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第一章
奇妙なお茶会
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『お前、悪魔か?』
『そういうあんたは、死神?』
出会いはまあ、そんな感じ。
花々が咲き誇る、緑がたくさんある野原で二人の少女がシートを敷いてお茶会をしていた。お茶会といっても一人はシートの上に置いてあるたくさんの本の一冊を開いて黙々と読んでおり、もう一人はバスケットの中にあるたくさんのお菓子をパクパク食べているだけであるが。
「美味しい!!やっぱり、君の作るお菓子は最高だね。」
口の周りをクリームやらチョコやらでベタベタにしている、片目に仮面を付けた少女はニコニコ笑っている。そんな彼女を先程から黙々と本を読んでいた黒髪の少女は本から目を離し、仮面を付けた少女を見ながらポツリと呟く。
「悪魔って、魂だけを食べると思ってたけど、そうじゃないんだ。」
黒髪の少女の言葉に食べることに夢中になっていた仮面を付けた少女ー悪魔は手を止める。その顔はさっきまでのニコニコ顔から急に不機嫌丸出しの顔だった。
「それって貶してんの?君だって死神のくせに、人間がイメージする大鎌とかじゃないじゃん!!」
睨みつけるように言う悪魔に、黒髪の少女ー死神は大して表情も変えないまま、貶してないよと返す。そして開いていた本にしおりを挟むと、本を閉じた。
「というか、俺達がこうしてのんびりお茶会しているのも変だよね?出会った時のこと、覚えてる?」
「覚えてるよ。たまたま散歩していたら、死神の気配がして出会ったよね?でも、その時の君の言葉が『お前、悪魔か?』だもん。てっきり斬りかかってくるのかと思ったのに、とんだ拍子抜けだよ。」
「まあ、仕事もなくオフだったからね。でも、その返しが『そういうあんたは、死神?』とかだとは思わなかったからな。」
二人は互いの出会いをぼんやりと思い出していた。ちなみに二人の名前は、死神の名前は光。悪魔の名前はレイという。放浪癖があるレイは自分の世界からひょっこり抜け出しては、あちこち散歩と称していろんな世界を飛んでいるのだ。そんな彼女がたまたま現世を散歩していたら、死神(オフ状態)の光と出会ったのが、二人の出会いだった。普通は合間見ない種族の二人だったが、互いに敵対心もなかったため、その場を去った。そして今度は死神の世界でのんびりと一人で本を読んでいた光がレイを見つけたのが、二度目の出会いだった。そして何度も会っていく内に、光のお菓子目当てでレイがなぜか居座るようになり、このような奇妙なお茶会が始まったのだ。
「まあ、基本お互いバレていないからいいじゃん。それに悪魔は確かに魂は食べるけど、いつも食べているわけじゃないからね。本当に必要な時だけだから。それに僕はそこら辺にいる悪魔とはちょっと違うからね。」
そう言うとレイはお菓子のドーナツを食べ終えると、紅茶を啜る。しかし、すぐに表情が変わる。
「甘!!ちょっとこれ、甘すぎだよ!!砂糖何杯入れたの?!」
「お前、いつも甘いの好きだから何杯入れたか覚えてない。つーか、普通だろう?」
この甘党!!信じらんない!!とレイはまたしかめっ面になった。
『そういうあんたは、死神?』
出会いはまあ、そんな感じ。
花々が咲き誇る、緑がたくさんある野原で二人の少女がシートを敷いてお茶会をしていた。お茶会といっても一人はシートの上に置いてあるたくさんの本の一冊を開いて黙々と読んでおり、もう一人はバスケットの中にあるたくさんのお菓子をパクパク食べているだけであるが。
「美味しい!!やっぱり、君の作るお菓子は最高だね。」
口の周りをクリームやらチョコやらでベタベタにしている、片目に仮面を付けた少女はニコニコ笑っている。そんな彼女を先程から黙々と本を読んでいた黒髪の少女は本から目を離し、仮面を付けた少女を見ながらポツリと呟く。
「悪魔って、魂だけを食べると思ってたけど、そうじゃないんだ。」
黒髪の少女の言葉に食べることに夢中になっていた仮面を付けた少女ー悪魔は手を止める。その顔はさっきまでのニコニコ顔から急に不機嫌丸出しの顔だった。
「それって貶してんの?君だって死神のくせに、人間がイメージする大鎌とかじゃないじゃん!!」
睨みつけるように言う悪魔に、黒髪の少女ー死神は大して表情も変えないまま、貶してないよと返す。そして開いていた本にしおりを挟むと、本を閉じた。
「というか、俺達がこうしてのんびりお茶会しているのも変だよね?出会った時のこと、覚えてる?」
「覚えてるよ。たまたま散歩していたら、死神の気配がして出会ったよね?でも、その時の君の言葉が『お前、悪魔か?』だもん。てっきり斬りかかってくるのかと思ったのに、とんだ拍子抜けだよ。」
「まあ、仕事もなくオフだったからね。でも、その返しが『そういうあんたは、死神?』とかだとは思わなかったからな。」
二人は互いの出会いをぼんやりと思い出していた。ちなみに二人の名前は、死神の名前は光。悪魔の名前はレイという。放浪癖があるレイは自分の世界からひょっこり抜け出しては、あちこち散歩と称していろんな世界を飛んでいるのだ。そんな彼女がたまたま現世を散歩していたら、死神(オフ状態)の光と出会ったのが、二人の出会いだった。普通は合間見ない種族の二人だったが、互いに敵対心もなかったため、その場を去った。そして今度は死神の世界でのんびりと一人で本を読んでいた光がレイを見つけたのが、二度目の出会いだった。そして何度も会っていく内に、光のお菓子目当てでレイがなぜか居座るようになり、このような奇妙なお茶会が始まったのだ。
「まあ、基本お互いバレていないからいいじゃん。それに悪魔は確かに魂は食べるけど、いつも食べているわけじゃないからね。本当に必要な時だけだから。それに僕はそこら辺にいる悪魔とはちょっと違うからね。」
そう言うとレイはお菓子のドーナツを食べ終えると、紅茶を啜る。しかし、すぐに表情が変わる。
「甘!!ちょっとこれ、甘すぎだよ!!砂糖何杯入れたの?!」
「お前、いつも甘いの好きだから何杯入れたか覚えてない。つーか、普通だろう?」
この甘党!!信じらんない!!とレイはまたしかめっ面になった。
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