人類戦線

さむほーん

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東京事編

第三十話 相談

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これで主戦力の全員には連絡が終わった

伏原は少し不満気だったから一連の出来事が終わった後に少し優遇措置を取った方が良いな

味方の不満を溜めると後々大変なことになる

後は、既に攻めさせた連中の現状がどうなっているのかが気になるが……

まあ、そこは時間が経ってから調べても良いだろう

――――――――――――――――――――

ふぅ……第一関門突破……

ひとまず内部には侵入できた

侵入前に連絡は入れておいたから、しばらくは連絡しなくても大丈夫なことになっている

とは言っても、三十分後には連絡しないといけないんだけどな!

間隔が短すぎる……

あのさあ……僕は敵の本拠地に居るんだよ?

潜入開始を報告したら数時間は報告をすっぽかしても良い、みたいに融通を効かせても良いんじゃないかな?

あ、やばいやばい。ここに居るとすぐに見つかっちゃう

早く移動しないと

(いや~それにしても、索敵が出来るっていいな。)

装備のおかけで敵の位置が分かるから今まで捕まっていないけど、敵の場所がわからなかったら十回は捕まってるよ……

いや、「僕がわかるだけで十回」だから、実際はもっと多いのかな?

それにしても、官邸ってこんな構造になってたんだなぁ

ホームページを見てもなんとなくの形しか分からなかったから細かい構造は初めて知ったけど

ちょっと余りにも配置が違い過ぎないか?

海外の来賓用の応接室が屋上にあったんだけど、招いた客をいきなり屋上まで連れて行くつもりなのかな?

馬鹿じゃないのか?

それとも、自分たちが制圧して、当分は応接室を使わないだろうと思って配置変えをしたのか?

……こっちの方が合ってそうだな

でも、見栄は残しておいた方が良いと思うんだけどなー

舐められるよ?特にうちの副会長なんかはそういうタイプだったし

ま、あの人の場合は目立たないことも目的の一つだからそれが正解と言えなくも無いんだけど

さて、ある程度情報が集まったし、トイレに籠もって連絡準備でもしておこうかな

二階の奥のトイレはさっき掃除が終わってたから、しばらくは個室に入ってくる人が少ないだろうし

ここで少しだけ休憩しておこう

――――――――――――――――――――

素手で戦うのは止めたいが、持ち物を持ちすぎても小回りが効かなくなる

須斎蒼井は難しい決断を迫られていた

(私の役割は索敵だから武器はそこまで必要ないはずだが……)

しまったな……

色々と降ってくる前は試合と稽古、後は勉強くらいしかしていなかったし、降ってきてからは潜入行動が中心だったから索敵のやり方が分からない

いや、確かに葉狩側との戦いのときは見張りをしたことはあるが、自分の陣地周辺を見張るのと敵の本拠地を見張るのでは勝手がまるで違う

「引き受けた以上はやるしか無いが……」

上手くできるだろうか……

正直言って、あまり自身が無い

見張りというのは恐ろしく集中力を使う

対象を注視し続けるから当たり前のことなんだが

その長い時間、集中したままでいられるか、というところだな

今から少し練習をしておいた方が良いか?

……いや、集中力は使えば使うほど下がっていくものだ。先に消費するのは避けよう

「そう言えば、この調査は他に参加者が居るのか?」

誰に言うというわけでもなく呟いた

驚いたことに美優は怪我をしているらしい

だから、参加はできないだろう

もし、城崎がこの状態の美優を調査に参加させようとしているのならどんな手を使っても止めなければならない

まあ、流石にそれは無いと思うが

既に向かった篠原?は確定として

学校の防衛もあるだろうから何人を回せるか、だな

万が一調査がバレて、(おそらくサブプランとして存在している)襲撃も失敗したときに帰る場所を確保しておかなくてはならない

今は城崎の出している成果が成功ばかりだから生徒から支持されているのもあるだろう

失敗したらその途端に支持を失う可能性もある

もちろん、それ以外でも支持の要因を増やしていけばいい話になるが、今すぐとなると中々難しいだろう

(ここでは私は確実に城崎側の人間だと見られている)

それは美優も同じだ

私はともかく、美優の立場を守るためにはこの調査に置ける失敗は許されない

そう思って、私は再び持ち物を考え始めた

――――――――――――――――――――

聞いてみたら、別に、伏原会長とかに話を広げても構わないらしい

ということで、伏原会長の部屋にお邪魔して話している

なんだか綺麗な部屋だな……

シンプル……と言えば良いんだろうか?

とっても洗練された雰囲気を感じる

僕の部屋は、普通に生活出来るレベルではあるものの、そこまで片付いていないから少しは見習いたいね

「あんまり意見が出ないねー」

「ねー」

しかし、部屋が片付いているかどうかはいい意見が出るかどうかには全く関係がない

さっきから二人で話してはいるんだが、一向に予測が立てられない

いや、僕が『意見出ないね』みたいなことを言って伏原会長がそれに同調するだけだから、もしかしたら会長はある程度予測がついているのかもしれない

その上で、何らかの理由があって僕にそのことを隠しているのかもしれない

ま、それならそれで良いか

その時、僕達のスマートフォンが同時に鳴った

「「ん?」」

どうやら、保健室にあつまれとのことだ

変なことになっていなければ良いんだけど
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