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第23話 大樹SIDE 失われた能力
俺に一体何が起きたというんだ…理解出来ない。
平城に魅了を使った時から…何故か急に力が失われた気がする。
勇者になった俺は、自分でも別人の様になった気がした。
まるで種族が変わったというか、簡単に言えば今迄が、そこら辺のトカゲだとするなら、ワニか恐竜にでもなった感覚だった。
元から喧嘩は強かったが『今の俺なら武闘派ヤクザ』だろうが瞬殺出来るし、銃の弾丸すら躱せる…そう思える程の感覚がある。
その位迄に俺の体は変わった。
そういった実感があった。
その強靭な力が、俺が平城に魅了を使った時から抜け出て行き、元の自分に戻った気がした。
いや、事実…夜食用にあったリンゴみたいな果実が握りつぶせない。
確実に『能力が無くなってしまった』としか思えない。
自分がどういう状態にあるのか知りたかった俺は『オタクの野口』と少し話しをする事にした。
野口はライトノベルから漫画迄沢山読み漁っている。
だから、なにか解るかもしれない。
「大樹くん…僕に何かようなのかい」
『震えているな』俺を前にしたらこの手の奴らは全員怯えてこうなる。
「今日は俺が聞きたい事があるから呼んだんだ! 殴ったりはしないから安心しな!」
なんで此奴らビクビクするんだ!
このしぐさがムカつくからつい手が出るんだ!
俺は別に野獣じゃねーよ!
「はい」
本当に顔を見るだけでイライラする。
こんな時じゃなけりゃ俺だって話したくねーよ。
だが、野口はライトノベルやアニメが好きで詳しい。
なにか解るかも知れねー。
だから、俺は勘づかれないように、適当な話題を織り交ぜながら『能力が失われる現象』について聞いてみた。
「そうだね、女神が『勇者や英雄に相応しくない』そう思った時に失われるライトノベルを読んだ事があったかな?」
「具体的には?どういう事だ!」
「僕が読んだライトノベルの中に『落ちた勇者』という本があって、その中に非道な勇者が女神に能力を奪われる話があったかな。他にはヒロインに不埒な事をしようとした英雄が女神の逆鱗に触れて勇者のジョブが奪われた話も読んだ気がするけど…あくまで漫画やライトノベルの話だから、あてにはならないと…思う」
「そうか、もう行っていいぞ」
「そう…なら僕はいくね」
『ヒロインに不埒な事をしようとした』か、あの『魅了』という能力は、まさかとは思うが、俺を試す為のスキルで使ってはいけない物だったのか?
確かに、女神だって『女』だ。
嫌悪感を感じても可笑しくない。
平城はあれでも『五職』だ。
勇者程では無くても女神にとって大切な手駒だった可能性もある。
「チクショウ!」
俺は壁を叩いた。
俺は凄く軽率だったのかもな。
『奴隷』が普通に買える世界で、なんであんな糞女に手を出したんだ。
多少面が良いが、それだけの女だ。
俺は勇者なんだ。
あいつなんかに手を出さなくても『金だろうが女だろうが自由に出来る立場』だっただろうが!
平城なんか…そんな価値ねーよ。
それが…平城なんかに手をだした為に、その資格を失ってしまった。
この能力が無くなってしまった状態が一時的な罰か、あるいわ『永遠』なのか解らない。
俺は今迄クラスの奴を力で従わせてきた。
此の世界に来て『勇者』で良かったと心から思った。
もし、俺が勇者で無くなって『無能』になったのが解ったら…同級生の奴は反旗を翻すだ。
大河は親友だから大丈夫だろうが、聖人や塔子はあっさり俺を見捨てる可能性もある。
特に聖人には知られる訳にはいかない。
彼奴は俺が弱くなったと知ったら、反旗を翻す。
そういう奴だ。
平城に魅了を使った時から…何故か急に力が失われた気がする。
勇者になった俺は、自分でも別人の様になった気がした。
まるで種族が変わったというか、簡単に言えば今迄が、そこら辺のトカゲだとするなら、ワニか恐竜にでもなった感覚だった。
元から喧嘩は強かったが『今の俺なら武闘派ヤクザ』だろうが瞬殺出来るし、銃の弾丸すら躱せる…そう思える程の感覚がある。
その位迄に俺の体は変わった。
そういった実感があった。
その強靭な力が、俺が平城に魅了を使った時から抜け出て行き、元の自分に戻った気がした。
いや、事実…夜食用にあったリンゴみたいな果実が握りつぶせない。
確実に『能力が無くなってしまった』としか思えない。
自分がどういう状態にあるのか知りたかった俺は『オタクの野口』と少し話しをする事にした。
野口はライトノベルから漫画迄沢山読み漁っている。
だから、なにか解るかもしれない。
「大樹くん…僕に何かようなのかい」
『震えているな』俺を前にしたらこの手の奴らは全員怯えてこうなる。
「今日は俺が聞きたい事があるから呼んだんだ! 殴ったりはしないから安心しな!」
なんで此奴らビクビクするんだ!
このしぐさがムカつくからつい手が出るんだ!
俺は別に野獣じゃねーよ!
「はい」
本当に顔を見るだけでイライラする。
こんな時じゃなけりゃ俺だって話したくねーよ。
だが、野口はライトノベルやアニメが好きで詳しい。
なにか解るかも知れねー。
だから、俺は勘づかれないように、適当な話題を織り交ぜながら『能力が失われる現象』について聞いてみた。
「そうだね、女神が『勇者や英雄に相応しくない』そう思った時に失われるライトノベルを読んだ事があったかな?」
「具体的には?どういう事だ!」
「僕が読んだライトノベルの中に『落ちた勇者』という本があって、その中に非道な勇者が女神に能力を奪われる話があったかな。他にはヒロインに不埒な事をしようとした英雄が女神の逆鱗に触れて勇者のジョブが奪われた話も読んだ気がするけど…あくまで漫画やライトノベルの話だから、あてにはならないと…思う」
「そうか、もう行っていいぞ」
「そう…なら僕はいくね」
『ヒロインに不埒な事をしようとした』か、あの『魅了』という能力は、まさかとは思うが、俺を試す為のスキルで使ってはいけない物だったのか?
確かに、女神だって『女』だ。
嫌悪感を感じても可笑しくない。
平城はあれでも『五職』だ。
勇者程では無くても女神にとって大切な手駒だった可能性もある。
「チクショウ!」
俺は壁を叩いた。
俺は凄く軽率だったのかもな。
『奴隷』が普通に買える世界で、なんであんな糞女に手を出したんだ。
多少面が良いが、それだけの女だ。
俺は勇者なんだ。
あいつなんかに手を出さなくても『金だろうが女だろうが自由に出来る立場』だっただろうが!
平城なんか…そんな価値ねーよ。
それが…平城なんかに手をだした為に、その資格を失ってしまった。
この能力が無くなってしまった状態が一時的な罰か、あるいわ『永遠』なのか解らない。
俺は今迄クラスの奴を力で従わせてきた。
此の世界に来て『勇者』で良かったと心から思った。
もし、俺が勇者で無くなって『無能』になったのが解ったら…同級生の奴は反旗を翻すだ。
大河は親友だから大丈夫だろうが、聖人や塔子はあっさり俺を見捨てる可能性もある。
特に聖人には知られる訳にはいかない。
彼奴は俺が弱くなったと知ったら、反旗を翻す。
そういう奴だ。
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