63 / 65
引退を勧めるぜ
「ああっ…」
「ああっじゃねーよ…お前、歯を食いしばれ」
「やっ、やめろぉー――っ」
「うるせーっ」
俺は金森をぶん殴った。
俺はこの学校で番をはりたい訳じゃねーし、目立ちたい訳じゃねー。
「いきなりひでーな…」
しれっとしてやがる。
此奴、殴られる覚悟はしていたな。
「ひでーのはお前だろうが…お前のせいでもう6件絡まれているんだぜ…殴られた位で許されると思うな…どうしてくれるんだ? 俺は女と面白く可笑しく」
「それはもう大丈夫だ!」
収まるとは思えねー。
「何が大丈夫なんだ!」
「そりゃもう手を出さねーよ…順子の乳首切断に、勝の指切断に亮の顔焼き。これでもう雑魚は怖くて手を出さないだろう。俺も言っておいたぜ、番格になるんだから『女なら負けたら犯される、刻まれるは当たり前』『男は指の一本や二本で泣き言言うな』ってな。」
「ほぉう…お前、俺は不良で目立ちたい訳じゃねー。もしそうしたいなら大隅の所でナンバー2にでも収まるさぁ。こんな学校になんて居ねーよ。ふざけんじゃねー」
こんなちんけな中学でてっぺんとっても意味がねーよ。
「マジ…田向、いや田向さん『極悪少年愚連隊』から幹部の話しまで来ていたんですか?」
「うるせーよ…断った」
「なんでですか? ナンバー2ですよ、そんなすげー話」
「あのよ…ガキの中で幾ら上をとっても大して金にならねー。今はまだ出るべきじゃねーんだよ…損得勘定だ」
本格的になにかやるなら…まだ早い。
「田向さん…あんた何がやりたいんだ?」
「馬鹿だな…金、女、そして権力、男ならそれ以外あるか? まぁ俺の場合は、それプラス自由。この4つが欲しいだけだ」
「番格になれば、この学校だけなら…」
「馬鹿か? 自分の事考えてみろよ…黒狼会の兵隊以下だろうが、奴隷みたいな物だろうが? お前、黒狼会の誰かに逆らったことあるか?どうせ無いだろう」
「ああっ…なら『極悪少年愚連隊』のナンバー2から始めたら良いじゃないですか?」
「バーカ、大隅と俺はダチみたいなもんだ。ナンバー2になんかなったら対等な関係じゃなくなる…だからダチのままで良いんだ」
「おい…まさかお前…」
「ああっ、俺は誰の下にもつく気はねーよ。昔、下について馬鹿見たからな」
「昔ってお前、中一だろうが」
「まぁな…ダチや手下なら欲しいと思うが…お前を含め碌な奴がいねー」
「俺が舎弟になるって言ったじゃねーか?」
「お前じゃ要らねーよ」
「なんでだ?」
「お前は同類じゃねーからな」
「同類じゃない?」
「お前ガキじゃん? 指を切り落としもしなければ、人を焼くことも女犯すした事もねーだろう? 殺しは経験あるか?」
「ねーよ」
「だろうな? 俺の仲間になりたいなら、人を殺せるような奴…笑いながら指を切り落としたり、女を犯せる奴…それが条件だ。 そうだな、神成先輩だっけ…再起不能に追い込んでみろよ。そうしたら考えてやるぜ…あっ最低限指2本以上切断な」
どうせ此奴じゃ出来ねー。
「俺には無理だ」
「だろうな…なぁ、お前じゃ『本物』には成れねー『引退』を勧めるぜ…」
此奴は器じゃねー、恐らく神成って奴も…
精々がチンピラで使い潰されるだけだ。
『舎弟になりたい』そう言った此奴に…せめてものアドバイスだ。
だが二度とは言わねー…どうするかは此奴が決める事だ。
「そうだな…俺は不良はもう辞める」
「それが良いな」
「それで、田向、お前はどうするんだ? この学校…どうするんだ?」
「さぁな…だがここ迄話が進んじまったら、神成はどうにかしないとならねーな…まぁどうするかは…これから決めるさぁ」
「そうか」
「ああっ、それで金森、お前はもう不良を辞める…間違いねーな」
「ああっ」
「それじゃ、もう俺と関わることはねぇー それじゃもう行くぜ。じゃぁなパンピー」
「ああっ」
本当に面倒くせー…神成かぁ…今更ガキ一人ぶっ倒してもなんも得にならねーのに。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?