじゃくっていた姿がまぶたの裏に蘇る。
楓の陰から月光の中へ現れたのは、幼い頃の面影を残しながらも確かに成長したレオンの姿だった。
私と同じ金髪に、父と同じルビーを彷彿とさせる深紅の瞳。
幼かったあの頃より確実に父に似た。
けれど、笑い方は変わらない。
「お誕生日、おめでとうございます」
あまりにも自然で、あまりにも明るい声。
まるで、この空白の歳月など無かったかのような。
「……レオン?」
名を呼ぶだけで、胸がいっぱいになる。
指先が震える。
触れた瞬間に消えてしまいそうで、腕を伸ばすのが怖かった。
「はい。そうです。
勝手にいなくなってごめんなさい」
いたずらっぽい笑み。
でも、その瞳の奥には、五年半という時間が確かに刻まれている。
一歩、また一歩。
お互いに距離を縮める。
「ずっと、会いたかったです」
飾らない、彼らしい真っ直ぐな言葉。
私は涙をこらえて小さく頷き、そしてようやく腕を伸ばす。
抱きしめた体は、温かい。
鼓動がある。
生きている。
「本当に、本当に、レオン?
幽霊じゃない?」
「勝手に死なせないでください」
「会えて……良かった……。
本当に……」
「はい。
心配をお掛けしました」
「……帰ってきたの?」
「まだ、こっそりです。
でも今日は特別ですから」
少し離れて、照れくさそうに笑う。
「姉様の誕生日ですし。
間に合ってよかった」
涙が滲む。
月光が揺れる。
そのとき、レオンの視線がふと横へ流れた。
「……それで」
にやりと笑う。
「お一人ではありませんよね?」
私が振り返ると、ノアが、静かに歩み出てきた。
その姿を見たレオンは、意外にも真面目な顔で一礼した。
「姉様を支えてくださって、ありがとうございます」
その言葉に、ノアは一瞬だけ目を細める。
「当然のことをしたまでです」
「当然、ですか」
レオンは楽しそうに笑い、視線をさらに奥へ向ける。
けれど、そのやり取りに、わずかな違和感が残った。
私はゆっくりとノアを振り返る。
「ノア、知っていましたね?」
だって、色々おかしい。
あんな警戒心の塊のノアがこんなすぐに受け入れるなんて、それに仮に受け入れたとしてこんなに淡々とした挨拶で済むなんて……。
今思えば、アルヴェイン公爵家が警備を固めているこの庭に、何の音も立てず忍び込めるはずがないのだ。
案の定、レオンが吹き出すように笑った。
「バレちゃいましたか。
おかしいなぁ……。
お姉様ならノアのこと疑わないと思ったのに!」
「そ、それはどういう意味?
というか!どういうこと?」
私だけが、何も知らなかった。
その事実が、胸の奥で小さく刺さる。
「だって、お姉様はノアのことは盲目的に信じていたから――」
「エリシア様!誤解です!騙していた訳ではございません!」
場がごちゃついたその時、楓の影の奥から、もう一つの影が動いた。
まだ明るいけれど、祝宴の席から離れた廊下はひどく静かで、先ほどまでの笑い声が夢のように遠い。
手首に揺れる腕輪が、歩みに合わせて小さく光を返す。
その温かい色合いは今日という日が、そのまま形になったようだった。
「お疲れになりましたか?」
隣を歩くノアが静かに言う。
「いいえ。
……とても、素敵な時間でした」
自然にそう言えたことに、自分でも少し驚く。
本当に、温かさに満ちていた。
皇帝の祝辞も、皇后の柔らかな立ち居振る舞いも、サラの悪戯めいた微笑みも、フローレンス公爵の不器用な気遣いも。
そして――
視線を上げると、ノアと目が合う。
たったそれだけのことで胸の奥が熱を帯びるのを感じながらも、私は平静を装って微笑んだ。
「ノアがいてくれたので、安心して過ごせました」
「それなら、同席させてもらえて良かったです」
彼もいつもの柔らかい笑みで返してくれる。
そのまま歩みを進めると、すぐに部屋の前に着いてしまった。
部屋の前の衛兵が扉を開けるために下がった時、ノアの視線が、ふと床に落ちる。
「……殿下」
その低く、わずかに硬い声にノアの視線の先を追うと、扉の下に差し込まれていた封筒が、薄い影を作っていた。
胸が、ひとつ大きく鳴る。
私は侍女達に下がるよう目配せをすると、ノアが屈んで手紙を手に取る。
彼が封を切る前に、視線だけで差出人を確かめるが、署名はなかった。
けれど、宛名を見れば分かる。
半年ほど前に受け取った、あの手紙と同じ筆跡だ。
そのときのことは、迷いながらもノアに打ち明けていた。
差出人は不明。
ただ一文。
『姉様の誕生日に皇太子宮の仲直り広場で』
と、記されていた。
分かる者にしか分からない言葉。
だけど、それが何を意味するのか。
二人には、心当たりがあった。
皇太子宮の奥庭。
楓の木の下。
幼い頃、三人で過ごした場所。
ノアが封を開くと、中にある紙切れには、また短い一文だけがあった。
『今夜、月が真上に昇る頃に』
私はそれを見つめ、ゆっくりと息を吸った。
「……とうとう来たのね」
その囁きのような声にノアは頷く。
「真夜中に、ということですね」
ノアの声が、今度ははっきりとした警戒を帯びる。
「前にも申し上げましたが、罠の可能性もございます」
「ええ。わかっています」
昨夜から、ノアは庭の警備配置を調整し、信頼できる者だけを選別した。
表向きは何も起きていない。
けれど、今日のための備えはすでに整っている。
「予定どおり、楓の木の周辺は私が押さえます。
キースも配置済みです」
「……ありがとう」
「殿下がお一人で向かわれる必要はありません」
それは強い言葉ではない。
だが、揺るがない。
今夜は偶然ではない。
待ち伏せでもない。
――準備された再会。
それは、希望かもしれない。
そして、罠かもしれない。
それでも今の私は一人ではない。
窓の外では、若葉が夕陽に透けている。
今日という一日は、まだ終わっていない。
寧ろここからが本番だろう。
その後、私とノアは今後の政務の話をしながらその時間をゆっくりと待った。
――――――――――
春の夜は、静かで澄んでいた。
若葉をつけた楓は、月光を受けて銀の縁取りを帯びている。
昼間の賑わいは遠く、ここには春の匂いと、葉を揺らす風の音だけがある。
私は足を止めて、楓の幹に触れる。
幼い頃、二人で背を預けた場所。
皇太子宮の中でも奥にあるこの庭は、皇太子一家とごく僅かな者にしか立ち入りを許されて居なかった。
世間から遠ざけられて育った私たちが、唯一のびのびと過ごすことができた場所だ。
仲直り広場という名前の通り、喧嘩をした日には、ここで仲直りをした。
その他にも本を読んだり、ピクニックをしたりした。
近くにはノアが立っていて、私たちを優しく見守っていてくれた。
「……来たよ」
その声は、夜に溶ける。
少し離れた場所にはノアの気配がある。
一定の距離を保ちながらも、静かに見守っている。
その時だった。
「お姉様」
懐かしいような、でも少し低くなった声が、風の向こうから届いた。
心臓が、ドクンと強く打つ。
五年半前、あの森で泣きじゃくっていた姿がまぶたの裏に蘇る。
楓の陰から月光の中へ現れたのは、幼い頃の面影を残しながらも確かに成長したレオンの姿だった。
私と同じ金髪に、父と同じルビーを彷彿とさせる深紅の瞳。
幼かったあの頃より確実に父に似た。
けれど、笑い方は変わらない。
「お誕生日、おめでとうございます」
あまりにも自然で、あまりにも明るい声。
まるで、この空白の歳月など無かったかのような。
「……レオン?」
名を呼ぶだけで、胸がいっぱいになる。
指先が震える。
触れた瞬間に消えてしまいそうで、腕を伸ばすのが怖かった。
「はい。そうです。
勝手にいなくなってごめんなさい」
いたずらっぽい笑み。
でも、その瞳の奥には、五年半という時間が確かに刻まれている。
一歩、また一歩。
お互いに距離を縮める。
「ずっと、会いたかったです」
飾らない、彼らしい真っ直ぐな言葉。
私は涙をこらえて小さく頷き、そしてようやく腕を伸ばす。
抱きしめた体は、温かい。
鼓動がある。
生きている。
「本当に、本当に、レオン?
幽霊じゃない?」
「勝手に死なせないでください」
「会えて……良かった……。
本当に……」
「はい。
心配をお掛けしました」
「……帰ってきたの?」
「まだ、こっそりです。
でも今日は特別ですから」
少し離れて、照れくさそうに笑う。
「姉様の誕生日ですし。
間に合ってよかった」
涙が滲む。
月光が揺れる。
そのとき、レオンの視線がふと横へ流れた。
「……それで」
にやりと笑う。
「お一人ではありませんよね?」
私が振り返ると、ノアが、静かに歩み出てきた。
その姿を見たレオンは、意外にも真面目な顔で一礼した。
「姉様を支えてくださって、ありがとうございます」
その言葉に、ノアは一瞬だけ目を細める。
「当然のことをしたまでです」
「当然、ですか」
レオンは楽しそうに笑い、視線をさらに奥へ向ける。
けれど、そのやり取りに、わずかな違和感が残った。
私はゆっくりとノアを振り返る。
「ノア、知っていましたね?」
だって、色々おかしい。
あんな警戒心の塊のノアがこんなすぐに受け入れるなんて、それに仮に受け入れたとしてこんなに淡々とした挨拶で済むなんて……。
今思えば、アルヴェイン公爵家が警備を固めているこの庭に、何の音も立てず忍び込めるはずがないのだ。
案の定、レオンが吹き出すように笑った。
「バレちゃいましたか。
おかしいなぁ……。
お姉様ならノアのこと疑わないと思ったのに!」
「そ、それはどういう意味?
というか!どういうこと?」
私だけが、何も知らなかった。
その事実が、胸の奥で小さく刺さる。
「だって、お姉様はノアのことは盲目的に信じていたから――」
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