54 / 94
教皇との話し合い
しおりを挟む
これは余りに過剰すぎる気がする。
飛竜船一隻をほぼ貸し切りで使っている。
現代でいうなら飛行船を彷彿させる広さがある。
その中で1部屋を自分専門に貰い、それぞれが2人部屋や3人部屋だが部屋を使っている状態だ。
この飛竜船は教皇の為の物...王族ですらおいそれとは乗れない。
その飛竜船の中でも大きい部屋を独占する。
如何に《勇者》が恵まれているか解る。
俺は少しだけ反省した。
ガキに丸投げはしているが《彼らの理屈》では大切にはされている事が解った。
ルドルは流石執事だ顔には出さずに俺の傍にいる。
問題は、ミルカとレイカだ。
「あの...私奴隷なのに一部屋頂いているんですが良いのでしょうか? 倉庫で毛布で充分なんですよ」
「この部屋どう見ても貴族様のお部屋にしか見えないんです、ルディウス様も驚く程の待遇でしたがこれじゃまるでお姫様です」
確かに一部屋使っているのは俺たちを除いて教皇だけ、八大司教でさえ相部屋だ。
「ルドル、その辺りの事は聞いたか?」
「何となくですが」
「どういう事?」
「何でも我々は、ルディウス様の持ち物扱いの様です、まぁよくある事ですよ」
「持ち物?」
「例えば、そうですな、王が購入した奴隷が居たとします、その奴隷は王の持ち物なので雑には扱われません、それこそ貴族ですら最低線の敬意を払うでしょう...それが勇者であるルディウス様となれば別格です、それに二人とも寵愛を受けていますから、まぁ当たり前と言えば当たり前ですな」
「そう言う事があるのか」
確かに前の世界では歴史とかで聞いた事はある。
「はい、過去には、奴隷や愛人に爵位迄与えた王がおります、今回は少し違いますが《勇者》であるルディウス様の持ち物と家臣、それに対する敬意です」
マジか? 聖剣と同じと言う事か。
話しているとドアをノックする音が聞こえる。
「はい」
「これは、これはルディウス様」
そこに居たのは教皇だった。
「いえ、会話が聞こえて来たのでご説明に上がろうと思っていたのです」
まさか、盗聴していたのか?
「ああっ、ルディウス様..誤解なさらないで下さい、ドアの外にいる聖騎士が何かあったら対応できるように聞き耳を立てているのです」
そう言う事か? 前の世界でいうならSPが居て、状況を聞いている、そう言う事か?
「そう言う事なら仕方ありませんね」
「困惑している様なのでご説明した方が宜しいかと思い訪れた訳です、その他にも報告がありますので」
「確かに、助かります」
実際に俺は兎も角、三人の立ち位置が解らないから助かるな。
「コホン、まずルドル氏ですが、勇者様に仕えているので貴族でいうなら勇者様の宰相みたいな扱いになります、執事とは主に尽くす者、勇者様に快適な生活を送らせる為に行動する時のみであれば王と同等となります、教会が持つ特殊馬車でもこの飛竜船でもルディウス様の為に使うなら《命令》で使えます。聖騎士すら顎で使って貰って構いません...但しこれは勇者様絡みのみ、通常はまぁ伯爵位だと思っていて構いません、私にも八大司教でも勇者様に関するお願いなら何時でもお会いできますし相談に来て頂いて構いません。まぁ勇者特権の一部を使える、そう思って下さい」
「確かに凄く光栄でございますが、只の一執事の待遇としては破格値過ぎる気がします」
「只の執事では御座いません、ルドル殿は勇者様の執事です、ある意味我らの同士です、当たり前では無いですか?」
「それは...解りました、ルディウス様の支援に必要な事、与えられた力全て主の為に使わせて頂きます」
「そういう貴方だからこその待遇です...次に二人の奴隷の待遇ですがルドル殿が言った通り、彼女達は奴隷ですが勇者であるルディウス様の奴隷です、しかも既にご寵愛も受けていますので、愛人としての扱いもあります、そこから考えて、王の愛人以上...そう考えるなら、この辺りは複雑ですが、貴族以上、上位貴族以上の扱いになります...ただお金という意味では女男爵位の支給になりますが、勇者様がエスコートする公式の場所で必要なら、国宝だろうが何だろうが教会がお貸しします、ただこれは私も初めてのケースなのでこれから、相談しながら決めていきましょう」
「「はっふあぃ」」
「緊張なさらずに、これから長い付き合いになるのですから」
「「はい」」
緊張しない訳ないだろうな...雲の上の教皇がこんな丁寧に話しかけてくるんだから。
貴族の俺でも緊張しているのに、奴隷だったんだ、多分心臓なんて破裂しそうな位緊張している筈だ。
おおよその扱いを聞いた...これで大丈夫だ。
三人を大切に扱ってくれるならそれで良い。
もう、これで良いだろう。
「それで教皇にお願いがあります」
「何でもおっしゃって下さい」
「もし他にもヘングラムの生き残りが居たら保護して貰いたいのです」
「それは勿論でございます、確実に保護致します」
「宜しくお願い致します、それで報告とは何でしょうか?」
「王国への処罰が行われましたので不愉快かと思いますが、その報告です」」
どの様になったのか報告を受けた。
マジか? 国王が破門の上国外追放...こんなのは俺は知らない。
国は国王の物だ、それを追放なんて出来る物なのか?
破門は可能だと思うが、追放何て出来ないと思うのだが。
「破門は解るが、国外追放なんて出来るのですか?」
「この国、この世界は、全て女神様を中心に回っています、全ての人間が信じているのです...そこから外れると言う事は最早人ではなくなります」
そこ迄凄いのか。
「宜しいですか? その女神様から御使いである勇者様がこの世界で1番偉い、二番目に偉いのは聖女様、その次がかなり下になりますが賢者様と剣聖様、そしてその次が私です、これは建前上ですが」
「建前?」
「はい、私達教会は宗教者ですので、本当の意味で心頭しているのは勇者様と聖女様です、賢者様や剣聖様も大切には扱いますよ女神様が遣わした者ですからね、ですがどうしても勇者様や女神様と違い神聖さに欠けるので、実際に本当に替えが効かないのは勇者様だけですが聖女様も勇者様を支える為に必要な方....他の2人は、此処だけの話替えが効きます...あっ口が過ぎました、ルディウス様は剣聖様でもありましたね」
確かにグレーテルのお金はアカデミーが出している、そう言う事か。
「だとすれば、俺は剣聖としても何処からか支援が受けられるのか?」
「冒険者ギルドと傭兵ギルドが支援しますが、そんなの要りません、ルディウス様見たいな聖人、全て教会が支援致します、貴方は二つも素晴らしいジョブを持ち、他にも聖人クラスのジョブを二つも持っています、そんな方は歴史にだっていません、恐らくは歴代で1番女神に愛された勇者様です...どんな贅沢だって、国宝だって叶えて差し上げます...だから何でも教会に言って下さい」
「解りました」
「興奮してしまい申し訳ございません、続けさせて頂きます、その他には王妃に第一王女、第二王女はルディウス様の奴隷にしました、必要無いなら処分します」
処分?俺が要らないと言えば殺してしまうと言う事か...
「処分とは」
「処分は処分でございます」
不味い、殺してしまうと言う事で間違いない。
俺が黙っていると教皇が話を続けた。
「ほかの男の者になった女性は要らないと言うなら処分します、ですが王族は王権を持っており誰か1人は手元に置いた方が良いと思います、最悪、第三王女だけでも手元に置かないと王権をとれません、本当に忌々しい事です」
そんな事はどうでも良い。
王妃様は肖像画でしか見たことが無いが絶世の美女だった筈だ。
この世界だと子供を産んでお払い箱だが、まだ30代半ばになって無い筈だ。
しかも、王妃も王女三人も宝石に例えられる位の美形だった筈だ。
それに第三王女は確か勇者に嫁ぐ筈だった。
「元は仕えていた王族です、殺してしまうのは忍びない、貰う事にします」
「それでは、その方向で、後は第三王女ですが、此方は未貫通ですので側室にも奴隷にも好きな方で構いません」
「あの、確か第三王女のテレジアは勇者の婚約者だった筈では?」
「確かに偽勇者の正室になる筈でしたが、王が破門になったから最早ただの女です、そういう扱いで構いません、正室は聖女ホワイト様が相応しいと思います、ですが私は勇者様の考えが一番、他の方を望むならそれも構いません」
そうか、ホワイトが正室か、まぁ教会からしたらそれが望ましいのだろうな。
「とりあえずどうするかは先送りだが、貰う事にするよ」
多分そうしないと処分されそうだ...はぁだけど確か第三王女ってまだ9歳じゃなかったか?
前の世界じゃ、ロリコンって指さされそうだな。
まぁよいけどさぁ。
「そう言ってくれて正直ほっとしています、流石に処刑と言うのが言いづらく奴隷という道を聖騎士が言ってしまっていたものですから」
それでも《要らない》と言えばその約束を反故にして殺してしまう訳か。
《この仕打ち、呪ってやる》とか《娘だけは助けて下さい~》と聞こえてきそうだ。
俺が黙っていると...
「実質、王国はルディウス様の物と思って頂いて結構です、魔王討伐が終わるまで教会が管理します、勿論国の所有物で欲しい物があればその都度言って頂ければお持ちします」
「国を貰うかどうかは、この魔王討伐の旅が終わってから決めていいかな? まだ俺は11歳だし、終わった後に話し合い、その時に俺がやりたい事があったら、力を貸して欲しい」
「解りました、その時が来ましたら、教会が勇者様の夢を叶えます、どんな夢でもです、ご安心下さい」
「有難うございます」
「その為の教会ですから」
気がつくともう遅い時間になっていた。
本当はホワイト達とも話すつもりだったが教皇が熱弁を振るっていたので仕方ない。
まだ到着まで時間は沢山ある...明日にでも話そう。
飛竜船一隻をほぼ貸し切りで使っている。
現代でいうなら飛行船を彷彿させる広さがある。
その中で1部屋を自分専門に貰い、それぞれが2人部屋や3人部屋だが部屋を使っている状態だ。
この飛竜船は教皇の為の物...王族ですらおいそれとは乗れない。
その飛竜船の中でも大きい部屋を独占する。
如何に《勇者》が恵まれているか解る。
俺は少しだけ反省した。
ガキに丸投げはしているが《彼らの理屈》では大切にはされている事が解った。
ルドルは流石執事だ顔には出さずに俺の傍にいる。
問題は、ミルカとレイカだ。
「あの...私奴隷なのに一部屋頂いているんですが良いのでしょうか? 倉庫で毛布で充分なんですよ」
「この部屋どう見ても貴族様のお部屋にしか見えないんです、ルディウス様も驚く程の待遇でしたがこれじゃまるでお姫様です」
確かに一部屋使っているのは俺たちを除いて教皇だけ、八大司教でさえ相部屋だ。
「ルドル、その辺りの事は聞いたか?」
「何となくですが」
「どういう事?」
「何でも我々は、ルディウス様の持ち物扱いの様です、まぁよくある事ですよ」
「持ち物?」
「例えば、そうですな、王が購入した奴隷が居たとします、その奴隷は王の持ち物なので雑には扱われません、それこそ貴族ですら最低線の敬意を払うでしょう...それが勇者であるルディウス様となれば別格です、それに二人とも寵愛を受けていますから、まぁ当たり前と言えば当たり前ですな」
「そう言う事があるのか」
確かに前の世界では歴史とかで聞いた事はある。
「はい、過去には、奴隷や愛人に爵位迄与えた王がおります、今回は少し違いますが《勇者》であるルディウス様の持ち物と家臣、それに対する敬意です」
マジか? 聖剣と同じと言う事か。
話しているとドアをノックする音が聞こえる。
「はい」
「これは、これはルディウス様」
そこに居たのは教皇だった。
「いえ、会話が聞こえて来たのでご説明に上がろうと思っていたのです」
まさか、盗聴していたのか?
「ああっ、ルディウス様..誤解なさらないで下さい、ドアの外にいる聖騎士が何かあったら対応できるように聞き耳を立てているのです」
そう言う事か? 前の世界でいうならSPが居て、状況を聞いている、そう言う事か?
「そう言う事なら仕方ありませんね」
「困惑している様なのでご説明した方が宜しいかと思い訪れた訳です、その他にも報告がありますので」
「確かに、助かります」
実際に俺は兎も角、三人の立ち位置が解らないから助かるな。
「コホン、まずルドル氏ですが、勇者様に仕えているので貴族でいうなら勇者様の宰相みたいな扱いになります、執事とは主に尽くす者、勇者様に快適な生活を送らせる為に行動する時のみであれば王と同等となります、教会が持つ特殊馬車でもこの飛竜船でもルディウス様の為に使うなら《命令》で使えます。聖騎士すら顎で使って貰って構いません...但しこれは勇者様絡みのみ、通常はまぁ伯爵位だと思っていて構いません、私にも八大司教でも勇者様に関するお願いなら何時でもお会いできますし相談に来て頂いて構いません。まぁ勇者特権の一部を使える、そう思って下さい」
「確かに凄く光栄でございますが、只の一執事の待遇としては破格値過ぎる気がします」
「只の執事では御座いません、ルドル殿は勇者様の執事です、ある意味我らの同士です、当たり前では無いですか?」
「それは...解りました、ルディウス様の支援に必要な事、与えられた力全て主の為に使わせて頂きます」
「そういう貴方だからこその待遇です...次に二人の奴隷の待遇ですがルドル殿が言った通り、彼女達は奴隷ですが勇者であるルディウス様の奴隷です、しかも既にご寵愛も受けていますので、愛人としての扱いもあります、そこから考えて、王の愛人以上...そう考えるなら、この辺りは複雑ですが、貴族以上、上位貴族以上の扱いになります...ただお金という意味では女男爵位の支給になりますが、勇者様がエスコートする公式の場所で必要なら、国宝だろうが何だろうが教会がお貸しします、ただこれは私も初めてのケースなのでこれから、相談しながら決めていきましょう」
「「はっふあぃ」」
「緊張なさらずに、これから長い付き合いになるのですから」
「「はい」」
緊張しない訳ないだろうな...雲の上の教皇がこんな丁寧に話しかけてくるんだから。
貴族の俺でも緊張しているのに、奴隷だったんだ、多分心臓なんて破裂しそうな位緊張している筈だ。
おおよその扱いを聞いた...これで大丈夫だ。
三人を大切に扱ってくれるならそれで良い。
もう、これで良いだろう。
「それで教皇にお願いがあります」
「何でもおっしゃって下さい」
「もし他にもヘングラムの生き残りが居たら保護して貰いたいのです」
「それは勿論でございます、確実に保護致します」
「宜しくお願い致します、それで報告とは何でしょうか?」
「王国への処罰が行われましたので不愉快かと思いますが、その報告です」」
どの様になったのか報告を受けた。
マジか? 国王が破門の上国外追放...こんなのは俺は知らない。
国は国王の物だ、それを追放なんて出来る物なのか?
破門は可能だと思うが、追放何て出来ないと思うのだが。
「破門は解るが、国外追放なんて出来るのですか?」
「この国、この世界は、全て女神様を中心に回っています、全ての人間が信じているのです...そこから外れると言う事は最早人ではなくなります」
そこ迄凄いのか。
「宜しいですか? その女神様から御使いである勇者様がこの世界で1番偉い、二番目に偉いのは聖女様、その次がかなり下になりますが賢者様と剣聖様、そしてその次が私です、これは建前上ですが」
「建前?」
「はい、私達教会は宗教者ですので、本当の意味で心頭しているのは勇者様と聖女様です、賢者様や剣聖様も大切には扱いますよ女神様が遣わした者ですからね、ですがどうしても勇者様や女神様と違い神聖さに欠けるので、実際に本当に替えが効かないのは勇者様だけですが聖女様も勇者様を支える為に必要な方....他の2人は、此処だけの話替えが効きます...あっ口が過ぎました、ルディウス様は剣聖様でもありましたね」
確かにグレーテルのお金はアカデミーが出している、そう言う事か。
「だとすれば、俺は剣聖としても何処からか支援が受けられるのか?」
「冒険者ギルドと傭兵ギルドが支援しますが、そんなの要りません、ルディウス様見たいな聖人、全て教会が支援致します、貴方は二つも素晴らしいジョブを持ち、他にも聖人クラスのジョブを二つも持っています、そんな方は歴史にだっていません、恐らくは歴代で1番女神に愛された勇者様です...どんな贅沢だって、国宝だって叶えて差し上げます...だから何でも教会に言って下さい」
「解りました」
「興奮してしまい申し訳ございません、続けさせて頂きます、その他には王妃に第一王女、第二王女はルディウス様の奴隷にしました、必要無いなら処分します」
処分?俺が要らないと言えば殺してしまうと言う事か...
「処分とは」
「処分は処分でございます」
不味い、殺してしまうと言う事で間違いない。
俺が黙っていると教皇が話を続けた。
「ほかの男の者になった女性は要らないと言うなら処分します、ですが王族は王権を持っており誰か1人は手元に置いた方が良いと思います、最悪、第三王女だけでも手元に置かないと王権をとれません、本当に忌々しい事です」
そんな事はどうでも良い。
王妃様は肖像画でしか見たことが無いが絶世の美女だった筈だ。
この世界だと子供を産んでお払い箱だが、まだ30代半ばになって無い筈だ。
しかも、王妃も王女三人も宝石に例えられる位の美形だった筈だ。
それに第三王女は確か勇者に嫁ぐ筈だった。
「元は仕えていた王族です、殺してしまうのは忍びない、貰う事にします」
「それでは、その方向で、後は第三王女ですが、此方は未貫通ですので側室にも奴隷にも好きな方で構いません」
「あの、確か第三王女のテレジアは勇者の婚約者だった筈では?」
「確かに偽勇者の正室になる筈でしたが、王が破門になったから最早ただの女です、そういう扱いで構いません、正室は聖女ホワイト様が相応しいと思います、ですが私は勇者様の考えが一番、他の方を望むならそれも構いません」
そうか、ホワイトが正室か、まぁ教会からしたらそれが望ましいのだろうな。
「とりあえずどうするかは先送りだが、貰う事にするよ」
多分そうしないと処分されそうだ...はぁだけど確か第三王女ってまだ9歳じゃなかったか?
前の世界じゃ、ロリコンって指さされそうだな。
まぁよいけどさぁ。
「そう言ってくれて正直ほっとしています、流石に処刑と言うのが言いづらく奴隷という道を聖騎士が言ってしまっていたものですから」
それでも《要らない》と言えばその約束を反故にして殺してしまう訳か。
《この仕打ち、呪ってやる》とか《娘だけは助けて下さい~》と聞こえてきそうだ。
俺が黙っていると...
「実質、王国はルディウス様の物と思って頂いて結構です、魔王討伐が終わるまで教会が管理します、勿論国の所有物で欲しい物があればその都度言って頂ければお持ちします」
「国を貰うかどうかは、この魔王討伐の旅が終わってから決めていいかな? まだ俺は11歳だし、終わった後に話し合い、その時に俺がやりたい事があったら、力を貸して欲しい」
「解りました、その時が来ましたら、教会が勇者様の夢を叶えます、どんな夢でもです、ご安心下さい」
「有難うございます」
「その為の教会ですから」
気がつくともう遅い時間になっていた。
本当はホワイト達とも話すつもりだったが教皇が熱弁を振るっていたので仕方ない。
まだ到着まで時間は沢山ある...明日にでも話そう。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる