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第7話 二人の夜の始まり
しおりを挟む家に着いた。
俺の家は1階に俺が経営するスーパーがあり2階に平屋の家を建てている。
「美沙姉、お腹空いてない? 何か作るけど、食べたい物ある?」
美沙姉は前に比べると随分窶れて痩せた気がする。
恐らく、食事も真面に食べさせて貰えなかったんだろうな。
「和也君の好きな物で良いよ」
「そう、それならとっておきのお肉焼いちゃうね」
「お肉? 久しぶりだから楽しみ。あっ、私がやろうか?」
「今日は俺が全部やるから任せて。あっそうだ、折角だから1階のスーパーに行って美沙姉が食べたい物選ぶ?」
「そうね、和也くんのお店も見たいから、そうしようかな?」
「それじゃ、電気をつけるからちょっと待っててね」
「凄いね……」
約300坪のスーパーだから、スーパーとしては大きい物じゃない。
だけど、この近隣にはお店そのものが無いから、凄いのかも知れない。
お店が全くない場所に出来たスーパー。
農業とは全く関係ない。
寧ろ、農作物をこちらが買う立場だからこそ、権蔵さんでも俺に圧力はかけにくい。
最初は本当に小さい店だったんだけど、気がついたら此処迄大きくなっていた。
「うん、俺結構頑張ったんだよ! さぁ美沙姉、好きな物を好きなだけどうぞ!」
「うん、だけど、こんなに色々な物があると迷っちゃうな」
美沙姉は凄く目を輝かして、キョロキョロしながら商品を見て回っている。
美沙姉が権蔵さんの後添いになってから古馬の家の周りでしか会った事が無い。
俺のスーパーの店内では見た事が無い。
冷静に考えたら、軟禁状態だったんだな……
俺は本当に駄目駄目だ……
美沙姉が選んだのは、冷凍食品のピザやピラフだった。
だったら、俺は……飲み物とショートケーキでもチョイスするかな。
◆◆◆
食べ物を持ち帰り、部屋へ戻った。
テレビを見ながら食事をしている。
それだけで美沙姉は嬉しそうだった。
美沙姉はドラマの内容を知らないみたいで、内容をよく俺に聞いてきた。
お笑い番組を見るとコロコロとよく笑い、凄く可愛いい。
ピザやピラフを美味しそうに食べて、こんな美味しそうに食べて貰えたらピザやピラフも本望だろう。
きっとテレビすら真面に見せて貰えなかったんだろうな……
逆に俺はそう考え悲しくなった。
食事も終わり、二人きりだという事を意識するとちょっと恥ずかしくて落ち着かない。
「二人きりなんて久しぶりだね」
「そうだね」
ずうっと待ち焦がれた光景なのに、二人っきりになるとそわそわして落ち着かない。
「そろそろ寝る時間だね。お風呂先に借りて良い?」
「勿論」
「それじゃ、借りるね」
そう言うと美沙姉は脱衣所の方へ向かった。
美沙姉の服を脱ぐと時の布が擦れる、シュルシュルと音が聞こえてくる。
そこから暫くするとシャーシャーというシャワーの音が聞こえてきた。
つい、美沙姉の綺麗な体を思い浮かべてしまう。
大好きな美沙姉がお風呂に入っている。
それだけで俺は興奮がおさまらない。
凄く時間が長く感じる。
「いいお湯だった、気持よいいね。和也くんもお風呂入ってきたら」
美沙姉は笑っているけど、腕や太腿に痣が出来ている。
結構痛々しい。
「あっ……」
「ショックだったかな? だけど和也くんにはちゃんと見せた方が良いと思って……ゴメンね」
「ただの痣でしょう? 俺もおちょこちょいだから、良くぶつけて作るから気にならないよ」
「よかった」
「それじゃ、俺もお風呂に入ってくるね」
「うん……」
湯上りの美沙姉、痣はあったけど綺麗だ。
変な妄想をついしながら、シャワーで済ませてお風呂を出た。
うん、リビングに美沙姉がいない。
もう寝ちゃったのかな……
そう思い寝室に行くと……
布団が敷かれ、白い長襦袢を着て三つ指をついた美沙姉が居た
「私を貰ってくれるんでしょう……」
二人の長い夜が始まる。
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