『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

文字の大きさ
18 / 85

第18話 6人目?はF級?

しおりを挟む


「アイカ、少ししたら悪いが冒険者ギルドに付き合ってくれ」

「冒険者ギルドに…ですか?」

アイカの顔が曇ったのが解る。

アイカは今迄『化け乳』と差別されてきた。

だからきっと外に出るのが怖いのだろう。

正確には人に会うのが怖い、それが正しい。

「ああっ、悪いが今回だけ頼むよ、俺とアイカでパーティを組む為にどうしても必要なんだ」

これからの生活を考えたら冒険者登録をする必要がある。

パーティを組んで置けば、もし俺に何か起きた場合、俺の預けているお金などをアイカに渡す事が出来る。

それに冒険者ギルドの方でもアイカが俺の仲間で更に俺の所有する奴隷として把握していればトラブルの回避に繋がる。

だから必要だ。

「だ、大丈夫です…リヒトさんと一緒なら怖くないです」

健気にもそう言っているが、顔色は青い。

「俺が傍に居るから大丈夫だ。安心してくれ!」

「はい…」

二人で街に出た。

やはり、周りの目は痛いな。

「あれ…なに不細工な胸」

「化け乳じゃない…良くあんな物ぶら下げて生きていけるわね!わたしなら生きていけないわ」

「教会に早く行けば良かったのに可哀そう」

周りから小さい声だが聞こえてくる。

余りに人数が多すぎて、これじゃどうする事も出来ないな。

俺は悲しそうな顔になるアイカの手を強く握る事しか出来なかった。

「大丈夫だから」

「はい…」

なにが大丈夫なのか解らないな。

◆◆◆

「よく来てくださいました! リヒト様、今日も竜種を狩られるのですか? それとも素材の買取りでしょうか?」

「今日はパーティの申請をしに来たんだが」

「パーティの申請? リヒト様は勇者パーティ『希望の翼』の所属ですよね!抜けたなんて初耳ですが…ちょっと調べてみますね…あっ抜けていないですよ!」

抜けてない?

まさかガイアは俺を追放しながら、俺の籍を抜く手続きをしていなかったのか?

「俺は一応勇者パーティから追放された身なんだが、どうすれば良いんだ?」

「リヒト様、勇者パーティは死ぬまで抜ける事は出来ませんよ」

「だが、俺は魔王討伐から外されたんだが、どうすれば良いんだ?」

「そうですね…あっ問題ないですよ! リヒト様が別動隊になれば良いんですよ」

「別動隊?」

「そう、別動隊です」

詳しく話を聞くとなんてことは無い。

勇者パーティ『希望の翼』のメンバーになると基本的にはもう死ぬまで抜ける事は出来ないそうだ

四職(勇者 聖女 剣聖 賢者)は国が認めた存在だから、魔王討伐まで離れるわけにはいかない。

それに対して俺はその4人と違い、四職でない為別行動をとっても問題が無いそうだ。

確かに国からもどこの団体からも支援を受けてないからそうでなければ生活が出来ないよな。

「それで別動隊だと何か問題があるのかな」

「リヒト様の場合は元から財布が別だから問題は無いですね、しいて言えば四職の方に頼まないと王と謁見出来ない事位ですね、他勇者パーティ特権は殆ど大丈夫ですね…あともうパーティに所属しているから他のパーティに所属が出来ないだけです」

これじゃ他のパーティに入れないし、自分でパーティを作れないじゃないか?

不味くないか?

「俺はパーティを組みたいんだが?」

「それは問題無いですよ? 別動隊のリーダーはリヒト様ですから、別動隊の所属としてパーティは組めます」

「それだと、何か違いがあるのですか?」

「名前だけでガイア様勇者パーティと関係なく、実質リヒト様とだけのパーティという扱いですね…まぁほぼ別のパーティとなります。あと勇者パーティ特権はリヒト様にしかありません。そんな所です」

「そうですか!それじゃ、パーティ登録お願いします」

「誰とですか?」

「彼女、アイカとです…」

「あの、リヒト様はS級冒険者なんですよ? それに別動隊で名前だけとはいえ勇者パーティ『希望の翼』のメンバーになるんですよ…そんな化け乳女じゃなくてもA級B級から幾らでも紹介します」

「俺は彼女とパーティを組みたいんだ! 他は考えていない」

「ですがリヒト様、今なら『剣姫ビューティ』や『ドラゴンキラーゴードン』なんて有名な方も…」

「俺は一緒に戦う仲間じゃなく、お世話をしてくれる存在として彼女とパーティを組むんだ、手続きをお願い出来ないかな」

俺が睨むと受付嬢は顔色が変わった。

「わ、解りました」

「あの…もしかして私…勇者パーティ『希望の翼』の所属になるんですか?」

「別動隊だが、そう見たいだな」

「不味くないですか?私奴隷だし無能ですよ」

「手続き的に問題はある?」

「問題はありませんね、ただ冒険者登録に『リヒト様の所有奴隷』と入るのとF級から冒険者スタートというだけですね」

「簡単に言うとS級パーティの別動隊に所属のF級冒険者…そういう事で良いのかな?」

「はい、それで間違いないですね」

「それじゃそれで登録お願いします、あとアイカの口座も作って俺の口座から金貨20枚(約200万円)入れておいて貰える」

「解りました」

「え~と私『希望の翼』の所属になるんですか?」

「まぁ、そう言う事みたいだな」

なんだかアイカがかなり驚いて固まっているし、周りからも何故か注目されているけど…まぁ良いよな。






しおりを挟む
感想 129

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

幼馴染の勇者が一般人の僕をパーティーに入れようとするんですが

空色蜻蛉
ファンタジー
羊飼いの少年リヒトは、ある事件で勇者になってしまった幼馴染みに巻き込まれ、世界を救う旅へ……ではなく世界一周観光旅行に出発する。 「君達、僕は一般人だって何度言ったら分かるんだ?!  人間外の戦闘に巻き込まないでくれ。  魔王討伐の旅じゃなくて観光旅行なら別に良いけど……え? じゃあ観光旅行で良いって本気?」 どこまでもリヒト優先の幼馴染みと共に、人助けそっちのけで愉快な珍道中が始まる。一行のマスコット家畜メリーさんは巨大化するし、リヒト自身も秘密を抱えているがそれはそれとして。 人生は楽しまないと勿体ない!! ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

処理中です...