人類戦線

さむほーん

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東京事編

第六十二話 決戦

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「よし、やることは今言ったもので良いな?」

「うん、OK」

打ち合わせを終えて、俺たちは敵の首魁が見える位置に来ていた

「じゃあ、行って来い」

そう言うと、すぐに神柱の姿が消えた

――――――――――――――――――――

加速状態に入ってからすぐに相手の近くに移動する

この前のままなら逃げられていただろうけど、今なら何とかなる

首を刺そうと刀を突き出す

すると、特に抵抗もなく普通に刺さった

「……あれ?拍子抜けだな……」

一応、多分殺せたから加速状態を解除する

すると、相手がゆっくりと前のめりに倒れていった

……よし、何とかなったみたいだ

相手が逃げることが出来ていた理由が、敷地内を自在に操っていたからじゃないかと思っていたんだよ

それで、城崎に頼んで相手の周りだけ支配してもらった

すると、相手は移動することなく僕の刀に刺された

つまり、その予想は正解だったわけだ

その装備を探す作業したいあさりはまた今度で良いか……」

今は学校に戻って体制を整えるのが優先だ

「おい、神柱。大丈夫だったか?」

珍しく城崎が僕のことを心配したように声をかけてきた

「あ、うん。思ったより簡単だった」

戸惑いながらもそう答える

「そうか、なら、すぐに帰るぞ。須斎から異変が有ったと連絡が来た」

ん?異変?

何が有ったんだ?

――――――――――――――――――――

「うわぁ……ついに死者が出ちゃったのか……」

とはいえ、そんなに親しい人でも無かったからショックは大きくない

人の死を体験するのは初めてじゃないし

それでも、この人の知り合いとかには説明しておかないとね

両親とかはどこに住んでるんだろう?

(ん?……引っ掻き傷?)

死体を見ると引っ掻き傷が山程あった

人を殺す時に引っ掻くことなんてないよね……

何があったんだろう……?

「……こいつの死体を持ち帰っていいか?」

城崎……流石にそれは不味いと思うよ……

「ああ、勘違いするな。篠原の方じゃない。その小さなやつの方だ」

ん?……そっか、こんなのが居たんだ……

今まで気付かなかった

てか、こいつ……ガリガリの手足といい、なんか、どっかで見たことがあるような特徴をしているんだけど……

まあ、城崎が持ち帰るみたいだし、後でゆっくり考えれば良いか

「そうだ。篠原会長。この変なのについて一応話を聞いておきたいんですけど」

確か、小さい方のバケモノに会ったのはこの人が最初のはずだ

何か知っていることがあるのかもしれない

「ああ……でも、正直僕も分からないことだらけなんだ……」

ゆっくりと話し始める

一通り話し終えたところで僕は聞いて見る

「それで、そいつはどこに向かってる感じだったの?」

聞いてみたが、少し答えに迷っているようだ

分からない、ということなのかな?

「僕たちが普通に進んでいると、突然走ってきて攻撃してきたんだ。それで、対抗しようとしたけれど、無理だった」

ポツリポツリと語った内用をまとめるとこうなった

しかし、突然走ってきて襲いかかるとは随分攻撃的な奴なんだな……

一体どういう奴なんだ?

「おい、神柱。何を考えてるかは知らないが、細かいことは一旦帰ってからだぞ。今ここで一々調べる時間は無い」

あ、そうだね

今は帰ることを優先しようか

――――――――――――――――――――

「うわぁ……学校も結構やられてるな……」

学校を見ると随分と酷く破壊されていた

この前攻撃されて壊れてたのに、既にもう壊れているとは……

そういえば、前から結構な頻度で学校の壁は壊れてた気がする

もしかすると僕が生きている間には無事な校舎を見ることは無いのかもしれない

「これは……正直、想像以上だな……」

学校全体を見回った後で、城崎はそう言った

「完全に戻すのは時間がかかりそうだね……」

それこそ、何か新しい装備でもない限りは……

ん?そういえば、あの話をしていなかったっけ?

「ねぇ、城崎?僕が倉庫みたいな所に行った話ってしたっけ?」

「……いや、いま初めて聞いたな」

どうやら、まだ話していなかったみたいなので、僕はあの部屋で見たものについて話し始めた

「なるほど……装備の保管庫か……それは随分と使えそうだが面倒なものを見つけてくれたな……」

面倒?

「面倒ってどういうこと?」

保有する装備が増えるのは別にそこまで面倒じゃないと思うんだけど

「ああ。装備の中にデメリットの有るものが混ざっていないとは限らないしな」

デメリット……?

ああ、そういえば考えたことも無かったな……

僕の知る限りじゃあそういうデメリットのある装備は無いから、てっきり無いものだと思い込んでた……

けど、やっぱりそういうのがある装備も有るのかな……?

「そのあたりを一つ一つ検証していくのはかなりの手間だ、と思ってな……」

それに……と続けようとしたが、城崎は黙った

う~ん……僕としてはちゃんと話してくれたほうが不安が少ないんだけど……

まあ、城崎が話したくないんなら良いか

「よし!この辺の畑もノーダメージ!最初のやつ以外は特に損害は無しだね!」

芳枝ちゃんが確認を取って、そのまま校舎の中に入っていく

というより、中庭かな?

「とりあえず、細かい話は中でするぞ」

「そうだね」

そう言って、僕たちも校舎に向かって歩き出した
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