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第45話 和也過去 恨み
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俺は権蔵が嫌いだ。
いつか殺してやる……そう思っている。
無理やり美沙姉を後妻にした癖に大切にしない……
いや、大切にどころか奴隷の様に扱っている。
『殺してやりたい』
美沙姉の辛そうな姿を見る度にそう思った。
美沙姉が幸せに暮らしていたら、悲しいけど諦めもついたのかも知れない。
だが……美沙姉の不幸な姿を見る度に『俺なら幸せに出来るのに』その思いが強くなる。
だが、権蔵を殺して俺が捕まったら、美沙姉はどうなる?
あの地獄が死ぬまで続くかも知れない。
そう思うと出来なかった。
◆◆◆
何回頭の中で権蔵を殺したか解らない。
此処は田舎だ。
殺すのは難しくない。
一人で歩いている所を、後ろから石でぶん殴れば良い。
たかが老人、ナイフで滅多刺しもありだ。
他人を巻き込むつもりなら井戸の中に毒をいれるのもありかも知れない。
この辺りは農家ばかりだから『農薬』を盗むのも簡単だ。
だけど……それはリスクが多すぎる。
美沙姉はこの村が好きだ。
あんな地獄の様な日々が続いているのにこの村から出て行くのを嫌がる。
どうすれば良いのか解らない。
美沙姉と俺が幸せになるには権蔵を殺して『バレない』その条件が必要だ。
多分、俺は鬱なのかも知れない。
俺の頭の中を見れば、美沙姉が9割。
あとの一割は権蔵への復讐ばかり考えている。
◆◆◆
子供の無力さを知った俺は進学を諦めてお店を持つことにした。
土地は元からあるから無料。
建物は使わなくなったプレハブを貰ってきて手直しして使った。
此処に最低限必用な物を中古で買って……僅かな商品を置いておしまい。
別に儲からなくても良い……
此処は美沙姉の為の避難所だ。
食事も碌に貰えてない美沙姉を助けるための店だ。
赤字じゃ無ければそれで良い。
そう思っていたんだが……思ったより儲かった。
タバコやお酒が欲しいという近所からの要望があり、知り合いの高橋さんに名儀借りをし申請した所、近隣に酒屋やタバコ屋が無いからお酒の販売資格やたばこの販売資格が簡単に許可が出たのが大きい。
ビール、タバコ、洗剤は飛ぶように売れた。
それ以外にも『村人が欲しい物を取り寄せ』してあげていたら結構な売り上げになった。
商売として、在庫を持たず、買い手が決まっている状態で発注するのは凄く美味しかった。
仕事が忙しくなってくると鬱が少しおさまったのか『権蔵を殺そう』そういう思いは無くなった。
幾ら復讐でも犯罪を行っては駄目だ。
それは権蔵と同じ人間になってしまう……
多分、俺が犯罪者になったら、美沙姉はきっと笑ってくれない。
だから、やり返すなら他の方法じゃないと駄目だ。
今は、考えるのをよそう。
美沙姉を救えるタイミングが来た時にお金が無いと困るかも知れない。
そう思い……仕事を頑張る事にした。
結局、一人じゃ手が回らなくなり、アルバイトで名義借りでお世話になった、高橋さんに来て貰う事にした。
高橋さんは近所の農家の次男坊で、良く働いてくれるから本当に助かる。
プレハブの店では手狭になったので、お金も余裕があるから、しっかりした建物に作り替えた。
コンビニ位の広さの建物に建て替え、ガラスのショーケースの冷蔵庫も設置した。
これなら、誰が見てもしっかりした『スーパー』だ。
村から逃げる為のお金が溜まり、美沙姉に駆け落ちを持ちかけたが……断られてしまった。
『頭の中に絶望しかなくなった。』
そして忘れていた恨みがこみ上げて来た。
だが、復讐しようにも方法が無い。
なにか無いか模索していた。
俺から美沙姉を奪った権蔵。
どうすれば、彼奴が困る。
ひたすらそればかり考えていた。
◆◆◆
いつものように1人レジに居た。
「いやぁ暑いね……こう熱いと仕事が辛いよ、今泉さんは良いね。クーラーの聞いた部屋で仕事が出来て」
村だから良く俺に皆が話しかけてくる。
実際は大変な事も多い。
だが、農家に比べれば楽だ……うん?
なにかが引っかかる。
俺が羨ましいのか?
もしかしたら……
「おっちゃん、かき氷とドリンクあげるから、少し涼んでいかない?」
「良いのか悪いね……」
話しを聞く中で最後のピースがカチッと嵌まった。
これなら……これならいけるかも知れない。
いつか殺してやる……そう思っている。
無理やり美沙姉を後妻にした癖に大切にしない……
いや、大切にどころか奴隷の様に扱っている。
『殺してやりたい』
美沙姉の辛そうな姿を見る度にそう思った。
美沙姉が幸せに暮らしていたら、悲しいけど諦めもついたのかも知れない。
だが……美沙姉の不幸な姿を見る度に『俺なら幸せに出来るのに』その思いが強くなる。
だが、権蔵を殺して俺が捕まったら、美沙姉はどうなる?
あの地獄が死ぬまで続くかも知れない。
そう思うと出来なかった。
◆◆◆
何回頭の中で権蔵を殺したか解らない。
此処は田舎だ。
殺すのは難しくない。
一人で歩いている所を、後ろから石でぶん殴れば良い。
たかが老人、ナイフで滅多刺しもありだ。
他人を巻き込むつもりなら井戸の中に毒をいれるのもありかも知れない。
この辺りは農家ばかりだから『農薬』を盗むのも簡単だ。
だけど……それはリスクが多すぎる。
美沙姉はこの村が好きだ。
あんな地獄の様な日々が続いているのにこの村から出て行くのを嫌がる。
どうすれば良いのか解らない。
美沙姉と俺が幸せになるには権蔵を殺して『バレない』その条件が必要だ。
多分、俺は鬱なのかも知れない。
俺の頭の中を見れば、美沙姉が9割。
あとの一割は権蔵への復讐ばかり考えている。
◆◆◆
子供の無力さを知った俺は進学を諦めてお店を持つことにした。
土地は元からあるから無料。
建物は使わなくなったプレハブを貰ってきて手直しして使った。
此処に最低限必用な物を中古で買って……僅かな商品を置いておしまい。
別に儲からなくても良い……
此処は美沙姉の為の避難所だ。
食事も碌に貰えてない美沙姉を助けるための店だ。
赤字じゃ無ければそれで良い。
そう思っていたんだが……思ったより儲かった。
タバコやお酒が欲しいという近所からの要望があり、知り合いの高橋さんに名儀借りをし申請した所、近隣に酒屋やタバコ屋が無いからお酒の販売資格やたばこの販売資格が簡単に許可が出たのが大きい。
ビール、タバコ、洗剤は飛ぶように売れた。
それ以外にも『村人が欲しい物を取り寄せ』してあげていたら結構な売り上げになった。
商売として、在庫を持たず、買い手が決まっている状態で発注するのは凄く美味しかった。
仕事が忙しくなってくると鬱が少しおさまったのか『権蔵を殺そう』そういう思いは無くなった。
幾ら復讐でも犯罪を行っては駄目だ。
それは権蔵と同じ人間になってしまう……
多分、俺が犯罪者になったら、美沙姉はきっと笑ってくれない。
だから、やり返すなら他の方法じゃないと駄目だ。
今は、考えるのをよそう。
美沙姉を救えるタイミングが来た時にお金が無いと困るかも知れない。
そう思い……仕事を頑張る事にした。
結局、一人じゃ手が回らなくなり、アルバイトで名義借りでお世話になった、高橋さんに来て貰う事にした。
高橋さんは近所の農家の次男坊で、良く働いてくれるから本当に助かる。
プレハブの店では手狭になったので、お金も余裕があるから、しっかりした建物に作り替えた。
コンビニ位の広さの建物に建て替え、ガラスのショーケースの冷蔵庫も設置した。
これなら、誰が見てもしっかりした『スーパー』だ。
村から逃げる為のお金が溜まり、美沙姉に駆け落ちを持ちかけたが……断られてしまった。
『頭の中に絶望しかなくなった。』
そして忘れていた恨みがこみ上げて来た。
だが、復讐しようにも方法が無い。
なにか無いか模索していた。
俺から美沙姉を奪った権蔵。
どうすれば、彼奴が困る。
ひたすらそればかり考えていた。
◆◆◆
いつものように1人レジに居た。
「いやぁ暑いね……こう熱いと仕事が辛いよ、今泉さんは良いね。クーラーの聞いた部屋で仕事が出来て」
村だから良く俺に皆が話しかけてくる。
実際は大変な事も多い。
だが、農家に比べれば楽だ……うん?
なにかが引っかかる。
俺が羨ましいのか?
もしかしたら……
「おっちゃん、かき氷とドリンクあげるから、少し涼んでいかない?」
「良いのか悪いね……」
話しを聞く中で最後のピースがカチッと嵌まった。
これなら……これならいけるかも知れない。
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