【石のやっさん旧作】『心は』●●勇者…さぁ勇者褒美をとらす! 欲しい物をなんでも言うが良い! 「はい、では●●●で!」

石のやっさん

文字の大きさ
3 / 4

3話 実は

しおりを挟む
確かに三人は可愛いし美人だ。

マリン王女も可愛い。

だけど、本当の俺は42歳なんだ…なんでゲームの世界は14歳とかで結婚するんだ!

俺は前の世界で結婚していたし、なんなら娘迄いた。

若くして結婚したから…三人も王女も娘以下の年齢なんだよ。

更に言うなら娘はお父さん好きだったから12歳まで一緒に風呂に入っていた…

そんな俺が14歳の子と恋愛なんて出来ない…俺はロリコンじゃないし、夢で『おとうさんロリコンなの』って娘が出てきた。

無理だ。

俺なりに努力はしたんだ。

だけど…娘より下の彼女たちとの恋愛は無理だった。

胸を押し付けられようが、抱き着かれようが『娘』としか思えなかった。

前の世界の記憶が邪魔をするんだ仕方ないだろう。

幾ら年下好きの俺でも10代は無理だ。

だが寿命が短いこの世界20代ですら行き遅れで未婚者で綺麗な女性はまずいない。

全ての概念を完全無視して俺にとって最高の美女が30歳の王妃マリアーヌだった。

ちゃんと相手の事も考えた…

夫婦仲が良いなら俺もこんな事はしない。

王とマリアーヌは政略結婚、そこに愛は無い。

しかもマリアーヌの国は魔族に負けて無くなったから立場は弱く、王も側室とばかり過ごしている。

何時も寂しく1人で居るマリアーヌに俺は心惹かれた。

マリンも側室の子であってマリアーヌの子でない。

『要らないのなら俺が貰っても良いだろう』

本当にそう思った。

俺にとっては最高の美女なんだから…


◆◆◆

「あの理人様、本当にわたくしで良かったのですか? 私の年齢は理人様の倍ですが…」

「俺は貴方に恋をした、そこに年齢は関係ない、貴方以上に愛する女性はいない」

俺の本当の年齢は40歳すぎ、この位落ち着いてないと一緒に居て疲れる。

「まさか、この齢になって、諦めていましたのに恋愛が出来るなんて思いませんでしたわ、不束者ですが宜しくお願いします」

その後、王都を離れ、聖都にいき二人で仲良く暮らした。

うん、凄く幸せだ。


『心は』中年勇者…さぁ勇者褒美をとらす! 欲しい物をなんでも言うが良い! 「はい、では王妃様で」 完



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

処理中です...