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『娘』
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「セレス話があるわ」
「私を騙したのね」
「私は..本気で愛して下さると思っていたのに..違うのでしょうか?」
「返事次第ではお姉さまと一緒に此処を出て行かせて貰います」
「セレ坊..あれは無いよ」
三人がお風呂に入り寝た後、俺は皆に怒られていた。
こんなに怒った顔は見たことが無い。
勝手な事したんだ謝るしかないだろう。
「ごめんなさい」
俺は土下座した。
「謝ると言う事は認めた事ですわね…あの小娘を愛していると言うのですわね」
「許せないよ…」
「本気で好きになったのに…生まれて初めて本気に好きになりましたのに..あんな若い子に『愛している』なんて」
「お姉さまと同じ、本気でお慕いしましたのに..」
「セレ坊..」
「愛しているんだ..ごめん」
「「「「最低!」」」」
マリベルさん以外からビンタが飛んできた。
だが、幾ら大好きな彼女達にだって譲れない事がる。
俺は幼馴染を愛している。
悪いがそれは変わらない。
だけど、それを認められない皆の気持ちも解かる。
勝手に家族にしようとしたんだ…この位我慢する。
「仕方ないじゃないか? 幾ら言われたって『娘』のように思えるんだから見捨てられない」
「「「「「娘―っ」」」」」
「だってそうじゃ無いか? 幼馴染でリヒトの恋人だったんだぞ! 破局したみたいだけど、もしそのまま結婚したら、将来的に義理の娘だったんだから」
「セレ坊…」
「マリベルさんを嫁にするという事は、リヒトは俺の義理の息子になるんだよ? その位の覚悟はしたよ。それにほらマリベルさんも俺も三人の親とは仲が良いし、俺に到っては子供の頃乳迄貰っていた人もいるんだから..見捨てたら目覚めが悪いし。余り恥ずかしいから言いたく無いけど小さい頃の夢はマリベルさんやリリアナさん達の誰かと結婚するのが夢だったから、結婚したら此奴らの誰かが息子か娘になるのかなって子供の頃漠然と思っていたから…こじらしていつの間にか『息子』や『娘』と思う様になっちゃったんだ…ごめん」
「だから、そうね、言われて見たらセレ坊は何時もお兄さんの様に接していたわね、父親かぁ~ そうか言われてみたら、しっくりくるわ」
「「「「ごめんなさい(ですわ)」」」」
「良いよ、良いよ、これは俺とマリベルさんの問題だし、皆からしたら、知らない人間が娘のように入り込んでくるんだから怒られて当たり前だよ」
「セレ坊…ごめんセレスそこ迄考えてくれていたんだ、ありがとう」
「そうね、娘ね…普通に考えたらそうですわね、ソニアさんでしたよね、私も元聖女ですから、そうですね鍛えて差し上げますわ」
「それじゃマリちゃんはリタちゃんかな? まぁ色々出来る様にしてあげるよ」
「それじゃケイトは私?だけど姫騎士だけど実戦の乏しいから、一緒に頑張れば良いのかな?」
「私達は礼儀作法担当になりますか」
「ええっお姉さま」
「私は甘やかしそうだから、教育からは抜けた方が良さそうだね」
その後は皆で話し合い…『娘』として受け入れる事に皆が同意してくれた。
◆◆◆
私は誤解を解くために三人に本当の事を話す事にした。
まぁ、早いうちに誤解を解いた方が良いだろうしね。
「『と言う訳なのよ』近いうちに私を含む全員と国に帰ってから結婚するのよ」
「マリベルさんとセレスが…僕信じられない」
「そんな、あの愛は娘への愛だったなんて」
「そう言えば、いつもお兄ちゃんぶってたな…」
「あのね、オバサンから一言言わして貰うけど、好きなら諦める事は無いわ、そりゃ新婚から5年間くらいは独占するけど、その後なら全力で寝取りに来ても良いわよ」
あれから少し皆で話し合ったのよ。
多分、今の私達は母親にはなれない、自分でも信じられない位『セレスを愛しすぎている』
これはマリアさんも一緒。
『好きになるって怖いわ、セレス以外どうでもよくなっちゃうのよ』
実際に私はセレスと愛し合う様になって夫の事もリヒトの事考えない様になった。
それはマリアさんも一緒だし、他の女性も一緒。
『それは子供にとって最低の母親になる、母親に一番に愛されない子は不幸だと思う』
だから、皆で話し合って子供は作らない事に決めた。
皆、高齢だからこれから作るって子育てが終わる頃には40歳近いお婆さんだからね。
高齢出産の旦那なんて恥ずかしい思いをセレスにはさせたくない。
夜の相手も10年くらいしたら何処まで出来るか解らない。
いずれは私達の次が必要な時が来る…
「本当に良いの? そんな事言って僕知らないよ」
「私だってそうだわ」
「私も」
「そうねなら『娘』から『嫁』そう見て貰える様に頑張りなさいね、勿論私達も負けないわ」
多分、セレスは歳をとった私達でも愛してくれるかも知れない。
だけど、マリちゃん曰く相当長生きしそうだから..『次は必要』だもの。
◆◆◆
だが、1年後マリベル達の考えは意味が無くなる。
マリちゃんが『竜王のしっぽ欲しいなぁ~』とセレスに泣きつき…竜王ドラムキングが生えて来るからとセレスにくれた。
その結果…不老を手に入れてしまった。
彼女達の番が回ってくる迄30年近く待たされることになるとはこの時は誰も知らなかった。
※ これで三人娘の話は終わります。
リヒトと親父のエピソードを書いて本当の完結となります。
「私を騙したのね」
「私は..本気で愛して下さると思っていたのに..違うのでしょうか?」
「返事次第ではお姉さまと一緒に此処を出て行かせて貰います」
「セレ坊..あれは無いよ」
三人がお風呂に入り寝た後、俺は皆に怒られていた。
こんなに怒った顔は見たことが無い。
勝手な事したんだ謝るしかないだろう。
「ごめんなさい」
俺は土下座した。
「謝ると言う事は認めた事ですわね…あの小娘を愛していると言うのですわね」
「許せないよ…」
「本気で好きになったのに…生まれて初めて本気に好きになりましたのに..あんな若い子に『愛している』なんて」
「お姉さまと同じ、本気でお慕いしましたのに..」
「セレ坊..」
「愛しているんだ..ごめん」
「「「「最低!」」」」
マリベルさん以外からビンタが飛んできた。
だが、幾ら大好きな彼女達にだって譲れない事がる。
俺は幼馴染を愛している。
悪いがそれは変わらない。
だけど、それを認められない皆の気持ちも解かる。
勝手に家族にしようとしたんだ…この位我慢する。
「仕方ないじゃないか? 幾ら言われたって『娘』のように思えるんだから見捨てられない」
「「「「「娘―っ」」」」」
「だってそうじゃ無いか? 幼馴染でリヒトの恋人だったんだぞ! 破局したみたいだけど、もしそのまま結婚したら、将来的に義理の娘だったんだから」
「セレ坊…」
「マリベルさんを嫁にするという事は、リヒトは俺の義理の息子になるんだよ? その位の覚悟はしたよ。それにほらマリベルさんも俺も三人の親とは仲が良いし、俺に到っては子供の頃乳迄貰っていた人もいるんだから..見捨てたら目覚めが悪いし。余り恥ずかしいから言いたく無いけど小さい頃の夢はマリベルさんやリリアナさん達の誰かと結婚するのが夢だったから、結婚したら此奴らの誰かが息子か娘になるのかなって子供の頃漠然と思っていたから…こじらしていつの間にか『息子』や『娘』と思う様になっちゃったんだ…ごめん」
「だから、そうね、言われて見たらセレ坊は何時もお兄さんの様に接していたわね、父親かぁ~ そうか言われてみたら、しっくりくるわ」
「「「「ごめんなさい(ですわ)」」」」
「良いよ、良いよ、これは俺とマリベルさんの問題だし、皆からしたら、知らない人間が娘のように入り込んでくるんだから怒られて当たり前だよ」
「セレ坊…ごめんセレスそこ迄考えてくれていたんだ、ありがとう」
「そうね、娘ね…普通に考えたらそうですわね、ソニアさんでしたよね、私も元聖女ですから、そうですね鍛えて差し上げますわ」
「それじゃマリちゃんはリタちゃんかな? まぁ色々出来る様にしてあげるよ」
「それじゃケイトは私?だけど姫騎士だけど実戦の乏しいから、一緒に頑張れば良いのかな?」
「私達は礼儀作法担当になりますか」
「ええっお姉さま」
「私は甘やかしそうだから、教育からは抜けた方が良さそうだね」
その後は皆で話し合い…『娘』として受け入れる事に皆が同意してくれた。
◆◆◆
私は誤解を解くために三人に本当の事を話す事にした。
まぁ、早いうちに誤解を解いた方が良いだろうしね。
「『と言う訳なのよ』近いうちに私を含む全員と国に帰ってから結婚するのよ」
「マリベルさんとセレスが…僕信じられない」
「そんな、あの愛は娘への愛だったなんて」
「そう言えば、いつもお兄ちゃんぶってたな…」
「あのね、オバサンから一言言わして貰うけど、好きなら諦める事は無いわ、そりゃ新婚から5年間くらいは独占するけど、その後なら全力で寝取りに来ても良いわよ」
あれから少し皆で話し合ったのよ。
多分、今の私達は母親にはなれない、自分でも信じられない位『セレスを愛しすぎている』
これはマリアさんも一緒。
『好きになるって怖いわ、セレス以外どうでもよくなっちゃうのよ』
実際に私はセレスと愛し合う様になって夫の事もリヒトの事考えない様になった。
それはマリアさんも一緒だし、他の女性も一緒。
『それは子供にとって最低の母親になる、母親に一番に愛されない子は不幸だと思う』
だから、皆で話し合って子供は作らない事に決めた。
皆、高齢だからこれから作るって子育てが終わる頃には40歳近いお婆さんだからね。
高齢出産の旦那なんて恥ずかしい思いをセレスにはさせたくない。
夜の相手も10年くらいしたら何処まで出来るか解らない。
いずれは私達の次が必要な時が来る…
「本当に良いの? そんな事言って僕知らないよ」
「私だってそうだわ」
「私も」
「そうねなら『娘』から『嫁』そう見て貰える様に頑張りなさいね、勿論私達も負けないわ」
多分、セレスは歳をとった私達でも愛してくれるかも知れない。
だけど、マリちゃん曰く相当長生きしそうだから..『次は必要』だもの。
◆◆◆
だが、1年後マリベル達の考えは意味が無くなる。
マリちゃんが『竜王のしっぽ欲しいなぁ~』とセレスに泣きつき…竜王ドラムキングが生えて来るからとセレスにくれた。
その結果…不老を手に入れてしまった。
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※ これで三人娘の話は終わります。
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