2 / 220
胎動編
第二話 敵と敵と味方?
しおりを挟む
さっき「人生最高速度を更新できそう」とか言ったが少しだけ訂正させてほしい
✕人生最高速度
〇人類最高速度
人類で最も早がったのが確か100m9秒58だったはずだから今多分僕はその速度を余裕で超えている
さっきの場所から今通り過ぎた電柱まで約700mなのだがまだ走り出してから1分も経っていない
何ということでしょう
空からの落下物は平常化バイアスだけでなく人類の限界にまで勝利してしまったようです
一年くらい前にこれ降ってたら陸上やってたのに
「あ、やっと学校ついた」
やっとって言っても1分半くらいしか経ってな
ーその瞬間、止まっていた「音」が急に鳴り出したー
「っ!!!」
そこら中から鳴り出す戦闘音
とはいえ、冷静になってみるとそこまで騒音というほどでもなかった
どうやら学校では既に戦闘が始まっていたらしい
それにしても、なんで直前まで戦闘音が聞こえなかったんだ?
誰かがこのあたりに結界でも張っているのか?
だとしたら早めに「アイツ」回収してここから離れたほうがいいのか?
どちらにせよ、中を見ないことには何も始まらない
今学校がどうなっているのかを確認しなければ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
校内の状況は予想どうりと言えばいいのか
地獄絵図と言えばいいのか
そこら中に「元」人間の死体が転がっていた
これはアニメで死体に慣れていなかったら精神的に厳しかったかもしれない
「あいつ生きてるかな」
どうせ死体の顔を見ても判別できないがとりあえず一人ひとり確認していく
そしてそこに見知った顔が無さそうなことにひとまず安堵を覚えた
「てか、皆いくらなんでも荒れすぎだろ」
蜃気楼高校っていわゆる「進学校」ってやつだったんだけど
それが一日でこうも変わるものか?
とりあえずは協力者を探さないと
こんな荒れたところでの単独行動は危険すぎる
「ん?」
あいつ……
次の瞬間、地面から生えてきた巨大な蔓に締め上げられ、僕は意識を手放した
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「それにしたって、あんなに乱暴にすることは無かっただろ」
「だってお前、普通に話しに行っても絶対俺のこと信用しないだろ」
いや、それは確かにそうかもしれないけどさ
流石に唯一の友人だと思っていた相手から認識された瞬間縛りあげられて連れてこられたらメンタル的にもくるものがある
もう少し他人に配慮できないのかコイツは
いや、他の人には配慮しているからこういった方が正しいのか
「もう少し僕に配慮できないのか?」
「いや、する必要ある?」
良くも悪くも蜃気楼高校で一番僕と仲が深いのはこいつ、城崎聖なんだが
過去の僕に会う機会があれば言ってやりたい
こいつと深く関わるな、と
「とりあえず校内の人の人心掌握はなんとかなったから、みんなの持ってる装備の能力調べてきて」
装備?
「装備って?」
まあ、なんとなく予想はできてるけど
「さっき降ってきたやつのこと、俺たちは『装備』って呼んでるんだ」
「いや、僕自分の装備の能力もわからないんだけど」
多分、対象の減速とかだと思うけど
「じゃあ、お前の装備の能力の把握も兼ねて」
「…………わかった」
そう言って僕は、クラスメイトのほぼ全員が隅に座って震えている教室を後にした
確か、まずは1-6だったな
本当は人と話せる自信ないし、こういうことは遠慮したいんだけど
まだあいつの実力が未知数な以上、下手に逆らうのもまずい気がする
実際、意識外からの攻撃とはいえ、僕はあいつに一瞬で拘束、無力化されたんだから
早い段階で装備の把握をしてあいつへの対抗手段も考えないとな
じゃないとなれない剣術であいつと戦わなければならないかもしれない
そういう意味ではこのタイミングであいつの視界から外れたのは良かったのかもしれない
まあ、まだ監視されていないという確証は無いんだが
「1-6は……ここか」
とりあえずはついたけど、なんて言って入ればいいんだ?
「失礼まー」
その次の瞬間、僕に迫ったのは挨拶ではなく鋭利なナイフだった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
危なかった
あの瞬間、挨拶がこれでいいのか迷って一瞬立ち止まったおかげでナイフの動線から外れて、髪に掠るだけで済んだ
挨拶を迷っていなかったら今頃は両目が見えなくなっていたに違いない
(よく見ればナイフじゃなくて棒の先にナイフを付けた簡易薙刀じゃないか)
こんなもん室内で振り回すなよ
それより、僕の刀の能力を起動させなくては
確かさっきは抜剣と考えた時に起動したから
(抜剣)
僕は刀に手を置きながらそう考えた
すると今度は左から日本刀が襲ってきた
(減速出来てない?!)
これは本格的に刀一本で戦う未来が見えてきたかもしれない
もしかして一日で使用できる回数が決まっているということも
とりあえず今は刀で戦わないと
「抜剣」
この時、さっきの勢いでこの言葉を口にしたことが運命の分かれ目だったのだろう
次の瞬間、相手2名の動きが止まった
相手の持っている武器は1人が簡易薙刀、もう1人が日本刀だ
今僕の持っている太刀と少し大きさが違うのでもしかすると日本刀には太刀と脇差と薙刀以外にも種類があるのかもしれない
(とりあえず奪っとくか)
さっきの行動を見るところ、結構戦い慣れてるみたいだし、このまま武装させて置くのは危険だ
武器を奪っておこう
決してこれは窃盗ではなく、一時的に預かるだけだということを忘れないでほしい
そうして僕は、2人から武器を回収し、改めて考えることにした
「で、何で能力が起動したんだろう」
✕人生最高速度
〇人類最高速度
人類で最も早がったのが確か100m9秒58だったはずだから今多分僕はその速度を余裕で超えている
さっきの場所から今通り過ぎた電柱まで約700mなのだがまだ走り出してから1分も経っていない
何ということでしょう
空からの落下物は平常化バイアスだけでなく人類の限界にまで勝利してしまったようです
一年くらい前にこれ降ってたら陸上やってたのに
「あ、やっと学校ついた」
やっとって言っても1分半くらいしか経ってな
ーその瞬間、止まっていた「音」が急に鳴り出したー
「っ!!!」
そこら中から鳴り出す戦闘音
とはいえ、冷静になってみるとそこまで騒音というほどでもなかった
どうやら学校では既に戦闘が始まっていたらしい
それにしても、なんで直前まで戦闘音が聞こえなかったんだ?
誰かがこのあたりに結界でも張っているのか?
だとしたら早めに「アイツ」回収してここから離れたほうがいいのか?
どちらにせよ、中を見ないことには何も始まらない
今学校がどうなっているのかを確認しなければ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
校内の状況は予想どうりと言えばいいのか
地獄絵図と言えばいいのか
そこら中に「元」人間の死体が転がっていた
これはアニメで死体に慣れていなかったら精神的に厳しかったかもしれない
「あいつ生きてるかな」
どうせ死体の顔を見ても判別できないがとりあえず一人ひとり確認していく
そしてそこに見知った顔が無さそうなことにひとまず安堵を覚えた
「てか、皆いくらなんでも荒れすぎだろ」
蜃気楼高校っていわゆる「進学校」ってやつだったんだけど
それが一日でこうも変わるものか?
とりあえずは協力者を探さないと
こんな荒れたところでの単独行動は危険すぎる
「ん?」
あいつ……
次の瞬間、地面から生えてきた巨大な蔓に締め上げられ、僕は意識を手放した
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「それにしたって、あんなに乱暴にすることは無かっただろ」
「だってお前、普通に話しに行っても絶対俺のこと信用しないだろ」
いや、それは確かにそうかもしれないけどさ
流石に唯一の友人だと思っていた相手から認識された瞬間縛りあげられて連れてこられたらメンタル的にもくるものがある
もう少し他人に配慮できないのかコイツは
いや、他の人には配慮しているからこういった方が正しいのか
「もう少し僕に配慮できないのか?」
「いや、する必要ある?」
良くも悪くも蜃気楼高校で一番僕と仲が深いのはこいつ、城崎聖なんだが
過去の僕に会う機会があれば言ってやりたい
こいつと深く関わるな、と
「とりあえず校内の人の人心掌握はなんとかなったから、みんなの持ってる装備の能力調べてきて」
装備?
「装備って?」
まあ、なんとなく予想はできてるけど
「さっき降ってきたやつのこと、俺たちは『装備』って呼んでるんだ」
「いや、僕自分の装備の能力もわからないんだけど」
多分、対象の減速とかだと思うけど
「じゃあ、お前の装備の能力の把握も兼ねて」
「…………わかった」
そう言って僕は、クラスメイトのほぼ全員が隅に座って震えている教室を後にした
確か、まずは1-6だったな
本当は人と話せる自信ないし、こういうことは遠慮したいんだけど
まだあいつの実力が未知数な以上、下手に逆らうのもまずい気がする
実際、意識外からの攻撃とはいえ、僕はあいつに一瞬で拘束、無力化されたんだから
早い段階で装備の把握をしてあいつへの対抗手段も考えないとな
じゃないとなれない剣術であいつと戦わなければならないかもしれない
そういう意味ではこのタイミングであいつの視界から外れたのは良かったのかもしれない
まあ、まだ監視されていないという確証は無いんだが
「1-6は……ここか」
とりあえずはついたけど、なんて言って入ればいいんだ?
「失礼まー」
その次の瞬間、僕に迫ったのは挨拶ではなく鋭利なナイフだった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
危なかった
あの瞬間、挨拶がこれでいいのか迷って一瞬立ち止まったおかげでナイフの動線から外れて、髪に掠るだけで済んだ
挨拶を迷っていなかったら今頃は両目が見えなくなっていたに違いない
(よく見ればナイフじゃなくて棒の先にナイフを付けた簡易薙刀じゃないか)
こんなもん室内で振り回すなよ
それより、僕の刀の能力を起動させなくては
確かさっきは抜剣と考えた時に起動したから
(抜剣)
僕は刀に手を置きながらそう考えた
すると今度は左から日本刀が襲ってきた
(減速出来てない?!)
これは本格的に刀一本で戦う未来が見えてきたかもしれない
もしかして一日で使用できる回数が決まっているということも
とりあえず今は刀で戦わないと
「抜剣」
この時、さっきの勢いでこの言葉を口にしたことが運命の分かれ目だったのだろう
次の瞬間、相手2名の動きが止まった
相手の持っている武器は1人が簡易薙刀、もう1人が日本刀だ
今僕の持っている太刀と少し大きさが違うのでもしかすると日本刀には太刀と脇差と薙刀以外にも種類があるのかもしれない
(とりあえず奪っとくか)
さっきの行動を見るところ、結構戦い慣れてるみたいだし、このまま武装させて置くのは危険だ
武器を奪っておこう
決してこれは窃盗ではなく、一時的に預かるだけだということを忘れないでほしい
そうして僕は、2人から武器を回収し、改めて考えることにした
「で、何で能力が起動したんだろう」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる