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第三章 確定推理 二人の事件簿
第41話 結ばれた夜
しおりを挟む横田先輩の死についての考察。
呪いの木は関係ない。
萌子はなにかしら関与している。
殺人クラブは解らない。
この『解らない』というのが多分最大の謎なのかも知れない。
『これが殺人クラブかどうか解らない』という事は『殺人クラブ』みたいな得体の知れない存在がこの高校に居る事になる。
身近に、そんな存在が居るという事は脅威だ。
俺や萌子、陽子に絡んでないなら、放置も可能だが『萌子』が関与している。
萌子が誰かを殺したとは考えられない。
そこから結びつく結論は…もしかしたら次のターゲットが萌子の可能性がある。
絶対では無いけど、用心して置いた方が良いだろう。
これじゃ、今の所手の打ちようがない。
萌子の傍に居ながら、守りを固める位しか出来ないな。
◆◆◆
「このマグロ美味しい…うん美味い!」
「萌子…お前お嬢様だろう? なんでこれが美味いんだよ…」
確かに美味いよ、俺にとっては結構なご馳走だ。
だが、これは回転寿司だ。
しかも、俺の家の近くでは一番安い金の皿という1皿130円。
金寿司とは雲泥の差だ。
「う~ん司くんと一緒だからかな? それに回る寿司は余り食べた事ないし…あれっラーメンまである…えへへ頼んじゃおう」
美味しそうに食べるな。
最近の俺は、萌子のこの屈託のない笑顔が…好きだ。
俺はチョロかったんだな。
「うん、好きなだけ食べて良いんじゃない? まぁ共有貯金からだけどな」
「そう? それならデザートも食べちゃおう」
萌子はお嬢様の筈なのに妙に庶民的なんだよな。
食生活は俺と変わらないし、ブランド品も持っていない。
まぁ、だからこそ一緒に居て楽しく感じる。
元から俺は人付き合いが少ない。
だから、今の俺にとって一番大切な存在は『萌子』になる。
家族よりも…何故だか『悔しい』そんな思いもあるが…もう認めるしかないな。
「なぁ…萌子…」
「どうしたの?司くんも食べなよ! 二人のお金からから払うんだから」
「萌子…愛しているよ!」
「ぶはっ…司くん、今、なんて言ったの?」
「萌子、汚いな…いきなり寿司吹き出すなよ」
顔がシャリだらけだ。
「そんな事どうでも良いよ? 今なんて…」
「悪い2回目は言わない…」
「えっ、酷いよ…いきなり『愛している』なんて聞き逃しちゃったじゃん」
「なんだ、ちゃんと聞いているじゃん…それじゃそう言う事で!」
「ちょっと、司くん…頼むからもう一度言ってくれないかな?」
「いや恥ずかしいから…また今度…」
「え~また今度――っ酷くない」
「ほら、ラーメンとデザートも来たよ、食べなよ」
「ハァ~司くんってこう言う所意地悪だよね…良いよもう!」
「嫌いになった?」
「はいはい、惚れた私の負け…こんな事で嫌いになるわけないじゃん!」
「うん、そう言う所も大好きだよ!」
「ああっーー! なんでこういうタイミングで言うのよ」
「恥ずかしいからな、それじゃもう言わないから食べよう」
「ううっーーっ」
案外、面と向かって言うのは…恥ずかしいな。
◆◆◆
何時ものように銭湯に行きフルーツ牛乳を飲んで…二人して布団に入り電気を消し豆電球にした。
「ねぇ、司くん…私の事…その好きなんだよね!」
「ああっ」
「そう…それなら…見て」
萌子が、パジャマを脱ぎだし下着になった。
「萌子…そのまだ…俺は」
「良いから見て! ううっ私だって…頼むから」
いつもと違い真剣な眼差し…見ないと答えたらいけない気がした。
下着姿の萌子は色白で肉付きも良い、綺麗な体をしていた。
ほくろ一つ無い綺麗な体に俺は、見惚れた。
萌子の手が震えている。
「萌子、無理しないで良いよ…そう言うのは…」
「司くん…違うの…恥ずかしいとか、裸を見せたくない…そう言うのじゃないから…」
そう言うと萌子は可愛らしいピンクのブラを外した。
大きくてそれでいて綺麗な胸が見える。
「萌子、綺麗だ」
「そう…」
何故か目に涙を浮かべながらパンティに手を掛け一気に引き釣り下ろした。
萌子の綺麗な体が豆電球の中に浮かび上がる。
「どうかしたのか?」
萌子は涙を流し始めた。
「良いから、見てて…」
気のせいか萌子の顔が青い…萌子は胸を持ち上げると、そこには…
小さく『SEX大好き淫乱女』そう書かれていた。
お腹の下には♡の刺青?があり、そこの中に『FUCKME』と書かれて…萌子がお尻を向けお尻の割れ目をかき分けると『性処理奴隷』と書いてあった。
「落書き?なのか…」
「あははは、これ刺青なんだ…だから消えない」
「何があったのか聞いても良いのか…」
「うん…」
そう言うと悲しそうに萌子は話し始めた。
相手の事は教えてくれない。
だが、悪い男に捕まり、おもちゃにされ、無理やり関係を続けさせられた挙句、これを彫られたそう言う事だった。
「その…なんて言って良いのか解らない…」
「ううん、それだけじゃないの…逃げ出す為にお金が必要で売春(うり)やっていたんだよ…あはは、こんな刺青があるから買い叩かれて、他の子より安いの…しかもかなり酷い扱いも受けていたし…嘘は言いたくないから言うけど、子供を堕ろした事も…2回ある…だから私の体には価値なんてないんだよ…期待させてゴメンね…」
随分悪質な話だ…しかもこの刺青、下着でしっかり隠れていて『そう言う事』しなければ見えないようになっている。
それより…
「それで、今は大丈夫なのか?」
答えを待たずに能力を使った。
『萌子は安全なのか?』
『安全』
良かった…
「うん、色々あったけど…どうにか解決して今は平和に暮らしているよ」
「そう…」
「あはははっ、司くんもこんな女嫌だよね…誰かの使い古しなんて…抱きたく無いか…ゴメン、私出ていくから…あっ」
俺は萌子の手を掴み引き寄せた。
「そう…この体は価値なんて無いから…そう便所替りに自由に使って良いから…ううっ…捨てないで欲しい…なぁ、私、何でもするから…ねグスッ…司くんがしたいなら…何でも」
やはり、俺は可笑しいのかも知れない。
だが、なんて言えば良いんだ…
俺は言葉を選びながら話して見る事にした。
正直、怖い、言葉を間違えたら…萌子を失うかも知れない。
「変な事聞くけど…萌子を抱いた男の中で好きだった男は居たのかな…あと抱かれたいそう思った事はあった」
「あはは、聞くんだ…好きな子はいたけど、助けてくれないで私のレイプに加わったよ…抱かれたいと思った事は…無いな」
「そう…だけど萌子は『俺の事は好き』そして今までの付き合いだと『抱かれても良い』そう思っている気がするけど?」
「うん…だけど…私は…うっうっ…」
今にも泣きそうな目だ。
「なら、今までSEXってした事無いんじゃない? ほら俺は経験が無いけどSEXって『愛の営み』って言うじゃない…だから萌子が自分から望んでしたんじゃないなら、それは違うと思う」
「司くん…」
「それで、萌子は俺とはそう言う事したい?」
「うん…司くんなら、自分からしたい…自分からなんでもしたい…良いよね」
「ああっ、俺は萌子を愛しているからな!」
「司くん…好き、愛している…」
そのまま、萌子に押し倒され…俺はそれを受け入れた。
◆◆◆
ああっ、もう朝か…
「萌子…これじゃ、流石に学校に行けない…」
「ハァハァゴメン…あっ」
俺の体は萌子にキスマークだらけにされている。顔からつま先、恥ずかしい所迄…全部。
これじゃキスマークじゃ無くて伝染病にでも掛ったように見える。
俺の知っている知識以上の事をもう全部体験した気がする。
ノーマルからアブノーマルも含んで。
「あの、嬉しいけど、流石にそろそろ…」
「駄目、もうちょっとだけ…ハァハァ」
今もまだ俺の上に萌子が乗って腰をふり続けている。
結局、獣の様になり気がつくともう夕方になっていた。
朝飯も昼飯も素っ飛ばして犯り続けていたわけだ。
「萌子って凄い性欲なんだな…」
「あははっ、なんだかゴメン…愛おしさがこみ上げてきちゃって…司くん..嫌いになったりして無いよね?…だけど…こんなになっちゃったの司くんだけだから…他の男の時は苦痛で、いつも早く終わってそう思っていたんだ…あっ…ゴメン」
「まぁ良いよ、凄く愛されているのが解ったから…これで萌子の初めての相手は俺って事で、良いよな? 謝る必要は無いし、忘れられないかも知れないけど過去なんて忘れちゃえ『萌子とSEX』したのは俺だけ…それで良くない」
「司くんがそう言うなら、そうかも知れないし…それで良いなら、うん、それで良いよ…それじゃ私のバージンを捧げた相手は司くんで良いんだね」
「それで良いよ…まぁ俺も初めて体験した相手は萌子…それで良いと思う」
「うん、ありがとうね!司くん…それじゃ銭湯に行く時間まで、もうちょっとしようか?」
「え~と…まだするの?」
「結婚はしてないけど? 初夜みたいなもんじゃん、頑張ろう…ね」
そう言うと萌子はまた、俺に跨ってきた。
萌子を失うんじゃないか…そう思ったけど…無事に終わって良かった。
俺も気持ち良いからいんだけど…萌子って気のせいか獣みたいな気がする。
気のせいだよな。
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