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東京事編
第四十一話 農家
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「クソッ!防衛放棄なんて俺たちの立場もヤベェじゃねぇか!なんでお前は残らなかったんだよ!」
「うるせぇ!じゃあお前が残れよ!!」
何とか逃げ出した二人は、早速口論を始める
そのようなことを考える余裕がやっと生まれたということになるから多少は安全な状態になったということだろう
「はぁ……今、向こうの方は……え?」
「どうしたんだ?」
自分たちの居た校門付近を振り返って、一人が固まった
「いや……木が生えてるんだけど……あんなの無かったよな……」
「は?木?校門の周りはアスファルトだから木なんて生えないだろ。っていうか、さっきは生えて……マジかよ……」
そちらを見ると、明らかに先程までは無かった木が何本も生えていた
「お前か?」
薄っすらそんな声が聞こえたような気がする
するとその時、また新たに一本、校門の近くに新しい木が生えた
「……あれって、誰かが作ってるのかな?」
「それ以外ありえねぇだろ……うちの学校にそんな人居たんだな」
暫くすると、校門付近は静かになった
「おいおい……これ、もしかしてもう全部倒しちまったとかじゃねぇだろうな……」
「見た感じはそういうことになるんだけど……」
二人とも、先程まで大量に居た敵の気配が一切無くなっていることに驚きながらも、少しずつ現実を受け入れようとしている
「……何か、ここにいる奴らじゃない気がするんだよな……」
その声と共に、校門付近からこちらに向かって足音が近付いてくる
今逃げてもお互いに校内で生活している以上はいずれ接点を持つことになる
そのことを分かっていたのか、二人は一歩たりとも動かなかった
もしかすると、驚きと恐怖で動けなかっただけなのかもしれないが
「あれ?そこに誰か居る?」
――――――――――――――――――――
私の庭を荒らしたバカに制裁を加えようと思ったけど、どうやら居ないみたい
誰か知ってそうな人は居るかな……
ん?あれは……
「あれ?そこに誰か居る?」
校門からかなり内側に入ったところに少し人影が見えた
私は防衛の配置をよく聞いて居なかったからここに誰が居るか、とかは知らない
でも、校内に居るって言うことは多分味方……のはず
「誰?そこにいる人」
敵かどうかを確認するために聞いておく
「えっと……僕らのことでしょうか?」
人影のうちの一人が口を開いた
少し声が掠れているみたいだけどそこはどうでも良い
「うん。君ら」
答えてから、相手に近寄ろうと歩いていった
私が近付くと、相手が少し後ろに下がる
怖がられてるのかな?
「ここにいる奴らとか、他の奴でも良いから、何か知ってることあったら教えて」
少し考えた後、こう答える
「う~ん……特に思い当たる節はないですかね……」
「は?」
おっと……相手が少し怯えてる
駄目だ駄目だ……
もう少し気楽に話しかけないと
「えっと……本当に?まあ、思い当たる節が無くても、何か見たりしてない?」
少し考えていたが、やはり答えは変わらなかったのか、二人とも首を振った
「そう……じゃ、いいや」
本当に知らないのなら仕方ない
私の庭をめちゃくちゃにした罰を与える相手を探すとしよう
――――――――――――――――――――
そもそも、私は大した防衛任務には着いていなかった
本来ならもう少し仕事が割り振られる予定だったそうだけど、じゃがちゃん達の面倒を見ないといけないから少し無理を言って任務を減らしてもらった
その数少ない任務中に誰がが私の畑を荒らしていた
許すわけにはいかない
すぐにでも見つけ出して然るべき罰を与えないと
そうなると、さっきの敵が軒並み機械的だったことも何か関係があると見て探していった方が良いかな?
機械的な動き、というかどうかは分からないけど、少なくとも生物的な動きでは無かった
恐怖や自分を守ろうとする意思が無いって言えば良いのか……ゾンビ、かな?
そんな感じがした
でも、少なくとも見た目は人の姿をしていたから人体錬成みたいな感じか、それとも洗脳みたいなのか
どちらにせよ、大元を捕まえないと仕返しが出来なさそう
「大元……」
それを言うならこの襲撃を考えた奴だ
そいつを捕まえて肥料にしよう
人間の体には肥料の三要素がしっかりと入ってるだろうし、時間が経てば土に還るのも使いやすい
「あ、でも、ただ肥料にするならあの辺に転がってる奴らの方が良いか」
ま、でも本題はそれじゃないから
敵の首魁、つまり、ボスを倒しに行く
確か……今回の敵は首相官邸にいる連中だったっけ……
「そいつらに食べ物の大切さと農業の尊さを教え込まないと」
――――――――――――――――――――
よし、十分休んだし、そろそろ出発しようか
「あれ?連絡が来てる」
腰を上げたところで城崎から連絡が来ていることに気が付いた
えっと……
陽動組の撤退が開始、そちらの侵攻スピードも上げろ、か
よし、じゃあちょっとゆっくりしたところだし僕も中心部に向かうか
本命は須斎だけど、僕が多少注目を集める、もしくはそのまま相手の幹部一人くらい持っていくことが出来れば良いんじゃないだろうか?
よし!方針は決まった
ちょっと不安だけど装備の方も使っとくか
(抜刀)
「さて、それじゃあ侵入開始としますか」
僕は、刀を左手に官邸の中に向かって走っていった
「うるせぇ!じゃあお前が残れよ!!」
何とか逃げ出した二人は、早速口論を始める
そのようなことを考える余裕がやっと生まれたということになるから多少は安全な状態になったということだろう
「はぁ……今、向こうの方は……え?」
「どうしたんだ?」
自分たちの居た校門付近を振り返って、一人が固まった
「いや……木が生えてるんだけど……あんなの無かったよな……」
「は?木?校門の周りはアスファルトだから木なんて生えないだろ。っていうか、さっきは生えて……マジかよ……」
そちらを見ると、明らかに先程までは無かった木が何本も生えていた
「お前か?」
薄っすらそんな声が聞こえたような気がする
するとその時、また新たに一本、校門の近くに新しい木が生えた
「……あれって、誰かが作ってるのかな?」
「それ以外ありえねぇだろ……うちの学校にそんな人居たんだな」
暫くすると、校門付近は静かになった
「おいおい……これ、もしかしてもう全部倒しちまったとかじゃねぇだろうな……」
「見た感じはそういうことになるんだけど……」
二人とも、先程まで大量に居た敵の気配が一切無くなっていることに驚きながらも、少しずつ現実を受け入れようとしている
「……何か、ここにいる奴らじゃない気がするんだよな……」
その声と共に、校門付近からこちらに向かって足音が近付いてくる
今逃げてもお互いに校内で生活している以上はいずれ接点を持つことになる
そのことを分かっていたのか、二人は一歩たりとも動かなかった
もしかすると、驚きと恐怖で動けなかっただけなのかもしれないが
「あれ?そこに誰か居る?」
――――――――――――――――――――
私の庭を荒らしたバカに制裁を加えようと思ったけど、どうやら居ないみたい
誰か知ってそうな人は居るかな……
ん?あれは……
「あれ?そこに誰か居る?」
校門からかなり内側に入ったところに少し人影が見えた
私は防衛の配置をよく聞いて居なかったからここに誰が居るか、とかは知らない
でも、校内に居るって言うことは多分味方……のはず
「誰?そこにいる人」
敵かどうかを確認するために聞いておく
「えっと……僕らのことでしょうか?」
人影のうちの一人が口を開いた
少し声が掠れているみたいだけどそこはどうでも良い
「うん。君ら」
答えてから、相手に近寄ろうと歩いていった
私が近付くと、相手が少し後ろに下がる
怖がられてるのかな?
「ここにいる奴らとか、他の奴でも良いから、何か知ってることあったら教えて」
少し考えた後、こう答える
「う~ん……特に思い当たる節はないですかね……」
「は?」
おっと……相手が少し怯えてる
駄目だ駄目だ……
もう少し気楽に話しかけないと
「えっと……本当に?まあ、思い当たる節が無くても、何か見たりしてない?」
少し考えていたが、やはり答えは変わらなかったのか、二人とも首を振った
「そう……じゃ、いいや」
本当に知らないのなら仕方ない
私の庭をめちゃくちゃにした罰を与える相手を探すとしよう
――――――――――――――――――――
そもそも、私は大した防衛任務には着いていなかった
本来ならもう少し仕事が割り振られる予定だったそうだけど、じゃがちゃん達の面倒を見ないといけないから少し無理を言って任務を減らしてもらった
その数少ない任務中に誰がが私の畑を荒らしていた
許すわけにはいかない
すぐにでも見つけ出して然るべき罰を与えないと
そうなると、さっきの敵が軒並み機械的だったことも何か関係があると見て探していった方が良いかな?
機械的な動き、というかどうかは分からないけど、少なくとも生物的な動きでは無かった
恐怖や自分を守ろうとする意思が無いって言えば良いのか……ゾンビ、かな?
そんな感じがした
でも、少なくとも見た目は人の姿をしていたから人体錬成みたいな感じか、それとも洗脳みたいなのか
どちらにせよ、大元を捕まえないと仕返しが出来なさそう
「大元……」
それを言うならこの襲撃を考えた奴だ
そいつを捕まえて肥料にしよう
人間の体には肥料の三要素がしっかりと入ってるだろうし、時間が経てば土に還るのも使いやすい
「あ、でも、ただ肥料にするならあの辺に転がってる奴らの方が良いか」
ま、でも本題はそれじゃないから
敵の首魁、つまり、ボスを倒しに行く
確か……今回の敵は首相官邸にいる連中だったっけ……
「そいつらに食べ物の大切さと農業の尊さを教え込まないと」
――――――――――――――――――――
よし、十分休んだし、そろそろ出発しようか
「あれ?連絡が来てる」
腰を上げたところで城崎から連絡が来ていることに気が付いた
えっと……
陽動組の撤退が開始、そちらの侵攻スピードも上げろ、か
よし、じゃあちょっとゆっくりしたところだし僕も中心部に向かうか
本命は須斎だけど、僕が多少注目を集める、もしくはそのまま相手の幹部一人くらい持っていくことが出来れば良いんじゃないだろうか?
よし!方針は決まった
ちょっと不安だけど装備の方も使っとくか
(抜刀)
「さて、それじゃあ侵入開始としますか」
僕は、刀を左手に官邸の中に向かって走っていった
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