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第38話 ハーレム?
しおりを挟む「ひぃ……リヒト様、その人は、死んでいますよ! 気のせいかかすかに死臭がしてきます!」
アリスは獣人だから鼻が良いのか霊子の匂いが解かるようだ。
「アリス、今更だろう? まだ体があるだけマシじゃないか? メリッサなんて幽霊なんだから……」
「まぁ、私は幽霊ですわね」
「そうでした……メリッサさんも幽霊でしたね……アリス怖くありません!」
俺には綺麗な美女に見えるメリッサもアリスには死体みたいに見えるんだったな。
すっかり忘れていた。
「死人憑きの霊子です! 宜しくお願いしますね! アリスさん」
「はい、お願いします! 霊子さん!」
白い髪に赤み掛かった目、透き通るような肌のアリス。
金髪色白のスレンダーな美女のメリッサ。
長い黒髪の姫カット、昭和の清純派アイドルみたいな霊子。
凄い光景だな……まるで異世界小説のハーレムの主人公みたいだ。
「はい、アリスさんこちらこそ宜しくお願い致しますね」
無事溶け込めたみたいだ。
俺が見つめていると......
「リヒト様ぁ~そんなに皆を見つめてどうかしたんですかぁ~」
そんな事アリスが言ってきた。
「いや……皆、綺麗だな……そう思っただけだよ!」
「獣人ですよ!」
「幽霊なのですが……」
「死人憑きですが……」
「別に問題無いな! 俺にはアリスは美少女、メリッサは綺麗なお姉さん……そして霊子は、まるで昭和の清純派アイドルのように見えるから」
「そうでしたね、リヒト様はアリスが美少女に見えるブス専でしたね」
「いや、獣人じゃないと考えればアリスさんはなかなかの美形ですわ、確かに霊子さんも綺麗な異世界人ですわ」
『獣人じゃない』やはり、それが条件なんだな。
「確かに、アリスさんは美少女、メリッサさんは美女ですね~ですが、獣人に幽霊に死霊憑き……とんでもないメンバーですねぇ。生きているのリヒト様とアリスさんだけじゃ無いですか?」
確かにそうだけど、まぁ気にしたら負けだ。
と、言うか元42歳のおっさんが若返ってこんな恵まれた環境で暮らせているなんて、凄く贅沢だ。
また、今夜にでもイシュタス様に祈ろうか……
「そう言えば……幽霊とか死人憑きって女神教的にはどうなんだろう?」
「屋敷に住んでいた時にやれ、聖水だ、お祈りだとやられましたが問題はありませんでしたね……ただ、少し嫌な気分になるだけでしたわ」
「この世界には死霊憑きという存在が居ないみたいなので大丈夫そうです! 本来は私は死体から死体へ乗り移っていくのですが、この霧崎霊子に乗り移ってから出られなくなっちゃいました。ですが、この体がネクロマンサーだったからか、体が腐る事もなく過ごしています。 もしかしたら存在進化で(姫)がついたからかも知れませんが……良く解りません。この世界のゾンビという魔物は体が腐るらしいですが、進化してゾンビクィーンやゾンビキングになると腐る事も無いと言われていますから、進化したからかもしれない。どちらかは本当の所は解りませんね」
「そうか……そういえば、昭和の頃から此処に転移して来たんだっけ?」
「もう30年近くになりますね、霧崎京子という今の体の妹の体をのっとり憑いていたのですが、魔族との戦いで殺され、体の損傷が酷くて……そこで近くで同じく死んでいたまだ、ましな霊子の体に乗り移ったら、出られなくなった……そんな感じです……そこからは霊子として生きています。 不思議と老化もしないし、いつの間にか他人の体のパーツで失った部分を補う事も出来るようになりました。 これは本来できなかったんですけど……」
うん? と言う事は霧崎京子の前もあった……そう言う事か?
「と言う事は、この世界に転移してきたのは昭和でその前もあったと言う事だよな?」
「そうですね……古い事は虫食いだけど江戸時代に遊女にとして暮らしていた記憶はうっすらあるかな……気になります?」
見た目は女子大生位だけど、妖怪みたいなもんなんだよな。
まぁ、美人だから問題ないんだけどな……
「まぁ、リヒト様は変わっていますから、そんなの気にしません!」
「そうですわね、幽霊なのに気にしませんから」
「死人憑きって聞いても怖がりませんし、本当に変わってますね」
「確かに、その通りだね」
美人2人に美少女1人……こんな彼女達と過ごせるなら、その位は目を瞑るさ。
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