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東京事編
第五十九話 侵入
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「よし、この建物の上の階に居るはずだ」
官邸の敷地外にある高めのビルに辿り着いた
「狙撃って言っても、結構近いところからするんだね。何百メートルも先から撃つものだと思ってた」
近くからだったら狙撃じゃなくてただの銃撃じゃん
「まあ、それは風などの問題も有るんだろうな。自然の風しか吹かない平野とは違ってビル風が複雑に吹く都市部ではまともに当てられる距離はそんなに長く無いのかもしれない」
あ、そっか
自然環境がいろいろと違うのかもしれないのか
「まあ、どちらにせよ、この建物の中に狙撃手が居るのはほぼ確実だ。そいつを今のうちに獲るぞ」
そう言って、城崎は壁に手をつけた
支配……してるのかな?
あれ?呼び方は支配で良いんだっけ?
というか、城崎の装備についてあまり知らないんだけど……
「えぇっと……それ、どのくらい掛かりそう?」
あんまり時間をかけすぎると、相手が逃げるかもしれないんじゃないか?
「そうだな、十数分も有れば何とかなるだろう」
あ、思ったより早いんだ
でも、それなりに時間が掛かるなら僕が先に行ってきた方が良いかも
「じゃあ、小松ちゃんは城崎の護衛みたいなのをよろしく。僕が中に入ってくるから」
「りょーかい。ここで待ってるね~」
僕はドアを開けると同時に加速状態に入った
どこに向かって進めば良いかは分かっている
上だな。下の方から狙撃することは流石に無いだろう
そう考え、建物の案内図を見る
そこには、夥しい数の部屋についての説明が書かれていた
「うわ……しかもこれ、タッチパネルじゃん……」
電子機器を使えないって、結構不便だな
自分たちが普段どれだけ文明の力に頼ってきたのかが少しだけ分かってしまう
でも、この状態で確認できるだけでも相当な数の部屋がある
いちいち確認しても、加速状態だから実際の時間はそんなにかからないんだけど……
面倒なのには変わりは無い
一旦戻って城崎が支配し終えるのを待ったほうが良いのかな?
よし、戻ろう
出入り口に向かって、小松ちゃんの近くに来てから解除した
「あれ?奥に向かったんじゃなかったの?」
「いや、やっぱり戻ってきた。色々と中のことが分かってから動いたほうが良いだろうし」
……なんか、口にすると考えも無しに突っ込んでいってから尻尾巻いて逃げ帰ってきた人みたいに聞こえるな
見たところ、城崎はまだ準備中のようだ
まあ、さっきから実時間で数えて十秒も経っていないから当たり前か
ここで暫く待つ、としたいんだけど……
相手が逃げていかないかを見張っとかないといけないのかな?
じゃあ上の階の窓を見つめながらゆっくりしておこう
「ねぇねぇ、ここで待ってるの暇だから、ちょっとあたしから講義でもしてあげようか?」
「いや、遠慮しときます」
流石にこの状態で長々と小松芳枝による農家志望者のための栽培の基本を聞く気にはなれない
長いんだよね、あれ
一回だけ学校で聞いたことが有るんだけど
あの時は途中で逃げ出せたから良かったものの、最後まで聞いていたら僕の精神が砕け散っていただろう
だって、一秒当たりの情報量が多すぎるんだもの
というか、最後まで聞くとか今考えたけど、そもそもあの話に『最後』って有るのか?
終わりがなさそうに聞こえてたけど、本当に終わりがなかったのかもね
数分後、城崎がついにこう言った
「……よし、敵の位置は分かった。そろそろ攻め入るか」
お、もうそろそろ行けそうなのか
「ねぇねぇ、これって私も行ったほうが良いのかな~?ここで待ってるのは暇だな~」
「いや、でも小松ちゃん室内での動きって苦手でしょ?」
どういう装備か知らないけど、植物が関係してるんならビルの中ではあんまり効果が無いと思う
「う~ん……それはそうだな~」
思っていたより大人しく引き下がった
「それで、どこに居るの?」
攻め入るなら敵の位置を教えてもらわないと
「四階奥から数えて七番目の部屋、そこに居るはずだ」
――――――――――――――――――――
加速してから四階にまで上がってきた
この階に相手が居るのか
「奥から七番目だから……あそこか」
見たところ、扉はそんなに広くないようだ
まあ、大会議室みたいな窓の多いところから狙撃してたら自身も狙い撃たれることになるから当然と言えば当然か
ドアを開ける瞬間、世界が動き出した気がした
(あ、時間のこと考えて無かった)
すると、相手も僕のことに気付いたのか、こちらに銃口を向ける
なんか……高そうな銃だな……
前のめりになってから転けて、その銃弾を避ける
あちゃ~…時間を確認しとくの忘れてた……
でも、加速してると時計とかも大体止まっちゃうからな……
デジタル系のものがあまり使えないからストップウォッチも上手く使えるかは分からないし
何か方法を考えておかないと
お、相手がまた銃を構えた
危ないので、体を捻って避ける
そういえば、何でこんなに銃弾を避けれるんだろう?
なんか、避けよう!って意識して避けてるというよりは危ないと思ったときには既に体が動いてるんだよね
そんなことができる心当たりが無いんだよな……
よし、じゃあ再加速をして
周りがまたゆっくりになった
さて
「そろそろ終わらせようか」
官邸の敷地外にある高めのビルに辿り着いた
「狙撃って言っても、結構近いところからするんだね。何百メートルも先から撃つものだと思ってた」
近くからだったら狙撃じゃなくてただの銃撃じゃん
「まあ、それは風などの問題も有るんだろうな。自然の風しか吹かない平野とは違ってビル風が複雑に吹く都市部ではまともに当てられる距離はそんなに長く無いのかもしれない」
あ、そっか
自然環境がいろいろと違うのかもしれないのか
「まあ、どちらにせよ、この建物の中に狙撃手が居るのはほぼ確実だ。そいつを今のうちに獲るぞ」
そう言って、城崎は壁に手をつけた
支配……してるのかな?
あれ?呼び方は支配で良いんだっけ?
というか、城崎の装備についてあまり知らないんだけど……
「えぇっと……それ、どのくらい掛かりそう?」
あんまり時間をかけすぎると、相手が逃げるかもしれないんじゃないか?
「そうだな、十数分も有れば何とかなるだろう」
あ、思ったより早いんだ
でも、それなりに時間が掛かるなら僕が先に行ってきた方が良いかも
「じゃあ、小松ちゃんは城崎の護衛みたいなのをよろしく。僕が中に入ってくるから」
「りょーかい。ここで待ってるね~」
僕はドアを開けると同時に加速状態に入った
どこに向かって進めば良いかは分かっている
上だな。下の方から狙撃することは流石に無いだろう
そう考え、建物の案内図を見る
そこには、夥しい数の部屋についての説明が書かれていた
「うわ……しかもこれ、タッチパネルじゃん……」
電子機器を使えないって、結構不便だな
自分たちが普段どれだけ文明の力に頼ってきたのかが少しだけ分かってしまう
でも、この状態で確認できるだけでも相当な数の部屋がある
いちいち確認しても、加速状態だから実際の時間はそんなにかからないんだけど……
面倒なのには変わりは無い
一旦戻って城崎が支配し終えるのを待ったほうが良いのかな?
よし、戻ろう
出入り口に向かって、小松ちゃんの近くに来てから解除した
「あれ?奥に向かったんじゃなかったの?」
「いや、やっぱり戻ってきた。色々と中のことが分かってから動いたほうが良いだろうし」
……なんか、口にすると考えも無しに突っ込んでいってから尻尾巻いて逃げ帰ってきた人みたいに聞こえるな
見たところ、城崎はまだ準備中のようだ
まあ、さっきから実時間で数えて十秒も経っていないから当たり前か
ここで暫く待つ、としたいんだけど……
相手が逃げていかないかを見張っとかないといけないのかな?
じゃあ上の階の窓を見つめながらゆっくりしておこう
「ねぇねぇ、ここで待ってるの暇だから、ちょっとあたしから講義でもしてあげようか?」
「いや、遠慮しときます」
流石にこの状態で長々と小松芳枝による農家志望者のための栽培の基本を聞く気にはなれない
長いんだよね、あれ
一回だけ学校で聞いたことが有るんだけど
あの時は途中で逃げ出せたから良かったものの、最後まで聞いていたら僕の精神が砕け散っていただろう
だって、一秒当たりの情報量が多すぎるんだもの
というか、最後まで聞くとか今考えたけど、そもそもあの話に『最後』って有るのか?
終わりがなさそうに聞こえてたけど、本当に終わりがなかったのかもね
数分後、城崎がついにこう言った
「……よし、敵の位置は分かった。そろそろ攻め入るか」
お、もうそろそろ行けそうなのか
「ねぇねぇ、これって私も行ったほうが良いのかな~?ここで待ってるのは暇だな~」
「いや、でも小松ちゃん室内での動きって苦手でしょ?」
どういう装備か知らないけど、植物が関係してるんならビルの中ではあんまり効果が無いと思う
「う~ん……それはそうだな~」
思っていたより大人しく引き下がった
「それで、どこに居るの?」
攻め入るなら敵の位置を教えてもらわないと
「四階奥から数えて七番目の部屋、そこに居るはずだ」
――――――――――――――――――――
加速してから四階にまで上がってきた
この階に相手が居るのか
「奥から七番目だから……あそこか」
見たところ、扉はそんなに広くないようだ
まあ、大会議室みたいな窓の多いところから狙撃してたら自身も狙い撃たれることになるから当然と言えば当然か
ドアを開ける瞬間、世界が動き出した気がした
(あ、時間のこと考えて無かった)
すると、相手も僕のことに気付いたのか、こちらに銃口を向ける
なんか……高そうな銃だな……
前のめりになってから転けて、その銃弾を避ける
あちゃ~…時間を確認しとくの忘れてた……
でも、加速してると時計とかも大体止まっちゃうからな……
デジタル系のものがあまり使えないからストップウォッチも上手く使えるかは分からないし
何か方法を考えておかないと
お、相手がまた銃を構えた
危ないので、体を捻って避ける
そういえば、何でこんなに銃弾を避けれるんだろう?
なんか、避けよう!って意識して避けてるというよりは危ないと思ったときには既に体が動いてるんだよね
そんなことができる心当たりが無いんだよな……
よし、じゃあ再加速をして
周りがまたゆっくりになった
さて
「そろそろ終わらせようか」
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