31 / 59
第二章 高校篇 危険な恋愛
第29話 【閑話】俺は孤独だ...
しおりを挟む俺を愛してくれた存在…は居ない。
いや、しいて言うならお婆ちゃんだけだ。
俺は…付き合う前に結果が解ってしまう。
だからこそ…人の悪意や気持ちが解り、絶望する。
『騙される事は無い』
それは素晴らしい事なのかも知れないけど…見たくない、聞きたくない事迄、全て解ってしまう。
その為『真面な恋愛』は出来ないんだ。
例えば、俺の両親だ。
特に母親の方だ。
俺に対する愛情は全くない。
微塵も愛してなど、居ない。
これはあくまで推理だが、恐らく『この目』のせいだと思う。
母さんが自分を愛しているのか?
この能力で見たら『愛していない』そういう答えが思い浮かんだ。
そして俺を薄気味悪いと思っているのか?
その答えは『薄気味悪く思っている』そういう答えだった。
母さんは、霊能力者と言われるお婆ちゃんを嫌っていた。
その流れで俺も嫌いになったのだろう。
そして、この金色の目になった事がとどめで、完全に愛情が失せた。
そんな所だ…
父親の方は完全に仕事人間。
家庭よりも仕事優先。
しかも、大学時代に柔道部に入っていて、その付き合いを優先するから、小さい頃から土日も余り遊んで貰った記憶はない。
能力を使って調べた結果…
『愛より友情』それが解った。
母さんよりマシだが、他の家より愛情は少ない…それは間違いない。
だが、育児放棄されたり、暴力を振るわれたりしていない。
それだけ、まだマシだ。
『家族は他人の始まり』その言葉が良く当てはまる家族、それがうちだ。
今では、ボロ屋だが、多少の援助で暮らさせて貰っているから、愛情こそないが悪いとも言えない。
家族による愛情が無い俺は幼馴染である、三浦陽子が凄く気になりだしたんだ…
いつも一緒の事が多かったし、小さい頃は俺と『結婚したい』そう言っていたからな…
だが、それも違った。
本当は使いたくなかった。
だが、俺はどうしても『知りたかった』安心したかったんだ。
誰か1人で良いんだ。
誰かに愛して欲しい…その思いから…能力を使ってしまった。
その結果が『好きではない』だった。
子供の頃からずうっと一緒だった。
母さんの代わりに、偶に俺の世話をしてくれる幼馴染。
てっきり、俺と同じで『好意を寄せてくれている』そう思っていたが違ったようだ。
長い付き合いだから…そう思っていたが違ったようだ。
多分、男女の仲ではなく兄妹か親友だったのだろう。
これは俺も悪い。
ちゃんと途中で気持ちを確かめずに放置した結果だ。
あれ程、小学生時代に俺に執心していた美津子も今では彼氏が出来てラブラブだ。
そして『俺を好きだカッコ良い』そう言っている存在の多くは『観賞用』本当に好きな訳じゃない。
『金色の瞳』は架空だからカッコ良いのであって、実際に居たら…見栄えは良いかも知れないが、異質だ。
獣のような目を持った人間。
実際につきあいたい…そう思う人間は少ないだろうな…
俺は…孤独だった。
これからも1人で生きていくのか?
俺を受け入れてくれる様な存在が現れるのか…全てが本当に不安で寂しく…怖かった。
だから、萌子の好意は凄く嬉しかった。
『俺を好きな人間が居てくれる』それが凄く嬉しい。
だが、その反面『それで良いのか?』そういう思いもある。
『1人が寂しいから誰でも良い』これじゃ駄目だ。
『萌子でも良い』じゃ駄目だ。
『萌子じゃなくちゃ駄目』
そう思えないなら、答えるべきじゃない…だがきっと、俺は萌子の事を好きになる。
そんな気がした。
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる