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第二章 高校篇 危険な恋愛
第30話 それぞれの朝
しおりを挟む「萌子は一旦帰るんだ…」
「うん、毎日、朝一回だけ家に帰る…それだけが私の義務だからね」
「そう、それでどうする? その後は俺の家に帰って来てから登校する? それともそのまま登校する? 俺はどちらでも良いけど?」
「どうしようかな? 司くんは、朝どうしているの? それに合わせるよ」
「俺の場合は習慣で必ず、稲荷神社に油揚げをお供えしに行ってから戻ってきて登校かな」
この習慣だけは俺に目をくれた感謝の気持ちを込めて、余程の事が無い限り続けるつもりだ。
「へぇ~そうなんだ、それはアキさんの影響?」
「まぁお婆ちゃんは稲荷信仰していたから、その影響もある」
「そう? それなら司くんと一緒に登校したいから、家の用事を済ましたら戻ってこようかな? 朝が難しいなら、学校帰りにして良いかどうか親に聞いてみるよ…ううっ、司くんとの登校を選ぶか、下校を選ぶか凄く悩むよ」
「そうか…それ以外は一緒にいるんだから、別にどっちでも良いじゃないか? 萌子の都合の良い方で良いよ! どうせ暫くは俺の家に住むんだろう?」
「あはははっ、ゴメンね」
「別に構わないよ! 流石に自分を好きだ…そう言ってくれる女の子を放りだせないから」
「ゴメン、迷惑を出来るだけ掛けないようにするね」
「別に迷惑とは思っていないから大丈夫だよ、取り敢えず今日は『朝』何だろう? それじゃ俺はお供えを供えに行ってくるから、戻ってくるなら簡単な朝食を用意して置くけど…まぁ、本当に簡単な物だよ」
「司くんの手料理が食べられるなら、絶対に戻ってくるよ!」
「そう? それなら朝食を用意して待っているからな」
「うん、楽しみにしているね」
誰かに好かれているのは、こんなの心地が良いのか。
案外、俺ってチョロいのかも知れないな。
さて、萌子も出ていったし、俺も出かけるか。
「毎度あり~」
いつもの豆腐屋『豆屋』に寄ってお供えようの油揚げと厚揚げ二丁と豆腐を一丁買った。
お豆腐屋さんの朝は早く6時には開いているから、学生には凄く助かる。
ご飯は昨日炊いた残りがあるから、おかずはこれで良いよな。
いつもの様にお稲荷さんに行き、油揚げをお供えして手を合わせる。
「目を頂き有難うございました!お陰様で楽しく暮せております」
感謝の気持ちを伝える。
あとは、家に帰って朝食を作り、萌子の帰りを待つだけだな。
◆◆◆
動物の世話って面倒くさいよね。
まして、自分が飼いたいって思わない物だと特にそうだわ。
これが無ければ、もっと司くんと一緒に居られるのに…仕方ない。
お世話しに行きますか。
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