92 / 220
東京事編
第六十三話 後始末
しおりを挟む
「それでは、今回のことについて、報告を始めよう」
保健室で城崎がそう言った
「それで……私はなぜここで話を聞いている?参加してないから話を聞く必要は無いと思う」
弘岡がそう言う
けど、ちゃんと参加する理由は有ると思うんだよね
だって、弘岡は今回僕たちが攻撃している間、体を無理に動かして学校の防衛をしていたらしいからね
そのお陰か、建物等の物的被害に対して人的被害はかなり抑えられている
まあ、装備や人材を集めるのは大変だからね
その被害を減らしてくれたのは城崎も感謝してるんじゃないかな
「とは言え、話すことが多すぎて何から話していいのか分からないな……」
「取り敢えず、相手のボスを倒したことを話せば良いんじゃない?まだ向こうの制圧をしたわけじゃないけど、ここには元々向こうに居た人も居るから、内情知り放題で実質勝ちでしょ」
自分で言っておいて何だが、かなり楽観的な見通しだな……
この考え通りに行ったらかえって引くぞ……
「……そういえば、隣りにいる人は誰?城崎達が向かった時に一緒に居たのはこの人じゃ無かったはず」
そうか。弘岡は篠原さんが死んだことを知らないのか
「ああ、この人とは向こうで会ったんだ。実は官邸から帰る途中?に助けてもらってね」
僕に合わせるよう、伏原会長に目配せをする
「うん。その時に篠原クン――君の言ってる人だね――が死んじゃってね……」
「ふ~ん……分かった。蒼生が無事ならそれでいい」
どうやら、その話も弘岡の興味はあまり引かなかったようだ
じゃあ何で聞くなよ……
「あ、そういえば、須斎の不調ってどうなったの?もう治った?」
当てつけと言えば良いのか、露骨に須斎のことについて話す
「そうそう。なんか結構大変そうだったけど、大丈夫なのかな?」
「いや、多分大丈夫だ。今は部屋で装備の状態を確認しているところだろう」
空気を読まない城崎はそんなことを言ってくれる
へぇ……とういか、須斎ってもう部屋に戻ってたんだ……
てっきり隠れてこの場に居るものかと……
それで、部屋に居るんだ……
「あれ?情報共有とかは良いの?」
ここに居なければこの話にも参加できないっていうことになる
須斎ってそこそこ重要な人じゃなかったっけ?
「大丈夫だ。あいつには後で必要な情報は伝えておく」
そっか……なら一応大丈夫……なのかな?
画面越しとかでも、実際に聞いた方が良いような気がするんだけど……
そうして暫く、情報共有が続いた後に城崎がこう言った
「当分の間は足場固めに注力しないとな。それに、他の勢力の様子以外にも気になることがある」
そう言って、城崎は小さなバケモノの死体を持ってきた
「これが、言っていた【バケモノ】?サイズは人と大きく変わらないみたいだけど……」
予想とは違うサイズに驚いているような反応を見せる弘岡
あれ……さっきの話の中で人間と同じサイズって言って無かったっけ……?
もしかしたら、僕か弘岡のどっちかがでっかいバケモノと勘違いしてるのかもね
まあ、それは関係ないや
まず、僕がそのバケモノの皮膚を触ってみる
「おい!神柱!」
「え?」
城崎が叫んだけど、その頃には僕はもうバケモノの死体に触れていた
でも、特に何も変化が起こらない
精々、やたらとカサカサしているのが分かる位だ
それと、この皮膚はやたらと固いことは分かった
これは……長崎所長のところに回そう
あの人の居る研究所は確か再生医療を専門にしている筈だから、こういう謎の生物について何か知っているかもしれない
この会議が終わったらこれを連れていけば良いんじゃないかな?
「神柱……何か体に違和感等は無いのか……?」
城崎が聞いてくるけど、特に違和感は感じないかな……
「いや……分からないけど……」
でも、なんというか……肌がかぶれたときと似たような感覚は……ないでも無い
「まあ……特に被害がないなら構わない……それに、安全確認をする手間も省けたしな」
そこで、弘岡が口を挟んでくる
「ところで、それはこの後どうする?何処かの研究機関にでも持っていく?」
「ああ。研究所に持っていく。幸い、その手の施設との伝手は有るしな」
やっぱり皆考えることに大きな差は無いのかな……
城崎の言っている伝手は多分所長のことだよな……
じゃあ、会長に話を通してもらった方が良いかな?
あの人と所長は前から知り合いだったらしいし、僕や城崎よりも交渉が上手くいくだろう
ここは、この中で伏原会長とあんまり悪い関係を築いていない僕が頼むべきだろうか
「ということで、伏原会長。お願いします」
「千尋姉さんに頼めっていうこと?……分かったよ。タイミングを見て聞いてみる」
取り敢えず、協力は取り付けることができた
「よし、じゃあ、これからの方針について話す」
――――――――――――――――――――
結果として、暫くの間は官房を制圧したことで得られた権限や動かせる機関などの把握に当たるそうな
つまり、現状把握ってこと
だとしたら、暫く暇になるのかも……
じゃあ、その間に「目」の確認を済ませておかないと
後は、まだ名前も聞いていないあの人に頼んで大きいバケモノもといデカブツの能力とかも確認しとかないとね
「やること、多そうだな……」
保健室で城崎がそう言った
「それで……私はなぜここで話を聞いている?参加してないから話を聞く必要は無いと思う」
弘岡がそう言う
けど、ちゃんと参加する理由は有ると思うんだよね
だって、弘岡は今回僕たちが攻撃している間、体を無理に動かして学校の防衛をしていたらしいからね
そのお陰か、建物等の物的被害に対して人的被害はかなり抑えられている
まあ、装備や人材を集めるのは大変だからね
その被害を減らしてくれたのは城崎も感謝してるんじゃないかな
「とは言え、話すことが多すぎて何から話していいのか分からないな……」
「取り敢えず、相手のボスを倒したことを話せば良いんじゃない?まだ向こうの制圧をしたわけじゃないけど、ここには元々向こうに居た人も居るから、内情知り放題で実質勝ちでしょ」
自分で言っておいて何だが、かなり楽観的な見通しだな……
この考え通りに行ったらかえって引くぞ……
「……そういえば、隣りにいる人は誰?城崎達が向かった時に一緒に居たのはこの人じゃ無かったはず」
そうか。弘岡は篠原さんが死んだことを知らないのか
「ああ、この人とは向こうで会ったんだ。実は官邸から帰る途中?に助けてもらってね」
僕に合わせるよう、伏原会長に目配せをする
「うん。その時に篠原クン――君の言ってる人だね――が死んじゃってね……」
「ふ~ん……分かった。蒼生が無事ならそれでいい」
どうやら、その話も弘岡の興味はあまり引かなかったようだ
じゃあ何で聞くなよ……
「あ、そういえば、須斎の不調ってどうなったの?もう治った?」
当てつけと言えば良いのか、露骨に須斎のことについて話す
「そうそう。なんか結構大変そうだったけど、大丈夫なのかな?」
「いや、多分大丈夫だ。今は部屋で装備の状態を確認しているところだろう」
空気を読まない城崎はそんなことを言ってくれる
へぇ……とういか、須斎ってもう部屋に戻ってたんだ……
てっきり隠れてこの場に居るものかと……
それで、部屋に居るんだ……
「あれ?情報共有とかは良いの?」
ここに居なければこの話にも参加できないっていうことになる
須斎ってそこそこ重要な人じゃなかったっけ?
「大丈夫だ。あいつには後で必要な情報は伝えておく」
そっか……なら一応大丈夫……なのかな?
画面越しとかでも、実際に聞いた方が良いような気がするんだけど……
そうして暫く、情報共有が続いた後に城崎がこう言った
「当分の間は足場固めに注力しないとな。それに、他の勢力の様子以外にも気になることがある」
そう言って、城崎は小さなバケモノの死体を持ってきた
「これが、言っていた【バケモノ】?サイズは人と大きく変わらないみたいだけど……」
予想とは違うサイズに驚いているような反応を見せる弘岡
あれ……さっきの話の中で人間と同じサイズって言って無かったっけ……?
もしかしたら、僕か弘岡のどっちかがでっかいバケモノと勘違いしてるのかもね
まあ、それは関係ないや
まず、僕がそのバケモノの皮膚を触ってみる
「おい!神柱!」
「え?」
城崎が叫んだけど、その頃には僕はもうバケモノの死体に触れていた
でも、特に何も変化が起こらない
精々、やたらとカサカサしているのが分かる位だ
それと、この皮膚はやたらと固いことは分かった
これは……長崎所長のところに回そう
あの人の居る研究所は確か再生医療を専門にしている筈だから、こういう謎の生物について何か知っているかもしれない
この会議が終わったらこれを連れていけば良いんじゃないかな?
「神柱……何か体に違和感等は無いのか……?」
城崎が聞いてくるけど、特に違和感は感じないかな……
「いや……分からないけど……」
でも、なんというか……肌がかぶれたときと似たような感覚は……ないでも無い
「まあ……特に被害がないなら構わない……それに、安全確認をする手間も省けたしな」
そこで、弘岡が口を挟んでくる
「ところで、それはこの後どうする?何処かの研究機関にでも持っていく?」
「ああ。研究所に持っていく。幸い、その手の施設との伝手は有るしな」
やっぱり皆考えることに大きな差は無いのかな……
城崎の言っている伝手は多分所長のことだよな……
じゃあ、会長に話を通してもらった方が良いかな?
あの人と所長は前から知り合いだったらしいし、僕や城崎よりも交渉が上手くいくだろう
ここは、この中で伏原会長とあんまり悪い関係を築いていない僕が頼むべきだろうか
「ということで、伏原会長。お願いします」
「千尋姉さんに頼めっていうこと?……分かったよ。タイミングを見て聞いてみる」
取り敢えず、協力は取り付けることができた
「よし、じゃあ、これからの方針について話す」
――――――――――――――――――――
結果として、暫くの間は官房を制圧したことで得られた権限や動かせる機関などの把握に当たるそうな
つまり、現状把握ってこと
だとしたら、暫く暇になるのかも……
じゃあ、その間に「目」の確認を済ませておかないと
後は、まだ名前も聞いていないあの人に頼んで大きいバケモノもといデカブツの能力とかも確認しとかないとね
「やること、多そうだな……」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる