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第三章 この世界の不条理
第65話 本妻
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「理人、あんたね…凄く不潔よ…」
「いや、麗華さん、この世界じゃSEXは美徳だからね」
「だからと言って、朝から晩までラブホみたいな場所に籠ってSEXばかり、絶対に健全じゃないわ」
「そうは言うけど…」
「麗華子爵、この世界は常識が違うのよ! 男女比が狂っていて男が少ない…この世界じゃ、子供を増やす事が最優先なの! だからこれは健全な事だわ」
シャルナが間に入ってきた。
「ですが…流石にそればかりじゃ嫌になるでしょう、理人に聞くけど? それで良いの? それだけじゃなく、普通の男女交際とかしたくないの?」
「はははっ、それはもう諦めた…まぁ、実際はそれだけじゃ無く普通のデートもしているよ…(ボソッ 20回に1回くらいだけど…)」
「そう…そう言えば私達が帰還した時も二人の女性と一緒に居たわね」
「まぁね…」
あのデートも1か月振りだし、あの後は…はははデートして居ないな。
「そう?まぁこの世界の事情も解かるし、沢山の人を侍らせているけど…将来はどうする気なの?」
「将来?」
「惚けた顔をしているけど、この世界にも一応は結婚という制度はあるわよ! 今は良いとして将来は結婚するのよね?」
「そりゃ結婚するよ…だけど、一夫多妻でOKな筈だから何も問題ないよ」
麗華さんが何を言いたいのか解らない。
「それで、本妻は誰にするの?」
「本妻?」
「そうよ、確かに複数婚は可能だけど…それは本妻+側室という関係だから1番の女性は決めないといけないのよ? 誰を本妻にするのかな? そう思ってね…ぶっちゃけ理人は誰が1番好きなの?」
「そんなの決まっているわ! 理人が1番好きなのは私よね?決まっているじゃない?」
「そうだな…」
「理人…今この場で言っても意味は無いわ、シャルナ様も今聞いても意味はない…どうせ優柔不断な理人の事だから、今なら確実にシャルナ様っていうわ…だけど、それはカセリアが一緒ならカセリア、ミムが一緒ならミム、そう言うと思うのよ…これは全員いる時に聞かないと意味がないわ」
「そうね…」
「そうですよ…全員が居る時に話さないと意味がないですよ」
「…」
麗華さんがニタリと意地悪そうな笑顔でこちらを見ている。
しかし、男は貴重だから…そういう理由で王族や貴族ですら呼び捨てにしているけど…習慣って怖いな。
麗華さんを呼び捨てに出来ない。
南条財閥の1人娘で学園の女王様と呼ばれていた…
前の世界に居た頃は『麗華様』だもんな。
「それじゃ、全員が居る時に勝負で良いじゃない? 理人期待しているわ!」
ヤバい、ヤバい、ヤバい…
魔王にその側近に女王に王女に貴族…それが入り組んでいる中から、1番を決めないといけないなんて…
なんとか、回避できないかな…
「シャルナ…俺が女王であるマリアーヌや王女であるマリンを飛び越えてシャルナを選んだら気まずいでしょう? 他にも魔王であるサキュバ様も居るし…」
「全然困らないわ、実社会は実社会、ハーレムはハーレムで関係ないわ…色々考えて理人が一番好きで頼りになる人を本妻にすれば良いのよ」
「頼りになる…」
「当たり前じゃない! だってハーレムを仕切るのよ!頼りになる人じゃないと無理だわ…少し虐めすぎたわね…だけど直ぐでなくて良いから決めないとね」
本妻か…
どうしようか…
「いや、麗華さん、この世界じゃSEXは美徳だからね」
「だからと言って、朝から晩までラブホみたいな場所に籠ってSEXばかり、絶対に健全じゃないわ」
「そうは言うけど…」
「麗華子爵、この世界は常識が違うのよ! 男女比が狂っていて男が少ない…この世界じゃ、子供を増やす事が最優先なの! だからこれは健全な事だわ」
シャルナが間に入ってきた。
「ですが…流石にそればかりじゃ嫌になるでしょう、理人に聞くけど? それで良いの? それだけじゃなく、普通の男女交際とかしたくないの?」
「はははっ、それはもう諦めた…まぁ、実際はそれだけじゃ無く普通のデートもしているよ…(ボソッ 20回に1回くらいだけど…)」
「そう…そう言えば私達が帰還した時も二人の女性と一緒に居たわね」
「まぁね…」
あのデートも1か月振りだし、あの後は…はははデートして居ないな。
「そう?まぁこの世界の事情も解かるし、沢山の人を侍らせているけど…将来はどうする気なの?」
「将来?」
「惚けた顔をしているけど、この世界にも一応は結婚という制度はあるわよ! 今は良いとして将来は結婚するのよね?」
「そりゃ結婚するよ…だけど、一夫多妻でOKな筈だから何も問題ないよ」
麗華さんが何を言いたいのか解らない。
「それで、本妻は誰にするの?」
「本妻?」
「そうよ、確かに複数婚は可能だけど…それは本妻+側室という関係だから1番の女性は決めないといけないのよ? 誰を本妻にするのかな? そう思ってね…ぶっちゃけ理人は誰が1番好きなの?」
「そんなの決まっているわ! 理人が1番好きなのは私よね?決まっているじゃない?」
「そうだな…」
「理人…今この場で言っても意味は無いわ、シャルナ様も今聞いても意味はない…どうせ優柔不断な理人の事だから、今なら確実にシャルナ様っていうわ…だけど、それはカセリアが一緒ならカセリア、ミムが一緒ならミム、そう言うと思うのよ…これは全員いる時に聞かないと意味がないわ」
「そうね…」
「そうですよ…全員が居る時に話さないと意味がないですよ」
「…」
麗華さんがニタリと意地悪そうな笑顔でこちらを見ている。
しかし、男は貴重だから…そういう理由で王族や貴族ですら呼び捨てにしているけど…習慣って怖いな。
麗華さんを呼び捨てに出来ない。
南条財閥の1人娘で学園の女王様と呼ばれていた…
前の世界に居た頃は『麗華様』だもんな。
「それじゃ、全員が居る時に勝負で良いじゃない? 理人期待しているわ!」
ヤバい、ヤバい、ヤバい…
魔王にその側近に女王に王女に貴族…それが入り組んでいる中から、1番を決めないといけないなんて…
なんとか、回避できないかな…
「シャルナ…俺が女王であるマリアーヌや王女であるマリンを飛び越えてシャルナを選んだら気まずいでしょう? 他にも魔王であるサキュバ様も居るし…」
「全然困らないわ、実社会は実社会、ハーレムはハーレムで関係ないわ…色々考えて理人が一番好きで頼りになる人を本妻にすれば良いのよ」
「頼りになる…」
「当たり前じゃない! だってハーレムを仕切るのよ!頼りになる人じゃないと無理だわ…少し虐めすぎたわね…だけど直ぐでなくて良いから決めないとね」
本妻か…
どうしようか…
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