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第17話 古馬VS芽瑠
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これから先、4家で会議を開か無くてはならない。
古馬家の長男正一くんが、うちの芽瑠以外に北条家、南条家の娘に手をつけてしまった以上話し合いをしないと納まらない。
娘を傷物にされた以上は、責任を持って貰わないとならない。
4家が集まるのは仕事の都合でまだ先だが、古馬家から、先に話し合いたいと連絡があった。
都合が良い。
南条家や北条家より先に話が出来る。
和也くんが駄目な以上、正一くんに責任を取って貰わないとならない。
古馬本家についた。
うちからは私、紗代、芽瑠。古馬本家からは権蔵さんと正一くん。
5人での話し合いだ。
この話し合いである程度今後の方針が決まるかも知れない。
「なんで、私が正一さんと結婚しないといけないの?」
芽瑠の様子がおかしい。
開口一番、芽瑠がそう言いだした。
「芽瑠、俺は君を愛しているんだ、だから結婚してくれないか?」
「芽瑠、お前一体何を考えているんだ」
「正一さんを婿に貰う話だったでしょう?」
「海人さん、紗代さん、これはどう言う事ですかな?」
私の方が知りたい。
芽瑠には紗代と一緒に、正一くんと結婚出来ないなら真面な縁談がこない。
そう伝えた筈だ。
なのに、芽瑠は自分から断るなんて、一体なにを考えているんだ。
◆◆◆
「芽瑠、お前は一体、どう言うつもりなんだ……」
「お父さんとお母さんが教えてくれたじゃない? 私が間違っていたって、正一さんは女に節操のないクズなんでしょう? なにが本妻に妾よ! 三股男ってだけじゃない? 誰一人満足に幸せに出来ないクズが戯言をならべただけの事だわ」
「過去はそうだったかも知れない。だが今は俺は芽瑠、お前を愛しているんだ」
その声は今の私には届かないですよ。
甘い言葉を囁いていても、薄っぺらい言葉にしか思えない。
正一さんは『自分の力で何も得ていない』ただの口先だけの男なんだから。
「本当にそうなのでしょうか? 本当に女を愛す資格なんて貴方には無いんじゃないですか?」
「芽瑠さん、幾らなんでも儂の息子を馬鹿にし過ぎじゃないか?」
「芽瑠口を慎みなさい!」
「本当の事ですよ? 権蔵さま言わせて貰いますが一番、正一さんを馬鹿にしているのは貴方だと思います」
「小娘がぁぁぁーー! 何をもってそんな事を、そこ迄言うのなら根拠があるのだろうな?」
「和也さんは自分で働き、稼いだお金で婚約指輪をくれましたよ。給料三か月分の物だった。それに比べてなんですか、この鼻くそみたいな指輪……安物だよね。返しますね」
「お前、俺がやった物を!」
「お前はお金で判断するのか、卑しい女だ」
「違いますよ! 権蔵さまに正一さん……そうですね、もし正一さんが権蔵さまの自慢の息子だとしますね。それなら、何故権蔵さまは引退なさって無いのですか?」
「幾ら正一が優秀でもまだ若い、そこ迄の器が身につくのはこれからだ」
「そうなのかも知れません。だったら、古馬本家は兎も角、何処かの関連事業の責任者になんでなってないの? いえ、責任者以前に碌に働いてもいないじゃない?」
「芽瑠……お前……」
「覆水盆に返らず、もう遅いのですが、和也さんは違ってましたよ。ちゃんと働いて私との将来を考えて準備をして、働いたお金で指輪も用意してくれました。 多分、この先も自分が働いたお金で結納のお金も持参したはずです。 私は本当に浅はかな女だったんです。自分の為に頑張って仕事をして、愛しているからこそ大切にしてくれていた……そんな人の真心を裏切って。親の脛を齧って遊びあるいている人に大切な初めてを捧げてしまった。やり直せるならやり直したい位です……」
「確かに和也くんは凄いが、うちの息子だって……」
「それなら、権蔵さま、今すぐ引退して正一さんに古馬本家の当主の座を譲れますか? この村の未来を今すぐ託せますか」
「出来ぬ……」
「そうでしょう? それに、私が正一さん以外にあと2人男を侍らせて、三人の男に抱かれるような生活をしても笑って生活できるの? 正一さん!」
「出来ない」
「そうでしょう? その出来ない事を貴方は言っていたのよ!私は本当に馬鹿だったのよ。自分一人をちゃんと愛してくれていた人を捨てちゃったんだから。和也さんはあんたなんかと違う。別れた後も私の事を考えて、慰謝料すら真面に取らなかったんだから、全部こっちが悪いのにね。お父さまから聞いたの『芽瑠さんが正一を選ぶって事は俺にも不満があったのでしょう。恋愛とはどちらか1方が悪いと言い切れませんから、縁が無かったそれだけです』だって」
「芽瑠、お前……」
「今頃になって気がついたのよ。和也さんがどれ程いい人だったのか。どれ程素敵で、自分を愛してくれていたのかよく解ったのよ。こんな馬鹿な事したんだから、きっと私には良い縁談は来ないと思う。 だけど、もし今、私が正一さんと結婚しても生涯、正一さんを和也さんと比べると思うのよ。そしてきっと正一さんをどんどん嫌いになっていくと思うの。だから、もう終わりにした方がいいよ。私が居なくなっても、まだ南条真理愛さんも居るし北条恵子さんもいるじゃない? 」
「芽瑠さん、貴方の言い分は解った。だが、そこを曲げて正一と添い遂げて貰えないか? この通りじゃ」
「そうですね……どうしてもというのなら、一度でも浮気したら、座敷牢に監禁して私との子供が出来るまで出さない。子供が生まれたら去勢する。その約束を書面にしてくれるなら良いですけど……出来ますか?」
「正一、この際だ……但し婿じゃなく嫁に芽瑠さんが来る......」
「嫌だぁぁぁーーそんなの約束しない」
「今のは冗談ですが、浮気しないで私だけを愛せるなら、約束出来た筈ですよ。もう縁が無かった。終わりにしませんか?」
「娘にその気がないなら仕方が無い4者の話し合いは東条家は参加辞退します。娘を傷物にした責任はお金で解決で構いません」
「そうね、芽瑠がこれじゃ仕方が無いわ、そう言う事でお願い致します」
「確かに、これじゃ仕方が無い、この度は愚息が迷惑をお掛けいたしました。ほら正一お前も謝れ」
「すみませんでした」
「もういいわ……それじゃお父さん、お母さん帰ろう」
「「そう(だな)(ね)」」
恋って目を曇らすのね……
あんなに素敵に思えた正一が、只のニートにしか見えないんだから。
古馬家の長男正一くんが、うちの芽瑠以外に北条家、南条家の娘に手をつけてしまった以上話し合いをしないと納まらない。
娘を傷物にされた以上は、責任を持って貰わないとならない。
4家が集まるのは仕事の都合でまだ先だが、古馬家から、先に話し合いたいと連絡があった。
都合が良い。
南条家や北条家より先に話が出来る。
和也くんが駄目な以上、正一くんに責任を取って貰わないとならない。
古馬本家についた。
うちからは私、紗代、芽瑠。古馬本家からは権蔵さんと正一くん。
5人での話し合いだ。
この話し合いである程度今後の方針が決まるかも知れない。
「なんで、私が正一さんと結婚しないといけないの?」
芽瑠の様子がおかしい。
開口一番、芽瑠がそう言いだした。
「芽瑠、俺は君を愛しているんだ、だから結婚してくれないか?」
「芽瑠、お前一体何を考えているんだ」
「正一さんを婿に貰う話だったでしょう?」
「海人さん、紗代さん、これはどう言う事ですかな?」
私の方が知りたい。
芽瑠には紗代と一緒に、正一くんと結婚出来ないなら真面な縁談がこない。
そう伝えた筈だ。
なのに、芽瑠は自分から断るなんて、一体なにを考えているんだ。
◆◆◆
「芽瑠、お前は一体、どう言うつもりなんだ……」
「お父さんとお母さんが教えてくれたじゃない? 私が間違っていたって、正一さんは女に節操のないクズなんでしょう? なにが本妻に妾よ! 三股男ってだけじゃない? 誰一人満足に幸せに出来ないクズが戯言をならべただけの事だわ」
「過去はそうだったかも知れない。だが今は俺は芽瑠、お前を愛しているんだ」
その声は今の私には届かないですよ。
甘い言葉を囁いていても、薄っぺらい言葉にしか思えない。
正一さんは『自分の力で何も得ていない』ただの口先だけの男なんだから。
「本当にそうなのでしょうか? 本当に女を愛す資格なんて貴方には無いんじゃないですか?」
「芽瑠さん、幾らなんでも儂の息子を馬鹿にし過ぎじゃないか?」
「芽瑠口を慎みなさい!」
「本当の事ですよ? 権蔵さま言わせて貰いますが一番、正一さんを馬鹿にしているのは貴方だと思います」
「小娘がぁぁぁーー! 何をもってそんな事を、そこ迄言うのなら根拠があるのだろうな?」
「和也さんは自分で働き、稼いだお金で婚約指輪をくれましたよ。給料三か月分の物だった。それに比べてなんですか、この鼻くそみたいな指輪……安物だよね。返しますね」
「お前、俺がやった物を!」
「お前はお金で判断するのか、卑しい女だ」
「違いますよ! 権蔵さまに正一さん……そうですね、もし正一さんが権蔵さまの自慢の息子だとしますね。それなら、何故権蔵さまは引退なさって無いのですか?」
「幾ら正一が優秀でもまだ若い、そこ迄の器が身につくのはこれからだ」
「そうなのかも知れません。だったら、古馬本家は兎も角、何処かの関連事業の責任者になんでなってないの? いえ、責任者以前に碌に働いてもいないじゃない?」
「芽瑠……お前……」
「覆水盆に返らず、もう遅いのですが、和也さんは違ってましたよ。ちゃんと働いて私との将来を考えて準備をして、働いたお金で指輪も用意してくれました。 多分、この先も自分が働いたお金で結納のお金も持参したはずです。 私は本当に浅はかな女だったんです。自分の為に頑張って仕事をして、愛しているからこそ大切にしてくれていた……そんな人の真心を裏切って。親の脛を齧って遊びあるいている人に大切な初めてを捧げてしまった。やり直せるならやり直したい位です……」
「確かに和也くんは凄いが、うちの息子だって……」
「それなら、権蔵さま、今すぐ引退して正一さんに古馬本家の当主の座を譲れますか? この村の未来を今すぐ託せますか」
「出来ぬ……」
「そうでしょう? それに、私が正一さん以外にあと2人男を侍らせて、三人の男に抱かれるような生活をしても笑って生活できるの? 正一さん!」
「出来ない」
「そうでしょう? その出来ない事を貴方は言っていたのよ!私は本当に馬鹿だったのよ。自分一人をちゃんと愛してくれていた人を捨てちゃったんだから。和也さんはあんたなんかと違う。別れた後も私の事を考えて、慰謝料すら真面に取らなかったんだから、全部こっちが悪いのにね。お父さまから聞いたの『芽瑠さんが正一を選ぶって事は俺にも不満があったのでしょう。恋愛とはどちらか1方が悪いと言い切れませんから、縁が無かったそれだけです』だって」
「芽瑠、お前……」
「今頃になって気がついたのよ。和也さんがどれ程いい人だったのか。どれ程素敵で、自分を愛してくれていたのかよく解ったのよ。こんな馬鹿な事したんだから、きっと私には良い縁談は来ないと思う。 だけど、もし今、私が正一さんと結婚しても生涯、正一さんを和也さんと比べると思うのよ。そしてきっと正一さんをどんどん嫌いになっていくと思うの。だから、もう終わりにした方がいいよ。私が居なくなっても、まだ南条真理愛さんも居るし北条恵子さんもいるじゃない? 」
「芽瑠さん、貴方の言い分は解った。だが、そこを曲げて正一と添い遂げて貰えないか? この通りじゃ」
「そうですね……どうしてもというのなら、一度でも浮気したら、座敷牢に監禁して私との子供が出来るまで出さない。子供が生まれたら去勢する。その約束を書面にしてくれるなら良いですけど……出来ますか?」
「正一、この際だ……但し婿じゃなく嫁に芽瑠さんが来る......」
「嫌だぁぁぁーーそんなの約束しない」
「今のは冗談ですが、浮気しないで私だけを愛せるなら、約束出来た筈ですよ。もう縁が無かった。終わりにしませんか?」
「娘にその気がないなら仕方が無い4者の話し合いは東条家は参加辞退します。娘を傷物にした責任はお金で解決で構いません」
「そうね、芽瑠がこれじゃ仕方が無いわ、そう言う事でお願い致します」
「確かに、これじゃ仕方が無い、この度は愚息が迷惑をお掛けいたしました。ほら正一お前も謝れ」
「すみませんでした」
「もういいわ……それじゃお父さん、お母さん帰ろう」
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