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東京事編
第二十七話 尋問
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何だ……こいつは?!
いきなり小玉の頭に手を当てたかと思ったら少し苦しんだあと動かなくなった
向こうにとっては俺たちは重要な情報源だから見せしめに殺すようなことは無いと思っていたのだが……
「もう一人の方は慎重にやらないとな……」
不味い!!
ここで情報を話しておかないと脳を弄られた上で殺される!!
「ーー!ーー!」
くそ!猿轡のせいで何も喋れない!
「いや……あんなの見たら誰だって黙ろうとは思わないんじゃないかな?」
見ていたもう一人の男がそう言った
よし!そうだ!そいつの意見を取り入れろ!
「そうか……一応話は聞いておくか」
そう言うと、ナイフを先に括り付けた棒を使って俺の猿轡を切った
「それで、今回の襲撃を計画・命令したのは誰だ?三十秒以内に答えろ」
これは……正直に言った方が良いか?
いや……ここは
「官房の関係者だ。それ以上は話せない」
「……そうか。」
どうだ……?これで大丈夫なのか?
「う~ん……話したんならもう良いんじゃない?流石に解放とかはまだだとしても猿轡はもうこのままで良いんじゃないかな?」
「……いや、一応猿轡はつけたままにしておく。あとは裏取りの結果によってこいつの待遇を決めよう」
これは……一応は助かった……のか?
そのまま二人は何かを話しながら出て行った
「これで……良かった……のか?」
――――――――――――――――――――
よし、多分だけどこれであの人は助かっただろう
やっぱり、ネットや本で見る人の死と実際に見る人の死は全然違う
瞳孔開いた人ってあんなに気持ち悪いんだな
あ、あの人はまだ死んでないんだっけ?
「それで、あの人から手に入った情報は何だっけ」
城崎が信じられないものを見る目でこちらを見つめて来る
「あ、違うよ!流石に覚えてるって!ただ、一応確認しておきたかったから言ったんだって」
さっき聞いたことを忘れるほど僕は馬鹿じゃない
「……ちゃんと覚えてるんだろうな。お前の記憶から言ってみろ」
ちょっと僕のことを馬鹿にしすぎじゃないだろうか?
「官房の関係者があの人達に指示、ただし、今の長官か前の長官か、もしくはもっと前の十数年前の長官かは分からない」
こんなところで良いかな?
「まあ、そんなところか。追加するとしたら、それ以上の情報を与えると個人が割れるくらいには特定がしやすい人物と言うことだな」
特定がしやすい人物……
いや、それって情報って言えるのか?
「まあ、そんな顔になるのも分かる。ちょっと説明するから待ってろ」
そんな顔……?僕はどんな風に見られてたんだ?
独房の入っている建物を出て、城崎は立ち止まった
「そもそも、人物の特定というのはある程度情報が集まらないと出来ないのは分かるよな?」
うん。それはOK
「なら、官房関係者であることともう少しの情報だけで特定できる可能性のある個人。それだけでヒントとしては十分じゃないか?」
あー……そういう見方も、ある、と言えばあるのかな?
「でも、ヒントにしては弱すぎない?」
それだけの情報で信用するのは流石にどうなんだ?
「ああ、だから未だに解放はしていないし口も含めて全身を縛り付けているだろ?お前、本格的に記憶力大丈夫か?」
……確かにそうか。そう言われればそうだな
「なるほど、それで……その情報の真偽はどうやって確かめるの?」
そして、間違った情報だったらどうするんだろうか?
「そこは簡単だ。信用しなければ情報の真偽を確かめる必要は大して無い」
それじゃあ聞き出した意味が無いんじゃ……
「参考程度の情報なら信用度がゼロでも構わない。それに、これからも様々な手段であいつからは情報を聞き出そうと思っているしな」
様々な方法か……
「ぶっちゃけ、脳を弄るやり方が安定しないなら止めといた方がいいと思うよ。何が起こるか分からないし」
人の脳内を舐めないほうが良い
殆ど何も分かって無いブラックボックスなんだから
てっきり城崎がほぼ完全に脳内を覗き見ることが出来ると思ってたから何も言わなかったけど
この分じゃあ、本人もそこまで詳しくは分かって無いんじゃないか?
そんな状態で人の脳を操るのは絶対に止めろ、と言いたい
「ほう……なるほど、考慮はしておこう。それと、廃人になった方はもう必要ないから埋めておいても構わないか……」
埋めるって……
「せめて焼こうよ……臭いか酷いことになるよ。覚えてるでしょ?」
そのことを言うと、城崎は嫌そうな顔をした
「あまりそのことを掘り返すな。もう終わったことだろ」
なんか、ちょっとだけ昔に戻ったみたいな口調だな
梁と一緒にいた頃をちょっと思い出したよ
「そうだね。僕達は僕達でちゃんと生きていかないと」
間違っても、あいつの分まで、なんて言わない
親友ではあったけど、別の人間なんだ。他人の分まで生きるなんてのはちょっと傲慢が過ぎる
僕達はそれぞれの人生を生きるのに全力を尽くせば良いんじゃないかな
――――――――――――――――――――
「ねぇねぇ、君達。攻撃に向かわせた睦くん達との連絡が途絶えたんだけど、どう思う?」
首相官邸中心部、閣議室にてとある男とも女とも取れる容姿の人物がそう聞いた
「どうでも良いんじゃないですか?別に大した情報持たせて無いでしょ。」
別の者がそう答えて、会議は進む
いきなり小玉の頭に手を当てたかと思ったら少し苦しんだあと動かなくなった
向こうにとっては俺たちは重要な情報源だから見せしめに殺すようなことは無いと思っていたのだが……
「もう一人の方は慎重にやらないとな……」
不味い!!
ここで情報を話しておかないと脳を弄られた上で殺される!!
「ーー!ーー!」
くそ!猿轡のせいで何も喋れない!
「いや……あんなの見たら誰だって黙ろうとは思わないんじゃないかな?」
見ていたもう一人の男がそう言った
よし!そうだ!そいつの意見を取り入れろ!
「そうか……一応話は聞いておくか」
そう言うと、ナイフを先に括り付けた棒を使って俺の猿轡を切った
「それで、今回の襲撃を計画・命令したのは誰だ?三十秒以内に答えろ」
これは……正直に言った方が良いか?
いや……ここは
「官房の関係者だ。それ以上は話せない」
「……そうか。」
どうだ……?これで大丈夫なのか?
「う~ん……話したんならもう良いんじゃない?流石に解放とかはまだだとしても猿轡はもうこのままで良いんじゃないかな?」
「……いや、一応猿轡はつけたままにしておく。あとは裏取りの結果によってこいつの待遇を決めよう」
これは……一応は助かった……のか?
そのまま二人は何かを話しながら出て行った
「これで……良かった……のか?」
――――――――――――――――――――
よし、多分だけどこれであの人は助かっただろう
やっぱり、ネットや本で見る人の死と実際に見る人の死は全然違う
瞳孔開いた人ってあんなに気持ち悪いんだな
あ、あの人はまだ死んでないんだっけ?
「それで、あの人から手に入った情報は何だっけ」
城崎が信じられないものを見る目でこちらを見つめて来る
「あ、違うよ!流石に覚えてるって!ただ、一応確認しておきたかったから言ったんだって」
さっき聞いたことを忘れるほど僕は馬鹿じゃない
「……ちゃんと覚えてるんだろうな。お前の記憶から言ってみろ」
ちょっと僕のことを馬鹿にしすぎじゃないだろうか?
「官房の関係者があの人達に指示、ただし、今の長官か前の長官か、もしくはもっと前の十数年前の長官かは分からない」
こんなところで良いかな?
「まあ、そんなところか。追加するとしたら、それ以上の情報を与えると個人が割れるくらいには特定がしやすい人物と言うことだな」
特定がしやすい人物……
いや、それって情報って言えるのか?
「まあ、そんな顔になるのも分かる。ちょっと説明するから待ってろ」
そんな顔……?僕はどんな風に見られてたんだ?
独房の入っている建物を出て、城崎は立ち止まった
「そもそも、人物の特定というのはある程度情報が集まらないと出来ないのは分かるよな?」
うん。それはOK
「なら、官房関係者であることともう少しの情報だけで特定できる可能性のある個人。それだけでヒントとしては十分じゃないか?」
あー……そういう見方も、ある、と言えばあるのかな?
「でも、ヒントにしては弱すぎない?」
それだけの情報で信用するのは流石にどうなんだ?
「ああ、だから未だに解放はしていないし口も含めて全身を縛り付けているだろ?お前、本格的に記憶力大丈夫か?」
……確かにそうか。そう言われればそうだな
「なるほど、それで……その情報の真偽はどうやって確かめるの?」
そして、間違った情報だったらどうするんだろうか?
「そこは簡単だ。信用しなければ情報の真偽を確かめる必要は大して無い」
それじゃあ聞き出した意味が無いんじゃ……
「参考程度の情報なら信用度がゼロでも構わない。それに、これからも様々な手段であいつからは情報を聞き出そうと思っているしな」
様々な方法か……
「ぶっちゃけ、脳を弄るやり方が安定しないなら止めといた方がいいと思うよ。何が起こるか分からないし」
人の脳内を舐めないほうが良い
殆ど何も分かって無いブラックボックスなんだから
てっきり城崎がほぼ完全に脳内を覗き見ることが出来ると思ってたから何も言わなかったけど
この分じゃあ、本人もそこまで詳しくは分かって無いんじゃないか?
そんな状態で人の脳を操るのは絶対に止めろ、と言いたい
「ほう……なるほど、考慮はしておこう。それと、廃人になった方はもう必要ないから埋めておいても構わないか……」
埋めるって……
「せめて焼こうよ……臭いか酷いことになるよ。覚えてるでしょ?」
そのことを言うと、城崎は嫌そうな顔をした
「あまりそのことを掘り返すな。もう終わったことだろ」
なんか、ちょっとだけ昔に戻ったみたいな口調だな
梁と一緒にいた頃をちょっと思い出したよ
「そうだね。僕達は僕達でちゃんと生きていかないと」
間違っても、あいつの分まで、なんて言わない
親友ではあったけど、別の人間なんだ。他人の分まで生きるなんてのはちょっと傲慢が過ぎる
僕達はそれぞれの人生を生きるのに全力を尽くせば良いんじゃないかな
――――――――――――――――――――
「ねぇねぇ、君達。攻撃に向かわせた睦くん達との連絡が途絶えたんだけど、どう思う?」
首相官邸中心部、閣議室にてとある男とも女とも取れる容姿の人物がそう聞いた
「どうでも良いんじゃないですか?別に大した情報持たせて無いでしょ。」
別の者がそう答えて、会議は進む
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