【石のやっさん旧作】卑怯道!!僕は弱いんです。いじめないで下さい。だけどそれ以上いじめるなら...殺すよ。外伝

石のやっさん

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聖来篇 勇者の遠征 騎士の独り言

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勇者である高貴、聖女である真理は伸び悩んでいた。

王城での訓練で多少実力はついたものの、今でもその実力は騎士とそう変わらない。
遠征と称してダンジョンに潜ってはいるけど、一向に才能は開かない。
最近では随行している騎士からもあきれられている。
騎士とて自分だって強くなりたのだ。
それなのに、我慢して魔物を痛めつけ止めを譲っているのに、出てくるのは愚痴ばかり。
更に聖女に到っては魔物に同情までする。
ゴブリンとて多少は知能はある、殺されそうになれば命乞いの真似事位するさ。
可哀想なんて言って逃がすなよ。
そこまで追い込むのにどれだけ苦労したと思っているんだ。
魔物に友情や愛情は通用しない。
何度言ってもそれが解らない。
万が一同じ個体に出あったとしよう、そいつに次回負けたとして
「この前は見逃したろう」
と言ったところで殺されるだけだ。
そして、あんたの大事な聖女様は沢山の魔物に犯され苗床にされる。
そんな未来しかない。
その位はこの世界の人間ならガキでも知っている。
お前達が逃がす事でどれだけの人がこの先襲われるか考えられないのか、、此奴らは。
また、この遠征にどれだけのお金と労力が掛かっていると思ってんだ。
全騎士の1/3 200人が来ているんだぞ。
本来なら、こんなゴブリンの洞窟はさっさと走破して、最低でもオーク、可能ならオーガの洞窟に行って蹂躙出来る力を身に着けなきゃいけないんだ。
それなのに、甘い事ばかり言いやがって責任を果たしてから言えよ。

それに比べて、セレ様はどうだ。
仲間からきた手紙だとご自分1人で実力を身に着けたそうだ。
しかも、冒険者として身を立てているのに、あれ程冷遇したのに戻ってきてくれた。
門番は死ぬほど後悔したそうだ。
そりゃそうだ、「もう二度とここには来るなよ」そう言って追い出したんだからな。
だけど、セレ様はもう一度会った時にこう言ったそうだ。
「貴方が冷たく追い出してくれたから、僕はここに居る、悔しいと思う気持ちが僕を強くしてくれたんだ、、ありがとう」
だってよ、、言えないよ、、俺だったらぶん殴っているよな。
しかもよ、あのドラド様に勝ったんだよ。
殺してしまったのは騎士として生きているんだから、、仕方ないさ。
ちゃんと、詫びもしたらしいし、ドラド様の強さも称えたそうだ、、
幾ら強くなったからって、王国最強に手加減なんて出来ないだろう。

王国最強に勝って実力を示して沢山の素材を納めている。
そりゃあ、報奨も弾むのも当たり前だ。
結局、セレ様は自分の力で地位も姫様も手に入れた。
望んだ姫様がマリア様なのがまた泣けてくる。
あの方は不憫だったからな。

なぁ勇者、あんたの友達はクラスもスキルも殆ど無いのに鍛え上げて強くなった。
王国最強に勝ったし、いつも頑張っているから、、英雄と呼ばれているんだぞ。
女神に愛され、クラスもスキルも恵まれているあんたが、未だにゴブリン相手にてこずっているって可笑しくないか。

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