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餌に釣られた俺
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ドアの音がバタンと閉まる。その音を聞いた時に俺の心は、この場所に来た事を少し後悔した。街頭インタビューなら良かったのだ。しかし、『ホテルでしましょう。謝礼も支払いますので』と男は言った。俺は謝礼という餌に見事に釣られたわけだが……。
ロビーではなくて、部屋でやるのか。まぁ、ラブホテルなら逃げたけどな。
本当にインタビューなのか? 女性が現れてのサービスだったとかのオチではないだろうなぁ……まさか、俺がやられる方では? 疑心暗鬼に陥りそうになりながら椅子に腰掛けた。
「早速始めましょうか。あ、自己紹介がまだでしたね」
俺の目の前に座った男は、己のズボンのポケットを弄り、小さな黒色のカード入れのようなものを手に持った。そこから1枚の紙を取り出す。なんだ謝礼でないのか。まぁ、流石に前払いはないか。
「わたくしは、週刊スプリングセンテンス記者の、インタ・ビューマンと申します」
「そうですか。なんだか仕事が天職と感じる名前ですね」
名刺を見ながら俺は心からそう思い語りかけた。するとインタは微笑んだ。
「はい。よく言われます。この名前をつけた両親に感謝しているんですよ」
「やはり、そうでしたか!」
俺は、場が和めば良いと思い、声を張り上げていた。だが、『嘘だけど』そのインタの呟きが俺の気分をブチ壊したのだ。俺は反射的に言ってしまう。
「嘘なのかよ! 素直になれよ!」
「なんだと!」
軽い冗談のつもりだった。しかし、インタの怒号が初対面でありながら礼儀知らずであったと、俺を反省させるのであった……。
ロビーではなくて、部屋でやるのか。まぁ、ラブホテルなら逃げたけどな。
本当にインタビューなのか? 女性が現れてのサービスだったとかのオチではないだろうなぁ……まさか、俺がやられる方では? 疑心暗鬼に陥りそうになりながら椅子に腰掛けた。
「早速始めましょうか。あ、自己紹介がまだでしたね」
俺の目の前に座った男は、己のズボンのポケットを弄り、小さな黒色のカード入れのようなものを手に持った。そこから1枚の紙を取り出す。なんだ謝礼でないのか。まぁ、流石に前払いはないか。
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